空冷凝縮器における運用・保守管理

凝縮圧力・膨張弁容量
  • 凝縮圧力
    流入空気温度に対し15~20[K]程度高温相当の飽和圧力

  • 膨張弁の冷媒供給量
    下記に依存
    • 弁口径
    • 弁前後の圧力差
      • qmr[kg/s]:膨張弁の流量
      • c:弁オリフィスの流量係数
        (R-22の場合、0.65~0.70程度)
      • A[m2]:弁流路面積
      • ρ[kg/m3]:弁入口冷媒液の密度
      • Pk[Pa]:弁入口圧力
      • Po[Pa]:弁出口圧力
        算出式:
        q_{mr}=cA\sqrt{2\rho(P_{k}-P_{o})}

凝縮器における弊害・対策
  • 凝縮性能の変動
    • 冷却方法固有の弊害
      • 外気温度に凝縮圧力が依存
      • 季節に因り凝縮圧力が大幅に変化
      • 冬季に対し凝縮圧力が顕著に低下
    • 凝縮不良に伴う弊害
      • 温度自動膨張弁前後の圧力差が不足
      • 蒸発器への供給不足を誘引
      • 冷却不良を誘引

  • 冬季における対策
    • 凝縮器への風量低減に因り冷却温度を制限
      • 送風機に因る対策
        • 運転台数の削減
        • 回転速度の低減
      • ダンパに因る送風供給量の削減
    • 凝縮圧力調整弁に因る凝縮圧力の保持
      • 凝縮器・受液器間に付設
      • 凝縮圧力低下の検出に因り流路を変更
        • 凝縮器経由の流量を低減、液体冷媒を蓄積
        • 凝縮器に対し流路を迂回し受液器への流路を形成
      • 伝熱面積の削減に因り凝縮圧力の低下を対策

膨張弁容量の選定
  • 定格容量
    • 弁出入口における冷媒の特定性状が基準
    • 80[%]の弁開放量に因り表記

  • 弊害
    誤選定に伴い下記を誘引
    • 容量過剰
      • ハンチング
      • 冷媒蒸発の偏重に因る冷却不足
    • 容量過少
      • 蒸発負荷の上昇に対し冷媒の供給不足
      • 冷媒供給量の不足に因る冷却不足
      • 負荷変動に伴う大幅な過熱度の変化
最終更新:2010年04月26日 17:17
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