企業概要
企業名 |
美聖重工 |
読み |
みぜじゅうこう |
略称 |
美聖 |
主な商品 |
“BSb-23 エスメラルダ”、“ヴィクトル”シリーズ等 |
企業規模 |
大 |
代表取締役 |
美聖・夢人(みぜ・ゆめひと/男/46) |
船、飛行機、エンジン、タービン……。
おおよそ重工業、と呼ばれる分野に置いて言うならば、
【作っていなかったものはなかった】と断じていいほど手広く展開していた大企業。
【殲禍炎剣】出現以降、キャバリアが戦場の主役になった際も、
機を見るに敏に対応。
培ってきた技術を遺憾なく発揮し、『名機』『ベストセラー機』と呼ばれる機体を作り続けてきた。
《BSa-12 アタラルネ》や《BSb-23 エスメラルダ》は量産型キャバリアの性能革命を起こしたと言っても良いだろう。
しかして現代。
そんな往年の栄光は遠く、現在は『数あるキャバリア関連企業の選択肢の一つ』に収まっている。
特に敏腕を奮った十二代目会長の逝去以降、拠点をネバーランドに移してからは方針を変更している。
「新世界学園」で運用されるキャバリアは、正規軍では考えられない“ごった煮”状態であり、装備の規格統一が難しい。
だからこそ、「整備性が良く」「どの様な機体でも使用でき」「高性能で」「安定供給できる」キャバリア用装備は需要をつかめるはずだ、という判断の元、武装を生産する方向に切り替わっている。
一方、開発部は未だに量産型キャバリアのセールストップを取る事を諦めていないらしく、定期的な新機体開発に乗り出している。
代表機体
BSa-12 アタラルネ
機体データ |
製造 |
美聖重工 |
形態 |
量産型 |
全高 |
5m |
重量 |
8.6t |
動力 |
キャバリアエンジン/エネルギーインゴット |
美聖重工が制作した、量産型キャバリアのスタンダード・モデル。
汎用型OS「サンクチュアリ」を搭載し、クロムキャバリアのどこでも運用できるよう、動力をキャバリアエンジンとする。
両腕部、両肩部、胸部、腰部、両脚部、背中に追加装備をマウント出来、個人の好みで様々にカスタマイズできる。
多少の改造を加えれば美聖重工製の装備でなくても問題なく換装出来る。
飛行型はBSa-121wタイプ。
……この機体が流行したのは今から15年ほど前のことであり、
現在は生産されておらず、新世界学園では新入生の訓練用に、ボロくなったものが数機置いてある程度で、現役で戦場にでている機体はほぼ存在しない。
BSb-23 エスメラルダ
機体データ |
製造 |
美聖重工 |
形態 |
量産型 |
全高 |
5m |
重量 |
6.3t |
動力 |
キャバリアエンジン/エネルギーインゴット |
アタラルネのクオリティ・アップモデル。
装備の拡張性はそのままに、基本スペックは1.3倍。
軽量化も進み、美聖重工で最もヒットした量産型機体と言える。
……調子に乗って飛行機能を標準装備したら【殲禍炎剣】にバンバカ叩き落された黒歴史も存在する。
BSc-41 デカメロン
機体データ |
製造 |
美聖重工 |
形態 |
量産型 |
全高 |
5m |
重量 |
4.0~12.5t |
動力 |
キャバリアエンジン/エネルギーインゴット |
美聖重工が開発した量産型キャバリアの最新モデル。
格闘特化、射撃特化、防御特化、飛行特化のオーバーフレームと、
機動力特化、最高速度特化、安定性特化、重量特化のアンダーフレームを組み合わせ、
自分の使いやすい機体を生産段階で「カスタマイズ」出来るのが最大の強み。
また上下ともに基本装備を全てオミットし、積載量を最優先した、他企業の装備を含めた拡張性に特化したプレーン・フレームも存在する。
美聖重工はこの機体を持って量産型のシェア一位に返り咲くつもりであったが、
現在装備最大シェアである『
新世界エレクトロニクス』の足並みを揃える気がない互換性の無さや、凝り性の玄人は『
Harmonia Company』のコクピットを選ぶわ、やる気ねえ学生共は最初から操作しやすく勝手にアップデートしてくれる『
(有)メルヘン』のピーターパンを選ぶわで、中々振るわないのが実情である。
そもそも組み合わせを自分で選んで、という時点で割とオーダーメイド要素が強く、値段が張るというのも一因なのだった。
