「二年E組九能帯刀。剣道部主将。連戦連勝高校剣道界期待の超新星。」
「人呼んで風林館高校の蒼い雷!」
週刊少年サンデーで連載されていた高橋留美子氏による漫画『
らんま1/2』の登場人物。
名前は「くのう
たてわき」と読む。「くのう たいとう」ではない。
「くぼ たいと」は問題外
作中では下の名前が呼ばれる事はほぼ無く、「九能先輩」呼びで通されている(妹が出た後でも)。
アニメなどのメディアミックス作品の
CVは
鈴置洋孝
氏が担当。念のため記すが
中の人繋がりで牙突を使う事は無かった。
第65話から第68話までの代役及びオリジナルキャストの鈴置氏が逝去した後の2008年発売のOVA『悪夢!春眠香』では
辻谷耕史
氏が担当した他、
辻谷氏没後の新アニメ版では
杉田智和
氏が起用されている。
まさかとは思うが木刀繋がりだろうか…
ドラマ版では永山絢斗氏が演じた。
風林館高校の剣道部主将であり、初登場時は「風林館高校最強の男」と呼ばれていた程。
ただし冒頭の台詞にある「
蒼い雷(いかづち)」は本人以外誰も呼んでおらず、恐らく自称。
乱馬が転校してくる以前は「流星」を名乗っていた事が女子生徒(モブ)の口から語られる。
ヒロインである
天道あかねに惚れているが、女乱馬に負けた事により、女性時の乱馬にも惚れてしまう。
名前が分からなかったため「おさげの女」と呼んでいるが、その呼び方の所為で余計な厄介事を起こしてしまう事も。
なお、あかねの姉の天道家次女・なびきとは同じクラスであり、彼女からは「久能ちゃん」とかなり気安く呼ばれている。
校内で一番の実力者であると同時に最悪の
「変態」としても知られていたというくらい、その性格にはかなり難あり。
自分自身について「顔よし、姿よし、頭よし、リッチで幸せ、人格者、その上強くて賢いパーフェクト人間」と自画自賛している。
「馬鹿」の漢字を間違えたりするが
彼の凄い所は、たとえ
記憶喪失に陥ろうが悪霊に憑依されて悪意に目覚めようが、
難有りなこの性格に一切の変化が無いという事である。
そもそも初期においてあかねが毎朝のように校内中の男から勝負を挑まれていたのも、
彼が「天道あかねと交際したければ戦って勝て、それ以外の交際申し込みはぼくが許さない」と勝手に宣言したため。
自意識過剰で思い込みが激しく、他の多くの人物がらんま(おさげの女)の正体に気付いている状況で一人だけずっと気付かず
*1惚れ続けている。
しかも何かと未練がましく執念深い性質で、あかねとおさげの女のどちらにも交際を申し込んだり、
二択に思い悩んだ末「どちらも捨てがたい」と堂々と結論付ける様は正に変態。
しかしその一方で、恋愛に関しては交換日記から始めるという意外と純な所がある。
まぁ睡眠薬盛って襲い掛かろうともしたけどな!
アニメでは、登校中いつの間にか水を浴びて女になっていた乱馬の胸をあかねがさらけ出している所を目撃し、それを逢引現場と勘違いしてしまう。
最終的には他の男子達と一緒に泣きながら二人の事を諦めている。
女二人が人目のつかない場所でポロリしてたら誤解を招くのは無理もないし、百合の間に男が挟まるのは許されないのでしょうがない
最後までおさげの女の正体を知らないままなのがせめてもの救いか。
高橋留美子氏によると
一点の曇りもなく、らんまもあかねも好きだったそうである。
・・・・ある意味凄い漢だ。
得意技はいつも携帯している木刀で「
突き突き突き~」と突きをひたすら連発するもので、初披露時はその剣圧だけで石柱を粉々にしてしまう威力を見せた。
後に「愛の障壁粉砕剣」なる技名を付けられたりもする。
またすいか島の修行で強力な
必殺技も習得したが、これもその回のネタのみで消えていった
(というか、『らんま1/2』という作品自体
一回こっきりの技が多すぎるのだが)。
家族には風林館高校校長の父(フルネーム不明)と、聖ヘベレケ女学院に通う妹・
九能小太刀がいる。
どちらも彼に劣らぬ
非常に濃いキャラをした変態で、その濃さたるや一家で揃うと九能帯刀が比較的常識人のように見えてしまうという異常事態が発生するほど。
さらに、妹に盾にされるなど普段以上に扱いが悪くなる。
ちなみにこの父親のみ、彼の事を「タッチー」という愛称で呼び、
帯刀は父を「ダディー」と呼んでいる(ただし過去に丸坊主にされた上
その頭に校則免状の地図を描かれたこともあり親子仲は最悪)。
またアニメ版にのみ、
サスケという九能家に仕える忍者がいる。
格闘ゲームにおける九能帯刀
作中何度も登場する準レギュラーである事もあり、『らんま1/2』のゲームにはいくつも出演しており、
格闘ゲームである『町内激闘篇』『超技乱舞篇』に参戦している(もう一つの格闘ゲーム『爆烈乱闘篇』は家族全員が不参加)。
『超技乱舞篇』では非常に長いリーチを持つ木刀攻撃が強みの中距離キャラ。
歩きが遅いが、それを補う「踏み込み面一本」と「飛び退き突き」が非常に素早く強力。
特に後者は攻撃
判定付きバックステップとでも言うべき性能で、これを利用して牽制が機能しやすい間合いを維持する戦法が九能の基本戦術となる。
MUGENにおける九能帯刀
暗黒内藤氏による、『超技乱舞篇』の
ドットを使って製作された九能先輩が存在。
ボイスはPSの『バトルルネッサンス』のものをメインに、SFC、PCE音源の他、
『
スパロボ』のブライト・ノアや北条真吾の声を調整したものも使用している。
同氏の他のらんまキャラ同様、アドバンシングガード等の特殊システムを搭載。
必殺技は基本的に『超技乱舞篇』の仕様だが、
ゲージは3ゲージ制になっており、
本来の奥義「大回転破魔西瓜殺」が3ゲージ技になっている他、通常必殺技2種の
超必殺技版が追加されている。
AIは未搭載だが、悠季氏による外部AIが公開されている。
また、専用
ステージとしてカサイ氏製作の「すいか島」も公開中。
上記の他にも過去にはKGenjuro氏による九能が存在したが、現在は公開終了している。
「お遊びはここまでだ」
出場大会
プレイヤー操作
*1
「気付いていない」とは言うが、これは決して乱馬が隠しているからでもたまたま偶然が重なって気付けない訳でもない。
手を繋いだままの状態で変化したり、乱馬自身が「おさげの女の正体は俺だ」と幾度となく主張してもなお、
「貴様、おさげの女をどこに隠した!」の一点張りで全く聞く耳を持たないからである。
妹の小太刀も同様で、しかもこちらは男の乱馬に惚れつつ女らんまを目の敵にしているものだから、
この兄妹に挟まれた状態で水を被ったりして非常に面倒な状況になるのもよくあるパターンである。
ハワイに染まって帰ってきた
実の父に対しても同様で、嘗て丸坊主にされた技を使うまで親子双方によるカオス空間が展開されていた。
最終更新:2024年10月13日 10:55