概要
- チャージ方式概要
- 選定方法
運転条件・特性に対し選定
- 障害発生時の動作遷移
チャージ冷媒の漏洩に対し弁が閉止、冷媒流路を遮断
液チャージ方式
- 構造
- 封入冷媒は通常、冷凍装置の同一冷媒を利用
- 全運転・感温筒の設置状態にて気体・液体混合流体として混在
- 機能
- 感温筒の温度変化に対しチャージ冷媒が高速応答し弁を開閉
- 感温筒温度・検出蒸発圧力に因り弁動作量が確定
- 特徴
- 膨張弁本体の温度は弁動作に無関係
- 通常、検出温度上限は60~80[℃]
- 低温の検出に際し熱検出性能の低下特性に因り
過熱度が設定値に対し上昇
- 感温筒の過剰高温に伴う圧力過剰に因り
ダイアフラムの破損を誘引
ガスチャージ方式
- 構造
- 封入冷媒は通常、冷凍装置の同一冷媒を利用
- 封入量は少量に制限
- 付設要項・弊害
- 常時、膨張弁本体は感温筒に対し
高温を保持可能となる設置
- 膨張弁本体の感温筒に対する温度低下に際し
封入冷媒が弁本体に集積、過熱度の制御不良を誘引
- 特徴
- 応答速度は比較的高速
- 感温筒の過剰高温に伴う全封入冷媒の
気化に因るMOPにて検出温度を制限、下記機能を実現- ダイアフラムの破損を防止
- 蒸発器に対し始動時の冷媒供給過剰に因る液戻りを防止
- 圧縮機の過負荷を防止
- ホットガスデフロスト、ヒートポンプの付加構成に対し有効
クロスチャージ方式
- 構造
- 冷凍装置の循環冷媒に対し
温度・圧力特性の異なる冷媒を封入
- 特徴
- 循環冷媒の温度・圧力上昇曲線に対し
封入冷媒における同曲線の交差に因り呼称
- 検出温度領域における過熱度制御の変化を防止
- 高低温における過熱度制御を保持
- 低温用冷凍装置に対し適正
吸着チャージ方式
- 構造
- 感温筒内に活性炭等ガス吸着剤を配置
- 炭酸ガス等運用温度域で気体状態の
保持可能な冷媒を封入
- 機能
温度変化に際しガス吸着量が変化に伴う
ガス体積変化に因り温度変化を圧力変化に変換- 温度上昇:ガス放出に因り圧力が上昇
- 温度低下:ガスの吸着に因り圧力が低下
- 特徴
- ガス圧力の変化に対し吸着剤のガス吸着量はほぼ一定
- 応答速度は吸着剤量、封入ガスの選定に因り変更可能
- 最大膨張体積の制限に因りMOPにおける特性を具有
- 膨張弁本体に対し感温筒温度は無関係
- 応答速度において下記を実現
- 弊害:吸着剤の低伝熱性能に因り低応答速度
- 対処:受圧部位の感度上昇に因り応答速度を改善
- 改善内容
最終更新:2010年05月29日 14:14