学校で見せる、人当たりの良いお嬢様然とした態度は 完全に演技である。
優等生で通してるのは遠坂家の家訓である「どんな時でも余裕を持って優雅たれ」に倣っての物で、本性はイジワルで小悪魔的、そして男前。
本性を知った後の主人公・衛宮士郎曰く「 あかいあくま」、
友人M曰く「アンタの猫被りは擬態っていうより別人格のレベル」などと評されるほど。
学園を通して本性を知っているのは親しい何人かだけで、気付いているのは敵対している生徒会長(男)だけである辺り筋金入り。
魔術師であった父親を尊敬しており(ただし父親は遠坂の魔術師としては平凡であり、凛の方が素質も能力も上)、
魔術師らしく非人間的な冷酷な顔も持つ。
が、最後の最後で非情に徹し切れなかったり、面倒見が良かったりと、魔術師としてはとにかく「甘い」性格。
最終的には合理的な結論を選ぶことが多いものの、それでも相当のお人好し。
主人公をDEAD・BADEND送りにする回数もヒロイン中で一番少なく、逆に主人公の巻き添えとして死ぬ回数は一番多い。
というか他のヒロインが主人公殺しすぎ
舞台である冬木市の霊脈を管理する一族の末裔で幼少から魔術師の訓練を受け、第5次聖杯戦争でマスターに選ばれた際には、勝者候補と目されていた。
(ちなみに、この際本人は最優のクラスと言われる「 セイバー」クラスのサーヴァントの召喚を目指していたのだが、
狙った英霊を呼ぶ為の触媒を用意していなかったり、
魔力のピークの時間を1時間間違えたり、今までため込んできた宝石のうち半分を使った召喚陣は一切機能せず、
地下室で儀式を行ったのに 居間上空に召喚されてサーヴァントが落ちてきたり、
召喚されたのはセイバーではなくアーチャーのクラスのサーヴァントだったり、
挙句にそのアーチャーも召喚事故で(最初の内は本当に)記憶障害を起こしていたりと壮絶な珍プレーをかましている)
ちなみに、このうっかり癖は遠坂家代々のものである。
しかし、『普段はうっかりしてないが生死にかかわる場面でうっかり』な父に比べれば、普段うっかりなだけの彼女はマシだろう。
魔術特性は「転換」、属性は「五大元素(アベレージ・ワン)」。要するに全部。文句なしに 天才と呼ぶにふさわしい。
自身の魔力を宝石に封入することで、後発的に魔術を行使する「宝石魔術」の使い手。
宝石は外付けHDDみたいなもので、 自身の最大出力以上の魔術行使も可能。
彼女は純度の高い宝石に自身の血液経由で大量の魔力を備蓄し、最高級の魔弾を用意しておいた。
聖杯戦争開始時点で十個しか弾がない正に切り札である。しかも場面によっては一度に複数個ぶっ放す。
その威力は巨大な家屋二軒を吹き飛ばせるほどで、セイバールートでは バーサーカーを一回葬った。
他にも指さした相手を呪い病気にする北欧の魔術「 GUN道ガンド」(凛は詠唱無しで連発可能)や、
兄弟子であり第二の師匠でもある言峰から教わった 中国拳法もどきを使用できるため、遠距離も近距離もこなせる万能型。
更に身体能力強化に重量制御、防御に治療に使い魔作成と、あらゆる用途の魔術を一通り使える。が、機械が大の苦手。
とあるルートでは一族の大師父の宿題「宝石剣 ゼルレッチ」の設計図を(チート方法で)解析(してもらい)、
そのレプリカを作成し(てもらい)、 無限に連なる並行世界の魔力を引き出し放つ攻撃手段を得て最終決戦に挑む。
そして斯様なチート手段を用いておきながら、ちゃっかりその魔法理論を物にしていたりする。
(もっともファンディスクでは、それを実践しようとした結果いつものウッカリで大惨事を引き起こしかけたのだが)。
このようにバランスよく高い能力を持っており、知識もあるため作中では便利屋・解説屋として扱われている。
おまけに たまに間違ったり重要なことは知らなかったりするので、作り手側が謎を隠しつつ話を進めるために余計便利。
ちなみに解説するときは伊達眼鏡をかける。ただの気分作りであり魔術品でもなんでもない。
旧Fateの主人公(女性。ちなみにセイバーは伝説通り 男性だった)のコンセプトを受け継いだキャラであるためか、
戦闘においてもどのルートでもそれなりの戦果を挙げるなど、名実共にメインキャラと言える。
反面公式で「アーチャーにいいとこ持っていかれてる」「弱い」「読者に近い側の魔術師」と言われるなど、
ヒロインとしての活躍ぶりはやや地味。 残りのヒロイン2名がやらかし過ぎということも含めて。
もっとも不遇と言うわけではなく、 自分のルート以外でもエンディングでは常に主人公と一緒にいる。なんという優遇ぶり。
ちなみに主人公が死亡したらしたで、結婚して子供産んでママさん魔術師として幸せに暮らしている。
ファンからの人気も高く、公式の人気投票では第1回・第2回ともにセイバーに次いで 2位になっている。
キャラマテの分類では 遠野秋葉に近いキャラクターらしい。あっちも人気投票は2位が多かったし。
何より凛もまた胸を気にしているという共通点g……ま、まぁ秋葉よりはマシな胸だよね!
