【パネルでポン】

パネルでポン とは、【スーパーファミコン】用のゲーム。

プロフィール

パネルでポン


他言語

TETRIS ATTACK(英語・SNESでのヨッシーのパネポン版)
Puzzle League(英語・とびだせ どうぶつの森 amiibo+までの名称)
Panel de Pon(英語・SNES Nintendo Classicsでの日本語版の配信版)

ハード

【スーパーファミコン】

メディア

ロムカセット

ジャンル

アクションパズル

発売元

任天堂

開発元

インテリジェントシステムズ

プレイ人数

1~2人

発売日

1995/10/27

値段

SFC:5,800円(税別)
Wii:823Wiiポイント
WiiU:838円(税込)
3DS:838円(税込)

レーティング

CERO:A(全年齢対象)

シリーズ

パネルでポンシリーズ

移植・リメイク

【Wii】:【バーチャルコンソール】
【Wii U】?:バーチャルコンソール
3DS:バーチャルコンソール
Switch:【スーパーファミコン Nintendo Classics】
【ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン】?

【スーパーファミコン】向けに発売されたアクションパズルゲーム。
他のパズルゲームと大きく異なる点として、下からブロックがせり上がってくる点と、連鎖発生中にパネルを動かし連鎖を途切れさせずに繋げていくアクティブ連鎖を採用。
非常に激しい連鎖合戦が繰り広げられるのが特徴的。

「少女漫画調のキャラクターデザイン」+「妖精の女の子が主人公のファンタジー風世界観」という、当時の任天堂作品では珍しく少女層をターゲットにしたであろうデザインにもかかわらず、袴を着込んだ囃子方の男達が和太鼓を叩きながら、「パネルでぇ~ポンッ!!」「三・連・鎖!!」「五連鎖!!!」と叫ぶという何処を狙っているのか分からないCMを放映しており、それが原因か否か定かではないがセールス面では不調に終わってしまった。
一方でアクション要素が強い独特のゲーム性は高く評価されており、任天堂側も手応えを感じたのか、キャラクターを差し替えた作品が今後何本も発売することとなる。

当時のSFCソフトは1万円弱を中心に1万1,000~4,000円台の物さえ見られたが、本作は5,800円の低価格で発売された。
翌年ソフト定価は引き下げられたものの、任天堂の新作SFCソフト最安記録は2年後の書き換え専用ソフト【平成 新・鬼ヶ島】、ロムカセットに限定しても2年半後の【星のカービィ3】まで破られることはなかった。

日本国外ではキャラクターを【ヨッシー】に差し替えて『TETRIS ATTACK』として販売している。(余談を参照)

ゲームシステム

  • 基本ルール
    プレイヤーはカーソルを操作し、下からせり上がってくるブロックを入れ替えて3つ以上並べて消していく。
    下からせり上がってくるブロックはプレイヤーの手動で早回しが可能。
    対戦モードでは4つ以上同時に消すか、連鎖を行う事で相手に「おじゃまブロック」を送り出せる。
    おじゃまブロックは面したブロックを消すと、おじゃまブロックの一番下が普通のブロックに変わって落ちてくる。
    2マス以上の幅のおじゃまブロックは1回消しただけでは全て消えないため、小さいブロックだけではすぐに返されてしまう。
    「!」のパネルを消す事でも相手に「おじゃまブロック」を送り出せる。この場合は石のような灰色の「おじゃまブロック」になる。 画面上のラインまでブロックが迫ってから一定時間経過すると1ミスとなる。
    対戦以外ではパネルが天井に付いた時点でゲームオーバーとなるが、対戦ではパネルが天井に付いてもすぐにゲームオーバーにならず、ほんの少しだけ猶予がある。
  • STOP
    連鎖や同時消しすると一瞬だけSTOPがかかり、自動せり上げが止まる。最上段まで迫っていると長くSTOPされる。
    1Pモードの場合はSTOPの表示とカウントが出るので停止時間がわかりやすい。
    後半ステージではせり上がりが速いので、最上段まで迫るのを待ち構えてから同時消しをしてSTOPをかけながら進むのも手。
    VSモード、2Pモードの場合はSTOPの表示は特に出ず、たとえ最上段まで迫っていても(1Pモードほど)長くは停止しない。
  • アクティブ連鎖
    本作の独自要素として連鎖中に他のブロックを動かすことが可能で、連鎖を終えて落下中のパネルに他のブロックをそろえることで更なる連鎖を繋げていくことができる。これを「アクティブ連鎖」と呼ぶ。
    これがこのゲームにおける最大の特徴であり、醍醐味である。
    基本的に連鎖中はパネルをせり上げることはできないため、最大連鎖数の限界はある。(後のシリーズ作品では「ばくはつせりあげ」という設定でほぼ無限につなげられるが、本作の時点では未実装。)

