「私はタキシード仮面。
泣いているばかりでは何も解決しないぞ、
セーラームーン」
- 年齢:17~20歳(原作)※旧アニメ版は年齢不明、実写版はスペシャルで21歳
- 身長:180cm
- 誕生日:8月3日
- 星座:獅子座
- 血液型:A型
- 好きな色:黒
- 好きな食べ物:チョコレート
- 苦手な食べ物:グリンピース(旧アニメ版ではピーマン)
- 得意な教科:物理
- 苦手な教科:なし
- 趣味:読書
- 特技:陸上
- 苦手な物:うさぎの泣き落とし
- 将来の夢:医者
武内直子氏の少女漫画『美少女戦士セーラームーン』の登場人物。
担当声優は、旧アニメ版(無印~『セーラースターズ』)では
ヤムチャや
アムロ・レイの
古谷徹
氏、
2014年からの新シリーズ『Crystal』では、
遠野志貴/
七夜志貴でお馴染みの
野島健児
氏、
実写版では『
仮面ライダー響鬼』でイブキを演じた渋江譲二氏。
幼少期は実写版では子役を起用、アニメ版では基本的に兼任だが、『劇場版R』のみ
緒方恵美
氏が担当。
緒方氏は『R』魔界樹編でカーディアンの一体・ヴァンピルを演じており(これに限らず『劇場版R』の声優陣は魔界樹編からの再登板が多い)、
これがきっかけで
碇シンジ役を演じる事になったんだそうな。
この他、ミュージカルでは『
仮面ライダーJ』で瀬川耕司を演じた望月祐多氏や、『
仮面ライダー剣』で
橘朔也を演じた天野浩成氏が演じた事もある。
メディアごとに設定の違いが多い『セーラームーン』のキャラの中でも、特に原作(に準拠した『Crystal』)と旧アニメ版・実写版でかなり設定が異なるが、
共通しているのは以下の通り。
その正体は
地場衛(ちば まもる)という青年。
幼少期に
交通事故で両親を亡くし(このためいずれのメディアでも高級マンションで一人暮らしをしている)、自らも記憶喪失になってしまうが、
「幻の銀水晶を、お願い…」と語りかけてくる女性の夢を見るようになり、
それを受けて(本人曰く
「気が付けば夢遊病者のように」)タキシードにマントと仮面の服装をして、
「幻の銀水晶」を探し求める
不審者怪盗のような行動をとり始めた
(しばしばこの格好は奇抜なように言われるが、
怪盗紳士アルセーヌ・ルパンの登場以降、
怪盗キッドや
怪盗レトルトに
怪盗オズ等、
唯の
コソ泥とは違うと主張するためか、怪盗の恰好としては割と一般的なイメージである)。
その中で主人公である
セーラームーン/月野うさぎと出会い、
自分が太古に存在した地球の王国「ゴールデン・キングダム」の王子
プリンス・エンディミオンが転生した姿で、
うさぎの前世であるプリンセス・セレニティ(衛に語りかけてきた夢の女性)と恋仲だった事が判明する。
銀水晶の騒動の後は、うさぎと恋人関係から結婚に至り、30世紀の未来ではクリスタルトーキョーの統治者
キング・エンディミオンとなる。
その時代ではネオ・クイーンセレニティ(未来のうさぎ)の夫で、
セーラーちびムーン/ちびうさの父親ともなっている。
成績優秀で、スポーツも万能、ルックスも良いため男女問わずモテる。
うさぎのみでなく、前世では
クインベリルや
セーラープルートから想いを寄せられており、現代でもちびうさをはじめうさぎ以外の男女からモテる。
そもそも前世世界が滅んだのもクインベリル(当時は預言者ベリル)がプリンス・エンディミオンに横恋慕した事が発端である
(ベリルが横恋慕→クイン・メタリア(裏ボス)「力を貸そうか?」→クインベリル(表ボス)爆誕、と言うお約束な流れ)。
初期はうさぎを「お団子頭」と呼んで嫌味を言ったり意地が悪い性格だったが、
うさぎと恋仲になって以降は温厚な性格にだんだん変化していき、ちびうさ登場以降は彼女に父親としての包容力を見せる場面も多い。
初期の性格の悪さは「夢遊病者のように」云々により心に余裕が無かったからだとか。
最終話と『R』魔界樹編で再び「お団子頭」発言をしているが、この時は文字通りの死闘を潜り抜けた反動で過去の記憶がブッ飛んでおり、
うさぎとは「赤の他人」に逆戻りしてしまったため仕方のない部分ではある。
戦闘時の服装は、彼の名前の由来でもあるタキシード(厳密には違うのだが、この辺は後述)と白い仮面。
仮面もメディアごとにデザインが細かく異なり、原作と『Crystal』と実写では眼が見えるデザインだが、
旧アニメでは眼が隠れるようにデザインされている(時々眼が透けて見えるシーンがある)。
実写版では青い縁取りがされ、眉間に青い宝石が入っていて、どこぞの仮面の忍者っぽい。
