仮面ライダーギャレン

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仮面ライダーギャレン - (2021/06/02 (水) 19:55:41) の編集履歴(バックアップ)




「俺は全てを失った… 信じるべき正義も、組織も、愛する者も…何もかも。
 だから…!最後に残ったものだけは、失いたくない!
 信じられる…仲間だけは!!」


/H\
(0M0)

平成仮面ライダーシリーズ第5作『仮面ライダー剣』に登場する仮面ライダーの一人。
仮面ライダーディケイド』にも登場している。

対アンデッド組織である人類基盤史研究所・通称「BOARD(ボード)」の製作したライダーシステム第1号。
「ギャレン」の名はダイヤスート(♦)の元になった金貨(Currency)に由来。
ダイヤ(♦)とAのカードに封印されたスタッグビートルアンデッドをモチーフとしており、基本カラーは赤。モチーフはクワガタ。
銃型武器の「醒銃ギャレンラウザー」を用いた銃撃戦を得意とする銃使いライダー
後に「ジャックフォーム」へとパワーアップ可能になる。
ブレイド同様にアンデッドの封印された「ラウズカード」をラウザーに読み込ませることで様々な能力を使用することが可能。

+ ギャレンの所持カード
  • ♦A=CHANGE 「チェンジスタッグ」
クワガタの祖たるアンデッド、スタッグビートルアンデッドが封印されたカード。
ギャレンバックルに装着することで仮面ライダーギャレンに変身する。
ちなみにスタッグビートルアンデッドは『剣』関連作で唯一、解放される機会の無かったエースカテゴリでもある。
  • ♦2=BULLET 「バレットアルマジロ」
アルマジロの祖たるアンデッド、アルマジロアンデッドが封印されたカード。
ギャレンラウザーの弾丸の威力を強化させる、「アルマジロバレット」を発動させる。
♦6とコンボすることで炎の強化弾を発射する「バレットファイア」を発動。
  • ♦3=UPPER 「アッパーフロッグ」
カエルの祖たるアンデッド、フロッグアンデッドが封印されたカード。
腕力が強化され、アッパーパンチ「フロッグアッパー」を発動する。
♦6とコンボすることで炎の力を込めた強力なアッパーカット、『アッパーファイア』 を発動。
  • ♦4=RAPID 「ラピッドペッカー」
キツツキの祖たるアンデッド、ペッカーアンデッドが封印されたカード。
ギャレンラウザーの連射力を強化する、「ペッカーラピッド」を発動させる。
♦2、♦6とコンボすることで炎の弾丸を連続発射する必殺技『バーニングショット』を発動。
  • ♦5=DROP 「ドロップホエール」
鯨の祖たるアンデッド、ホエールアンデッドが封印されたカード。
脚力が強化され、かかとでのドロップキック「ホエールドロップ」を発動させる。
♦6とコンボすることで、炎の力を込めた二段つま先蹴りを放つライダーキック「バーニングスマッシュ」を発動。
  • ♦6=FIRE 「ファイアフライ」
の祖たるアンデッド、ファイアフライアンデッドが封印されたカード。
ギャレンラウザーから火炎弾を発射する「フライファイア」を発動させる。
ギャレンのコンボの主軸カード。
  • ♦7=ROCK 「ロックトータス」
の祖たるアンデッド、トータスアンデッドが封印されたカード。
任意の対象を石化する「トータスロック」を発動させる。
  • ♦8=SCOPE 「スコープバット」
コウモリの祖たるアンデッド、バットアンデッドが封印されたカード。
標的の位置を正確に把握して狙いを定める「バットスコープ」を発動させる。
  • ♦9=GEMINI 「ジェミニゼブラ」
シマウマの祖たるアンデッド、ゼブラアンデッドが封印されたカード。
分身を一体作り出す「ゼブラジェミニ」を発動させる。
♦5、♦6とコンボすることで分身と共にキックを放つ、バーニングスマッシュの強化版「バーニングザヨゴバーニングディバイド」を発動。
発動中に攻撃されても攻撃を受けた方が分身扱いとなって消え本体は確実に敵にヒットし、
攻撃されなければそのまま本体と分身の両足で4段ヒットする隙のない技。
初期は融合係数の問題か実体が無かったらしく分身というよりも幻影だったが、バーニングザヨゴ途中からは分身も当たるようになった。
  • ♦10=THIEF 「シーフカメレオン」
カメレオンの祖たるアンデッド、カメレオンアンデッドが封印されたカード。
人に化けたり姿を消す効果がある「カメレオンシーフ」を発動させる。
  • ♦J=FUSION 「フュージョンピーコック」
孔雀の祖たる上級アンデット、ピーコックアンデッド(人間の姿の時の名前は伊坂)が封印されたカード。
序盤にて身体的にボドボドとなった橘さんを利用し、仮面ライダーレンゲルのベルトを作り出す。
ラウズアブソーバーに♦Qと共に装着することで、羽が生えて飛行可能となった「ジャックフォーム」に変身可能。
  • ♦Q=ABSORB 「アブソーブサーペント」
海蛇の祖たる上級アンデッド、サーペントアンデッド(人間の姿の時の名前はあずみ)が封印されたカード。
ジャックフォームやキングフォームへと変身させるために必要なカード。
  • ♦K=EVOLUTION 「エボリューションギラファ」
ギラファノコギリクワガタの祖たる上級アンデッド、ギラファアンデッド(人間の時の姿は金居)が封印されたカード。
最後まで生き残った上級アンデッドであり、最終戦にてギャレンと死闘を繰り広げる。
ラウズアブソーバーに♦Qと共に装着することで、最終形態「キングフォーム」へと変身可能になるが、
ギラファアンデッドの封印時にギャレンバックルを破損し変身不能となったため、劇中では未使用。

