乾式蒸発器②

受風部位
  • 構造
    • 冷却管に対しインナフィンチューブを採択
    • 15.9[mm]又は18.8[mm]の銅管に因り構成
    • 管内部を5又は10分割、フィンを付加し流路を形成
    • フィンコイルに対し冷媒状態は沸騰熱伝達に依存
    • 熱流速・構造に因り変化
    • 熱通過率は実測に因り計測

  • 乾式シェルアンドチューブ蒸発器構造参考
+ ...

  • フィンコイル蒸発器構造参考
+ ...

  • 伝熱促進管
    冷却対象に対し少量となる冷媒側熱伝達率に因り下記を採択
    • インナフィンチューブ
      • フィン形状に因る内面積の拡大
      • 流路分割数の増加
      • 表面溝の精細加工
    • 内面溝付管
    • コルゲートチューブ
      螺旋形の管

  • 付加構造・弊害
    • 付加構造
      多数の管に対し分配器(別:ディストリビュータ)に因り冷媒を均等供給
    • 弊害
      • 蒸発不良に伴い感温筒が残留液体を検出
      • 膨張弁の動作を過熱状態へ遷移
      • 冷媒流量が低下
      • 冷却能力が低下

  • 熱通過率
    冷却管外表面を基準とした熱通過率の近似式
    • αw[kW/m2K]:冷却対象側の熱伝達率
    • m:有効内外伝熱面積比、通常2.2~3.4
    • f[m2K/kW]:汚れ係数
    • αr[kW/m2K]:冷媒側の熱伝達率
      算出式:
      K=\frac{1}{\frac{1}{m\alpha_{r}}+\frac{1}{m\alpha_{w}+f}}

冷却器
  • 構造
    • 蓋:鋳鋼又は鋼板
    • 管板・胴:鋼板
    • バッフルプレート:通常は鋼板、他選択肢として樹脂
  • 伝熱促進管
    冷却管外径は全長に対し19.1~15.9~12.7[mm]迄段階的に縮小

  • 熱伝達率の改善
    冷媒側の改善に伴う胴構造の変更内容
    • 冷却管の相互間隔を縮小
    • バッフルプレートの冷却管貫通部位において下記を改善
      • 密閉性の向上に因りバイパス循環を防止
      • 冷却対象の実流速低下を防止

  • 種類
    内面の下記付加加工に因り分類
    • 銅製インナフィンチューブ
    • コルゲートチューブ
    • 内面溝付管
    • 内面溝付コルゲートチューブ

伝熱促進管
  • フィンコイル蒸発器
    フィンを含む冷却管外表面を基準
    • K[kW/m2K]:熱通過率
      • Aa:有効外表面積
      • Ar:内表面積
        算出式:
        \lambda=\frac{A_{a}}{A_{r}}
    • m:有効内外伝熱面積比
    • αr[kW/m2K]:冷媒側熱伝達率
      算出式
      K=\frac{1}{\frac{1}{\alpha_{a}}+\frac{\delta}{\lambda}+\frac{m}{\alpha_{r}}}
最終更新:2010年05月05日 18:38
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