他に彼のトレードマークと言えるのはシルクハットとマント、バラであるが、シルクハットは原作および『Crystal』の2期以降は被っていない事が多い。
なおこの衣装、序盤では
普通に着替えていただけだったのだが、後にセーラー戦士のように「変身」するようになっている。
戦闘ではセーラー戦士のサポート役である事が多く、彼が介入した事でセーラー戦士が逆転の手がかりを掴んだり窮地を脱する事が多い。
あくまで主役はセーラームーンであるため、セーラームーンを立てるために彼が戦闘で敵を撃破するわけにはいかないなど、
彼の強さを表現するにはかなりの制限がある。
とはいえ、
「美少女戦士のピンチに年上の格好いいお兄さんが駆け付けて助けてくれる」という描写が、全国の読者や視聴者の憧れの的となったのは間違いない。
リアルタイム世代で「彼が初恋の相手」という方も多いのではないだろうか。
そのため後続作品でも『愛天使ウェディングピーチ』には天使リモーネ、『
東京ミュウミュウ』には蒼の騎士、と言った人物が登場している
(ただしリモーネはサブ主人公と結ばれ、主人公の相手は同級生(訳アリの人物だが)。蒼の騎士も主人公の同級生)。
プリキュアシリーズだと男戦士は居なかったり居ても活躍の場面が無かったりが多いけど
なんだかんだで外せない存在であるため、タキシード仮面を特集したガシャポンが発売された他、
バンダイのアクションフィギュア「S.H.Figuarts」シリーズでも男性キャラで唯一ラインアップされている。
…あ、にせセーラームーンも変装していたのは男性だっけ。海外版だとそうでもないけど。
以下、メディアごとの違いと扱いについて分けて解説する。
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旧アニメ版の設定や作中の扱い |
KO大学所属の 大学生(年齢不明)として初登場、後にハーバード大学へ留学。
初期のうさぎが中学生だという事を考えると、年齢差が色々際どい。
セーラームーン達からは 「タキシード仮面さま」と「様」付で呼ばれる。
登場時には専用の優雅なBGMが用意されており、非常に耳に残りやすい。
セーラームーンの「月に代わって~」のような決まった口上を持たず、登場時にはややキザな言動で啖呵を切ったりする。
東映特撮のヒーローよろしく、「○○な者は、このタキシード仮面が許さん!」という口上が多め。
戦闘では上述した通りサポート役が基本だが、特に用いるのは真紅のバラの花。
これを投げる事で敵を攻撃したり、敵の攻撃を受け止めたり、アイテムを弾き飛ばしてセーラームーンに渡したりと万能アイテムである。
というか巨大なハサミを叩き落としたり、鋼鉄製の鎖を切断した事さえあり、「バラが本体」とか言われる事も。
他に戦闘で使うのは、伸縮自在のステッキ。これによる突きがメイン攻撃。
別名を「タキシード・素敵なステッキ」(命名:中の人)
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だが…… |
ニコニコ動画などでは「変態仮面」「初恋ブレイカー」など、散々なあだ名を頂戴している。
前述した通り、サポート役・チャンスメーカーとしては活躍するものの、固有の 必殺技を持たないため敵を倒せないのが大問題で、
むしろ反撃を喰らって大ダメージを受ける描写がそれなりにある事や、中には 適当なエール送っただけで帰る回もある事から、
ファンからは「役立たず」の烙印を押されてしまう事が多いのである。
能力面は、映像では凄い距離や高さをジャンプしているなど間違いなく常人より遥かに上であるのだが……。
中には誘拐されたり、 洗脳されて敵に回るエピソードや
(誤解されがちだが、洗脳は旧アニメでは第1期の一度だけである。原作と『Crystal』では1期と2期で二度も洗脳されたが。
ちなみにアニメでの洗脳時は黒いバラの花を扱うようになっている)、
記憶喪失で行方不明になったり、敵の陰謀で鏡に対する執着心を持たされた結果ちびうさの消滅を招いたり、
ガチで死んでしまった事さえ何度かある事などから、
「セーラームーンシリーズの真のヒロインはタキシード仮面」とか言う人もいたり。
少女バトル漫画で男性が役に立たないという事はしばしばあるが、彼はその典型、と言うかそのパターンの代表格と言えるだろう。
だが、彼の散々なあだ名は単純に「役に立たない」とかいうレベルの話ではない。
言動の数々がなんかキザとかポエムとかそういうの通り越してなんとなく変態的で危ないのである。
「赤ちゃんは可愛い。とりわけ、ほっぺにチューしたときの笑顔はたまらん」
いや、中の人にお子様が生まれた直後だから出てきたアドリブなんだけどね?
