ネームレス

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ネームレス - (2018/04/04 (水) 18:24:50) の編集履歴(バックアップ)





「俺は常に己を超えて
   進化し続けている…!」

 格闘スタイル: なし
 誕生日: 不明
 年齢: 不明(肉体年齢は15~18歳くらい)
 身長: 168cm
 体重: 58kg
 血液型: B(RH-)型
 出身地: ネスツ火星基地ダイモス
 趣味: なし
 大切なもの: カスタムグローブ「イゾルデ」
 好きな食べ物: レッドグローブ(種なし葡萄)
 嫌いなもの: 実験
 得意スポーツ: ルールを知っている個人競技すべて

THE KING OF FIGHTERS』2002UMに登場するキャラクター。
大人の事情除外されたK9999の代役として登場した。
CVは『涼宮ハルヒの憂鬱』の古泉一樹、『うみねこのなく頃に』の右代宮戦人等の声を演じた小野大輔氏。同作のシステムボイスも担当している。
ちなみに当時の格ゲー業界では『ストリートファイターIV』のエル・フォルテ、『タツノコVSカプコン』のキャシャーン、『デモンブライド』のリヒト・ウルフスタン・シュヴァルツ等々と、どういうわけか 小野D同時多発テロ が発生していた。

本来のコードネームは「Ж´(ジェープライム)」。
秘密結社・ネスツが行った「プロジェクトK」およびその副産物の「プロジェクトЖ(ジェー)」によって、
火星基地ダイモスで生み出された草薙京K'の遺伝子を併せ持つ9999番目の実験体。
故に京の黒髪とK'の白髪の自前メッシュヘアーで、赤黒い色の炎を使う。
常に過酷な訓練を受けてきたが「裏切り者たちを始末せよ」との命令により、KOFに参加。
変形するグローブと草薙の炎を組み合わせた独自の戦闘スタイルを操る。

この戦闘スタイルはK9999が設定から本格的に抹消されてなければ彼をモデルに考案し改良されたものと思われる。
K9999も失敗作とはいえ戦闘能力は高く評価されていたので、そこに目をつけられ生まれたのがこの戦闘スタイルなのだろう。
(なお、K9999は「京の9999体目のクローン」、ネームレスは「京とK'の遺伝子を持つ9999番目の実験体」のため、
 混同しがちだが同じ「9999番目」でもその実態は両者で全く異なる)
また、ネームレス自身の精神も安定しており暴走の恐れもなく炎も制御できるため、戦闘員としては完全な上位互換と言える。

しかし、ある境遇から他の構成員同様ネスツへの疑惑を持っており、それが真実なら本人は裏切る気満々。
さらにはネスツ自体にも疑惑を晴らす気も隠す気もあまり感じられないのでまず間違いなくイグニスが一枚噛んでいる。

KOF2002UMは公式ストーリーが設定されていない外伝的な扱いの作品ではあるものの、
本作における事実上の主人公といってもいいキャラクターである。

+ グローブとイゾルデ(ネタバレ注意)
過酷な訓練を受けている中で、ある日ネームレスは怪我を負って医務室に運ばれイゾルデという医療スタッフの少女と出会い、一目惚れする。
監視付きで、関係者以外との会話を禁じられていた為、話す機会は無かったが、お互いに惹かれていった。
それまで、他の実験体が次々と命を落として行き生きる気力を失ってきていたネームレスは、
生きていれば再び彼女と会うことが出来ると、生きる気力を取り戻す。
そして、プロジェクトは実験体に草薙の炎を移植する実験に突入する。

他の実験体が拒否反応によって燃え死んで行く中で、ただ一人強靭な意志の力で炎の暴走を抑えることに成功したが、
それもかろうじて焼け死なずにすんだというだけのことで、とても炎をコントロールして闘えるというようなレベルではなかった。
右腕を凍結封印されて再び医務室に運ばれイゾルデと再会する。
彼女の看護を受け至福の時を過ごしていたが、やがて退院の時が近づきネームレスは別れを惜しんでいた。

