KSDズズについて
2024年10月
- 10/29 『👑KSDズズ「リセット」』
- 【個人面談編[Side:ハン&天乃進、カム、マァ]100億の約束と少年少女の想い】
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+ 開く - FIB前にて起床。早速移動しようとバイクを出そうとするが、燃料が足りない。仕方なく走ってレギオンに向かいながら不在着信を確認した。
- レギオンで車を出して、店に行きたい、と呟いた。空いてる店がないかと探し、見つけた魔法少女カフェに向かった。
- ろぎあに話しかけられた。店内に入り、あさひかなから飲み物を買っていると、ハンバーガーがやってきた。
- 全体的に食べ物や飲み物の値段が上がった、という話をろぎあから聞いた。なんでキングスターって名前なの?と聞かれ親がつけたんだよ、と言った。父の母の名前を聞かれヨシフミとサクラだと答えた。
- 天乃進から電話がかかってきた。ハンバーガーに妨害され、ややこしくなりながら電話をした。今何してるの?と聞かれ魔女カフェで飲み物を買っている、と答えた。天乃進もこっちに来るとの事だ。
- ろぎあに2人に聞きたいことがあるんですよ、とコンビ名は何かと聞かれた。ハンバーガーがセブンとイレブンよ!と答えた。24時間空いてそうな。
- 10秒で新しい一発ギャグを、という無茶ぶりに答えた。だめだった。
- 天乃進がやってきた。ハンバーガーがズズに絡んでいたから儂も絡みに来た、と言われた。なんでだよ。
- 魔法少女カフェの上を見せてもらうことにした。チルってもいい?と聞き、3人で席に着いた。
- ちょうど起きてきた、という話をすると運命力だ、という話になった。ちょうど天乃進の電話に出れた。
- 先程会議があったらしく、例のサーカステントでのズズの激重自分語りしか聞いてない、それ以降起きていない、と言われ激重とか自分語りとか言うなよ、と言った。
- 戦があったと聞いて、と言われああー、と納得したように零した。それが自分は分からないから事情を聞きたい、ということで2人は自分の元に来たそうだ。
- 一から説明するか、と言って、まず、なぜミュージカルをしようと思ったのか、というところから話し始めた。
- ジェイミーの演劇を見て、GBCとして何かやりたい、こんなことできるんだぞと見せつけたい、そしてミュージカルを提案したこと、マックに座長を任されたことを話した。
- 座長をやってみろと言われたものの、自分は仕切ることが苦手だ。
演者側 として、誰かの元で200%全力を出すことはできる。できないわけじゃない。過去のこともあるし、不安はある。けど、自分を変えるためのチャンスだと思った。マックさんが頑張ってるなら、色々チャレンジしてるなら、自分もやらないとと思った。だから座長をやってみることにした。 - 台本を作って、曲を作って、苦手だけど、皆んなに色んなことを頼んだ。無理なお願いもした。「人を頼る」という面で、自分は変わったつもりだった。
- ハンバーガーが過去の話を知らない、ということで、もう一度話した。学生時代にあった熱量の差で、諦めてしまったこと。その後、成人して、仲間と店を建てようとしたこと。頑張ったけど、上手くいかなかったこと。お前が悪い、と全員に言われたこと。誰かと何かをやることを、やめよう、と思ったこと。それから、この街に来て、マックに出会って、ここまで来たこと。
- それから、現状の話を始めた。自分は、あの段階、2日前の時点でいけると思ってた。台本が完成していなくとも、各々がそのシーンが完成していると思えば、いけると思った。アドリブ力があるから。皆の色々な思いもあったと思う。エスカレーションも無かったから、自分は行けると思った。
- トウユンから大丈夫かと聞かれ、延期を決めたこと。その2つは別にいいのだ。それは無しじゃないと思うから。そこで、トウユンから人にどうして任せてくれないのか、と聞かれたこと。そこで、自分は変われてないんだ、そう思って、本当のことを言ってと言われたから、本当のことを言った。そこで自分は、「人の熱量を信じられない」と言った。自分は、「皆の熱量が無い」とは言っていない。みんなが一生懸命頑張って動いているところを、自分は見ていたし、重々分かっている。ただ、自分はそれを信用しきれない。過去のことがあるから。怖いのだ。彼らの捉え方はもしかしたら、自分が今話したものとは違ったかもしれないが。それでも、そういう思いで自分はそう彼らに伝えたのだと、2人に話した。
- 仕事ももっと割り振った方がいい、と言われたから、仕事も割り振った。その三日後、ぴん子に呼び出されたこと。あなたのサーカスは大失敗だ、座長をおりた方がいい、台本も良くない、ズズは自分の得意なことをやった方がいい、と言われた。座長は、向いていない。あくまで、自分視点で感じ取った言い方にはなるが。おそらく、彼女も本意で言ったつもりは無いだろう、と話した。
- マックを含めたその会議では、そもそもみんなミュージカルについてどう思っているか、キングスターに対して何も言わずに従ってきて、それまで何を思ってきたんだ、とマックが話し、皆から言われたことを話した。
- 台本がダメ、座長を降りろ、ズズは自分のエゴのためにやっている、アイドルのプロデュースは向いてない、ももこから言われたこと。それ本当に言われたの?と天乃進は驚いたように言った。
- マクドナルドがそう言えと促した節もあるが、とはいえ、分からん、と天乃進は言った。ハンバーガーはマックさんは楽しんでいるんだろうね、と言った。楽しんでるよあのピエロは。
- ももこにネガティブなことがあるのは自分もわかってるし、ももこがそれを変えたい、と言っていたから、大丈夫だろう、と思っていた。だが、ズズはももこのことは何も知らない、そう言われたことを話した。自分はそうじゃない、と言われたが、みんなはそうじゃなかったんだろうね、と言った。
- その後、こんなに自分がボコボコにされた後、マックはズズの言っていることが正しい、ズズの味方だ、ただ、ズズは優しかっただけだ、とマックは言った。それでもズズは皆のために台本を作って曲も作ってきた、それに対して何も思わないのか、と言ったこと。無言の人ももちろんいた。だが、マックが、無言の肯定を問うたのだ。
- そして、キングスターに座長をやるかやらないかを問うのはおかしいのでは、とマックが問いかけ、皆はズズに座長をしてほしい、と答えた。これで座長をやろうなどとは思えないだろう、と言えば、天乃進、ハンバーガーが頷く。皆ズズの思いを知ってるよな、知らない人もいるだろうけど、だって自分は知っていたのだから、と天乃進は続けた。あたしはあのサーカスの語り聞いてたから、とハンバーガーも首を縦に振った。