BSc-41p デカメロン・パラディン
機体データ |
製造 |
美聖重工 |
形態 |
量産型 |
Oフレーム |
重装フレーム |
Uフレーム |
二脚・重装フレーム |
全高 |
5m |
重量 |
9t |
動力 |
キャバリアエンジン/エネルギーインゴット |
標準武装 |
美聖 BSw/EP “アントワネット”ブースター・ドレス |
生徒会執行部副会長“
ユウ・キリヤマ”が搭乗する“黒騎士”に使用されているものと同じフレームを使用したモデル。
一般学生からは高い人気を有しているが、武装まで同じとは行かず、汎用的な美聖重工の物が採用されている。
なので、この機体をチョイスする大半の学生は
Justitia Ind.のシャープシューターを別途購入して利用することが多い。
しかし、“黒騎士”が“黒騎士”足り得るのはあくまでその特異性からくるものである。
重装フレームを使用しているため装甲・積載力と引き換えに重量がかさみ、実際の機動力は“黒騎士”には程遠い。
その機体バランスの制御と機動力の確保のため、大量のブースターを搭載する“ブースター・ドレス”を採用することで速度を補っている(なので、細部を無視してものすごく単純化して考えると、コンセプトは“タイラント”に近くなってしまっている)。
結果として「耐久力と瞬発的な速度に優れるが、生半可なパイロットにとっては操作しやすいかと言えばそうではない」という機体に仕上がっている。
……強さへの憧れから“黒騎士”を模倣しようとした生徒にとっては、副会長の恐るべき技量を身を以て体感することになるだろう。
機体カラーは戦場での混同や誤認を避けるため黒及び黒に近い濃い色は使用できない。
前述の通り機体性能を活かすためにはそれなりの技量が必要であるため、実力足らずのパイロットが乗る機体は「パステルナイト」などと揶揄されることもある。
BSc-41e デカメロン・エアリアル
機体データ |
製造 |
美聖重工 |
形態 |
量産型 |
Oフレーム |
飛行フレーム |
Uフレーム |
ホバーフレーム |
全高 |
5m |
重量 |
5t |
動力 |
キャバリアエンジン/エネルギーインゴット |
標準武装 |
美聖 BSw/BS “アグリッパ”ビーム・ブレードⅢ 他 |
- |
美聖 BSw/EP 美聖 BSw/EP-B “ゴーティエ”エアリアル・マスターⅡ |
軽量・高強度の飛行フレームと、ホバー移動が可能な脚部を組み合わせた、空戦型デカメロン。
美化委員長、
アイオライト・セプテンバーの“ブルー・テイル”を参考に、空中戦をこなせるようにセッティングされている。
最高速度も最高高度も遠く及ばず、より多くのパイロットが扱える操作性を確保する為に、通常モードでは複雑な軌道をすることは出来ないが、
「空を駆けたい」「飛んでみたい」という希望を持つ生徒達には選択肢として取り上げられるようになった。
速度を確保するため、重量は最小限に抑えたいということもあって、攻撃用の装備は専らエネルギー・カードリッジを外付けできる“アグリッパ”シリーズが採用されている。
Weather&Feverが販売する属性カードリッジが使用できる為、汎用性は高く仕上がっている。
そして射撃武器に関しては貫通力があるJustitia Ind.が採用されがち。
手動でリミッターを解除し、「エアリアル・ロード」を完全マニュアル制御できるならば、“ブルーテイル”の標準速度の80%までは追いつけるが、20秒程で機体フレームが限界を迎える為、使用は自己責任。
BSd-01s アンテラリエ
機体データ |
製造 |
美聖重工 |
形態 |
量産型 |
全高 |
5m |
重量 |
6.6t |
動力 |
キャバリアエンジン/エネルギーインゴット/アンデルセンⅡ |
その道の“プロ”向けの調整が施された、美聖重工製では現在最も高性能なハイエンド機。
AIによる機体制御やモーションマネージャといった設定が殆ど無く、「動かした分だけきっちり動く」という構造をしており、操縦技術がそのまま機体に反映される。
陸上戦における機動性は「意味不明」と呼ばれるほど高く、前転、バク転といった運動も可能。
