膨張弁の容量
- 性能低下・対策
- 空冷凝縮器固有の性能低下
- 冬季の外気温低下に伴い凝縮温度が異常に低下
- 圧力差の低下に因り冷媒供給不良を誘引
- 対策
- 凝縮器への送風量を低減
- 凝縮圧力調整弁に因り凝縮圧力を上昇
容量の選定
- 確定要素
- 弁オリフィス口径に因り供給許容量を変更
- 定格容量下記条件に因り表記
- 特定凝縮温度
- 特定蒸発温度
- 弁開放率80[%]:最大供給量に対し余剰を確保
- 種類
- オリフィス固定形:オリフィスが弁に固定
- オリフィス交換形:オリフィスの変更可能
- 選定不良に伴う弊害
- 容量過剰に対する弊害
低負荷時の冷媒供給偏重に因りハンチングを誘引
- 容量過少に対する弊害
高負荷時の冷媒供給量が不足に因り下記を誘引
- オリフィス固定形
- 構造
下記が弁に対し組込
- 弊害
供給許容量の変更に際し弁本体を交換
- 対処
オリフィス交換形の採択に因り対処
- オリフィス交換形
- 構造
下記を弁に収容、2~6種類の許容量因り選定
- 機能
固定状態の弁本体においてオリフィス・ニードルが交換可能
- 特性
許容範囲の拡大に因り経済性が向上
- 選定要項
- 蒸発器における選定要項
- 蒸発器の負荷特性
最大・小の熱負荷に対する許容範囲に因り下記を選定
- 容量変化幅の拡大
膨張弁の選定が困難な場合において下記に因り対策
- 圧縮機における選定要項
固有の構成に対する対策- 下記を伴う構成が対象
- 対策
複数自動膨張弁の切換に因り対策
流路抵抗に対する要項
- 要因
下記に因り圧力降下を誘引- 凝縮器出口液ヘッダ
- 液配管が立上りが長距離等の液管全長
- 止め弁
- 電磁弁
- ドライヤ
- フィルタ
- 継手
- サイトグラス
- 膨張弁出口側におけるディストリビュータの付設
- 弊害
- 弁出入口圧力差が低下
- 弁以前流路におけるフラッシュガスの生成
- 対策
フラッシュガスの生成対策- 圧力降下の削減
- 液ガス熱交換器に因る過冷却度を増加
- 負荷装置に因る対策
付設に対する要項
- 制御に対する要項
- 弁本体・感温筒間のキャピラリチューブ全長に対する制限
- 弁本体ダイアフラムを上部とする設置
- 弁本体は蒸発器入口付近に付設し流路を形成
- ガスチャージ方式における弁本体は感温筒に対し高温となる設置
- 感温筒の設置に対する要項
- 蒸発器出口付近への付設に因り過熱度を安定制御
- 長大な蒸発器流路における膨張弁・感温筒の
離隔距離に対しハンチングを誘引
- 金属バンドに因る密着接続
- 水平管に対する接続:感温筒内流体の膨張に対し向流となる設置
- 水直管に対する接続:感温筒内流体の膨張に対し並流となる設置
- 均圧管接続位置・障害・対策
- 圧力導入位置に対する要項
下記に因り導入- 感温筒に対し下流
- 潤滑油・スケール混入対策に因り冷媒流路に対し上方
- 障害・対策
- 障害
- 振動に因り下記を誘引
- 管の破損に因る冷媒の流出
- 圧縮機吸入圧力が大気圧以下の場合、
大気の吸入に因り過剰昇圧
- 対策
振動防止に因り対策
最終更新:2010年03月30日 17:33