- 台本の軸も分からないと言われたが、軸の説明もしている。アイドル曲という部分はなくてもいい、だが、次のステップのために、そして夢を見つけただけでは寂しいから、あのシーンを加えたのだ、と改めて二人に話す。だが、その部分も理解されていなかったようだ、と話した。
- そもそも延期になったのだから、これからなのでは?と口々に言う天乃進とハンバーガー。だが、皆が本音を言ったことにより、熱のベクトルの差が生まれた、と話した。居ない間に何が起きたのか、と驚く二人に、言葉の通りを捉えざるを得なかった、と話す。
- 自分の捉え方が悪いのかもしれないが、ズズでなければ座長をやれないなんて理由は、台本のセンスがない、自分のため、などと言われてしまっては、そして、ももこのアイドル曲についても課題処理と思っていたと言われてしまっては、やろうとは思えない。
- そしてその後にアンダーボスとマックに指名され、鎖を繋がれたのだった。逃がさないつもりだろうな。
- 脚本は脚本家のエゴ、という点については“エゴ”の意味合いが違うのでは、という話になった。
- 台本について、役名が当人の名前を使っているからとて、当人を投影しているわけではないのだ。台本はプロに任せた方が良いのでは、とも思う。
- 話を一通り聞いた天乃進の口からは、可哀相、という言葉が飛び出した。だが、キングスターは、仕方のないことではあると思う、と話す。だが、ミュージカルについてではなくズズへの個人攻撃のようになっていることに疑念を呈する天乃進。そして、会議の議題が、ミュージカルをどう良くしていこうかという話題ではなかったことにハンバーガーは驚いていた。そして、マックはそれを楽しんでいるのだろう、と推測していた。
- この一件はリアルミュージカルだ。だとすれば自分も“本音”で話したい。作られた偽物の物語など嫌だから。観客で居るから、とハンバーガーが言うので、ハンバーガーさんも入りましたよ、喋ってしまったんで、と言えば、何も聞かなかった、と慌てるハンバーガー。貴方は聞きすぎた。
- ズズの捉え方も行き違いだとは思う。本当に伝えたいことがあって、それが伝わっていないだけ。ここ数日、複数対一という構図で話を聞き続けた、だからこそ、意見の同調や意見の移り変わり、当人の本音を聞くことが出来ていないと感じる。言わずに抱えている人も居るだろう。話を理解していない者もいる。その時点で、座長をズズがやった方が良いと言われても、自分である必要性がない。二人、三人程度の意見しか、ズズである必要性を感じられなかった。
- マックはどう思っているのか、というハンバーガーの疑問に、現状は見ているだけだが、丸く収まる答えは知っており、介入は道を外れた時だろう、と話した。
- 先に聞いた話で、マックが悪いように思える、マックがかき乱したのだ、という意見があったと話す天乃進に、違うなぁ、と呟く。だが、それに違うな、と天乃進も感じたらしい。かき乱しているのは確かだが、マックの言っていることは正しいと話す。
- 電話でハンバーガーが離れた後、天乃進に、ごめんね、と言えば、把握しておかないとどうにかなってしまう、と返ってきた。
- 本来は違うのだが、20対1の構図を5時間、と改めて言われ、怖かった、と話した。よく起きて来た、という彼に、起きるさ、と返した。皆が変わるのを待っているから。自分も間違っていると思うし、変わらなければならないと感じているから。皆も骨を折った方が良い、と話せば、流石アンダーボスと言われた。やめて。降ります、どんな手を使ってでも。
- 今のままでは座長は出来ない、と話す。もう一度頑張ってみる、などと都合の良い答えは返せない。会議の前にやりたくないと言っていたわけでもない。何せ、3日しか経っていない。だが、延長前の問題だろうと話した。本来は、延期になったのだから
- 自分のためにやっていると思われたことに引っ掛かっているズズに対し、それじゃだめなの?とハンバーガーが問いかける。それについて、自己満足のものだったらその意見も良いのだが、今回の目的はGBCの皆のために作っているから、と話した。各々がどういう意味でミュージカルをやるのかを考えてもらわなければ、と続けた。
- 加えて、ももこが今のままでは、主役として立てられない、と話した。だが、ももこの件はこれ以前の話があるようだ、彼女にも思うところがあるらしい、と天乃進が話してくれた。今回の件と関係はあるが、別の問題だから、と言われ、ももこと話すと伝えた。
- GBCのため、というのがネックかもね、とハンバーガーに言われ、頷く。これはズズの理想の押しつけかもしれないが、GBCとして、という自覚が芽生えなければならないと思ったのだ。これがお笑いイベントなら話は別なのだが、今までのそういうイベントとは違う。全員が、ひとりひとりが、誰かの意見に同調するのではなく、自分のエゴを押しつけるのではなく、GBCとして自分がどうやって動けるか、動くべきか、それに気がついてほしかったのだ。
- 舞台の完成品より、それまでの工程が大切かも、と話すハンバーガー。それこそがミュージカル、だから、ああいう手法をとった。だが、それがクオリティと比例するかは別の話だ。もし、クオリティを重要視していたのだとしたら、ズズは筆を執っていない。
- 改めて、座長をやれと言われて今のままではやれない、ズズが変わったとしてもまた同じ事が起こる予感がする、と話した。今は、ズズが起きなければ何も進まないという状態になっている、と天乃進が話してくれた。だが、ズズが起きたとて解決しないだろう、と鋭い天乃進は言う。不思議なもので、これは平行線だろうとも思う。どこかで曲げないと行けない。だが、ズズは曲げたつもりだ。
- 逆に皆は何を求めているの?と言うハンバーガーに、ミュージカルをやりたい、ということは分かるが、座長をズズに任せたいかまでは分からないと返す。会議では第一に、自分が出来ないから座長をズズに任せているのだろうと感じてしまった。
- ズズが座長であるべきだという意見の説得力があったのはトウユンだけだった、と話す。トウユンのことは認めてるのね、と言うハンバーガーに、彼のことはずっと認めていると話した。エゴは合ってないだろう、と言う天乃進には、トウユンが遠回しに言っているんだろう、と返した。ズズがやりたいと言った、ズズの熱量に惹かれて頑張ったという言葉が、例えその言葉が嘘だとしても伝わったから。彼はズズが座長に向いていない、などとは言っていないのだから。