そんな彼を見たネスツ職員はまるで全てを見透かしたようにある提案をする。
「現在、専用のカスタムグローブが開発中」であることを告げ、
「もし実験が成功したら、下級幹部として迎えよう。そうしたら彼女を自分の部下として手元に置くことも可能だ」と言うのである。
彼女と別れるのは身の裂かれる思いだったが、彼女と一緒に居られるならとネームレスはこの提案を承諾。
彼は再び過酷と実験と訓練の生活へと戻っていった。過酷な訓練と実験の日々を送っていたが、
ついに制御用のカスタムグローブが完成し装着したネームレスは、その一体感に歓喜すると同時に炎の制御に成功した。

そしてそのグローブと共に任務をこなしている中で、ネスツから脱走した研究者を見逃すのと引き換えにある話を聞く。
ネームレスとイゾルデの出会いはすべて仕組まれたことであり、
イゾルデもまたプロジェクトの一環としてアンチK'アーツ因子を埋め込まれて生み出された人間であり、
あの時、ネームレスが怪我をして運ばれ出会ったことも、お互いに惹かれ合い思い続けたことも、
ネームレスが彼女に会いたいが為に過酷な実験を耐え抜いたことも、全て計画のうちであったことを。
そしてカスタムグローブ製造過程でイゾルデはアンチK'アーツ因子を取り出されて死んでしまった事を…


「いつもそばにいる…。そんな気がするんだ…」

男の話を信じた訳ではないネームレスだが、同時に思い当たることも沢山あった。
上層部が「イゾルデを部下にしてくれる」との約束を守る気配のないのは、やはり話が本当で彼女は死んでいるのではないか。
と言うことは「このグローブは彼女の命そのもの」が宿っており、この一体感を考えれば辻褄が合う。
それに監視は解かれたはずだが、未だに何者かの視線を感じる。

ネスツへの不信感を募らせていくネームレスの元に「KOFに参戦し、裏切り者たちを始末せよ」という任務が下る。
そこでネームレスはダメ元で「成功の暁には棚上げになっている約束を守ってもらう。確約が得られないなら命令違反も厭わない」と告げた。
幹部とは言え下級である自分がするには、身分不相応な提案なのは重々承知していたが、予想に反して上層部はあっさりOKを出したのである。

もし約束を守ってくれたなら、自分は永遠にネスツの犬でも構わない。
ネスツが約束を破って会わせてくれないなら、彼女を救出して共に脱走しよう。
そして、あの男の話の通りイゾルデが死んでいたらネスツを滅ぼすまで…

任務に失敗する可能性をまったく考えなかったネームレスは真意を確かめる為、KOFに参戦するのだった。
+ 彼の行く末(ネタバレ注意)
2002UMのエンディングはお祭りKOF恒例の一枚絵のみで、それも所謂イメージイラスト的な集合絵であり、
ストーリー的なオチは一切分からないという、扱いが良いんだか悪いんだか何ともコメントしづらい物であった。

さらに、モバゲータウン内におけるSNKプレイモア公式ゲーム『THE KING OF FIGHTERS バトルフェスタ』にて閲覧出来るネームレスの設定資料に
「K'と同様に片手に炎を制御するためのグローブをはめているが、それはかつての恋人の変わり果てた姿である」の一文が。
よりにもよって本編に関わりのないところで、あっけなくイゾルデの生死が判明してしまった。
もしこの事実を知った時、彼の行き着く先は…そもそも物語が続くかどうか

このようなキャラ設定の元ネタは特に明言されてはいないが、
元ネタ当初の元ネタに今度こそ似せたと取れなくもない。


原作中の性能

基本はK9999と同じだが「一部通常技の変更・独自の技を持っている」など、K9999とある程度の差別化がなされている。
それに伴い演出面でもAK○RAの台詞丸パクリだった技名が「○○技・××」という形式の漢字二文字の技名に変更された。
余談ながら、通常投げ(峯雲・叢雲)・特殊技・通常必殺技の名称は旧日本海軍が保有していた駆逐艦が元ネタとなっている。

