アリスアイリス・ムーンクレイドル

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アリスアイリス・ムーンクレイドル

パーソナル

パーソナルデータ
名前 アリスアイリス・ムーンクレイドル
性別 女性
種族 レプリカント
生年月日 2003年11月4日(たぶん……)
年齢 17歳(たぶん……)
身長 それなり
体重 とても軽い
識別コード プリンシパル
学園内で一番 眠そう


来歴

 当初はとあるプラントにて生産されたジャイアントキャバリア、”ムーンクレイドル”と一緒に”生産された”双子のレプリカント、アリスとアイリスであった。
 ムーンクレイドル自体はコックピットを取り付けても起動しなかった。戦力化されないジャイアントキャバリアは意味がない。そしてそれを達成する事の出来ない技術者達にも……
 狂気の眼差しは双子へと向けられた。そもそも、ジャイアントキャバリアと一緒に生産されてなおかつ、『背部に接続用のジャックがあるレプリカントの双子』はムーンクレイドルにおいて重要な要素と考えられていた。それでもあくまで実験対象ではなく保護、という形を取られていたのは研究者たちの倫理観とまだあまりにも幼かったという事実であった。
 しかしそれも結局は研究者たちの危機感と狂気に飲まれ、アリスとアイリスが4歳の時、アイリスがムーンクレイドルに『接続』された。
 その瞬間、ムーンクレイドルのコックピットがブラックボックス化。アイリスはムーンクレイドルと分離が不可能となり脳波が消失。
 そして『アイリの脳波がコックピット内に存在するアイリスより検出されるようになった』。
 以降、アリスは外界に存在する己自身の体と、ムーンクレイドルに存在するアイリスの体を両方に内蔵されたナノマシン製イントラネットワークサーバーによって行き来するようになる。
 プラントでの扱いはムーンクレイドルの生体パーツ。搭乗時は機体と一体化するからこそ外界の情報は遮断し、ただただ戦う為に純粋無垢に育てられていく。
 それから10年以上、プラントの主力として強大な力を発揮していたが、本人が遠征に出た際にプラントがオブリビオンマシンに強襲される。
 どうにか『アリスの体』だけは回収できたが、結局プラントは滅び去り、宛てのない旅を続けていたところに、たまたま学園に流れ着くことになった。

人物

 『ムーンクレイドル』と不可逆に接続された意識の無いアイリスに、イントラネットを介して意識を転送してアリスが操縦する形をとる。
 そのため操縦するというより、アリスの意識がムーンクレイドルそのものと同化する形にある。
 キャバリアと通常サイズの人間。あまりにサイズが違う事と、兵器として余計な知識を付けさせないために監禁され実験動物のような扱いを受けていたせいか感情が薄いし常識もあまりない。
 さらには多くの時間をムーンクレイドルとして過ごしていた為、人間の体自体になじまないのかよく色々な所でこける。
 学園に来た彼女自体は割と色々な事に挑戦したいようだ。とはいえ、自分自身が戦う事しか出来ない、というのはふんわりと意識しているらしく、『おそうじって戦う事ですよね?』という意識で美化委員になっている。
 現在は寮暮らしはせず、格納庫に格納されているムーンクレイドルの腕の中で寝ている。かつてよりの習慣。だって『これ』は彼女の為の『揺り篭』だから……
 搭乗時は、無針注射器型のデバイスを首筋に打ち込んでナノマシンを活性化。イントラネットを起動してアイリスへと意識を転送し、その間『アリス』の体は無防備となる。

戦闘スタイル

 ムーンクレイドルによるゴリ押しスタイル。アリス自体は、『どうするか』の意思決定を担当し、実際の機動や戦闘はムーンクレイドルが自動で行う。
 人が一々手を動かしたり歩くのに殊更に意識しないのと同じ感覚

“ムーンクレイドル”

DATA
搭乗者 アリスアイリス・ムーンクレイドル
製造 不明
形態 ジャイアントキャバリア
頭頂高 5m
本体重量 10.5t(計測時点)
動力 エネルギーインゴット/”クレイドル”
環境適応 陸:A 空:S 水:E
搭載兵装
腕部 両断光刃”月蝕”
背部 全天全周対応型浮遊砲台群”揺り籠”
背部 ナノマシン製造・散布機構”月虹”
胸部 広域殲滅兵葬”子守唄”
外殻装甲 ナノマシンスキン”揺籃”
装甲及び武装 事象変異操作微小機関”七色”
 『アリス』と『アイリス』と共に製造されたジャイアントキャバリア。『アイリス』を取り込んで初めて機動した白銀の機体は、少女一人を取り込んだ事など意に介さずといった風に優美で美しい。
 基本的な戦術は背部にマウントされた『揺り篭』を無数に展開して、遠中距離を制圧し、それでも向かってくる敵には”月蝕”の一撃を見舞うスタイル。
 クレイドルの物量で圧倒するため高速戦闘よりも腰を落ち着けての殲滅戦が得意。とはいえ、高速戦闘能力がないわけでもない。
 ムーンクレイドルの装甲、および武装を構成するナノマシン群、”七色”のおかげだ。
 月虹より生成、散布されるそれは各々が極微小ながら事象操作能力を有しており、それが集まって大規模な事象操作を可能とする。即ち、『羽根やジェットパック等の機構がないのに空を飛べる事』や『揺り篭の大きさでは到底出しえない出力のビームを出す事』など。
 かなり何でも出来る機体だが、勿論代償が無いわけではない。月虹によるナノマシン生成はブラックボックス化したエネルギー生成期間、『クレイドル』によってなされている。
 その『クレイドル』にくべられる『燃料』が何なのか。『アリス』は明確に認識している訳ではないが、ただ事実として『月虹』を過剰に機能させると『アリスアイリス』は血を吐き、体が冷たくなっていくのだ。
 それでもアリスアイリスは戦ったし、戦う事しか知らなかった。
 実際の所、アリスアイリスのプラントが壊滅した事は、彼女にとって幸運だった。もしあのまま過度に戦い続けていたら、『誰か』の命は失われていただろうから。

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最終更新:2020年10月20日 22:29