Harmonia Company

''Harmonia Company''


ハルモニア カンパニー

拡張性に特化した搭乗部や接続部品を製造する小企業。
「全企業のキャバリア対応」をコンセプトに掲げた製品は、一部の特殊機体を除きほぼ全ての企業のパーツ・武装を接続・運用可能な対応力を見せる。

全企業のキャバリア対応を掲げているためか、機体OSのバージョンアップが盛んであり、常に最新OSを保つことを求められることが多い。
最新OSのアップデート配布は深夜に行われることが多く、上質な製品は日々社員たちの血と汗と涙とサービス残業で出来ている。
また深夜の戦闘作戦と大型アップデートが重なり、数分間機体OSがダウンして動かぬ的となった『鋼鉄の棺桶』事件は記憶に新しい。

代表機体

以下の機体は搭乗部のみであり、他パーツ及び武装は他社製のものを製造・運用する。

HBO-005.9-00 ”Patchwark”

開発チーム「Βρέθηκαν(拾得)」の代表作。
Harmonia Companyでも特にパーツ・武装・ソフトウェアの対応範囲が広いが、それらの接続・運用を十全に行うにはパイロットにもそれなりの整備知識が求められる玄人仕様。
しかし使いこなすことができれば搭乗部以外の機体の交換が瞬時に行えるため高い継戦能力を発揮する。


HΠT-013.7-00 ”Bandersnatch”

(こちらの機体は最低限の武装を装備したキャバリア本体となる)
開発チーム「πλιάτσικο( 略奪)」の代表作。
Harmonia Company内の主要量産キャバリアコンペンションにおいて、Patchwarkとは別の開発ラインで作られた競合機。
パーツ・武装・ソフトウェアの対応範囲の広さというテーマは共通しているが、拾得武装のOSを強制的に上書きするという方法を用いて自武装とする機能が決定的な違いである。
なお強制的にOSを書き換えているため、拾得武装の操作に難があることと、一度OSを上書きしているため元の所持者であるキャバリアが再利用できなくなってしまうという欠点がある。
開発最終段階において、輸送中にオブリビオンキャバリアに襲撃されロスト。そのままコンペンションでは不採用となる。

代表装備

HΠO-214.4-00 ”conversion”

開発チーム「πλιάτσικο( 略奪)」の武装のひとつ。
キャバリアの手首に装着することで、他社規格のキャバリアと腕部及び手持ち武装の規格を適応させることが出来る。
ただし相性の悪いものもあるので注意。また多少性能がダウングレードする場合もある。

HΠO-459.79-05 ” Cradle”

仮想OSエミュレートツール。
Cradleの中に他社OSをインストールすることができ、あたかも自社製品であると誤認させ動作させることができる。
事実上複数のOSを同時起動させていることになるため演算能力をかなり使用するが、安定した利用が可能となる。

HΠO-516.185-00 ” Edit”

他社OSにインストールさせることで、OSの機能を制限したり追加したりすることが出来る管理ツール。
主な機能としてはアラート機能の制限や、初期から入っているソフトの機能を封印。また他社競合機能の改善などを行うことが出来る。
なおこのツール自体のインストールに長時間のかかるOSもあるという情報もあり、万能というわけではない。本当に重要な警告も抑制してしまうのも注意。

型番ルール


機体定形:H①②-③.④-⑤"⑥"
①開発チーム名頭文字……開発チーム名はギリシャ語で統一されている。
②開発段階……T:試作機、O:正式採用。
③開発番号……開発チームごとに管理される三桁の通し番号。
④改良番号……機体のアップデート回数。
⑤特殊開発番号……細かなオーダーに対応した場合に付けられる通し番号。
⑥製品名……社内トライアウト時に付けられる開発名だが、そのまま製品名となるのが通例。



月刊キャバリアインタビュー記事抜粋

+ ...
――業界に少なくない影響を与えているHarmonia Companyですが、こうしてインタビューに答えていただけるのは初めてということで。

弊社は非常に様々な製品を製作管理しております。
おそらくは多くのユーザー様はご存じかと思いますが、この『管理』という部分には自社製品以外も含まれています――日々各社様からロールアウトされる多くの製品に対応するべく、全社員一丸となり業務にあたっています。
それ故にこうしてインタビューといった機会に恵まれなかったというのが理由でしょうか。