- 全員の意思を統一するのが大変そうだとハンバーガーが言う。大変だけれどこのままではいけない、危ない、とハンバーガーと天乃進が口々に言った。そんな二人に、会議に参加していたとしたら二人はどうする、と問いかけた。
- 意見を否定したかった、エゴ云々については自分なら否定しているはずだ、と天乃進が言った。その場の空気では黙ってしまうのかもしれないけれど、と話してくれた。ズズ以外の話を聞いたときにも、少々疑念を抱いたそうだ。
- ハンバーガーは、稽古中やトウユンの話を聞いていたときは、ミュージカルをやればいい、やらないならやらないでいい、と感じていたらしい。やるの?と問いかけ、やるなら稽古しようと促していただろう、と彼は話した。
- ハンバーガーに、学級委員長の例えで話す。──学級委員長に推薦され、挙手をしたハンバーガー。上手くいっているつもりだったが、客観視すると上手くいっていなかった。次に活かそうとしていたところで、向いていないから辞めた方が良い、とほぼクラスの全員から言われることになる。そこで先生から、ハンバーガーが学級委員長をどういう思いでやったのか分かっているかと問いかけられ、学級委員長をやってくれたことに感謝はないのか、ハンバーガーが学級委員長に向いていないという意見に対する反対意見が出ないなら同意と見なす、と言われる。優しすぎたハンバーガーに対して、学級委員長をやるかやらないか問うのは酷だ、と先生が続け、もう一度ハンバーガーに学級委員長をやってほしいかとクラスの皆に問い直す。それに対し、ハンバーガーしか学級委員長は出来ないと思う、と言われたそんな時、ハンバーガーなら再び学級委員長をやると言えるのだろうか。
「そこで選ぶんだったら、やるわ」
- この先どうなろうとそれを皆が望んだのだから、と続けるハンバーガーに、天乃進とふたり、凄いな、なるほどね、と感嘆した。自分の意思で選んだのだったらそうだ、とハキハキ言うハンバーガーは、なるほど、本当に宇宙人らしい。
- 会議の中で一番冷静かつ現状を把握出来ていそうだったのは、と天乃進に問われ、チエリ、と返した。チエリだけだ。チエリは何と言っていたのかとハンバーガーに訊かれ、台本は問題なく、肉付けすれば問題ないと言っていたこと、台本の中で皆ももこが主役だと思っているようだが、全員が主役だと思えると話していたことを伝えた。ずっとそう言っていた。きっと流されないのだろうし、練習をした方が良いと感じているタイプだろう。冷静だ。だが、ズズとしてこのまま練習を進めるわけにはいかなかった。冷静沈着、そして、冷酷だ。
- 時間が経って冷静になっている人は居るかもしれない、と天乃進が言い、ミュージカルは皆やりたそうだった、と話してくれた。台本はあるのだから練習しなさいよ、とハンバーガーが言っていた。
- 今回の一件は組織としての問題だ。しょうがないよ、と言えば、しょうがなくできない、と返す天乃進。そもそも、ズズが起きてこないと解決しないというのはおかしな話だ。台本が気に入らないのなら台本を勝手に作れば良い、曲をブラッシュアップしても良い、それで成功するのなら座長無しで済む話なのだから。土台は既に置いてある。
- 逆に、この場に皆居て、何か一言言うなら何と言う?とハンバーガーに問われ、アンダーボスになりましたよろしくお願いしますかな、と返した。このままだと座長をやることはできない、という話は既にしてあるのだから。天乃進も、これはズズから何か言う番ではない、と頷いていた。
- 現状だと、来る人は居るが来ない人も居る、ズズに謝らなければと思っていない人も居るだろうと天乃進が話す。それに、それはそれで悪くはない、と返した。ズズは腹を割ったつもりだ。
- カムが遅くまで起きて会議に参加していたことが嬉しかった、と二人に話した。無線に入らなかったり、ギターを弾いてくれなかったり、イベント中に眠っていたり、そんな子だ。だが、初めてあの場で、手をあげて意見を言ってくれた。積極的に話せる子なのだと、彼を見る目が変わったのは事実だ。あの会議は無駄ではなかった。
- とっととミュージカルをやって、良いものを作って、次は何しようか、でそれでいいのだ。だが、あの会議の意味を知ってほしい。ズズも、変わらなければならないと思った。これまで、自分が間違っていたのだと諦めてきた。二人にこんな風に言うこともなかっただろう。
「いつも噛み殺しとるもんな」
- 天乃進がそう言うのに驚きの声をもらす。らびすぴの時もそうだったろう、と天乃進は続けた。雰囲気で知ってるように乗るハンバーガーに、居なかっただろう、とツッコんだ。
- らびすぴ、懐かしい話だ。応援歌を前日に作るように言われてズズが1時間、2時間で作り、皆もそれに続き、らびすぴに完璧なものを見せたのだった。それを経験しているからこそ、許せない、と天乃進は強く言った。
- ハンバーガーが、GBCの歴代入団順を問うてきた。ハンバーガーの前には2ヶ月前にイオリ、その前はトウユン、こはる、チエリが同時期だった気がする。その辺りから皆長いという感じか、とハンバーガーが納得していた。……なのに、な。難しいところだ。
- とはいえ、このままにしておくわけにはいかない、と意気込むハンバーガー。またオレから動くのか、と問えば、違う、と返す天乃進。だが、ハンバーガーは、皆が動くとは思えない、と言う。皆の話を全てではないが聞いているハンバーガーは、今クールダウンにチルを挟んでいるように見えるが、挟んだ先が見えない、時間が解決しないものだ、と話した。
- ハンバーガーならどうする、と問えば、日程が決まっているのなら本来出演予定のないハンバーガーも何かやろうと思うのだが、日程が決まっていないのなら、出ることが出来るかが分からないから、と話してくれた。ハンバーガーにGBCに対しての愛があるかは分からないが、ズズにはある。ミュージカルの話を置いておいたとして、皆が動かないと知っているハンバーガーはどう動くか。
- 一回別のミュージカルを挟んだ方が良いんじゃない?とハンバーガーは言う。良いね、と感嘆の声を漏らす。ズズ抜きでやるのだとしたらどういうミュージカルになるか、誰が先導するかを問いかけた。誰が率先してやってくれるか。ハンバーガーからは、可能性としてはトウユン、と返ってきた。曲や歌詞が作れるのなら、脚本も作れるだろう。最後まで形に出来る能力がある。次に可能性があるのなら、チエリか、と名前を挙げた。
