温度自動膨張弁概要

温度自動膨張弁概要
  • 概要
    重要要素の一部として冷凍サイクルを構成

  • 機能
    • 高圧冷媒液体を蒸発器に対し絞り膨張し送出
    • 負荷に応じ冷媒流量を調節し運転効率を向上

  • 流量制御要項
    • 負荷に応じた冷媒供給量
    • 蒸発器の出口における蒸気過熱度を3~8[K]に保持
    • 蒸発器の大幅な負荷変動に対し負荷変動の許容範囲別に
      複数の当該弁を付設・切換に因り対処

  • 冷媒の供給不良に伴う弊害
    下記に際し運転効率が低下
    • 過剰供給
      • 蒸発器への冷媒の過剰蓄積
      • 圧縮機への冷媒の液戻り
    • 過少供給
      • 蒸発器内の冷媒不足
      • 圧縮機吸込み蒸気の過熱度過剰

温度自動膨張弁
  • 概要
    絞り膨張
    • 冷媒液体の弁オリフィス通過に伴い流路抵抗が上昇
    • 抵抗上昇後の減圧に因り絞り膨張作用を実現

  • 機能
    • 所要蒸発圧力に対する冷媒の減圧・送液
    • 蒸発負荷に応じた冷媒の安定供給
    • 蒸発負荷の変動に伴う流量の変更
    • 下記に伴う過熱度の保持
      • 液戻り防止
      • 運転効率の向上

  • 具有性能
    • 適正過熱度の保持
      膨張弁容量の選定に因り確定、下記に対し連動作用
      • 凝縮圧力
      • 膨張弁入口側液管の圧力降下
      • 弁の流路上流における過冷却度
    • 広い許容運転条件
    • 制御特性の安定
    • 急激な減圧に対する弁の振動対策
    • 一定熱負荷の蒸発器に対する共通の具有性能
      • 具有性能の要因
        下記変化に際し冷媒供給量の調整を誘引
        • 外気温度
        • 凝縮器の冷却水温度
      • 適正な下記に因る冷媒の供給
        • 温度検出
        • 圧力検出
        • 応答速度

  • 性能低下の要因
    • 膨張弁の誤選定に伴う弊害
      • ハンチング現象:冷媒供給量が周期的に変化
      • 冷却不良
    • 振動に伴う弊害
      • 通流音の発生
      • 寿命の低下
      • 流量の低下

  • 自力制御弁
    蒸発器出口における冷媒蒸気の過熱度に因り流量を変更

  • 冷媒の過熱度不良に伴う現象・対処
    • 現象
      • 過熱度の上昇
        • 蒸発器の冷却性能低下
        • 圧縮機に対し下記を誘引
          • 液戻りを防止
          • 本体の過熱
      • 過熱度の低下
        流量過少に伴う蒸発偏重に因りハンチングの発生を誘引
    • 対処措置
      下記に対する容量・特性の適正な相互対応に因り選定
      • 膨張弁
      • 蒸発器負荷

  • 種類
    • 採択冷媒別の分類
      • アンモニア
      • フルオロカーボン
    • 冷却用途の分類
      • 冷凍
      • 冷蔵
      • 空調
    • 動作伝達の形式
      • ダイアフラム形
      • ベローズ形
    • 検出部位の流体封入方式
      • 液チャージ方式
      • MOP付ガスチャージ方式
      • クロスチャージ方式
      • 吸着チャージ方式
    • 圧力検出の方式
      • 内部均圧管
      • 外部均圧管
    • 弁オリフィス変更の可否
      • オリフィス固定
      • オリフィス交換
最終更新:2010年05月29日 14:31
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