定圧自動膨張弁

  • 構造
    • 均圧管にて圧力を検出、圧力導入位置に因り分類
      • 内部均圧管
      • 外部均圧管
    • 作動圧力調整用のばね・ねじに因り作動圧力を調整
    • 受圧部位における平衡に因り流量を変更
      • 受圧部位上部:大気圧に対し作動圧力調整用のばねを経由し受圧
      • 受圧部位下部:蒸発圧力・ばね荷重に因り受圧
      • 平衡における圧力状態
        下記に因り弁開放量が確定
        • Pa[MPa]:大気圧
        • Psa[MPa]:ばね荷重
        • Po[MPa]:蒸発圧力
        • Pso[MPa]:ばね荷重
          算出式:
          P_{a}+P_{sa}=P_{o}+P_{so}

  • 機能
    • 減圧弁の一種
    • 蒸発圧力を一定に保持
    • 作動圧力調整用のねじに因り一定圧力を保持
    • 蒸発器付加変動に対し比例動作
    • 冷媒流路の低圧側圧力に対し
      下記の即時応答に因り過負荷を防止
      • 圧縮機の停止:高圧の保持に因り冷媒供給を停止
      • 圧縮機の始動:減圧に因り冷媒供給を開始

  • 要項
    下記の振動一致に伴う共振に因る膨張弁の強振への対策
    • 蒸発器・圧縮機間配管の圧力振動
    • 定圧自動膨張弁のばね

  • 種類
    • ベローズ式
      具体的使用例は下記
      • ベローズ式内部均圧形
        • バイパス回路の構成
        • 定負荷運転
      • ベローズ式内部均圧・真空兼用形
        冷媒流路の低圧側が真空となる低温用途に採択
    • ダイアフラム式
      具体的使用例は下記
      • ダイアフラム式外部均圧形
        蒸発器圧力降下の増加に対し有効
        • バイパス回路の構成
        • 定負荷運転

  • 特徴
    • 下記冷凍装置に対し採択
      • 負荷変動が小幅
      • 保護機能が少量
      • 比較的小型
      • 単一温度の制御
    • 膨張弁入口の圧力に対しほぼ無関係
    • 応答速度が高速
    • 過熱度制御が不可能
    • 大幅な熱負荷変動に対し追随が不可能

  • 他圧力制御装置の併設
    • 弊害
      • 吸込み配管に対する他圧力制御装置の付設に対し不適格
    • 対策
      • 低圧圧力スイッチ・冷却室内サーモスタットに因る
        圧縮機の運転切換制御に因り定温を保持
最終更新:2010年03月31日 09:47
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