K'香澄キングクーラのトリオを「3K」と呼ぶことが多いが、これとは別に、K'、香澄、ネームレスが三強と呼ばれることか多い。

主な変更点は以下の通り。
  • 背が高くなったため、全体的にリーチが伸びた。
    ただし、ニュートラルポーズのくらい判定も拡大。
  • 近立ち強キックのダウン追い討ち判定が削除された。モーションもK9999では踏んづけだったのがアークキック風のカカト落としに。
  • 異常に遅かった歩きモーションの速度が普通に。間合い取り能力が大きく上がった。
  • 一歩踏み込んで攻撃する特殊技「足刀戦技・時雨」が追加。突進力や発生に優れ、コンボ力向上に一役買っている。ぶっちゃけスナイパーサイド
  • しゃがみ強キックが普通の足払いになり、K9999のそれ相当のスライディングは特殊技に。
  • 「月…」の代わりとなる技「閃光型抜手刀奥技・灼鳳」は横の攻撃判定が短くなった分、
    縦の攻撃判定が拡大し飛び越えることがさらに困難に。
    ただ、元から最強クラスの対空性能を持つ技だった為、割り込みに使いづらい分弱体化しているとも。
  • MAX超必は削りダメージこそ健在だが、リーチが短くなったため「どこでもダウン追い討ち可能」
    とはいかなくなった。代わりに根元部分の攻撃判定が拡大し、迎撃性能は向上。
  • MAX2は全くの別物に変更。というかこれはまるで炎邪覚醒
やはりゲージがあれば強いキャラなので、大将として使用される機会が多い。4ゲージを使った即死コンボは圧巻。

ちなみにネームレス・京・K'でアーケードモードをクリアすると「KOF02UMチーム」としてエンディングで一枚絵が見られるのだが、
三人の身長差からこのチームを 「川の字チーム」 と呼ぶ人もいるようだ。

ネームレスの性能解説動画
プロフィール上の身長体重はK9999と同じだが見た目は彼より大きい。しかし攻撃判定は見た目より短いようである。




「螺旋――
     貴様を打ち砕く!」

MUGENにおけるネームレス

  • アフロン氏製作・2002UM仕様
ほぼ原作再現。勝利画面も搭載されており、完成度は非常に高い。
また、MAX超必殺技「回転型突貫奥技・螺旋」は味方殺し技になっている。
AIは搭載されていないが、Rei氏・君麻呂氏(現在は入手不可)・ヅァギ氏、斑鳩氏によってAIパッチが作成された。

Rei氏のAIは小ジャンプや「天霧」による中段、すかし下段or投げを軸に崩しにくるタイプ。
普段ゲージを使わないと思ったらたまにクイックMAX発動から8割もっていったりするのであなどれない。
このAIも他の氏のAI同様対人向けの反応速度で作られているので、超反応持ちのAIには相性が悪い。

君麻呂氏のAIは5段階調節タイプのAIで、同封のAIConfig.cnsからAILvの他に反応速度や特殊受身の有無、削りKOを狙うかどうかを調整できる。
戦闘スタイルは空中Bを使った飛び込みで押さえ込み「早蕨」をからめた連続技で固め、一たび崩れれば確実にコンボを叩き込む。
対空や切り返しには無敵時間の長い弱版「宵月」を多用する。n択で崩すよりは暴れ潰しを狙うタイプで、コンボや割り込みに「絶影」を多用する。
ゲージがある状態で相手の残りライフが少なくなると、「絶影」や「螺旋」による削り殺しを容赦なく狙ってくる。(AIConfigの設定次第では狙わない)
超反応、特殊受身、削りKOを一切自重しない最強設定なら、凶下位に迫る実力となる。

なお、君麻呂氏のAIには本体性能が強化されるUnlimitedモードがかつて存在した。詳しくは以下の動画から(第一試合)
しかし、現行Verでは既にオミットされている。
(氏のskydriveにUnlimitedモードがあった頃のVerが一応残っているが、本体側の最新Verには対応していないので、使用はオススメできない)

ヅァギ氏のAIは10段階に調節が可能。最初はガードがやたら甘かったりするが、
時間が経過するにつれ凄まじい反応速度と的確な切り返し行動で相手の動きを封殺してくる。
条件が揃えばMAX2もコンボに組み込み、相手の体力が低いと露骨なぶっぱで削り勝ちも狙ってくる繊細さと強さを備えたAIとなっている。

