このページでは【ファミリーコンピュータ】、及び【ゲームボーイ】用のゲーム、
ドクターマリオ
を解説する。
同名のキャラクターは【ドクターマリオ】を参照。
プロフィール
【ファミリーコンピュータ】と【ゲームボーイ】のマルチプラットフォームで発売されたゲームソフト。
3色のカプセルをウイルスをパズルピースとしたパズルゲームで、縦か横1列に同じ色のカプセルとウイルスを4つ以上くっつけると消せる。
カプセルは左右で2つの色に分かれており、両側が同じ色になっている場合もある。
全部のウイルスを消せればクリア。
白黒画面のゲームボーイではウイルスのカラーリングが異なる。
【テトリス】から始まった1990年代の落ちゲーブームの波に乗り、FC版・GB版と共に主婦などのライト層を中心に大ヒットとなり、「マリオのパズルゲーム」の代名詞に。
そのためか「かーちゃんが得意なゲーム」で上げるゲームの第一候補として有名で、任天堂側も【バッジとれ~るセンター】でもネタにしている辺り把握されている模様。
ゲームシステム
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基本ルール
ドクターマリオがビンの中に次々とカプセルを投げてくるので、それを操作して3色のウイルスに同じ色のカプセルを並べ、縦か横に4つ同じ色を揃えると消える。
これを繰り返して全てのウイルスを消すとクリア。
一番上の段の中央2列いっぱいまでカプセルが詰まるとゲームオーバー。
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ハーフカプセル
このゲームではカプセルがくっついていると、片面を物に乗せている間は空中に残る。
乗っている方のカプセルを消す事でちぎられてハーフカプセルとなり下に落ちて行く。
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連鎖
上記のちぎりや横消しを利用し、ウイルスやカプセルを連続で消すと連鎖となる。
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対戦モードのハーフカプセル
対戦モードでは連鎖を行う事で相手にハーフカプセルを送る事が可能。
FC版とGB版の違い(画面配色以外)
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GB版にはタイトルBGMが存在しない。
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ビンの中のフィールドの高さが異なる。GB版はFC版よりも1段低い。
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LOWの初期落下速度はFC版よりもGB版の方が若干速いが、HIの初期落下速度はGB版よりもFC版の方が若干速い。長時間経過して落下速度が最高速度まで達するとFC版ではもはや制御不能の速さになるが、GB版では制御不能まで速くならない。
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FEVERの曲は、GB版ではFC版には無い最終パートがある。SFC版以後、FEVERの曲は最終パートがある方が標準になったため、「FC版ではGB版にはある最終パートが無い」と言い換えた方が正しいかもしれない。
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GB版では1Pモードでも、1度に2列消した時に「2Pモードで2Pが1Pに攻撃した時の効果音」が鳴る。1度に3列消した時に「2Pモードで1Pが2Pに攻撃した時の効果音」がなる。1度に4列以上消すとまるでスロットで大当たりが出たような感じの効果音が鳴り響き、その後しばらく無敵の曲が流れる。
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レベル5, 10, 15, 20をMED, HIでクリアした時に流れる内容がFC版とGB版で内容が異なる。
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1Pモードでクリアし続けた時、FC版では最大レベルは24だが、GB版では最大レベルは30。
キャラクター
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【ピーチ】
説明書のみに登場。「2P対戦では非常に攻撃的」という内容のイラストが描かれている。
BGM
2024/10/31からGB版、2025/03/18からはFC版の楽曲がそれぞれ【Nintendo Music】で配信。
一部楽曲名は「ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナル・サウンド・トラックスVOL.3」で判明。
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タイトルBGM
FC版のタイトルの曲。GB版では流れない。
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FEVER
デフォルトで選択されているので、ドクターマリオと言えばこれ!という有名な曲。
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Feverクリア
FC版に収録。FEVERでステージをクリアした際に流れるファンファーレ。
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CHILL
ハードロックのような曲調で、マリオの世界観からするとかなり異質な曲。
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Chill クリア
FC版に収録。CHILLでステージをクリアした際に流れるファンファーレ。
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ステージクリア
GB版では曲によるファンファーレの違いがないため、この楽曲名。
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ゲームオーバー
通常モードでゲームオーバーになった際に流れる。
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VS ゲームオーバー
VSモードでゲームオーバーになった際に流れる。
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Level 20 LOW クリア~エンディング
レベル20LOWクリア時とエンディングの曲。
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Level 20 HI クリア (UFO)~エンディング
レベル20クリア後、UFOが襲来してきた時とエンディングの曲。
バグ
GB版のバグ
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GB版の最大レベルは30だが、初期版ではウィルスの配置アルゴリズムにバグがあり、レベル28でウィルスの配置が終了せずにゲームが止まってしまう。
もっとも、レベル25あたりで上から2段目の位置にウィルスがびっしり配置されるようになり、実機でレベル28まで達するのはまず不可能となっている。
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GB版でも後期版ならウィルスの配置アルゴリズムが修正されており、レベル28も正常に配置される。(レベル25あたりで上から2段目の位置にウィルスがびっしり配置される問題も修正されており、上から2段目の位置に配置される事があっても少数となっている。)
そのため、レベル30に達する事が出来る。
ただし、SPPEDがHIの状態で高レベルになると、カプセルの落下速度がなぜか極端に遅くなる(LOWよりもはるかに遅くなる)怪現象が発生する。この状態になると落下速度が不安定になり、突然落下速度が速くなったり遅くなったりする。落下速度が速くなる時は、本来の落下速度の上限を突破して制御不能の速さになる事もある。
関連作品
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【テトリスフラッシュ】
名前こそテトリスだが中身はほぼドクターマリオである。後のシリーズではルールが逆輸入される。
移植・リメイク
新作やカップリングとして発売されたものはそちらを参照。
アーケード版
1990年に北米でのみ「VS.Dr.MARIO」が稼働していた。
北米で1994/12/30に【Super Nintendo Entertainment System】向けのカップリングタイトルとして【Tetris & Dr. Mario】?が発売。
これに収録されたドクターマリオを国内では1997/03/30より【サテラビュー】で放送し、1998/06/01には【ニンテンドウパワー】で書き換えが可能となった。
グラフィックは一新されているが、基本的な内容はFC版と同じ。
FC版・GB版とSFC版の違い
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SFC版ではコンピューター(相手はウイルス)との対戦モードがある。
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FEVERの曲は、GB版と同様に最終パートがある。
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1Pモードでも、1度に2列消した時に「2Pモードで1Pが2Pに攻撃した時の効果音」が鳴る。GB版とは異なり、SFC版では1度に3列以上消した時でも常に「2Pモードで1Pが2Pに攻撃した時の効果音」が鳴る。
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レベル5, 10, 15, 20をMED, HIでクリアした時に流れる内容が異なるが、SFC版では文章だけで動きは無い。
移植
余談
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一部で開発中のプロトタイプ版が流出したことがある。
初期のバージョンでは「くしゃみが止まらなくなったブルドッグを治療する」というバックボーンが存在したらしく、製品版でウィルスが映っている部分にピーチではない女医とともに表示されていた。
また、タイトルも初期は「Virus」というタイトルであり、「Dr.Mario」というタイトルに決定したのは後期のことの模様。
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最終更新:2025年03月19日 20:03