静止状態から最高速まで一気に跳ね上げる爆発力も兼ね備える。
機動力を上げるために装甲は最小限であり、「攻撃が当たる」ことを想定していない。
「避けて当てる」を呼吸するように行える、そんなエース・パイロットの愛機であれとフレームから作成された機体である。
またこのレベルの機体を使うユーザーに、メーカーを縛るなどという野暮なことをすべきではない、という設計担当の考えにより、パイロットが望むのであれば同業他社の武装を(場合によっては新世界エレクトロニクス製ですら)納品前に取り揃える事すらする。勿論、美聖重工製品であれば、最高性能のものが惜しげもなく提供される。
なお現在まで合計二十八機がロールアウトされ、内二十四機が撃墜されている。
(※エースパイロットほど最前線に駆り出され、ユーベルコードを有するオブリビオンマシンと交戦することが結果として多かったのだと思われる)
BSb-31 トルケマダ
機体データ |
製造 |
美聖重工 |
形態 |
量産型 |
分類 |
オーバーフレーム |
全高 |
5m |
重量 |
9.1t |
動力 |
キャバリアエンジン/エネルギーインゴット |
新世界学園、美化委員用に配備されている美聖重工製の量産型キャバリア。
戦場での“清掃活動”に特化した性能をしている。
戦闘用ではない機体であるという点から、コストパフォーマンスを優先し、
初期型のエスメラルダの製造ラインをそのまま流用している。
重機的作業を行うこともあって高出力である為、装備次第では戦闘もこなせなくはないが、
それはアンダーフレーム次第だろう。
一応、通常のエスメラルダより、一瞬の出力で勝るエンジンを積んでいる(瓦礫等、単純に重たい物を動かす事が多いため)。
廃棄物を高火力で焼却する「美聖 BSw/BS “シャルル”火炎放射砲」や、
スクラップを圧縮・キューブにして運送を容易にする「美聖 BSw/RS-A “シャルル”キューブリック・システム」等、
様々なアタッチメントを適用することで適切な“清掃活動”が行えるように考えられている。
無限軌道式、多脚式など地形に合わせたアンダーフレームを選択可能。
BSb-33 キュイジーヌ
機体データ |
製造 |
美聖重工 |
形態 |
量産型 |
分類 |
専用オーバー&アンダーフレーム |
全高 |
5m |
重量 |
9.1t |
動力 |
キャバリアエンジン/エネルギーインゴット |
某わくわく食いしん坊パイロットのかなり強引な提案によって試作された『戦場の料理人』。
コンセプトは「どの様な環境でも、いついかなる時でも、美味しいご飯をお腹いっぱい食べさせてくれる機体」であり、戦闘を行う事に関しては一歳想定されていない。
エスメラルダ(初期型フレーム)の拡張性の高さを全て『兵士によりよい食事を提供すること』に特化した道楽の産物とも言える。
なにせ試作機の開発にかかる費用の40%をMG-003が私費から捻出した辺りマジでそう。
専用大型バックパック『フリーザー』は『通常の兵士50人が1週間の間、適切な栄養を摂取できる食事を3食提供出来る』量の食材を搭載可能。
焼く、煮る、蒸す、茹でる、揚げる、炒めるを大容量で行えるオーバーフレーム『エスポワール』(新規開発した)と、
いかなる地形であっても揺れない、こぼさない、焦がさないを実現したアンダーフレーム『マカロン』(デカメロンから流用した)からなる。
この手の装備に異様な造詣のある
浪漫志向へも協力を要請し、
大型のベーカリー・アタッチメントや排熱を利用したピザ窯を内部機構に収めることに成功した。
特に共同開発した『“リ・ゾ・キュリ”カレー専用圧力式調理ユニット』は、短期間で90点のカレーを大量生産できることから、異様な人気を博した。
どれぐらい人気かというと普通の一般料理店によく売れた。
+
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給食委員会への配備が検討されているが…… |
開発してる最中に面白くなっちゃったのか、 浪漫志向の開発担当者に当てられたのか、
脇目も振らず色々機能を搭載して『これはどうだ!!』と売り込みをかけた所、