変身するのはBOARDの元研究員・橘朔也(たちばな さくや)。年齢は25歳。
ファンからは「橘さん」と呼ばれ親しまれている(作中でもよく呼ばれる)。その他の愛称は「ダディ」(下記で説明)。

放送前は主人公の剣崎の頼れる先輩ライダーという触れ込みだったが、そんな面をあまり見せられないまま第1話で組織を裏切る


ダディヤーナザン!(    橘さん!   )ナズェミティルンディス!?(何故見てるんです!?)
  「ダディヤーナザン(    橘さん    )オンドゥルルラギッタンディスカー!!(本当に裏切ったんですかー!!)

裏切った理由としては、BOARDが誤ってアンデッドを開放し、急遽作られたライダーシステムの弊害により体を蝕まれ、
更にそのライダーシステムを作った烏丸所長にも「君の体がそうなったのは私の責任だ。だが私は謝らない*1
と冷たく突き放されたため。

なので体を治すために序盤は自分でアンデッドを封印することに躍起になっているが、
しかしこれは橘さんの単なる思い込みで、実際には戦いの恐怖により精神面が酷く弱ってしまい
(本作のライダーシステムは、闘争本能に応じて性能があがるというシステムがあるが、逆に不安や恐怖心を抱くと戦闘力が下がるという弊害がある。
 橘の場合、元研究員でありながら適合するからという理由で半ば無理をしてギャレンとして戦っていることに加え、
 本来なら勝てる相手の攻撃で怯む→恐怖心が生まれて弱体化→勝てる相手にも勝てなくなる→恐怖心で~という悪循環に陥った)、
それが身体にまで影響を及ぼしてしまった結果である。精神攻撃は基本
このことをピーコックアンデッドこと伊坂に目を付けられ、体を治してもらう代わりに、
仮面ライダーレンゲルのベルトを作るために必要なカテゴリーA、スパイダーアンデッドを封印するように協力させられてしまう。
『剣』1クール目の特色とも言える(平成ライダーには度々見られる)酷い内ゲバ状態の主な要因は彼である。

しかし、後に恋人の小夜子を伊坂に殺害されてしまったために伊坂に単身戦いを挑み、怒りによって恐怖を乗り越えることに成功した
剣崎が全ての人を愛するが故に戦っていたように、彼もまた(小夜子への)愛のために戦う男であった。
尤も、その後も剣崎達のためと信じて起こした行動が逆に剣崎達の足を引っ張る結果になってしまったり「橘さんは頼りにならないし」とか言われたりしたが、
要所要所で彼らの支えとなり、ボス格を撃破したりと活躍した。

