三統会

三統会


―――お前さん、見ねえ顔だな。誰の紹介だ?

調査レポート

概要

三統会(サントウカイ)は、クロムキャバリア世界広域に渡る反社会的組織の連合体。
或いはその中枢とされる結社・決定機関の名称。

+ 組織構造

組織構造

群のモモハラ・智のキリヤマ・武のフジタニの三家を頂点とした連合組織。
関連団体数は30~120程度とされるが、その性質上流動的であり全体像の把握は極めて困難である。

大まかな分類として、最高権力である三家、それに近しい中枢団体、外縁団体に分けられる。
この内三家と中枢団体は繋がりも強く、秘密結社的な性質を帯びている。
外縁団体は中枢団体の傘下、その傘下といった形で広がり、中枢に近い程三統会との繋がりが強い傾向にある。

名を連ねている団体は様々であり、暴力的・反社会的な組織はもちろん、傭兵崩れ、武器商人、場末の愚連隊、表向きはクリーンな企業など、規模も目的も統一性は非常に薄い。

+ 来歴

来歴

幾つかの小規模な地縁集団、放浪集団、非差別村落等、力の無い集団が自然と寄り集まった互助組織がその始まり。
この中には神隠しによりこの世界に至った被害者も含まれており、他世界の文化の影響も受ける事となった。

その後規模を拡大し力を増すごとに過激化、暴力的・反社会的傾向を増し現在へと至る。
この途上で、統合や抗争を通して頭角を表した三つの組織(現在の三家)が実権を握るようになり、三統会という名称もこの時期からのものとされる。

名称の由来として、桃・桐・藤の三つのトウが統べる組織、という説が有力。

+ 危険度評価

危険度評価

作成中

シノギ(キャバリア関連)

本項では彼らが製造・販売し収益を得ているキャバリア及びその武装について触れる。
その他、キャバリアを用いた各種違法行為に関しては後日追加で報告を提出予定。


製造キャバリア

キャバリア名は特定の形式を指す物ではなく、三統会系列で違法製造や販売を行われるキャバリア群の俗称となる。
これらの機体の多くが違法な売買を通すため正式な名称は避けられること、複数の団体がそれぞれ作るために質やバリエーションがバラバラであることを鑑みての表記となる。

  • サンシタ
その性能は劣悪の一言。主に外縁団体のシノギとなる。
火力、機動力、換装のどれもが同時期の量産型にすら大きく劣り、中には起動直後に持ち主ごと爆発した事例すら。
キャバリア戦に耐えられる代物ではないが、示威や対人戦闘においては十分な脅威となる。
最大の危険性はその異常なまでの低価格、力の無い反社会的組織が最初に頼むケースも多く、取り締まりを強化されたし。

  • テッポウダマ
サンシタと大差ない程度の質だが、攻撃性能に偏重している物はこう呼ばれる。
リアクター、関節部等の性能を耐久性を犠牲に向上させ、火砲や爆発物の運用を可能とした。
稼働時間は極端に短く、一度の使用での廃棄が前提。搭乗者も無事で済む可能性は低い。
自爆テロ行為に非常に適しているため、最も流通を警戒すべきキャバリアとされている。

  • ブトウハ
平均的な量産型キャバリア程度の性能を持つもの。
ここまで来ると、戦争の使用にも耐え得る物だろう。
中枢団体か力のある外縁団体が製造し、価格としては市販の同等品よりは割高。
アシがつかず顧客を選ばないため、後ろ暗い連中からはそれでも重宝されている。
このクラスを購入できる存在は武力・財力共に著しく危険な水準と推測でき、常時の監視・即応態勢を築くのが妥当と言える。

  • ワカガシラ
クロムキャバリア相当。品質のバラツキは市販品より大きいが、最新型に比肩する物すら確認されている。
限られた中枢団体のキャバリア工場でのみ生産されていると思われ、実態の調査は困難。
このクラスを配備している中枢団体の多さが、そのまま三統会の危険性を表しているとも言える。
外部に流されるケースは稀だが、某独裁国家へ納入した痕跡もあり、特定の危険団体への戦力供給元となっていると見るべきだろう。
あらゆる手段を以て購入団体を警戒し撲滅すべきであるが、現実的には相当の困難が予想される。

  • カシラ・オヤブン・オオオヤブン等
性能的にはワカガシラと大差ない代物。
より外装が派手になっていく傾向があり、金色装甲・昇り龍ペイント等が人気が高い。


代表装備(サンプル)


  • T3-二“クシザシ”
特殊合金製ニードル。キャバリアの破壊ではなく、装甲を貫いて操縦者を狙う為の兵器。
通常の携行型の他、内蔵型も暗器として一定の支持がある。

  • T3-八“リョウチ”
操作補助装置。コックピットに設置。
内部の人間に特殊な電磁波により、指先から削られているかのような任意の莫大な苦痛を与える。外部操作専用。

  • T3-三四“ホウラク”
小型ドローン射出機構。20cm程の使い捨て飛行ドローンを多数格納。
放たれた機体は高熱を帯びつつ生命反応を検知し接近、内臓のアームで対象にしがみつき容易なことでは離れない。

  • T3-三八“ヒアブリ”
広範囲焼却用ナパーム。超長距離から発射、着弾。
着弾時の衝撃で広範囲に可燃性かつ粘着性の燃料を撒き散らし、広範囲を燃焼する。
範囲を重視しているため、対キャバリア兵装としては火力不足だが、それ以外のものに対しては極めて有効。特に有機物に対しては。

キャバリア関連の装備品に関して、三統会の名の下で製造している物は概して質が高いとすら言える。
しかしその製造過程や仕様で人道を無視している品も多く、取引に制限がかけられている都市や国家も少なくない。
その倫理を無視した性能は極一部の愛好家から絶賛され、多くの良識ある人々からは大いに顔を顰められている。
新世界学園として公の取引は存在しないが、個人として要望を上げれば、非常に似通った品をどこからともなく仕入れてくるとの噂。


備考

機体俗称:ヤクザ・ミーム
装備定型:T3-漢数字“処刑・拷問の名称”

悪辣・非人道兵器等の製造の際にご利用下さい。


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最終更新:2020年10月27日 23:00