稗田阿求

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稗田阿求 - (2012/04/16 (月) 08:08:15) の編集履歴(バックアップ)



「それでは、幻想郷縁起をよく読んで、
  素敵な貴方に安全な幻想郷ライフを」

『東方Project』の登場キャラクター。初出は東方旧作の曲を収録したCD『幺樂団の歴史』のジャケット絵。
幻想郷の人間の里の中で最も多くの資料を持つ稗田家に百数十年単位で生まれる「御阿礼(みあれ)の子」の九代目である人間の少女。
名前というかキャラの元ネタは、古事記の作者・稗田阿礼。中国の作家・魯迅の書いた小説『阿Q正伝』をもじっているとの意見も。

「求聞持の能力」とも呼ばれる、「一度見た物を忘れない程度の能力」を持つ。
名前の読みは「ひえだ の あきゅう」。ファンからは「あっきゅん」「AQN」「あ等と呼ばれる。

+ 詳細な原作設定
   「御阿礼(みあれ)の子」とは古事記の編纂者の一人とされる偉人「稗田阿礼」が
   転生の術で生まれ変わった人間のことで、転生によって性別も変わるため
   「阿礼乙女」「阿礼男」とも呼ばれる。

   「御阿礼の子」は一代一代が非常に短命(30年ほど)であり、「幻想郷縁起」の
   編纂の為に1200年ほど転生によってその生を紡いでいる。
   転生の為に生きている間から閻魔に許しを乞わねばならず、転生には寿命を迎える
   数年前からの準備が必要である為、マトモな人生は殆ど送れないらしい。
   死後は次の肉体を用意して貰うまで百余年程の間閻魔の元で働き、転生後には
   幻想郷縁起に関するものを除いて記憶も殆ど受け継がれない。
例外的に「稗田阿礼」の持っていた求聞持の能力は引き継がれるため、転生を繰り返しては
稗田家に代々伝わる「幻想郷縁起」を編纂している。何かの罰ゲームとしか思えない人生だが、
最近は百年経とうとも死ぬことの無い妖怪の知り合いが出来た為、それほど転生は苦ではないとの事。
阿求として転生してからは10歳と少しの年齢であるが、既に稗田家の当主であるらしい。

また、生まれたときの記事が載った文々。新聞の写真では当時から今と変わらない姿をしているように見え、
出生の仕方に謎が残る。クローン分裂とか精神乗っ取りとかじゃないだろう、多分。

+ 『幻想郷縁起』
初代阿礼の子である稗田阿一が人間の生活の安全を確保するために書き始めた書物。
一代につき一冊出版され、阿求が現在書いているものは九冊目である。
内容的には妖怪が跋扈する幻想郷で人間が暮らすための指南書のような物。
妖怪の危険度や対処法や、妖怪退治が出来るような強い力を持った人間などが記されている。

初代の頃は読み書き出来る人間も一般的では無かったため主に後世の伝える目的で書いていたりと、
時代に合わせて微妙に趣旨が変わっているが、大結界で隔離された後の幻想郷では妖怪が人を喰ったり
殺すことも滅多になくなり、人間側も妖怪を完全に退治することが無くなっているので、
今代の幻想郷縁起はただの妖怪読み物に近くなり、人間以外にも公開しているという
当初のコンセプトからは大きくズレた書物になった。

内容については、家に伝わる書物や、幻想郷に暮らす人物の著書(中にはアリス霖之助が書いた本もある)、
幻想郷の人間のコメント、さらに妖怪本人が自己アピールのために
「もっと強そうに書いてくれ」や「こんな能力持ってるけどどうよ?」と語った情報に、阿求が自分の解釈も交えて解説している。
『幻想郷縁起』は実際に『東方求聞史紀 ~ Perfect Memento in Strict Sense.』という書名で一迅社より発刊されている。
資料集的な位置づけなので興味を持った方は買ってみよう。

ただし上記のように阿求の視点で書かれていたり、人間が妖怪を避けるための本といった今までの趣旨を考慮して
若干妖怪の脅威を水増しして書いていたり、妖怪の賢者の検閲が入っていたりと、
全てが事実に沿った正しい設定とは限らない事に注意。あくまで「~と阿求が記した」と捉えるのが正しいだろう。

またこの書籍が発売される前にComic REXの2006年12月号で『記憶する幻想郷』という読切漫画が掲載された。
作画は後に連載される儚月抄と同じく秋★枝氏。
しかしZUN氏が「コミックを入れる事は避けた」と発言しており、残念ながら『求聞史紀』には未収録。
2012年時点でも単行本未収録であり、何らかの形での書籍収録を望む声も多い。