かなりの味覚音痴・悪食らしく、剣崎達はまともに食べられなかった白井虎太郎のパスタをこともなく全部平らげた。
さらにモズク湯*2に浸かる、「そのパズルのピースは俺が飲み込んだ」発言*3
彼が歌っている挿入曲「Rebirth」のサビの「Got to be strong」が空耳「辛味噌!」に聞こえる
(実際に共演者の一人から「カラオケでは『辛味噌』と歌ってください」とコメントされた)といったことなどから、
ファンの間ではどんな物でもいくらでも食べてしまうキャラクターとして定着している。

「これ食ってもいいかな?」

+ (0M0)<ナニイテンダ!フザケルナ!
『仮面ライダー剣』といえば、出演者の発音の悪さから生まれた言葉「オンドゥル語」が有名だが、
橘さんもその例に漏れずとにかく発音が悪い。

橘さんの主なオンドゥル語

オデノカラダハボドボドダ!(俺の体はボロボロだ!)
アンナアルンゲンナデカャール!!(あんな悪人を何故かばう!)
ニゴリエースハオレノモノダー!!(カテゴリーエースは俺のものだー!!)
モアイ!!(もういい!)
オレノジャマヲスルナラカタイップロポッポデロ!!(俺の邪魔をするならたとえこのBOARDでも!!)
ヤメロ!キミハタダタダ!!(やめろ!君は手を出すな!)
カンショーシーンデス…レンゲルノベルト(返してほしいんです…レンゲルのベルトを)
また剣崎の第1話で披露した伝説のオンドゥル語「ダディャーナザァン!!… オンドゥルルラギッタンディスカー!!」の台詞より、
ファンからは「ダディャーナザァン」またはそれを略して「ダディ」の愛称で呼ばれるようになった。

正義感が強い性格だが他人の言動に左右されやすく騙されることも多かった展開、
序盤のボドボドだと思い込んでいた体で戦おうと剣崎の加勢にやってくるがアンデッドを前にすると恐怖心で戦闘不能になり、
助けに来たつもりが逆に剣崎に助けられたり、伊坂に誘拐・洗脳されて敵に回ったりと剣崎の足を引っ張り続けた醜態。
更にパズルを食ったという(実際は虚言だった)などの劇中での奇行、
トリロバイトアンデッドに対しての素晴らし過ぎる恐怖顔芸などの理由により、
ウルトラシリーズゾフィーに並ぶ特撮作品屈指のネタキャラとして今なお愛されている。
あまりにもヘタレっぷりが凄かったため(前番組の三原デルタと後番組の伊吹鬼のヘタレ具合も相まって)、
銃使いライダーはヘタレるというジンクスすら生まれてしまった。 
地獄兄弟名護啓介海東純一など少なからず人格面に問題がある(あった)面々に並んで、
純粋に奇行だけで平成ライダーネタキャラ四天王に数えられてもいる。

ただし、橘さん自身は元々一介の研究者であり実戦要員では無い。そんな彼が最後まで戦い抜いたことは評価されるべきであろう。
本人もギャレンとして戦うために厳しい特訓を自らに課しており、本編序盤でライダーとしての戦いを放棄した際も、
目の前で襲われている一般人を見捨てることが出来ずに変身を決意している。
さらに様々な情報に翻弄されて醜態を晒すこともままあるが、
仲間に危機が迫ったり、殺されてしまった際に見せた爆発力は異常
これにはライダーシステムの「怒りや闘争心に応じて性能が向上する」という特性も関係している。

特に前述の小夜子が殺された時と、ギャレンとしての最終決戦における戦いっぷりは『剣』ライダー最強と言っても過言ではなく、
悲しみを背負うことにより覚悟を固めて強くなれるライダーなのだろう(アンデッド封印数が一番なのも橘さんである)。
ライダー史上稀に見るネタキャラでありつつただのネタキャラで終わらない所も橘さんの人気の秘訣である。
また敵に騙されやすい面は「人の話や意見を聞こうとする」「情報を集めてマクロな視点で問題を解決しようとする」姿勢の裏返しでもある
(いろいろと余裕の無い状況で思い込みに囚われたり、敵に騙されることに本人も自身を情けなく思っている面もある)。
また他のライダーと共闘する際の連携にも長けている他、レンゲルに対してはいつも強かった。まあ、高校生とか実戦から離れてた元ギャレンの先輩*4だし…