――貴重なお時間を割いていただきありがとうございます。

いえいえ。我々のような中小企業としては本来はこういった広報にも力を入れるべきなのですが……。
幸いにも今は ”Patchwark”や” Cradle”がよい評判をいただいているおかげで、少し余裕が出来てきました。ありがたいことです。
少し緊張していますが、今日は肩の力を抜いて生の声を発信していければと思います。

――では早速ですが、 ”Patchwark”に聞かせていただいてもよろしいでしょうか。

”Patchwark”は今までコンバーターやツナギとしての製品を主軸に出していた弊社としては初のキャバリア本体となります。
もっとも本体と言っても搭乗部のみではありますが……。

――何故搭乗部のみでの発売に踏み切られたのでしょうか。

質問にお答えする前に、製作経緯をお答えする必要がありますね。
まず ”Patchwark”を製作するにあたって、当社に所属するプロジェクトチームすべてでコンペンションを行いました。
これは様々な規格が存在するクロムキャバリアという兵器において、武装をえり好みすることなく『あるものはすべて利用できる』という状況を作りたかった。資金や資材がなく戦う力がない人にこそ使ってもらえる機体にしたかったわけです。
その結果”Patchwark”が正式採用されたわけで……その途中経過には、キャバリア全身のものもいくつか存在したのは確かです。

――ハルモニア社製のキャバリア全身もあったのですね! 私もキャバリア乗りとしては、どんなものか見てみたかったですね。

最終選考段階までいった機体もあったのですが、不慮の事故によりロストしてしまいました。もっとも事故がなくとも選考には落選してしまったでしょう。
それが先ほどの質問の答えになってしまいます。
最終まで残った機体――コードネーム ”Bandersnatch”はあまりにもコストが高くなり過ぎたのです。
性能としては申し分のないものであったと今でも考えておりますが、最低限の能力を保持させた状態でも他社の量産機の数倍の値段となってしまいました。
これは今までキャバリア本体を製作してこなかった弊社の限界であると言えるでしょう。部品や加工費……それらを調達するツテがなかったのです。
たらればの話をしても仕方ありませんが、もしも新世界エレクトロニクスさんや美聖重工さんといった、キャバリア製作のノウハウを豊富に有している企業さんであれば、値段を抑え正式採用までこぎつけられたかもしれませんね。

――つまり”Patchwark”が選ばれたのは、価格の問題をクリアできたからということでしょうか。

決定打となったのは間違いありません。結果的にかなりお求めやすい価格に抑えることが出来ました。
また搭乗部に限定したことで、弊社のサポート範囲がOSに注力することが出来るというのも大きいですね。キャバリア全身となると、サポートに必要な人材は大幅に膨れ上がることでしょう。弊社のような規模の会社には不可能です。
ただここで勘違いしないでいただきたいのは、”Patchwark”は間違いなく弊社の傑作機であり妥協の機体ではないということです。
使っていただいているユーザー様はご存じでしょうが、カスタマイズ性に特化し整備性にも優れた機体は非常に良い評価をいただいております。
装備を選ばず使えるというのは、それだけ重要なことなのです。

――ハルモニア社製の製品の最大の特徴でもありますね。

ええ。我々も他社の方々からの評判を知らないわけではありません。その特徴のために一部の業界の方からは目の敵にされていることも理解しております。
ですが、我々のすべきことはこの戦いを終わらせることのできる状況を作ることだと考えています。
これからもその手助けをしていければと思います。
そう、調和こそが『社長! チーム「πλιάτσικο」の開発部長がまた倒れました!』――わかった! 今すぐいく!
慌ただしくて申し訳ありません、インタビュー途中ですが失礼いたします。

――本日はありがとうございました。




設定管理:ようたん、原人

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最終更新:2020年10月20日 20:24