ビルス

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ビルス - (2016/12/10 (土) 20:48:56) の編集履歴(バックアップ)



「強いというのは悲しいな こんな楽しい時間をくれた友に、さよならを言わねばならない…」

鳥山明の漫画『ドラゴンボール』及び関連メディアミックスに登場するキャラクター。
初出は劇場版アニメ『ドラゴンボールZ 神と神』で、後の『復活の「F」』、TVアニメ『ドラゴンボール超』にも登場。
CVは氏で、『Z』第82・84話では天津飯の代役を務めていた。
名前の由来は初期設定ではビールス(ウイルス)だったが、後述するキャラクター路線変更と鳥山氏の聞き間違いでビールとなった。

創造を司る界王神に対し、破壊を司る『破壊神』。
宇宙全体のバランスを保つために存在する神で、その気になれば宇宙そのものを破壊するほどの力を有しており、
界王はおろか界王神からも恐れられている。
悟空たちの暮らす「第7宇宙」を担当しており、常に付き人兼目付役のウイス(CV:森田成一)を従えている。ウイスの名前の由来はウイスキー。
+ ウイスに関するちょっとしたネタバレ
ビルスとウイスについては、実は 「立場上ビルスの方が目上ではあるが実際にはウイスの方が強い」 と語られている。
鳥山先生曰く「ビルスの強さを10とすると、悟空はサイヤ人ゴッドの時で6くらい。その場合ウイスは15」とのこと。
作中での「SSGSS(スーパーサイヤ人ゴッドスーパーサイヤ人)の悟空とベジータが共闘すればビルスとなんとか互角に戦えそう」という発言からするとベジータは悟空と同じくらい~僅差で劣る、といったところか?
実際、戦闘については 「ビルスの師匠がウイス」 という関係である*2とも語られており、この視点からとらえれば悟空とベジータはビルスの兄弟弟子という事になる。
ただし本人は「天使」と呼ばれる種族(後述の姉・ヴァドスや父・大神官も同様)で直接戦闘に参加することが禁じられている。
特殊能力として「やり直し」という3分前に時間を巻き戻す能力を持つ。この能力は全ての物質(肉体や物体)の状態が3分前に戻り、精神や記憶は本人と本人と同じ場所にいる者のみが3分後から連続しておりそれ以外は全て精神や記憶共3分前に戻る。

本人曰く何億年も生きているらしく、少なくとも2億歳以上。
見た目は毛のない猫(モデルは鳥山氏の飼い猫でもあるコーニッシュレックスという品種。ただしこちらは毛が生えている)の頭を持った紫肌の亜人。
古代エジプト風の衣装を身にまとっており、
ズボンは尻尾を出すために尻の部分に大きく切り込みが入っている。

第7宇宙を担当している東の界王神と生命を共有しており、どちらか一方が死ぬともう一方も消滅するという、
かつての地球の神とピッコロと同じ関係である。未来のトランクスのいる世界ではその界王神が命を落としてしまったため消滅している。
全12の宇宙が存在しており、それぞれに界王神と破壊神がセットで各々管轄しているが、基本的に両者相容れない関係が多く、
しかし生命を共有という点から両者共迂闊に手を出せない関係でもある。
15代前の老界王神がかつてゼットソードに封印されていた原因はビルスによるもので、
些細な事からそれに至ったようである。破壊せずそうしたのも上記の理由があってのこと。

破壊神というだけありその力は凄まじく、超サイヤ人3状態の悟空がビルスに不用意に腕試しを試みようとしてデコピン・手刀の2撃で圧倒され、
ベジータしたって敵わない」と漏らしている。とにかく規格外であることは想像に難くない。

その一方で、魔人ブウにプリン(もちろんポケモンじゃなくて洋菓子の方)を分けてもらえずマジギレし「地球の破壊」を実行することを決断したり、
未知の食べ物だったとはいえワサビをそのまま食べて悶絶、地球の食べ物を気に入り次からは食べ歩きの為に赴くことを決めるなど、
子供っぽく気分屋でワガママな面や、可愛らしいコミカルな面(Dr.スランプのノリに近いと評されたことも)、
スーパーサイヤ人ゴッドとなった悟空とのタイマンを経て悟空たちを認め、その辺の岩を1つ砕いただけで地球を破壊したことにするといった
認めた相手には寛容な面、さらには悟空たちを手助けしたり助言を与える、
誕生日パーティーを台無しにしたり手を上げたことをブルマに謝るなどなど神様らしい面や良識のある部分をのぞかせることもあり、
映画のライバルキャラとしては珍しく「『倒すしかない悪人』とは言えない人物像をしたキャラクター」である*1
「美点・欠点ともに神様らしさと人間味を兼ね備えている」といったところか。
悟空との戦闘もピッコロ曰く「稽古をつけているよう」でもあり、今のところ悟空やベジータから見た彼はライバルというよりは目指すべき目標ともいえる存在である。いうならば先生と言った所か。