事情を知ってればイイハナシダナーなんだけどね?でも事情を知らなきゃ単なる変態だよね
中にはセーラームーンに対して「また太ったな」と言い放ったり(直後に非を認めて訂正している)、
ドラマCDでは脳内で他のセーラー戦士達を嫁や愛人にしているなど、セクハラ寸前の言動まで。
時代がおおらかだったというのもあるだろうが、スタッフによる悪乗りオリジナル展開と担当声優古谷氏のアドリブにより、
数々の迷言を生み出したのがアニメ版の彼である。
その迷言をもってして初恋の思い出を壊されたという人々の阿鼻叫喚の声が為したもの、それが「初恋ブレイカー」の称号なのである。
某所ではこういう下地に加えて、急に現れたかと思えば何か変態的な豆知識やセクハラを妖魔やセーラー戦士達の前で語り出す怪文書ネタ、
「タキシードクイズ」というコピペ群まで誕生してしまった。
2020年代に入ってからも同じく某所作品群「 たぬき」において、
タキシードを脱ぎ捨ててバスタオル一枚姿で他の女キャラ達に変態的行為で絡んだりする 都合のいい汚れ役、敵役な「バスタオル仮面」と化してもいる。
嗚呼、どこへ行くのだ元祖バトルヒロインアニメの王子様キャラ。
ただ、こうした扱いはあくまで大きな視聴者のネタであり、「変態仮面」「初恋ブレイカー」呼びを嫌がる人もいるので、扱いには注意しよう。
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月影の騎士 |
アラビア風の衣装にターバンとマントを着て、口元を隠した謎の男。
タキシード仮面が登場しない旧アニメ版第2期(魔界樹編)の序盤に登場したキャラで、原作には登場しない。
タキシード仮面と同じ声を持ち、短刀と白いバラを扱う。彼のようなややキザな啖呵を切って登場してサポート、
去り際には 五七五で一句読んだ後「 アデュー」のセリフと共に去っていく。
月影だからなのか一度だけ『月光仮面』のパロディと思われるセリフを喋った事もある。
覆面から見える目元が衛と同一、声も同じ(CV:古谷徹)なので、初登場時に視聴者どころかうさぎからも速攻「衛ちゃんだな」と思われたが、
次の回で2人が同時に登場し、うさぎ(+視聴者)にショックを与えた。
その正体は、記憶を失いタキシード仮面に変身出来なくなった衛の「うさぎを守りたい」と思う潜在意識が、分身となって行動したもの。
最終的には魔界樹との戦いの中で衛と融合し、消滅している。
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原作および『Crystal』のタキシード仮面 |
基本的な事項はアニメ版と同じだが、こちらは登場当初は私立元麻布高校所属の高校生(後に大学進学)。
セーラームーン達からは「タキシード仮面」と呼び捨てがデフォ。
旧アニメ版と大きく違うのは、戦闘でバラを用いない事と、彼自身が特殊能力を複数有している事。
1期でこそ力が覚醒していなかったために一般人レベルの身体能力しか有していなかった(不意打ち気味に四天王を殴り飛ばしたりしているが)が、
前世の記憶が覚醒した1期終盤と未来の自分のサポートが加わった2期以降は、徐々に強化。
エンディミオンの力である透視やサイコメトリー能力、ヒーリング、肉体をリンクさせて自らを生命維持装置にするなど
数々の超能力を有するようになり、3期では生身で空を飛んでいるなど、能力面は明らかに一般人のレベルから外れている。
何よりも大きいのは、 単体での必殺技「タキシード・ラ・スモーキングボンバー」を体得している事
(手から爆弾を放つ技。間違っても スモークボム!ホアァー!などと叫んだりはしない)。
これにより撃破した敵もいくつかおり、攻撃力面でもセーラー戦士と並ぶ強さとなっている。
というか、 下手をするとセーラー戦士より強い。
2期においては セーラーヴィーナス除く戦士が次々と必殺技を通用させる事すら出来ずに誘拐されていく中、