小夜子が殺された際には上級アンデッドであるピーコックアンデッド(『剣』における序盤のボスとも言うべき存在)を、
終始肉弾戦で圧倒し封印した*5。この時はそもそも上位変身が出来なかったが、上位変身抜きで倒したのは橘さんぐらいである

「伊坂、貴様だけは…貴様だけは俺の手で倒す!!!」

更に、仲間の危機を救うために単身カテゴリーキング(ジョーカーを除いた最上級アンデッド)に立ち向かい、
ジャックフォームを破られ満身創痍となりながらも崖から海に落下し相打ちにまで持っていった
(尤も、結果的にこれが原因で世界が破滅しそうになってケンジャキがアンデッド化する羽目になったのだが……)。

「この距離なら、バリアは張れないな!!」

この際、生死不明となり(その回のサブタイトルは「ギャレン、消滅」だったのもあり)橘さんは死んだのか? と思われたが、
最終回では元気な姿を見せてくれる
(ただし、ギャレンバックル損傷のために変身不可能となっており、サブタイトルが嘘を言っているわけではない)。
ちなみにこれらのように強敵相手でもノーマルフォームで倒していることから、
強化後のはずのジャックフォームは逆に弱フォームと揶揄されることがある。
そもそもジャックフォーム自体ギャグ回で初登場してるし。

+ 本編後のダディャーナザァーンとギャレン
月刊ホビージャパン連載の『S.I.C HERO SAGA』ではTVシリーズの後日談が語られている。
剣崎=仮面ライダーブレイドを救う方法を研究しようとしてうっかりアンデッドを復活させ救うはずの剣崎の世話になり、
また満を期してキングフォームに変身しようとした時、睦月(=レンゲル)に
「橘さんまでジョーカーにナッチワイワスなってしまいます!」*6と言われ、それを信じて変身しなかった。
後に発表されたジオラマ写真の連作『FOUR CARDS』にて、ようやくギャレンのキングフォームが登場。
こちらはブレイドと異なり、当初の想定通りのカテゴリーKのみと融合した形態となっている。

後半のメインライターである會川昇氏書下ろしの小説『たそがれ』(「仮面ライダー剣超全集」に収録)では、
数十年の時が流れて他のレギュラーキャラが死に天音ちゃん(幼女)が老衰する中、彼のみ現役バリバリで活躍中とのこと。
會川氏がTwitterで語った所によれば、アンデッドになってしまった剣崎を救うための手段として、
自分自身の身体で人体実験を繰り返した結果、少なからず人間から離れてしまった結果とのことらしい。*7

2015年発売のドラマCD『切り札の行方』では、対未確認生命体を想定した研究機関の主任として務めている模様。
同僚曰く「糞真面目で融通が利かず、冗談でも言おうものなら天変地異が起きる」などと評されているが、
久しぶりに再会した睦月を茶化したりと、現役当時に比べれば非常に丸くなったことが伺える。
また先述の味音痴の件を睦月に指摘された際には「俺は味のストライクゾーンが広いだけだ」と返した。

2013年に発売された小説版では、TVシリーズ本編から300年経過ということもあって流石に存命せず、
代わりに橘さんの宿命を受け継いだ青年「サクヤ」が仮面ライダーギャレンの後継者となっている。

+ 中の人
本編で彼を演じた俳優は天野浩成氏(下の名前は放映当時「ひろなり」だったが、後に「ぞうせいこうせい」と読みを変えている)。
舞台では『美少女戦士セーラームーン』の地場衛(タキシード仮面)役や『となりの守護神』のアーサー王役を演じている。
2008年にはゲーム『428~封鎖された渋谷で~』の主人公の1人として出演。
配役を決める際に参考資料の写真を見たスタッフが「橘さんじゃないですか!」と盛り上がったことから役が決定したという。
本作では尊敬する先輩の乱心に対して「オンドゥル(ry」のようなやりとりをする場面があったりする。