斑鳩氏のAIは改変パッチも兼ねており、主にシステム関係が原作にさらに近くなる。
現在は下記のネームレスの公開に伴い、公開停止。

  • 斑鳩氏製作・2002UM仕様
アフロン氏のネームレスのAI+改変パッチを1つのキャラとして再構築したもの。
アレンジ要素はほぼ皆無で、様々な面でより改変元から原作に近づけている。

8段階の難易度調整が可能なデフォルトAIも搭載。

  • Walrus-DASH Alliance(K.O.D氏+Vans氏)製作・2002UM+XI風アレンジ仕様
2002UM仕様モードとXIアレンジモードが選べる。
XIモードでは上記の2002UMと比べ、原作にないDCが搭載されていたり、MAX発動がないなどの違いがある。
原作同様ゲージ回収の効率が悪いが、XIアレンジモードにのみゲージ溜めがあるのでそれを補うことが可能。

こちらには斑鳩氏によってAIパッチが作成されている。現在はXIモードのみ対応している。
隙あらばゲージを溜め、性能のいい超必殺技をガンガン使うAIとなっている。
ただし現在は公開停止中で、動画での使用も禁止されている。

KoopaKoot氏による改変版もあり、それにはドルジ氏による外部AIパッチが存在する。

  • 特異点氏製作・Existence-Less(エグジスタンスレス、EL)
イリスレギオンなど手描きキャラを製作してきた特異点氏には珍しい改変キャラ。
氏いわく 「扱いの悪さに心打たれて」 作ったとか。
火力を落とした代わりにスピード重視の改変がされ、キャンセルルートも増えている。
また一部の必殺技がゲージ技に変更され、超必のゲージ消費量も増えているので、よりゲージ依存の大きなキャラとなっている。
そしてこのネームレスの特徴はK9999を連れていること。無論、増やしたり味方殺し化させることも可能。
また、ラウンドを取られると覚醒し性能が向上。12Pでは対強SUMOUとも渡り合える。彼は一体どこへ行こうとしているのか…

  • BLACK氏製作・name
二種類に派生する必殺技「偽・早蕨」が追加されている。
燐光がなくなり、代わりに絶影にMAX2版が追加され、螺旋がMAX3に格上げされている。
デフォAIも搭載。
イゾルデを蘇らせるためにネスツ残党に所属している模様。

ニコニコMUGENではK9999が現役で活躍しているためか出番は控えめ。
代役という星の下に生まれた宿命とはいえ、彼自身に非はないのだが…不憫な男である。

+ 大会ネタバレ
KOF BOSS FIGHT 3に出場した際は、ボスラッシュ中はあまり戦績が振るわなかった。
だが優勝決定戦からいきなり本領を発揮し視聴者からは「ボス戦でやれ」と野次られている。
結局最終戦でおいしいところをかっさらいヒーローの出番を奪ってしまった。
ちなみにK9999と違い、ネームレスは02UMで対KUSANAGI特殊イントロを持っていないのだが…
…いや、なんでもない。

力が・・・勝手に・・・トーナメントでは大会名の元ネタの人の代わり(と思われる)に出場。
02UMの上位キャラだけあって「絶影」や「螺旋」といった、ぶっぱにも使える優秀な超必に恵まれているという事もあり
大会ルールと全くかみ合わなかった刹那、超必に無敵が無いロックをストレートで下したが、七夜に敗れたため、惜しくも準優勝に終わった。
闇鍋パーティー力が・・・勝手に・・・トーナメント プラスコミュニケーションにも出場している。

第3回遊撃祭並鰤杯には前述のUnlimitedモードで出場。
3回戦までは相手が並キャラだったり相方がトンデモだったりと目立たなかったが、
4回戦からまたもやその本性を現し 最終戦まで勝ち残った。
視聴者「並キャラだと思ったら 並鰤キャラ でした」

ちなみに彼が倒れたのは、残悔拳を食らった時設置技でお手玉された時の2回。
落としたラウンドは1つだけである。どことなく初代SUMOUを彷彿とさせる。
しかし即死・超火力持ちがゴロゴロいる並鰤杯でこれだけの成績を残せたというのは、実はかなり運がいいのかも知れない。



「俺に敗北はない…」

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