基本的に破壊神を持つ者は凶暴な性格を持つ者が多いが、ビルス様はその破壊神の中では比較的大人し(≒優し)く接し方さえ間違いなければ話が通じる方である。

TVシリーズ「ドラゴンボール超」では双子の兄弟にして第6宇宙の破壊神・シャンパ(どちらが兄かは不明)の存在が明かされた。
こちらのCVは岩田光央氏。名前の由来はシャンパン。こちらも常に付き人兼目付役のヴァドス(CV:山口由里子)を従えている。ヴァドスの名前の由来はカルヴァドス、さらにウイスの実姉でもある。ちなみに1000年前ではウイスの師匠でもあった。
この破壊神兄弟の仲は険悪で、会うたび両者共何かにつけて喧嘩をし、一触即発の状態。
二人が戦うと二つの宇宙の消滅もまぬがれない事態になるため本気で戦うことはないが、少し暴れただけでも惑星破壊級であるため、いい迷惑である。まさに迷惑神
誰か止めろよ……と思ったらこの二人がビビって頭を下げる程、更なる強大な人物『全王』が登場。
この人物こそドラゴンボール世界最強の(というより強さという概念を超えた)存在である。
またこの全王に仕える『大神官』も登場しており、先述のヴァドス&ウイス姉弟の実父でもある。当然実力も二人を上回る。


なお悟空達に対しては本当に稽古をつけている感覚であり、破壊神の職務として彼らと同等の実力者に対応するとこうなる*3

「図に乗るんじゃあないぞ・・・、『破壊』!!」

その破壊神の専用破壊(=処刑)BGM。

なお正式曲名は『Beerus Madness』(ビルス・マッドネス)。

なお説明文や活字等で恐ろしい力を持つという表記はあるものの、神という立場から戦闘における自身の見せ場は殆ど無く
コメディタッチな場面が非常に多い為、いつしか視聴者から『萌え神様』呼ばわりされてしまう事態に・・・。
先述通り自身の責務はしっかりと果たしており、必要と判断した場合を除き無闇矢鱈に破壊行為は行っていない。
逆にいえば、必要とあれば容赦なく破壊神として力を行使するため、普段とのギャップが非常に恐ろしくもあるのだが。
それ故に作中である敵から『最も厄介な存在』と挙げられている。
現時点に於ける唯一の弱点は上述通り生命を共有している第7宇宙の東の界王神(シン)である。
作中でウイスも悟空達にこの事をカミングアウトしている。しかしながら悟空達は正々堂々と立ち向かうと即答している。
敵側から見た場合、そこを突破口に向けられてしまう事が確定的に明らかである。


MUGENにおけるビルス様

2016年11月現在、存在するキャラは4キャラ。

並~狂
+ SHELD氏製作・破壊神ビルス
SSJ4ゴジータ、バーダック等製作者のSHELD氏キャラ。
動画の動きは製作者のプレイヤー操作で、現在AIはない。

+ FRS GAMES氏製作・Bills
こちらはFRS GAMES氏オリジナルのドットを使ったキャラである。
製作者は海外の人であり、ランクは並~強ぐらい。

+ kenshiro99氏製作・MVCビルス
SHELD氏の破壊神ビルスの改変キャラである。
こちらも製作者は海外。
名前の通りマブカプ仕様な模様。

凶悪仕様
+ 工場長2621氏製作・破壊神ビルス-Destraction God-
SHELD氏の破壊神ビルスの改変キャラである。
12pは耐神構造な上、各種即死、混線、永続ターゲット等使われているため
準神もしくは下位神程度の強さである。

出場大会



*1
これについては原作ストーリーも担当した鳥山明先生曰く「東日本大震災があったりしたので、ポジティブな話にすることにした」
「ビルスの性格付けもその辺の考えがあったためああなった」
「ドラゴンボールの物語において、敵は「負かす」ものではあるが「倒す」必要性は薄いんです。ストーリー展開によっては悪人と言い難い人物が敵役でも構わないのです」
との事。
事実、最初は敵だったが後に味方になった人物は少なくない。
その一方で「惑星ベジータ消滅に関わった」「フリーザを悪党と知った上で破壊業務に利用、命令していた(ちなみに次の映画で再会)」など、
悪役と言われても仕方ない(或いは善悪を超越した)側面や、映画の敵役としてふさわしい強さも備えている。

*2
ただし後にウイスから「(ビルスの師匠という事はビルスより強いのではないか?という質問に対して)さあ、どうでしょう」との言がある。『破壊』などを考えるに、おそらくはあくまで「悟空たちに合わせた形での戦闘」についての話なのだろう。

*3
ちなみに『神と神』の冒頭において、ウイスからフリーザ討ち死にの話を聞いたビルスが彼の戦死に驚くとともに「フリーザを倒すなんて一体どんな戦士だろう?(意訳)」として興味を示すシーンがある。
予知夢でスーパーサイヤ人ゴッドの存在を知ってわざわざサイヤ人の生き残りに会いに行ったり、また項目冒頭のセリフなどから考えても、
悟空との戦いで『本気を出さなかった』のは、いずれ本気で戦えるような強い相手に成長することを望んでいるともとれる。

強い相手と戦う事そのものを楽しむ」と解釈すれば、彼と悟空はある意味似た者同士なのかもしれない。