- 僕はね、レンがやった方が良いと思う、と名を挙げた。完璧なものをやるのなら、トウユンやチエリが最適だろう。レンが動いたら激アツ、と返すハンバーガーだったが、可能性は薄そうだとも思う。もし、普段はクールなレンが、ミュージカルを先導するのなら。レンがそこまでになったのなら、と高揚することだろう。
- そして、レンを動かすことは、ハンバーガーなら可能かもしれない。熱量の感染をさせるのは難しい。それを、ハンバーガーが、やってほしい。彼はもうGBCの一員だ。今、ズズは動かすことが出来ない。マックが動かすのも会議の二の舞だ。今、ズズが動かせるのは、ハンバーガーと天乃進だ。
- このGBCに入って間もないし、昔のGBCを知らないけれど、仲良しであたたかい雰囲気が好きなハンバーガー。だが、それが壊れかけた現状に疑問を覚えている。この状況をどうにかしたいともハンバーガーは思っているらしい。あたしにできるのなら、チャレンジをしようかしら、と言うハンバーガーに、一息吐く。
「心から言いたい。ハンバーガーさん、おじいちゃん、お願いします」
「高くつくわよ?」
「何億にする?」
「いくらでも返す」
「言ったわね?」
「なんぼでも返す」
二人に頼ることを決めたから。
「お願いします。GBCを変えてほしいです」
「……100億!」
- 200は可哀相だから、と50億ずつ折半らしい。100億を渡すには時間がかかるが、約束した。頑張りますか、やりましょうか、と言い合うハンバーガーと天乃進に、ごめん、と謝ると、謝ることはない、と返ってきた。難しい。誰かに声をかけるのも怖い。アンダーボスとして自分から動かなければいけないのは分かっているが、どうしても、怖い。弱くてごめん。
- レンを焚きつけてみる、と意気込むハンバーガー。天乃進は、他の色々な人に話を聞いてみてハンバーガーと連携を取る、と話した。オレは、ももこと話す、と伝えた。彼女についてはズズから動かなければならないから。
- 話し終わり、席を立つ。無線が大型へ行くので楽しそうとハンバーガーが教えてくれた。3人で階段を降りたところ、店の扉に鍵がかかっており、店から出られなくなっていた。忘れ去られてしまった。
- せっかくかっこよく出てくところだったのに、と嘆く天乃進。これではかっこつかないではないか。ズズはろぎあに電話をかけ、お互いにほんっとにすいません、と謝った。今彼女はカジノにいるがすぐに来てくれるとのことだ。GBCなんだなあ、と3人で零した。街が許してくれないんだ。文句を言う2人にツッコんだ。
- ろぎあに鍵を開けてもらい、また来ます!お世話になりました!と伝えた。車に乗り、引き続きよろしく!と言って2人と別れた。
- ももこに電話をかけるが、出なかった。どうやら寝てしまったようだ。寝たかー...と零した。
- ヴァンダーマーからメッセージが来ており、見てみるとスス君、の1文から始まっており、誰がススくんやねん、とツッコんだ。
- BMC行くか、とこぼしBMCに向かうと、ガッチガチにメカニックの格好をしたうさぎさんがいた。
- その場にいたタイガー服部にツッコミだけはうまいんですよ、ボケはイマイチ、と言われ、誰がツッコミだけは上手いじゃ、とツッコんだ。この前うさぎさんにあげた一発ギャグは評価された。
- うざきさんに結局その格好は何なのか、と聞くと、世界統合を迎え撃つための格好、と返され、薬やってんのかお前、と返した。
- つばめの手によって車の色が変えられておりお前なにこれ?とツッコんだ。玉虫感のある車の色で、ズズさんの玉虫〜!!と言われた。
- この世界を守るの、明日ゲートが開かれる、などとこぼすうさぎさんにほんとに頭がおかしくなったのか、と言った。
- 明日本当に世界統合があるらしい。タイガーが言うには、24時くらいに起きるという噂があるとの事だ。
- 目に見えないものを馬鹿にしていると、痛い目をみますよ〜と言われ、目に見えないものは信じないから、と言った。
- うさぎさんが心配だから、と明日の23時半から向かうことにした。明日うさぎさんが持っていくという車の中を見てください、と言われ見てみると武器はちょっとしか入ってなかった。武器すっくな!
- 女性に気を遣うことも別にしなくても良かったかもしれない、と零すと、確かにズズは気を遣いがちな気がする、とうさぎさんに言われた。
- 占いをしてくれ、とつばめにお願いしようとたところで、うさぎさんにできるかと聞き、お願いした。生年月日が必要とのことで、魂の方の生年月日を伝えた。
- 幽霊と呼ばれた一輪車に乗った男性がやってきた。お前も抗うものか、と聞かれた。自分は世界統合の観測者なんだそうだ。色々聞いてみたが、市長や警察に来てと言われただけだった。
- 改めて占いをしてもらった。銀のカメレオン座、と言われ双子座だわ、とツッコんだ。整理の年だ、との事で年末に向けて大きなチャンスがあるので、行動的になって下さいとの事だ。大きな声で嘆いた。そして、そのチャンスを掴むにはフットワークを軽くして人と会うこと。そして習い事を初めるといいとの事だ。
- その月々のアドバイスを言われ、そして10月。『準備不足に気をつけながら、楽しく遊んでください。』
「おせーよ言うの!!!!」- 11月12月は、行動をすれば大きなチャンスを掴めるとのことだ。初めて会う人を大事にし、縁を切りたいな、と思った人とは切った方がいい。特にやりたいことがないのであれば、持ち前の器用さを活かして習い事を始めるのもいいでしょう、との事だ。器用、というのも当たってるし、何より10月。
- つばめが途中でダウンし、運ばれて行った。ハンバーガーがやってきて、ダイヤモンド!と話しかけられた。ミドル。占いをしてもらっていた、と話すとハンバーガーもやって欲しい、と言った。ハンバーガーの生まれた年がなくて占えなかった。10月は準備不足に気をつけろ、ということだったと伝えると大当たりだと返ってきた。
- うさぎさんから世界統合の話をハンバーガーにし、ハンバーガーはイマイチ信じていないようだった。さぶ郎が言ったなら信じるでしょ、といううさぎさんにさぶ郎は馬鹿だから、と否定した。うさぎさんが泣き出し責められたので、一発ギャグを聞かせたら元気になるかな、と一発ギャグを聞かせた。まあまあ好評だった。
- みんなで警察署に行くことになった。世界統合って何?と言いながら車を出すと、事故を起こしダウンした。後から救急隊と一緒に行く、と伝え先に向かってもらった。
- ぷぅが来てくれ、ぷぅちゃんだー!!と叫んだ。治したあと警察署に送ってー、と言うと快く引き受けてくれた。今度相談に乗って、と言うといつでも電話して、と言ってくれた。