と、天野氏は美形男子役を多く務めるイケメン俳優であるのだが、
楽屋裏や私生活では奇妙な言動が多く、そちらでもしばしばネタにされている
具体例を挙げると…
  • 仮面ライダー剣クライマックス撮影当時、サッカーで接触したわけでも無いのに骨折
  • PCを持ってないのにiPodを所持、曲を入れるためにCDを持って剣崎役の椿氏の自宅に向かう。そして曲を入れている間洗顔機を睨む
  • 撮影待機中唐突に四つ葉のクローバーを探しだし、椿氏や現場スタッフを巻き込んで探す
  • 映画撮影記念インタビューを受けている椿氏と森本氏の部屋に大きな音を立てて突入し、「みんな!寿司があるぞ!ウニもだ!」と叫ぶ
  • 雛形あきこ氏と結婚した際、椿氏に「オレ結婚した」とだけ書いたメールを送った。そして結婚したにも拘らずその年のクリスマスを椿氏と過ごした
  • クリーニング屋並の知識を持つ異常な洗濯マニア
などなど、彼の伝説は枚挙に暇がない。
2013年には女優の雛形あきこ氏と結婚、その縁でバラエティ番組『めちゃ2イケてるッ!』にゲスト出演しているが、
その際も上記のようなフリーダムっぷりや変身再現などのファンサービスで『剣』ファンを沸かせた。
『めちゃイケ』にて残念なイケメン扱いされるダディ

また、『仮面ライダーフォーゼ』においては天ノ川学園校長にして敵幹部の一人、
リブラ・ゾディアーツこと速水公平として出演しており、やはりというかなんというか放映時はネタにされまくった。
……というか、速水も橘さんネタを抜きにして小物・ネタキャラ臭い言動がやたら多い
配役が天野氏だから意図的にネタキャラにされたのではないかと言われてもいたり。

ライダーシリーズどころか同じく東映製作の刑事ドラマである『相棒』で彼が出演した際にも、
バリアが張れないような至近距離で爆殺されたりとか、 山路 という男を恨んで復讐したりとか、
同業者にオンドゥルルラギられて殺されていたりといったネタが頻発している始末である。
この手の扱いは東映製作以外のドラマにも波及しており、終いには『警部補矢部謙三』(『TRICK』のスピンオフ)において……
オールスター再出演
まんまじゃないですかって?こういうドラマだからこれ
ちなみにこのドラマのメインライター、後に本家の脚本も務めることに…などと言ってたら矢部警部補まで本家(しかも20作記念作品に)出演を果たした

色々とネタ的な話題が上る天野氏だが、一方で「耳が不自由な子供に手話で「仮面ライダーはいつも君と共にある!」と語りかける」
など、普通にかっこいいエピソードも存在するナイスガイである。だからこそ彼を愛するファンもまた多いのであろう。
その他、天野氏の伝説については こちら を参照。

+ 外部作品におけるダディャーナザァーン
仮面ライダーディケイド』では役者・各キャラの設定が一新されており、
剣立カズマ同様民間企業BOARDの社員である「菱形サクヤ」が変身する。
また終盤でもギャレンは登場するが、ここでの着装者については不明。

前述通り『フォーゼ』にも天野氏が速水公平役で出演しているが、
『ディケイド』版レンゲルの役者が演じる人物が速水にデカい顔をするなど、
『フォーゼ』本編劇中からして妙に『剣』(というか橘さん)を匂わせる要素が出てきており、
挙句映画『スーパーヒーロー大戦』と同時公開のネットムービーでは天野氏が「ヘンジン変身!」してしまう絵が……。
まあこれは元々フォーゼの変身ポーズがギャレンのものに似ているからだろうが。

「忘れかけていた… バトルファイトの記憶が蘇ってくるぅ~!!」

さらには夏の『仮面ライダーフォーゼ』劇場版ネットムービーにおいて、橘さん本人の変身したギャレンが登場
先輩ライダーと弦太朗が親交を深める話で出演したのだが、天野氏が速水公平役で出演していることに加え、
『フォーゼ』には「タチバナ」という名前のキャラクターがいるために弦太朗はかなり混乱していた。