ファンディスクの序盤ではロンドンに短期滞在中。凛に手紙を出すと帰ってくる。
デレデレした平行世界の凛と会話できたり、番外編で痴話喧嘩してたり、
シリアスパートでもクライマックスの最初を飾ったり、と美味しい役目も担っているのだが、
変な杖(昔、凛と声が一緒だった気もするが、気にしてはいけない)のせいで ネタキャラと化した。
というかスタッフから 色物っぽくなってきたとか言われてた。
信じられないだろ?一応殺し合いに参加してたんだぜ、こいつ?
そういえば、変な杖の元ネタの人も、昔はドシリアスだったのに、いつしかネタキャラになってたような…
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エロゲー的な余談、微ネタバレ |
型月キャラはたまに 百合っぽい扱いをされる事があるわけだが、
彼女はその中でも 飛び抜けて百合キャラ扱いされやすいキャラである。
いや、そんな生やさしいレベルではない。 公式で男でも女でもいけるクチなんじゃねーかという疑惑すらある。
原因は間違いなく、PC版セイバールートにおいてセイバーに 性的な意味で最初に手を出すのは凛だということ。
一応理由はあるのだが、士郎が覚悟決めないならとそんな行為を行うのはいかがなものか。
他にも桜ルートでは士郎を差し置いて 桜と殺し愛した挙句自力で和解したりと、
主人公そっちのけで他のメインヒロインにコナかけるのには定評がある。 なんなんだアンタ。
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余談だが本篇の未来世界ないしパラレルワールドの一種を扱うRPG『Fate/EXTRA』には彼女の生き写しの「遠坂凛」が登場する。
声優も同じ植田佳奈。
偶然に名前も似通っているのではなく、凛の親父・時臣が海外で設けたご落胤の血をひく、れっきとした遠坂一族の血筋とのこと。
もっとも姿が生き写しなのは舞台が電脳舞台であるため仮の姿を使っているだけで、
現実における容姿は純日本人ではないために本篇の凛と髪の色が違う(金髪碧眼)。それ以外はそっくりだが。
また、やっていることは魔術師というよりも衛宮切嗣のような魔術使いに近く、機械にも強い。
但し気質や性格はかなり似ており、ルート次第では色々言いながらも主人公を気に入り手を貸してくれる。
しかし案の定遠坂一族のうっかり癖も引き継いでおり、 彼女のサーヴァントからは痴女扱いされたり、買おうとした商品が高くて手が出せなかったことをからかわれたりしている。
あと、行きがかり上しょうがないのだが、彼女も主人公のサーヴァントに手を出す。どういう一族なんだ。
ちなみに、今回主人公が使役出来る一人である 彼を選んでいると…? 女主人公だともうひどいNT(ry
それにしても凛の尊敬する偉大なオヤジ。彼は分かってて落胤を設けたのか、はたまたうっかり妊娠させてしまったのかは現時点では謎に包まれている…。
EXTRAの続編である『EXTRA CCC』にも引き続き登場。
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CCCネタバレ注意 |
サーヴァントがランサー兄貴から変更されたものの、引き続き『CCC』でも登場。
…したはいいのだが、本作の悪役である BBに操られて登場する上、
聖杯戦争準決勝の対戦相手から初戦のボスに降格した。
洗脳が解けてすぐ仲間になる都合上しょうがないとはいえ、いくらなんでも降格し過ぎではないだろうか。
敵として登場する際には洗脳の影響で凛の「裏に秘めた願望」が強く出た状態になっており、 職人芸とまで言われる「テンプレーション(ツンデレ)」の他に、
「拝金主義」「実は隷属願望がある」ことが判明。
「強力な門番モンスターを通路に召喚し、主人公に『これを倒したいのなら課金して門番のレベルを下げろ』と迫って金を巻き上げようとする」
「新しいランサーのパシリにされた上に、ランサーに『躾』と称して尻尾で滅多打ちにされるがまんざらでもなさそう」
などとネタキャラ的な側面を思いっきり暴露してしまった。
…どの世界線でも彼女のネタキャラ化は共通しているのだろうか。
そして今回新たに3サイズや生年月日などの詳細も判明。なんと本編の凛よりも胸がある(B82)。
が、新たに出てきたキャラなども含めると、そのバスト順は下から数えた方が早いという非常に悲しい現実が待っていた。
まぁ今作自体、上位が160、109、96(ちなみに三者とも新キャラ)なので遠慮とか平均とかがぶっ飛んでると言えばフォローに……なるようなならないような。
なお、今回隠しボスとして冬木時空の、つまり『stay night』の凛+アーチャーと戦えるのだが、本編の凛はわざわざ新しく3Dモデルを作り起こされている。
相違点は主に胸。もちろんSN凛の方が小さい。
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