『そもそもキャバリアでやる必要なくない?』という無情な一言が生徒会執行部より放たれ、開発チームは沈黙した。
戦場に大量の糧食を提供するなら、普通に車両のほうが積載量・調理環境共に整備しやすい上に量産が利く、という当たり前の事実を、彼らは忘れていたのである。
ただし、悪路走行が可能、ホバー飛行も可能、その気になれば潜水状態で調理可能、潜水艦にドッキングも可能、という、
『どの様な環境でも』というコンセプトには一定の評価が与えられ、補助的な役割を果たすなら、という事で数機がロールアウトしたので開発者は首を斬られずに済んだ。
なお提案した某わくわく食いしん坊パイロットは『カレーおかわり、超特盛』とのコメントを残している。
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代表装備(サンプル)
“ヴィクトル”シリーズ
特殊加工されたフィルムを重ねて作られた装備シリーズ。
安価だが軽量で頑丈なのが売り。
コネクタ等はなく新世界エレクトロニクスの汎用機を除いてどの機体にも装着できる。
美聖 BSw/RX “ヴィクトル”ラミネート・ソード
特殊なフィルムを重ね合わせて作られた実態剣。構造がシンプルでどの機体でも使用でき、生産も安価。
美聖 BSw/EP “ヴィクトル”ラミネート・フィルムアーマー
耐衝撃フィルムをキャバリアの装甲に重ねることで、追加の対弾・対衝撃性能を付与するアタッチメント。
外見を変化させずに性能を向上させられるが、使い捨てであり戦闘毎に貼り直さないと正しい効果を得られない。
美聖 BSw/PS “ヴィクトル”ラミネート・スーツ
耐衝撃・耐熱性能に優れた軽量のパイロットスーツ。
口径の小さい対人銃器ならば身体に痣を残さない。
“ルネサンス”シリーズ
実体弾を使用する銃器に分類されるシリーズ。
大型の金属製砲身の作成に際し、過去の戦艦や銃器を作成していた経験が反映され、
高い水準でまとまった装備の量産体制が整っている。
美聖 BSw/RS “ルネサンス”ガトリングパーティ
機体に直接固定する形式のガトリングガン、100発/秒の速度で9mmNATO弾をばら撒く。
歩兵の制圧の他、火力線で力を発揮する。装填はパッケージングされているため容易だが、弾切れの問題は常に付きまとう。
美聖 BSw/RS “ルネサンス”レール・マシンガン
電磁加速した弾丸をばら撒く面制圧に優れたマシンガン。火薬を使用せず誘爆の心配がないのが特徴、貫通力に関しても及第点。装填数が少ないのが悩みどころ。
美聖 BSw/RS “ルネサンス”17mmチェーンガン
頭部、腕部、胸部、脚部、任意の場所にマウントできるチェーンガン。
美聖 BSw/RS “ルネサンス”40mmライフル
標準的な性能のライフル。口径はある程度任意に選択可能。分速1200発。
“ゴーティエ”シリーズ
機体に内蔵するタイプの兵装シリーズ。
性質上、美聖重工の量産機の発注段階で取り付けることが多いが、新世界エレクトロニクス以外の汎用機にも一般的な技術の範疇で取付可能。
美聖 BSw/RX-x “ゴーティエ”ワイヤーガン
機体の好きな場所に搭載できるワイヤーガン。高速移動にも使用できる。
美聖 BSw/EP-B “ゴーティエ”カノン・ブースター
背面に取り付ける大型のブースター。推進力の大幅な強化を可能とするが、動力のリソースを食う。
美聖 BSw/EP-B “ゴーティエ”エアリアル・ロードⅢ
汎用キャバリア飛行翼。“エスメラルダ”の後期型には標準装備されていた。
が、そこそこ調子にのって改良を続けていたらいい感じの性能に仕上がってしまい、
結果ホーリーグレイルに感知されてバカスカ叩きとされた事から、
性能にはリミッターがかけられており、それなりの速度でそれなりの高度を飛行出来る程度になっている。
エースパイロット用のリミッター解除版、「エアリアル・マスター」も存在するが、
単純な速度の追求に置いては競合他社に遅れを取っているのが実際の所である(そしてエースパイロットは何故かピーキーな機体に乗りたがるものである)。
“シャルル”シリーズ
新世界学園、美化委員の“清掃活動”用に開発されたシリーズ。
何故か対人に使用するユーザーもいるらしいが、その際の使用保証はない。