ついでにいうとこの書籍、当初では2006年8月の予定だった物が、9月、10月…と繰り返し延期になっており、
色々と物議を醸した。
絵師が一人の予定だったのに発売されたものでは増えていたり、初版での絵師のミスがあったりと、
「絵師のせいでは?」という疑惑も持ち上がったが、出版元がスタジオDNAの頃から延期をよくしていた
一迅社だししょうがないとも言われる。
12月に無事発売されるまでネットでは「発売する気ないんじゃね?」とネタ気味に語られる事もあった。
…まさかこれとは別にもっと酷い延期が起きるとは当時誰も思わなかったろう。

…ところでこの幻想郷縁起、編纂している阿求の妖精に対する態度が露骨に悪いと評判。
妖精全般をバカ呼ばわりし、危険度は最高でもチルノサニーミルクの「低」(他は「極低」)。
捕まえたら普段のうっぷんを晴らすと良い」なんて記述もある。
さらに前述した『記憶する幻想郷』ではチルノについての記述の際に
氷の妖精はこんな感じでいいかな…酷く書いても何も言われないだろうし。どうせ妖精は読まないし」なんて発言も。
…まあ、幻想郷の妖精の立場は元からそんな感じのようで、阿求が特別悪い感情持ちという訳ではない…と思う。
『求聞史紀』の挿絵の一つで、出くわした妖精に妙に過剰に反応していたのが気になるが。

+ 証拠画像

+ そして…
2012年1月26日に『東方求聞口授 ~ Symposium of Post-mysticism.』の発売が決定した。
……が、3月31日へと発売日が延期されてしまった。これ以上延期することは無いと信じたいが……
と思ってたら、今度は4月27日に延期。果たして2012年中に発売されるかどうか気掛かりな所である。

名の阿求は平仮名に直すと「あきゅう」、即ち九回目の転生である事を示す。
ちなみに名は初代阿一から、阿爾、阿未、阿余、阿悟、阿夢、阿七、阿弥、阿求の順番。
「御阿礼」というのは顕現や再生復活を意味する古語である「アレ」に尊敬語を付けた美称で、主に神が顕現する事を指す。
「御阿礼の子」というのはこれと「阿礼」を掛けたものと思われる。どちらも読み方は「あれい」では無く「あれ」。
人里の知識人という事で上白沢慧音とも交流があり、『東方香霖堂』では森近霖之助もとある事を調べる為に
稗田家を訪れて阿求と会話している。
ちなみに幻想郷縁記では慧音の授業について「私が授業をした方がきっと面白くなるけどね」とコメントされたり、
香霖堂の商品について「ハッキリ言って買うだけ無駄」「ガラクタ」「不人気」と切り捨てたり、
二人とも知人とは思えないほどエラく辛辣な評価の解説が含まれている。

好物は紅茶と兎鍋。
4コマ漫画『月のイナバと地上の因幡』で登場した際には鈴仙と慧音に紅茶を振舞った。
その際にゴールデンドロップ(ポットから注ぐ最後の一滴の事)を淹れようとしてズッコけ、ドジっ娘属性も付加された模様。
また、FM音源の音楽にもハマったようで、そんな「幺樂(今にも消え入りそうな音楽という意味の造語。
東方の音楽「幻樂」の前身)」を阿求が集めたのが『幺樂団の歴史』シリーズということになっている。
(PC-98時代の旧作では主にFM音源だった)
『求聞史紀』にもオリジナル2曲を含むFM音源の音楽CDが同梱されている。

また、音楽CDや書籍のみの登場となっている為、他の東方キャラと違い戦闘シーンが描かれたことはなく、
スペルカードも持たない。更に設定上、体があまり丈夫ではない為、本当に戦闘ができないものと思われる。

+ 二次創作での扱い
二次創作では妖精に関する記述が酷い事、永夜抄後半組について何やら妙な勘違いをしている事などがネタにされる。
特に前者から腹黒キャラにされることも。
(永夜異変や永遠亭組については、当事者以外には真相が隠されている関係上仕方ないとも言えるが)
男だった経験があることや跡継ぎを残さないと転生できない事なども話の種に使いやすい。主にネチョい方向で。
その他「一度見たものを決して忘れない」という能力から、酷いものを見せられて生涯苦しみ続けるなんてハラスメントも。

余談だが、稗田阿礼は藤原不比等と同一人物ではないか、という説がある。
しかし『東方Project』に縁の深い『遠野物語』で知られる柳田國男氏の女性説も支持されており、
両方を取るとがいながらかぐや姫という同性に求婚したド変態になっ(ry
幻想郷縁記では妹紅や輝夜に特別な反応はしておらず、むしろ妹紅は忍者の子孫かもしれないなどと
的外れなことを書いているので、流石にこれはない……
と思いきや、公式設定通りその記憶を受け継いでいないだけと考えれば矛盾は生じず、二次創作では色々と想像されていたりする。