- ぷぅに、学級委員長にさ、みんなにやりなよやりなよって言われてさ、と例え話を始めたところで、やっぱいいや、と言った。
- 警察署に送ってもらった。途中で、学級委員長の例え話の続きを始めた。スキルアップも兼ねてやるんだけど、周りが協力してくれなくて、本人たちはしてるつもりなんだろうけど、と話した。
- もう少しやってくれたら嬉しいなって気持ちがあるってことだね?と言われ、やっぱいいや、大丈夫、と言った。
- まあでもそれは、多分、学級委員長がちょっと能力がありすぎて、ああして欲しいこうして欲しいって気持ちがいっぱい出ちゃうんだと思うんだよ、だから、たくさん話しあってるんだろうけど、もっと話して、近くない人で、自分ともっと能力が近い人と話し合うといいと思うよ、と言われた。
- ごめんねそれが聞きたかった訳じゃないんだ。でも、凄いな、と零した。今度正式に相談するわ、と伝えた。
- まるにスライディングされそうになった。彼女も世界統合を信じているようだ。みんな頭がおかしくなったのだろうか。守ってよ!と言う彼女に、守れないよ何から守るの??と返した。ゾンビが来るらしい、という彼女にそんなの来ないよ、とズズは信じない姿勢を貫いた。
- 猪狩に服変わった?と話しかけられた。分かる?と言った。猪狩から、去年こっちから呼び出すタイプのゾンビ、それも1匹だけ、というのがあったらしい。だからそれの大規模バージョンなんじゃないかな、と彼は言った。
- 警察署前まで来て、警察は今忙しくていないらしい。なんやそれ!と叫んだ。
- 今度、川柳スリーオンスリーと言うイベントをやるらしく、その審査員とかどうか、と聞かれおー!面白そう!と言った。とはいえプレイヤーも面白そうだ。とにかく、イベントには参加することになった。
- 警察署前で遊んでいる住民たちを見て、世界統合こんなゆるい?と言った。すぐさま世界統合は緩くない!!と遊んでいたうさぎさんに言われた。
- カムから電話がかかってきた。ちょっと話したいな、と言われた。今洗脳されている団体と一緒にいて、洗脳されそう。と言った。もうちょっとここにいる、またかけ直す、と言うと洗脳されないでねーと言われた。......最初にカムくんかあ、いいね、と零した。
- 世界統合の説明はさぶ郎からされるらしく、さぶ郎かよ、バカじゃん、と零した。説明まだーー??集合時間から二十分過ぎてるんですけどー!!とヤジを飛ばした。2時過ぎなんで、と返され、過ぎすぎだろ!!と返した。
- 友達がいたら呼んでくださいね、と言われなんでちょっと盛り上げたいん?と笑いながらツッコんだ。
- スコがやってきて、ごきげんよう、と声をかけられた。真面目だね、信じてるの?と聞くと信じてないの?と返された。
- 地図の配布が始まり、ズズの分が無く、後で返してね、と言われながら貰った。地図が足りないってなんなん??
- 地図には暗号が書かれており、暗号解こ、と零した。チームを組んで、銃を持てるのが2人、それ以外は斧を持つ。そして、ゾンビは銃で倒せる個体と斧で倒せる個体がいるらしい。素直に納得してるみんなに、なんで信じてるの?とまたツッコんだ。
- スコに誰とチームを組むのか、と聞かれ、世界統合まだ信用してないしなあ、と言った。
- うさぎさんに呼ばれ、BMCチームに入れられることになった。勝手に決まった?
- GBCで守りたいとこがあったら警察撤退するから無線で聞いてみて、と言われ、今事情があって無線入れないんだよね、と話した。
- 同じチームのんぽにダイヤモンドさん、と呼ばれ、ミドル、とツッコんだ。輝いててかっこいいじゃないですか、と言われた。
- スコのバイクに乗って、2人っきりで話をするならどこがいいと思う?と聞いた。海上レストランの下のベンチがいいと思う、と言われカムに電話をかけて現地集合にした。
- スコに色々あったんだね、と言われた。何かあったら相談してね、と言われた。色々な人に話すのが一番良いかもしれない。ダウンが出たから、と去る彼女を見送った。
- ベンチに座り、カムを待つ。懐かしい、ねねに相談したなあ、と零した。MonDの車を爆発させた時に、めっちゃ怒られると泣きついて。こうしたらいいと思う、頑張れ、と言われたっけ。
- カムくんか、と零す。彼から電話とは。果たして、何を聞かされるのか。サーカスに誘わなかったことを咎められたりして。ハンバーガーが集めてるのか、と思ったところでカムから電話がかかってきた。
- 階段を降りてきた彼に、元気?と問われ、それなりに、と返す。天乃進が話してきたと聞いて、電話をしてくれたらしい。皆から聞いた話とズズの話とで異なる点があり、また、当事者でないと分からない話があるからと口を挟まなかったらしいが、だからこそズズ視点で聞いたらしい。
- すぐに声をあげられなかったことを後悔していた、と彼は話す。ズズがトラウマのことを話してくれた時、カムも自身のことを思い出したそうだ。カムも人をあまり信用していない。だから、それを皆に明かしたズズの姿を見て、ちゃんと話せて凄い、と思ったそうだ。
- 折れてないの、と再度問われ、心は折れていないと話す。結局こうか、と思うだけだ。初めてのことではない、過去も似たようなものだ。あれより酷いこともあった。諦めに似た感覚でしょ、と問われ、諦めか、と思う。やりたくないことをGBCのためにやったがそれが伝わらず、向いていないと言われ、自分のためにやっていると言われては、やる気もなくなってしまう。カムは、ズズが台本を何度も修正してきたことが、もし自分がその立場なら折れている、と言った。それに子供だしな、と笑いながら返し、カムも大笑いしていた。
- カムに、GBCの一人として意見してくれたことが嬉しかったと話した。カム自身の性格もあるだろうが、彼はGBCが好きじゃないのかと思っていたが、あの一言をもらえたことが嬉しかったのだ。
- マックにカムは、ズズと似ているが、ズズと違うのは歩み寄っていないことだ、と言われたことがあるそうだ。ズズもそう思っているし、カム自身もそれを理解している。だからこそ、カムが変わったことに驚いたのだった。最近だよ?と彼は笑った。
- 大人を信用していないカム。この街に来た理由も、子供一人で誰も頼らず生きていくためだったという。実際、生きていくことは出来る。だからこそ、勘違いしやすい。一人だけでイベントを開くことだってできる。
- 親を物心のついた頃に既に事故で亡くしているから、家族というものを知らなかった、だから皆が家族と言ってくれるのが嬉しかった、とカムは言った。