タキシード仮面とヴィーナスは中盤の主戦力として敵を撃破していた、と言えばどれほどのものか分かるだろう
(未来世界では「幻の銀水晶」の力が封印され、セーラームーンは必殺技を使えなかった)。
しかし、第3期では心肺停止状態となったちびうさの生命維持のため、肉体をリンクさせる必要からそばに付きっきりになったり、
第4期では地球の守護祭司エリオスが受けた呪いを自身も受け(守護祭司とエンディミオンと地球はリンクしているので、互いに影響を受ける)、
黒い血を吐くなど肉体を蝕まれる事になったりと、第3期以降は何かと行動を制限される事情に阻まれる事になっており、
戦闘にタキシード仮面として駆け付ける場面そのものが、かなり減少してしまっている。
極め付きは最終シリーズにあたる第5期(セーラースターズ編)にて、開始第1話にしてうさぎの目の前で殺されてしまった。
その後うさぎは自らの記憶を閉ざし「衛は海外に問題なく旅立った」と思い込んだ状態でしばらく過ごす羽目に…。
やっぱりセーラームーンの真のヒロインは彼なのでは…?
旧アニメ版の印象が強すぎるためか、ニコニコ動画で『Crystal』が配信開始した当初は「変態仮面」のコメントも絶えなかったが
暴走気味の言動を繰り広げる旧アニメ版と違い、こちらの衛は比較的まともな言動の常識人である。
……まあ実際、第1期の序盤時点では特に必要もないのにタキシード姿に変装しているコスプレ一般人でしかないわけだし、
うさぎのハンカチのにおいを嗅ぐ、うさぎとちびうさを平然と自分のマンションに泊めている、
必殺技のネーミングセンスなど、色々と怪しい部分がないわけではないのだが。
挙句の果てにはうさぎとフュージョンした事を匂わせるセリフが飛び出る始末。尤も少女漫画は少年漫画と比べるとエロに関する規制が緩いのだが
『Crystal』第3期のEDでは彼を演じる野島健児氏によるキャラクターソングであるが、氏の歌唱力も相まって良い曲ではあるが、映像がシリアスな笑いを誘う。
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服装について |
割と有名な話だが、実は彼の服装にはムチャクチャな点が多い。
その中で最もムチャクチャなのはタキシード仮面と名乗っておきながら着ているのが「タキシード」ではない事だろうか。
先に少しタキシードの説明を。
「タキシード」とは、夜間用の準礼装(礼装の中でも略式のものの事)のジャケットの一つである。
色は普通は黒か紺で、丈は普通の背広と同じくらいは有る。
「ディナージャケット」とも呼ばれるが、喫煙服のデザインを取り入れて考案された事から多くの国で「スモーキング」と呼ばれる
(原作における 必殺技「タキシード・ラ・スモーキングボンバー」の名前はこれに由来している)。
昔は色々な着方もあったが、現在ではタキシードは「ブラックタイ」と呼ばれるドレスコードに従って着る事になっていて、
ジャケットに揃えた色の蝶ネクタイ(タキシードは大抵黒なのでネクタイも黒。つまりブラックのタイ)を着用する。
それを踏まえて彼の服装を見ると…
まずジャケット。タキシード仮面を名乗る以上最重要項目だが、丈がベストと同じくらいまでしか無い。短い。 こんなタキシード無い。
形から判断する限りこれは「メスジャケット *1」と呼ばれるものである。これでは彼を メスジャケット仮面と 呼ばざるを得ない。
次にネクタイ。蝶ネクタイなのは正しいが、ジャケットが黒なのに 白い。
そしてブラックタイに従えば内側に着るベストも本来はジャケットと同種の黒であるべきなのだが、これも 白い。
白タイ白ベストだと「ホワイトタイ」と呼ばれる別のドレスコードとなるのだが、
普通ホワイトタイは燕尾服を着るもので、タキシードでというのはあり得ない。
ちなみにホワイトタイでメスジャケットを着る事なら有り得なくもない。ますますメスジャケット仮面色が濃厚になってしまった。
…さて、ここまでは原作と旧アニメ版の話。『Crystal』でもそのままなのかと言うと…