「俺は速水なんて男じゃない。…橘だ」
「エエェェェ!! タチバナさんだったの!? どうりで正体が秘密なわけだ…
  え、ちょっと待て…タチバナさんの正体は校長先生で…メテオを作ったのも校長先生…? ……いやわけわかんねぇ…」

「わけがわからんのはこっちだ!! ヒトヲオチョクッテルト、ブットバスゾ!!」

ゲームにおいても『クライマックスヒーローズ』シリーズ(『オーズ』以降)などに登場。
『ガンバライド』では、001弾記念の「ガンバライドで登場して欲しい仮面ライダーアンケート」で選ばれ、
003弾にレジェンドレアで登場した。
『ガンバライジング』にはナイスドライブ5弾でレジェンドレアでの登場。
体力を削って一時的にパワーアップするスキルはシュルトケスナー藻の再現か。
バーストすると強化が永続になりライダータイプによって相手のスキルも無効化する、ギャレン特有の「確変」を体現する。
もちろん必殺技はバーニングザヨゴ「バーニング・ディバイド」。
『ライダージェネレーション2』『超クライマックスヒーローズ』『バトライド・ウォー』では
天野氏本人による音声が収録され、特に『ライダージェネレーション2』では、
前述のリブラ・ゾディアーツも同じく天野氏が出演しているため、天野浩成VS天野浩成も可能となっている。ジェミニ!
いずれのゲームでもジャックフォームは登場していない。

また『バトライド・ウォー』では原作最終話再現シナリオで、
原作と違い役者の肖像権の問題でギャレンバックルが破壊されなかった橘さんが、
冒頭の台詞をアレンジした台詞を言いつつ、剣崎がジョーカーになり犠牲になるのを防ぎ、
自身の手でジョーカーを封印するべく、剣崎の前に立ちふさがるという熱い展開を見せる。
……が、ブレイド以外でこのステージをプレイすると、
「あなたが誰かは知りませんが、俺はジョーカーを封印しなければならない」
と言いながら何故か戦いを挑んでくる。ジョーカーの封印に行かなくていいのか

そして2015年3月公開の映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』にも登場。
歴史が改変されショッカーが世界征服を完了、ほぼ全ての仮面ライダーがショッカーの尖兵となっているという今作の世界で、
ブレイドと共に正義に目覚め、ショッカーの幹部となったレンゲル、カリスに反旗を翻すもこれに失敗。
ブレイドが捕らわれ、自身も窮地に陥っていた所を仮面ライダー3号(黒井響一郎)の一行に救われ、共にブレイドの救出に向かう。
……が、やはりというかなんというか、やっぱり今回も裏切る。オンドゥルルラギッタンディスカー!!
(正確にはレンゲルへの反逆自体が3号に同行していたゼロノスとマッハを仕留めるための芝居であり、
 ブレイドと3号もこの時点ではショッカーライダーであった。今回は騙される側ではなく騙す側である

その後、紆余曲折を経て(今度は本当に)正義に目覚めた『剣』ライダー全員で最終決戦に参戦。
TVシリーズでも一度しか使用しなかった「ブレイドとのダブルライダーキック(ライトニングブラスト+バーニングスマッシュ)」で敵怪人を撃破している。
また、今作でギャレンに変身する「橘朔也」はオリジナルキャストである天野氏が担当している他、
今作の『剣』登場ライダーは全員が(変身者の姿が登場する橘さん以外は変身後の音声のみの出演ではあるが)、
放映当時のオリジナルキャストで出演している。
ギャレンのスーツアクターもTVシリーズと同様に押川善文氏が担当したが、氏は今作がスーツアクターとしての引退作となった。*8

仮面ライダージオウ』では登場せず(椿氏によると、撮影現場に遊びにこようとしてはいた模様)。
『ジオウ』のスピンオフ映画『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』の宣伝の際、
歴代2号ライダー達が劇中の名台詞と共に紹介されていたのだが、
何故かギャレンの台詞は「3!」。よりによって何故その台詞なのか、とファンから疑問視されていた所、
大人のための変身シリーズ、CSMギャレンバックル&ラウズアブゾーバー&ギャレンラウザーが、
3パターンのセットで3月3日から予約開始という伏線?であった。
そしてその宣伝のためのPVでは、本人の口から様々な撮影秘話が飛び出す始末。