- 無線に入らなかったことを気にされて呼び出されたこともあるらしい。人見知りなこともあって上手く歩み寄れなかったカムは、無線に入ろうと考え、歩み寄ろうとしていた矢先の、先日の会議だ。それにカムは、家族ってこんなもんか、と思ったらしい。けれど、家族はアレを乗り越えて居るのだろう、とカムに返した。
- 会議をズズの立場になって聞いていたとき、エゴという一言も、聞いたときに、一番言ってはいけない言葉だと悟ったそうだ。そして、マックが何度も話を促していたのに当事者が口を開かなかったことに疑問を覚えたらしい。
- カムに、例え話をする。お金がなくて困っていた友人が居たとする。その友人のため優しいカムはお金を稼いだ。だが、先生から学校に来ないことを咎められ、友人からも咎められ、そしたら嫌になるか?と問いかけた。ならない、と答えたカムに、そういうこと、と返す。結局の所、思いがすれ違っているだけなのだから。客観視したときに、どちらも互いを想って口にしている言葉だ。だから、あの会議での皆は“家族”だと思っている、と話した。あれは、不器用な想いの証だ。
- 皆の意見を聞いて、思い直した部分があったが、それでも悲しい部分があった、と話すカム。彼の思うとおり、ズズにとって許せない部分があったから動けないだけだ。許せない部分への対処法をまだ、もらっていないのだから、と、そこで眠りについた。
- 瞑想から起きたものの、カムはいない。カムを待ちつつ、個人個人で話す時、GBCメンバーは何を言うかな、というのをモノマネをしながら考えた。
- 寝ちゃったかな、と思いつつステートを見ると、ステートにメカニックとしてカムの名前があった。起きてはいるようだ。
- ぴん子とおじいちゃんの最初のイベントのとこだ、とか辺りを歩き回った。懐かしい〜。
- カムから改めて電話が来た。どうやらどこか分からないとこで起きてしまったらしい。そこまで迎えに行くことにした。
- 足がないので駐車場まで走って向かった。半月を見て、嫌だなあ、と零した。あの月は、何を示しているんだろうか。
- もしかしたら出られない場所にいるかもしれない、というカムに写真を送ってもらった。本当にどこか分からないが、一旦向かってみることにした。行くだけ行ってみよう。
- 建物をみつけ、周りでカムくーん!と話しかけてみるが、声が帰ってこず、もう一度電話をかけてみる。どうやらカムにしか見えない場所にいるようで、ズズにはどうしようもないようだ。
- レギオンに向かい、ヘリ内で待つ。ウクレレを弾きながら待っていると、そっとカムが乗って来てギターをひいた。2人でウクレレ、ギター談義をした。
- ヘリを出し、非通知の電話を何度か切って、最終的に機内モードにし、海上レストランのベンチに再び戻った。
- そもそも何故電話をしてきたのかカムに問い直す。理由は、気持ちが分かったから、だそうだ。そして、むしろズズの方が先を見ており、それに安堵したらしい。
- カムに質問です、と話す。もしカムがズズのポジションだったとして、座長をやりたいと思う?と問えば、ノータイムで、思わない、と返ってきた。あんな風に言われてやろうとは思えない、と言う彼に、どうしたらやろうかと思える?と問いかけた。ズズは、やろうと思い、ミュージカルを仕上げることは出来る。これは、クリエイターとして、だ。だが、ロボットのように心が冷たいままにやることになるだろう。もしズズの立場なら責任を放棄してでも逃げてしまう、とカムは話した。
- 会議にて、皆がズズに寄り添うように見えたシーンがあった。そこでカムは、皆がマックの言うままに動いたように見えたらしい。ズズしかいない、という言葉が出てきたとき、ミュージカルがやりたいからそう言っているのかも、と悲しく冷めた感覚でそれを聞いていたそうだ。ズズのことを考えるべきなのに、ミュージカルという言葉が優先して出ていたから、と彼は言った。
- GBCの面々と話したのかと問えば、意外にも今日まで話していなかったという。パンプキングもカムと同じような立ち位置で話をし、その後ダミアンに呼び出されて日々と共に彼女と話をしたらしい。どんな話をしたのか問えば、ダミアンはこの一件でカムを思い出したそうだ、と聞き、合点がいった。
- カムとダミアンは喫茶店経営の際にぶつかったことがあった。GBCとして見られたくない、と言ってしまったことがあったカム。意味としては、自分の力で頑張りたいという意図だったのだが、熱が入ったこともありそう言ってしまったそうだ。
- ホストイベントの時にも色々あった、とカムは話す。その件もあって無線に入るのが怖かった、と言うカム。ホストイベントの話は知らないので訊くと、そのイベントにエドエトワールがキャストとして出ていたのだというので、納得した。エドがGBCを脱退した後、GBCと一悶着あった時期のことだろう──と、彼の話を遮り、分かった、と返した。カムはその件で詰められてしまったそうだ。ズズはその時、エドと関わるなという意見とは反対意見を示していた。GBCに所属しているからそうしろというのはおかしな話だ。
- カムも、組織に所属したせいで友人が一人減るのは、とズズに同意した。だが、皆に嫌な思いをさせたことは事実で、ダミアンも怒っていたが何も言ってこなかった、と話すカム。今日ダミアンからその時の話を持ち出され、先に話を聞かせてくれたそうだ。ダミアンがそう動くのは珍しいと感じる。カムも嬉しかったという。ホストのイベントの時も怒って諦めた、けれどそれは良くなかったよね、とダミアンはカムに話してくれたらしい。
- ダミアンからのメッセージを待とうかと思ったが、カムから今皆で話している、と教えてもらい、皆の輪の中で話すつもりはない、と告げる。それはマックの意図とも違う、マックの話を聞いていないのと同義と言い放った。集団でしか動けないのならそれは、家族ではなかろう。
- すり合わせをしているのではと言うカムに、それも必要ない、と言った。気がつけていなかったことを気づけるのなら話し合うのも良いことではと言うカムに、話し合って決めて相手に合わせるのではなく自分で気がつくものだろう、と伝えた。GBC内だけではない、街の人と関わる中で、ほっつき歩いて知ること。だからカムが一番だったのかな、と思う。彼もまたキングスターと似て、ほっつき歩くタイプだから。
- 一歩踏み出すことが、簡単にできないことが、全員出来るのか。遅いのでは、と言うカムだったが、一歩踏み出したカムの成長を褒めた。子供だと思っていたのに、ませすぎない?と笑えば、大人になるしかなかった、何も知らないは罪だった、と言うカムだった。