美聖 BSw/BS “シャルル”火炎放射砲
特殊な液体燃料を吹きかける事で「融点」を下げてから高出力の火炎放射で“焼却”する清掃活動用装備。内部に人がいないかを確認するために熱感知センサーが付属しており自動でスキャンを行う。
美聖 BSw/RS-A “シャルル”キューブリック・システム
四方から圧力をかけることで、スクラップをキューブ状に出来るアタッチメント。両腕に装着して挟み込むように使用する。万が一スクラップ内部に人が居た時に誤って潰さないよう、生体探知機能付き。
“ギュスターヴ”シリーズ
ミサイル関連の兵装群。
メインは連想式小型ミサイルだが、大型の対艦弾などもあるにはあったりする。
美聖 BSw/RS “ギュスターヴ”多目的小型ミサイルポッド
一度に50発の小型ミサイルを発射できるミサイルポッド、手持ち火器としての運用も可能だが、機体に直接取り付けることも出来る。
機印良品と互換性がある為正規のミサイルが使われることがあまりない。
“トリスタン”シリーズ
自動小銃以外の特定用途に特化した重火器が分類されるシリーズ。
狙撃銃、対物ライフル等。
美聖 BSw/RS “トリスタン”91mmロングレンジライフル
長距離狙撃用ライフル、戦艦を製造していた際に培った砲身製作技術により、高い命中精度を誇る。
“アグリッパ”シリーズ
出力特化のビーム兵器が分類されるシリーズ。
高い威力と射程を誇る代わりにエネルギー消費が激しいことから、
各製品の「Ⅱ」以降は外付けのカードリッジを使用する仕様に変更された。
カードリッジの規格は各装備共通で、多少改造を施せば他社製品にも無理やりエネルギーをチャージできる。
美聖 BSw/BS “アグリッパ”大口径ビーム・バスーカⅡ
大口径・高出力ビームバズーカ砲、“アグリッパ”シリーズの最新モデル。通常装甲のキャバリアなら一撃で大破させられる他、通常のビームバズーカでは実現不可能な「山なり」の弾道で発射できる。
カードリッジ式で装填数は六発。専用の弾道計算ソフトウェアは他企業のOSでも使用できるように公開されている。
美聖 BSw/BS “アグリッパ”ビーム・ホークⅣ
手斧のような形状の頑丈な柄に沿ってビーム・エッジが展開する兵装。
“叩きつける”と“熱で切断する”の両方で攻撃出来る。
ビームはカードリッジ式だが、近接武器であるという点を踏まえ、
Ⅳは機体の動力でもビームを作動できるようになった。
美聖 BSw/BS “アグリッパ”ビーム・ブレードⅢ
筒状の柄から高出力のプラズマレーザーをブレード状に展開する装備。
超高温で「焼き切る」事に主眼を置いている。
“ガルガンチュア”シリーズ
「俺たちも浪漫を追求したいです」「泥臭い装備があってもいい」「ありきたりな実用性だけが全てなのか?」
といった一部開発担当による強い要望を経て実装されたマニア向けの装備群。
鉄の職人による技術指導や
葉牡丹工務店の引き取り手のない装備を資料として買受け研究するなど、コンセプトの割に真面目に兵器を生産しており、同じく泥臭い戦い方をするユーザーからは結構な人気がある。
美聖 BSw/RX-A “ガルガンチュア”ブレイク・ドリルアーム
腕部に装着するアタッチメント。採掘重機の製造時に使用した施設を流用することで高性能なドリルの製造に成功した。
美聖 BSw/RX-A “ガルガンチュア”ヘビー・アックス
特殊合金で作られた手斧。
先端が重く、自重と遠心力で叩き割り、砕くようにして使用する。
繋ぎ目や特殊な機構が一切ないシンプルな構造、要するに「整形された鉄の塊」。
鉄製のオーダーメイド品の領域には至っておらず、マニピュレーターの強度が貧弱だと、振り回した際の遠心力で手首がもげる事がある。
美聖 BSw/RS “ガルガンチュア”ボム・ハンマー
成形炸裂弾を先端に搭載した使い捨てのハンマー。キャバリアからすると「金槌」程度のサイズだが、ゼロ距離で直撃させれば一撃で機体を粉砕する。
安価だが使い捨てである点と、根本を持たないと自機にも被害が及ぶのが欠点。
美聖 BSw/RX “ガルガンチュア”ギガ・ボム・ハンマー
ボム・ハンマーの発展型。ナノカーボンワイヤーを射出し、成形炸裂弾のついたハンマーを離れた相手に叩きつけ、着弾した時点で爆発する。