このPVの後、変身ベルト等の小道具がぞんざいな扱いをされる度に「美術さんがイライラしてそう」等のコメントが付くようになった。

2020年6月28日には販促として、夫婦それぞれでギャレンバックル&ギャレンラウザーを装着した写真をInstagramに投稿したのだが、
何故かどう見ても雛形あきこ氏の方が貫録があって強そうであった。

また、カードゲーム『バトルスピリッツ』ではコラボブースター『仮面ライダー ~欲望と切札と王の誕生~』で仮面ライダー剣キャラが参戦。
その参戦キャラに仮面ライダーギャレンもラインナップされていたのだが、その性能の色々と斜め上な再現度の高さが話題となった。
詳しくは こちら こちら を参照。

+ 空耳からこんなMADも
日○食品辛味噌シリーズ


MUGENにおける仮面ライダーギャレン

地獄兄弟等を製作したjaki氏によるものが公開されている。
射撃能力と格闘戦のどちらも可能な万能タイプだが、射撃などを使うにはラウザーのAPを消費する。
APは「アブソーブ」「フュージョン」「エボリューション」の上級カードを使うと回復するが、
ゲージ消費のエボリューション以外は融合係数が下がる。融合係数が下がると一部の技が弱体化し、上がると強化される。
融合係数は近接攻撃を当てる他、ゲージを消費してもずく「シュルトケスナー藻の呪縛」、または「覚醒」を使うと回復する。
あと、大方の予想通り謎ジャムにも対応。コレクッテモイイカナ?
デフォルトでレベル等が調整可能なAIも搭載されている。

また更新でコンフィグの項目が追加され、初期APや融合係数を設定可能となった。常時覚醒モードやAP無限にすることも可能。

2015年12月23日公開のver1.45でAPに上限が付くようになりbボタンの強ラウザー攻撃が特殊技の射撃に変更され、
代わりにbボタンがAPチャージになり同作者のブレイドと同様APを一気に全回復出来るようになり、
上級カードはAPエンハンスに変化、成立時にAP上限を上げつつ融合係数も上げるようになった。
ただしAPチャージは以前のアブゾーブやフュージョン同様チャージする度に融合係数が下がるので注意。
また、技性能も所々変更され以前とは半ば別キャラに近いほど変化している。
このためJaki氏曰く実質Ver0.45とのことで、AIも対応しきれていない模様。
ver1.45対戦動画(2:45~)

出場大会

出演ストーリー



*1
一応、その直後に「その恐怖心を克服して、必ず戦いに戻ってくれると信じているからな」と所長自らフォローを入れてはいる。
実際克服することはできたし、好意的に受け止めれば格好いい台詞なのだが(逆に謝ってしまうと「橘はシステムに負けた弱者」という捉え方も出来る)、
あまりにあんまりな物言いによりネタ台詞として親しまれている。
ちなみに最終話で烏丸所長が登場した際には、別件ではあるが橘さんに謝っている。
自分の行動が招いた結果を自覚しながらも、それを悪びれもせずむしろ笑い飛ばしたプロフェッサーに比べれば全くもってまともである。
また、烏丸所長を演じた山路和弘氏はインタビューで「俺だったらすぐに謝っちゃうのに」と言及したこともネタ化に拍車を掛けている。

*2
作中の設定では「シュルトケスナー藻」という戦意を高揚させる特殊な古代藻の液。
しかし視聴者からはどう見てもモズクにしか見えないため、放映中からその通称で呼ばれていた。
その後、スタッフや天野氏の発言から本当にモズクを使っていたということが判明している。
厳密には乾燥モズクと色付けのための緑茶パウダーをお湯に溶かしたもの。
撮影時期がまだ肌寒かった(2月か3月頃)ので当初は水の予定が「天野氏が風邪をひいてはいけないから」とスタッフの好意でお湯にしたそうだが、
逆に天野氏は湯あたりで苦しむことになったそうな。
また、本来は目をかっと見開くシーンもあったが、モズクと緑茶が混ざったお湯の中で目を開くのは痛くて無理だったので目を閉じたままの撮影となった。
……そんな苦労もあってか天野氏は一時期モズクが嫌いになっていたようで、
ケータリングのスープに天野氏の分にだけモズクが加えられるというイタズラを受けている。