- ギターはどうなの、と問えば、最近も触っているそうだ。スランプに入ったという話を彼は以前していた。飲食を回る勇気はなかったが、友人に相談して、遊びに行って、ふと曲が浮かんだそうだ。その曲を友人に送ったところ、泣いて喜んでくれたらしい。
- その曲を聞かせてほしいと頼む。ギター持ってよ、と声をかけた。チューニングをしたカムは、ギターを構えた。暮れなずむ、淡いオレンジと紫色の空に、彼の朗らかな声が響く。
色んなことが起きるこの街で
誰にだって抱えている悩みがある
それは小さなものから大きなものまで
人それぞれ違う悩みなんだろう
上手く行かなくて悩んだり
壁に立ち止まって苦しんだりもしたけど
大好きな友達に支えられて乗り越えられたよ
たくさん一緒に笑って悩みを聞いてくれて
その度にたくさんの勇気をもらえたよ
そんな友達に出会えたことが
この街で見つけた宝物
あの時あの場所で 出会えた運命に ありがとう
初めて出会ったあの日の思い出
未だに僕はちゃんと覚えている
あの時あの出会いがあったから
僕はこうして 今この場所で笑っているんだ
たくさん一緒に笑って悩みを聞いてくれて
その度にたくさんの思い出もらえたよ
そんな友達に出会えたことが
この街で見つけた大切な 宝物
あの時あの場所で 出会えた運命に ありがとう
- 凄いよ、と拍手を送る。良い曲だな、と伝えた。作らなければ、ではなく、作りたいと思う曲が、思い入れのある曲だとカムは思ったそうだ。マックに、金銭のために作った曲に思い入れがあるかと問われたことがあるらしい。この街で作った中で、ひとりで作った曲では、ヨシャパテとメアリーに贈ったさっきの歌と、てつおから貰ったバイクの歌が、ずっと頭に残っている思い入れのある曲だそうだ。
- 曲作りで大切なことは気持ちを乗せることだと話す。そこまで持っていくのが大変なのだが。曲を大して作れるわけではない、と言えば、たくさん作っていることをツッコまれて思わず笑いを零した。
- 彼に流してもらってもいい、と勝手ながらアドバイスをした。いかに切り替えられるか、それがカムのステップアップに繋がるだろう。思い入れがある曲を作るだけでなく、色々な曲を自分に落とし込むことか、と受け取るカムに、けれどそれは難しいことだと話した。あと、肺活量。それから、やりまくること。
- カムのカフェの話になる。彼はあの喫茶店を手放したことを後悔しているらしい。カフェのオープンを聞いて嬉しい気持ちがあった反面、悔しい気持ちが芽生えたという。そして、マックに、同じようなコンセプトの喫茶店を開いて良いか、と問うたそうだ。彼の答えは、やればいいじゃん、だったそうだ。
- 喫茶店かどうかは迷っているが、音楽好きな人が増えたら良いと思い、音楽が好きだが自信のない人が集まれるような場を、目標を決めて頑張れる場所を目指しているとカムは話す。FIBに入れてほしいと以前は気軽に言ったがそれでは荷が重いと感じて、別の場所で開く予定だそうだ。
- JTSのイベントで吐きそうになるほど人前に立つのが苦手な渡戸リーも、一緒にやりたいと言っているという。一人だとモチベーションが上がらないという人に向けても、小さな発表会のようなものを開いたり、初心者ライブのようなイベントを開いたり、そんな場所を。その話をくるみに話したところ、彼女が開いている店のステージにも立てば良い、と言ってくれたそうだ。彼の話を聞き、トライアンドエラーだ、と応援した。
- そして、ズズの話を聴きに来たはずでは、と我に返ったカムが、どうしてこうなったと笑う。何故かって?アンダーボスだからだよと告げると、カムに手を叩いて大笑いされた。そりゃオレだけじゃない、カムにも何かあるだろう、そういうことも含めて一対一で話すのが大切だ。
- 相談やアドバイスは贈るが、それに従うか否かはカム次第だと話す。思ったことをズバッと言ってくれるからズズに相談したんだ、とカムは言った。歌のアドバイスとして肺活量を指摘したことについて、肺活量をどうやったら上げられるか、と問われて、運動、と返した。
- カムとしては、ギターの動きに合わせて歌を変えてしまっている自覚があるらしい。それはどちらかの練習が足りていないから、と指摘した。どう練習するべきかという問いかけに、ギターと歌を一緒に練習するのが良いとよく聞く、と話した。
- カムがキーボードを練習していると聞いて驚きの声をあげた。キーボードは片手ずつ練習するが、と言う彼に、それは癖付けのためだ、と話した。説明に対して、めっちゃわかりやすいじゃん、と言われたので、どうしてこんなに分かりやすいのに皆分かってくれなかったんだろうか、と戯けた。
- 自分の気持ちが前に出たから分かってくれなかったのだろう、とカムが言い、人間ってそんなもん、という結論に至った。きっとそれが一番話の進まない原因なのだが。
- 会議の最中カムは、話がループしていることを察して言い出そうと葛藤していたそうだ。
- 元気は元気、無線に入りづらいだけ、と話した。気づいた人と話せたら良いね、と彼が言うのに頷いた。天乃進の話を聞き、第三者視点で見ていた人の方が気づきやすいのだろう、とカムは思ったそうだ。
- 家族って何か。やりたいことはやらせてあげて、悩んだら寄り添う、と話しながらヘリを飛ばす。
「“家族”ってこういうもんなんだっていうのが、この街で分かったらいいな」
- カムをFIBまで送り、誰かが呼び止めているような気がしたが、そのままヘリで飛び去った。1人になって、いいねえカムくん、カムくんいいよ、とダミアン粋なことすんじゃん、と零した。
- 山の上にヘリで向かい、ウクレレを取りだした。アドリブで曲を演奏した。
- そういえば機内モードにしていたことを思い出し、来ていた電話をかけ直すが、音が聞こえない。何度かやってみて、マアから電話がかかって来ていたことがわかった。マアはズズに会いたい、との事で、迎えに行く、と言うとやったー!と返された。可愛い。
- マアに飲み物を貰った。海とかで話す?と聞き、海に向かうことにした。マアにヘリを運転できるかと聞き、できるけどよく墜落する、と言うマアに運転しよっか、とやらせてみた。アドバイスを伝え、無事着陸することが出来た。
- なんのお話をしたいの?と聞くと、楽しいお話もしたいけど、最初に、言っておきたいことがある、と言われた。例の会議で、マアは何も言えなくて。何も出来なくて。ごめんなさい。そういうマアにじゃあ楽しい話しよっか、と言った。
- でも、とマアは続けた。ズズのことをまだ知らないな、ズズのことをもっと教えて欲しい、と言った。