自機への被害も克服したが、使い捨てである点は変わらず、単純に値段が高くなった。
“アントワネット”シリーズ
機体に合わせて全身に武装を纏うオプションの総称。
性質上、オーダーメイドとなるが、特定の能力に特化するのに非常に向く。
フレーム単位で設計を行う「ドレスコード」プランも存在する。
美聖 BSw/EP “アントワネット”ブースター・ドレス
余剰部全てにブースターを配し、推進力と加速力を追求することに特化した装備プラン。
短期的な出力は跳ね上がるが、安定性は失われる。
美聖 BSw/EP “アントワネット”フランメ・ドレス
余剰部全てにミサイルポッドを搭載する、制圧力特化型の“ドレスコード”。
装弾数は200発を超え、戦闘中でも予備の“ドレス”があればパッケージごと換装が可能。
“ミゼラブル”は設計段階から「ブースター」と「フランメ」の同時装着を前提に作られている。
美聖 BSw/EP “アントワネット”アイアン・ドレス
余剰部全てにポイント・アーマーを装備した防御特化型の“ドレスコード”。
アクティブ・アーマーからピンポイント・バリア、複層式対物装甲など、選べる装備は多岐に渡る。
“ミゼラブル”用に開発されたが当の本人は
鉄の「武者振るい」を選んだため使われなくなった。
“サンクチュアリ”シリーズ
厳密に言うと「サンクチュアリ」というシリーズではなく、コスト度外視で高性能に仕上げた、美聖重工のハイエンドモデル群を表す。
どこの企業にも必ず性能を追求する馬鹿はいるようで、エンドユーザーからは高評価。
競合他社のハイエンド品と比較したときは一長一短、あるいは好みの領域となっている。
美聖 BSw/EP “アンデルセン”
美聖重工の機体発注時にオプションで選択できる小型動力炉。短期間の間、出力を当社比で1.4倍まで引き上げる。
目玉商品するつもりだったが中古品が市場に出回った挙げ句、
Harmonia Companyに規格を適合されてしまった。
美聖 BSw/RS “モンテ・クリスト”
ハイエンド・ユーザー向け“サンクチュアリ”シリーズの自動小銃。高度な照準性能と連射性能、装填数を誇り、取り回し抜群。
銃身そのものに希少金属を使用しており、とにかく頑丈、“性能を落とさず、壊れない”という継続使用性と、
どのメーカーの弾丸でも口径さえあっていれば使用できる汎用性の高さがウリ。
シリーズに共通する欠点だが、受注生産式の為、かなり高額。「金さえ用意してもらえれば作るものは作るよ」と言わんばかりである。
美聖 BSw/BX “サンジェルマン”
“アグリッパ”シリーズと共通のカードリッジで使用できる、高出力のレーザー・ソード。
装甲を焼き切り致命傷を与える破壊力と、たとえ防がれても高熱で中のパイロットを焼きに行く二段構え。
最大の特徴としてカードリッジを六つまで搭載可能で、それを一度に放出する「マハトマ」モードを搭載している。
この際のブレード全長は12mに及び、斬撃軌道内にあるものを両断する。
エネルギーが外付けである為、カードリッジさえ用意できればどの機体でも使用出来る。
美聖 BSw/BS “サン・テグジュペリ”
“コゼット”専用兵装“ボンボワイヤジュ”を通常のキャバリア用に転用した試作兵器。
出力系の問題から、機体全体を特殊レンズで覆う「ドレスコード」タイプではなく、
機体の尻部に装着するテールユニットのような形状をしている。
事前に設定した対象、もしくは視線誘導で一度に二十発までのホーミングレーザーを発射する。
初速は遅く、発射から数秒立たないとトップスビードにならない、という性質を持つが、高速飛行機体がこれを使用することによって、自機の後ろに放たれたビームが追い抜いて追尾してくる、という牽制と攻撃を兼ねた役割を果たす。
一発一発の威力は乏しく、初期カードリッジのエネルギーが尽きた場合は、機体からの供給に切り替わる。
現在はデータ収集も兼ねて
火翅・ナナの“マクガフィン”に貸与されている。
型番ルール
美聖 BSw/① “②”③
①→公式の装備分類
②→シリーズ名
③→装備形状・名称(命名に特殊ルール無し)
設定管理:甘党
最終更新:2021年04月26日 23:33