*3
件のパズルは、橘さんと小夜子の大学卒業写真をジグゾーパズル化したものであり、
ピースを飲み込んだ理由は「完成させたら終わりになってしまう気がする」という曖昧なものだった。
寛大な小夜子は「心配性ね。大丈夫、完成させない」と笑って流したが、奇行であることには変わりない
ただし、実は「飲み込んだ」というのは虚言であり、小夜子は部屋の隅に落ちていたピースを見付けてしまう。
そして彼女が伊坂に殺害されたのはパズルを完成させた直後だった……。

*4
この先代ギャレンであったのは桐生豪(きりゅう ごう)と言う人物で、装着試験をしていた際、
融合係数が落ちたために変身の際に潜り抜けるエネルギーフィールド(ファンからの通称:)によって、
右腕を吹き飛ばされてしまい脱落。所長、どう考えたって不備があると思いますよライダーシステム!?
BOARDを辞めた後も正義に殉ずる理想を捨てきれず(後に力を振るいたいが故の題目にすぎなかったとしているが)、
右腕を電流を流せる機構付き義手に変え、犯罪者を私刑に処す闇の処刑人をやっていたが、
レンゲルのベルトを奪取して再びライダーとして君臨しようとし、レンゲルに変身してアンデッドを解放し、混乱を引き起こした。

ちなみに前述の義手の作動スイッチはお手製と思われるベルト型の装置を使用しており、
これがたい焼き名人アルティメットフォームよろしく「DX桐生ベルト」などとたまにネタにされる。
そういえば後の平成二期の同姓の後輩ライダーもベルトは自作だったりする…

*5
メタ的な話だが、所謂「銃使い」系統のライダーはギャレンに限らず、撮影で射撃の演出をする度に本物の火薬を使うため、
撃つ度に破損してしまうという理由で、実の所は格闘戦の方が多めに割り当てられるケースが多かったりする。
また、それに関係してか射撃の命中精度は非常に高く、作中では
「敵の飛び道具をバックジャンプで距離を取りながら全弾撃墜しつつ本体にも当てて隙を作る」という神技を披露している。
終盤で「姿を変える敵が主人公陣営を混乱させるために橘(ギャレン)に化けて味方を襲撃」というシーンでは、
逆に全弾外したことから「本人なら当ててる筈だからアレは偽物」と視聴者から言われた程。

*6
尤も橘さんは剣崎と違って13体融合ができるほど融合係数は高くなく、剣崎ですら一度変身した程度ではジョーカー化しなかった。
というかブレイドのキングフォームが13体融合となったのは実質的なイレギュラーであり
本来はカテゴリーキングのみとの融合を想定しているため、この時点のギャレンがキングフォームになったとしても、
ジョーカーと化す可能性は限りなく低かったと思われる
(そして何よりも、この時の敵はギャレンのカテゴリーであり13体融合が物理的にできなかった)。
ぶっちゃけ作者のミスではあるのだが「橘さん(と睦月)だから仕方ない」といわれることも。

*7
「たそがれ」は超全集収録に当たりカットされて橘さんの長命に何の説明もされていないことになっているのだが、
この異常な長命についてファンから「橘さんらしい」と感想が述べられている(それに対して會川氏のtwitterでの発言に繋がる)のが、
ファンからの橘さんの認識を物語っている。

*8
押川氏は同じく登場した『電王』のデネブのアクターも務めたため、引退際の役についてはそちらだけが紹介されていることも多い。
微妙にギャレンの立場が…。

なお、劇場販売パンフレットによれば天野氏も1シーンのみギャレンのスーツを着て撮影に参加しているとのこと。
また、劇中で橘さんはブレイドのことを「剣崎」と呼んでいるが、
これは台本では「ブレイド」となっていた箇所を天野氏の提案により変更した、というエピソードも語られている。