他キャラとの絡みは比較的少なく、幻想郷の歴史と関係の深い慧音や、慧音繋がりか血縁関係?からか妹紅が相手となることが多い。
書籍キャラ繋がりで霖之助(求聞史紀に限らず香霖堂本編でも接点がある)、書籍キャラかつ妖精な三月精なども。
どちらかというと、基本人里で暮らしているせいか里の人間との話を描いたものが他のキャラと比べるとかなり多い。

戦闘力?…まあ、公式幼いですし体弱いですし、ねえ。同じような喘息持ちは着やせ説を囁かれているのに。


MUGENにおける稗田阿求

+ 寝猫氏製
  • 寝猫氏製
寝猫氏による手書きドットのものが製作されていた。無限ロダに上がっていたが、閉鎖されたので入手不可(詳しくは作者の動画をチェック)。
そむE氏による簡易AIが搭載されている。

原作設定ではとても戦えるようなキャラクターではないのだが、まぁそのあたりは格ゲー補正で。
ただし貧乳は原作再現らしい。
貧乳は原作再現らしい。大事なことなので二度言いました。それを三回。

性能としては近距離型。
一応筆を投げる射撃技もあるのだが萃夢想緋想天キャラのそれに比べて性能が低く、撃ち合いは苦手。
射撃必殺の『うちの蔵から出てきました』はランダムで色々なモノを相手に投擲する技
文鎮や本などマトモ?なものから人形チルノ、書籍版Wikipediaなど様々なものが出てくる。・・・・すごい蔵だ。
ちなみにWikipediaはガー不技。出現はランダムの上密着で当たらないので信用出来ないが。

接近戦では巻物と徒手空拳を組み合わせた全く新しい格闘術を駆使して戦う。
緋想天のようにAを連打しているだけでコンボが繋がり、最終段で打ち上げる為、そこから
昇龍技の『求聞史紀の上手な使い方・上段編』へと繋いでダメージを取っていくのが吉。
ただしコンボ補正が異常にキツく、元々の技のダメージも高くないため全体の火力が非常に安い

自身独自の超必殺技はコマ投げの『慧音先生直伝教育的指導』(1ゲージ消費)のみ。
しかしスペカ宣言によりランダムで一つ他のキャラクターのスペルカードを使用可能な状態となる。
ただしオリジナルと比べると若干使い勝手は劣るようで、加えて宣言は原作萃夢想と異なり
超必を一発撃っただけで終了するため使いどころに気をつけよう。
製作者自身が作っているストーリー動画「突撃!隣の幻想郷!」で徐々に技を追加しており、
今後の更新で技が増えて行く予定らしいので期待して待つべし。

現在使用可能なスペカ技

  • 美鈴の三華「崩山彩極砲」
    • 美鈴唯一の高火力技であった原作と違い生当てで二割しか削れない。
  • パチュリーの日符「ロイヤルフレア」
    • やっぱりロマン技。あと、使用後には
  • 鈴仙の赤眼「望見円月(ルナティックブラスト)」
  • 慧音の虚史「幻想郷伝説」
    • ひゅんひゅん回る設置技。持続が長めで固めや置き攻めに優秀。
  • 大妖精の舞符「妖精の輪舞曲」
    • 回数制限でワープ、ガード抜け、喰らい抜け(ワープ以外は尻餅する)が可能になる。
    • また、チルノのスペカが強化される。
  • チルノの投符「超⑨覇王電影弾」
    • チルノが体当たりした後に大爆発を起こす。東方違い
    • ゲージを全消費して威力を底上げするタイプ。
  • プリズムリバー三姉妹の大合葬「プリズムリバー・コンサート」
    • ルナサは敵ゲージ減少、メルランは自分ゲージ増加、リリカは微ダメージの効果の♪を出す。
    • 無敵時間と制圧力に優れるゲージ回収技。

また、コマンド入力に慣れていないうp主プレイヤーに配慮して、一部コマンドはワンボタンの簡易入力でも出せるようになっている。
非常にユーザーフレンドリー。

ちなみに各技のモーションは本家黄昏フロンティアのキャラのように様々なキャラのパロディが盛り込まれている。
元ネタが分かると色々楽しいかも。

+ aaa氏製「S阿求」
  • aaa氏製「S阿求」
寝猫氏の阿求を改変したキャラ。無限ロダ閉鎖で入手不可であったが製作者のサイトでも入手可能。
Sはストライカーの意で、幻想郷の人々をストライカーとして呼び出す。
ストライカーの攻撃自体は安いが、並のキャラには数の暴力で圧倒してしまえる。

出場大会

出演ストーリー

MUGEN STORIES INFINITY
阿求の旅主人公。今のところ非戦闘)
ウドン13(今のところ非戦闘)
突撃!隣の幻想郷!主人公。キャラ・ストーリー共に寝猫氏作)
続・進撃のメイリン 彼ノ世ノ大門番(邦題)関西弁
厄神さまのおしごと