キャラクター

モード

  • 1PLAYER GAME
    1Pモードのステージ背景は「リップ」「ウィンディ」「ティアナ」「エリアス」「フレア」「セレン」の6人しか用意されていないため、他のキャラクターのステージは無く、キャラクター選択にも出てこない。(他にボス戦用の「サナトス」はある。)
    また、1Pモードのステージ背景のキャラクターは頭身が低い絵である。「サナトス」ですら例外ではなく頭身が低い
    • エンドレス
      ゲームオーバーになるまでのスコアを競う。
    • スコアアタック
      2分間でどれだけのスコアを稼げるか競う。
    • ステージクリア
      基本的には、表示されるラインまでパネルを消していく。最後にはボスが待ち受けており、同時消しや連鎖でHPを削りきるとゲームクリアとなる。
      ポスステージのシステムは後に、【ヨッシーのパネポン】(GB版)、【ポケモンでパネポン】の「VS.COM」で採用されることになる。
    • パズル
      決められた手数でパネルを全て消すモード。
    • VS(コンピューター戦)
      2Pモードのステージ背景になるため、例外的に全キャラクター登場する。ステージ背景は対戦相手のキャラクターのステージになる。
      難易度が高いほどステージの数が多くなり、対戦相手も強くなる。
      EASYは「ドラゴン」まで、NORMALは「サナトス」までのプレイとなる。
      HARDでクリアすればエピローグまで進めるが、真のエピローグを見るには「リップ」が1度も負けない状態でのクリアが条件で、8戦目まではノーコンティニュー、9戦目からは「リップ」以外で戦った場合は負けても良い。ただし負けた人はエピローグでの会話に参加できなくなるので完全版を見る場合は9戦目からもノーコンティニューでクリアする必要がある。
      HARDクリア後に表示されるコマンドを入力すると色が変わり、さらに難易度の高いHARDになる(後のシリーズでは「SP HARD」などの名称が使われているが、本作では表記は「HARD」のまま)。クリア後の真エピローグは微妙に違う内容となる。
  • 2PLAYER GAME
    2Pモードのステージ背景は全員分用意されており、1Pが選択したキャラクターのステージになる。「サナトス」「コーデリア」を使用するにはコマンドの入力が必要。
    • スコアアタック
    • VS(対人戦)

関連作品

移植・リメイク

余談

  • 日本国外での展開について
    日本国外では『TETRIS ATTACK』の名で、キャラクターをヨッシー関連に差し替えてSNESで発売された。そちらの作品は日本ではSFC版の【ヨッシーのパネポン】としてサテラビューでのみ配信された。1996年に国外発売した後に殆ど間を開けずに配信された上、同年にはGB版の『ヨッシーのパネポン』が出ていたため、【スーパーマリオUSA】のような逆輸入ではなく当初から国内外両方でリリースする予定だったと思われる。
    その後は【Pokémon Puzzle League】?を経て、『Dr. Mario & Puzzle League』の英名で【ドクターマリオ&パネルでポン】が、『Planet Puzzle League』の英名で【パネルでポンDS】?が発売されたため、「Puzzle League」が新たな代替名となった事が分かる。
    ただしその間に発売された【ポケモンでパネポン】では『Pokémon Puzzle Challenge』という英名が使われている。
    そして数年後、2020/05には日本国外向けの『Super Nintendo Entertainment System - Nintendo Classics』に日本語版のままのパネルでポンが『Panel de Pon』として配信された。
  • テレビCM
    前述の通りファンシーなゲームの雰囲気と正反対の内容が度々ネタにされるCMだが、そのほかの特徴としては途中で挿入されるパネルの拡大シーンが挙げられる。
    鮮明なパネルの描写から実機画像ではなく、高解像度で描き直したCGを使用しているのがわかる。

コメント

  • 憶測なので本文中の記載はしていませんが、日本語版のままのパネルでポンが配信された理由は「TETRIS ATTACK」の名を避けたかったからだと思われます。(TETRISという名を使うために発売当時正式に許諾を得ていたため、配信するとなると再許諾が必要だからでしょうか?) ただ、ゲームタイトルだけの問題でしかないので、だったらゲームタイトルだけデータを修正してヨッシーのパネポン版を配信すれば済むような気がするんですけどね・・・ - 名無しさん (2020-12-03 22:10:23)
    • テトリスアタックを日本国内でサテラビュー配信番組専用としてローカライズしたものがヨッシーのパネポンだから、むしろ国内版のデータをそのまま流用すればよかったのにな。敵のアルゴリズムとかいろいろオリジナル版から改良されてたから現地の人が慣れ親しんだ版が出ないのは気の毒だ- 名無しさん (2025-09-09 20:21:59)
    • サテラビュー版のGB版の宣伝文の関係があったとかもありそう。そこを修正すれば行けたかもしれませんが。他だと【Tetris & Dr. Mario】?はそのままSNES版を配信(フォーエバーの時についでに配信すればよかったのに)、【Dr. MARIO 64】?も日本向けにパズルコレクション版を一部差し換えてN64向けに配信できそうな気がするんですよね。 - シグナ (2025-09-10 07:26:06)
  • 発売当時、本作が盛り上がらなかった原因の1つに当時絶大な影響を与えていた「スーパーマリオクラブ(スタジアム)」の対戦ゲームとして採用されなかった事も挙げられると思います。発売日はちょうど「カービィボウル」と「ポケットモンスター赤・緑」の間に位置するので、時期的には採用できる余地はあったはずですが・・・ - 名無しさん (2021-06-19 08:01:28)
    • キャラのビジュアル的に流しにくかったのと操作の敷居高くてバラエティで使うの向いてなかったのかもしれないですねこれ。最初からヨッシーだったらマリオシリーズ故に使わざるを得ない状況になってたとは思う - よしこう (2021-06-19 10:50:22)

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最終更新:2025年09月10日 10:05