「前側はほぼ以前のままで、後ろ側の裾が長く2本になって伸びている」というものになった。
つまり平たく言うと「燕尾服」になった。何故だ。これでは燕尾服仮面である。
ともかく、燕尾服になった事で白タイ白ベストは何もおかしくないという事になった。
それとは別に燕尾服にはベルト厳禁、白サスペンダー着用というルールもあり、
もしベストの下にそれを着けているなら完璧に近いのだが……はたして着けているのかどうか。
……まあ、もし着けていても「燕尾服仮面としては完璧」という事にしかならないのでタキシード仮面としてはどうでも良い事だが。
尤もこれらを言い出したら「セーラームーン(水兵服月娘) *2」も意味不明なので、
日本人にありがちな間違えこの世界ではこういうものだと納得するしかないだろう。
過去と未来の地球の王がそう言ってるのだし。
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MUGENにおけるタキシード仮面
彼を操作出来るゲームが存在しないなどの事情もあってか、個別キャラクターが長らく存在しなかった。
動画で有名なのはサクラカ氏のセーラームーンが呼び出す
ストライカーとしての登場だろう。
バラを投げるときに「
フィン・ファンネル!」とか叫んでいたのはご愛嬌。
そんな中、way-oh氏による手描きのものが2016年7月に公開された。
ボイスは野島氏で、タキシード・ラ・スモーキングボンバーが使えるなど『Crystal』に準拠しているが、バラを投げる技もある。
同氏製作の
セーラーマーキュリーとシステム面では同一に作られており、緊急回避動作と小ジャンプが使える。
ゲージは3本で、ゲージを使うのは攻撃ヒット時の
キャンセルで使う緊急回避とガードキャンセル回避(いずれも1ゲージ)、
超必殺技(3ゲージ)だけとシンプル。
オーソドックスな
タメキャラという事だが、タメ時間が短いのでバラを投げて
弾幕を張るのが強く、ステッキがあるので通常技リーチが長い。
防御力も高めに設定されている。
一方、足払い以外の下段技が無く、下方向に強いジャンプ攻撃や
中段技が無い事で、崩しには乏しい。
AIは搭載されていないが、2016年12月7日にカサイ氏による外部AIが公開された。
AIにはタメが必要無いため、近距離でバラ弾幕を張りつつ畳み込む「攻め
ガイル」戦法を得意としており、下手なセーラー戦士よりよっぽど強い。
ランクで言えば強クラス相当と思われる。
「運転手は私だ」
出場大会
プレイヤー操作
*1
燕尾服の尾の部分を切り取った様な形のジャケット。
軍人の夜会服として考案されたが今ではレストランのウェイターなども着る。メスは軍隊で会食の事。
*2
「セーラー」とは「帆(セール)を操る者=
船乗り」と言う意味であり、本来セーラー服は男性向けの服である(当然、下半身はズボンだが)。
日本で女子学生服扱いされている理由は、学校教育に軍隊教育を取り入れる流れで学校制服として採用された事により、
セーラー服を着た船乗りよりも先にセーラー服を着た女子学生の方が一般化してしまったためである。
なお、男子学生服に採用された「詰襟(学ラン)」も元は
陸軍の軍服だし、
ランドセルも軍事鞄が元である。
そのため日本でセーラー服と言ったら
可愛い女の子をイメージするかもしれないが、西洋では
ムキムキ兄貴なイメージである
(そもそも西洋では全寮制みたいな規則の厳しい学校でもない限り学校制服自体が存在しない。
ただし、学生服ではなく子供服としてのセーラー服を着用する文化は欧州にも存在する。
当然、男の子向けがメインだが)。
余談になるが、「水兵服月娘」と言うのは
架空戦記『旭日の艦隊』のあとがきにあった、
「戦艦・日本武尊(ヤマトタケル)の
ガレージキットが発売される事になったので、水兵服月娘ばかりではなくこちらも買ってほしい(要約)」
から。
最終更新:2024年11月03日 11:10