- 何を知りたいの?と聞くと、今度ズズのことをストーカーしてもいいかと聞かれ吹き出した。そうではなく、一緒に遊びながら、街の人と絡む感じにしようか、とズズから提案すると、やったあ!!とマアはいった。
- マアにモノマネ何ができるの?と聞くと、マアは何一つできないアル!と返ってきた。清々しい。
- マックさんの歌歌える?と聞いてみた。ちゃんとは歌えはしない、と言うマアにドレミの歌をしっかり歌ってくれない?イメージでいいから、とお願いした。歌えてない部分もあり、馬鹿なのね、マアちゃんは、と言った。ABC言える?と聞いて言わせてみた。なるほどね、と零した。干支も言わせてみた。少なかった。ツードラゴンいた。
- この知識だったらクイズで出されても負けません、と言うの無い?と聞いた。田舎の地元の地図クイズなら、と返された。
- アニメは、近所の人がやってたし、と紙芝居なら、といわれた。好きな紙芝居の話を聞かせてくれ、と言うと話してくれた。たまに、ん?と言う相槌をしつつ、最後まで聞いた。失敗した金太郎の話やん、とツッコんだ。
- 無知識なんやな、と零した。マアの田舎トークを聞いた。コンビニなんかも無く、自給自足の生活をしてきたらしい。村神様を信じていたと言うマアに、でもそう言う信じるものがあるのって大事だよな、なんでもいいから。と零した。
- マアにGBCってどう思う?と聞いた。まだわかんない、正直、とマアはいった。なんで入ったんだっけ?と聞くと、ズズが、みんなで一丸となって、と言ったことから、みんなで助け合える場所なのかな、居場所になれたらいいな、と思って、と言った。
- あんな会議見せちゃってごめんね、と言うとよくわかんないアル、と返ってきた。
- GBCは居場所でもある、けど、GBCに入ってくるやつって、なにか得意なことがあって、自信のあることがあって、なにか変わりたいと思ってる人が、みんなそうなんだと、けどみんなからがある。それを壊してくれるのがマクドナルドでGBCなんだ、と話した。マアもきっと、その殻を壊したいんじゃないか、と。
- GBCにいる限り、こういう問題は必ず起きる。俺はこういう衝突はあってもいいと思う。みんなが成長できるタイミングとして、こういうのがあったんだと思う。みんな、何かを得て、大人になって、もっとすごいものを見せてくれると思うんだ、と話した。
- マアにあの会議はどう思ったのかと聞いた。直感的に。マアは少し悩んで、わかんない!と言った。マアでは判断できない、と言った。
- マアにわかりやすいように、と学級委員長の例え話で説明した。苦しい、とマアはいった。
- やる気は下がるよな、というのをズズは言った。これが、自分の現状だ、と。
- 次マアが起きた時、自分を、ズズを救うためにはどうしたらいいのか。それを聞かせて欲しい。そう言って、街と共に眠りについた。
- 10/30 『👑KSDズズ「ハロウィンナイト」』
- 【個人面談編[Side:ダミアン、ネケ、デヤンス]それぞれの葛藤と後悔】
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- 北側の島にて起床。大きな悲鳴を上げた。やらかしたー!!ここなから電話が来ており、折り返した。
- 世界統合について、カレー屋付近を守ってくれるのがGBCで他のGBCメンバーと連絡がつかないのでズズに連絡してきたそうだ。自分は色々あってGBC側に行かない、ということを話した。頑張って、と言った。
- 時間ある?と聞き、北側の島に取り残されてしまったから、と言うと迎えに来てもらえることになった。
- もうすぐ世界が統合されちゃーう!とうさぎさんに言われた。なのでBMCに来てとの事だ。
- ももこから電話が来ており、折り返した。お互い聞こえにくい。世界統合に立ち向かうのに一緒にどうか、と誘われた。他のとこに誘われちゃったから、とちゃんと断った。回線が思ったより悪く、ももこーーー!!!と叫んだ。ここながヘリで来てくれたところで、瞑想に入ってしまった。
- ここなが待っていてくれたようで、BMCに行ってもらうようお願いした。BMCの人が頭おかしいから、と言っている中、大きな雷が鳴り、2人で驚いた。ここなが運転が出来なくなってしまい、ヘリが墜落しダウンした。
- 何が足音のような音がし、何!?誰か助けて!!と叫んだ。本当になんの音?何?何??と驚き怖がった。ヘルプミー!!!
- ここなから電話が来て、ダウン状態で出た。自分に構わず行ってくれ、と話し、電話を切った。痛い、痛いいい!!そして、救急隊を待ってる間に再び瞑想に入った。
- レギオンにて起床した。辺り一面、いつもとは様子が違う。雷が鳴り響き、世界の色もおかしい。なんだここは!と叫んだ。
- 神に起こしてもらい、レギオンを走り回ると、ゾンビだ!と追いかけられた。こんなカジュアルのゾンビおるか!
- うさぎさんに電話して、遊園地にいることを聞いた。レギオンで自転車を出し、そこに向かった。
- 向かっている途中で、ノーリミットの面々にゾンビだー!!とまた絡まれた。ゾンビじゃねえわ!!そんなやり取りをしてるうちに突然地面がもえ、自転車ごと燃えてしまった。走って遊園地方面まで向かうことに。
- カムから電話が来て、大丈夫?と聞かれた。どこ守るの?と聞かれ、遊園地、と答えた。気をつけてね、頑張ってね、と伝えられ電話を切った。
- コンビニに向かい、スケボーを買おうとしたが、無かった。NO!!
- 遊園地につき、うさぎさんを探した。電話をかけて場所を教えてもらい、そこに向かいうさぎさんを見つけた。無敵斧を貰った。
- ゾンビだ〜!!と言いながら誤ってにしのんを殴った。殴り返された。ごめんごめん、と謝った。ゾンビだと間違えて。
- 突然なにかの波動に飛ばされ、わー!!と驚き叫んだ。空が明るくなってきた。ゲートが閉じていく、と言ううさぎさんに、は?と零した。うさぎさんの言葉通り、本当にゲートは閉じられたらしい。
- ズズ噛まれたんじゃない?と言われ、じゃあ俺が最後のゾンビだ、と手榴弾を取り出し、皆を巻き込む形で爆発させた。
- 救急隊の迎えがすぐに来て、山の上に着陸し、そこでしおんに治療してもらった。
- キャップになんでいたのか、と聞かれうさぎさんの頭がおかしくなったから、実際にその目で世界統合とやらを確かめてやろうと思って、参加したということを話した。
- おそらく遊園地にいたみんなは解散したことだろう。キャップは警察署、ズズはレギオンまで送って貰った。先程からヘリがぶつかる幻覚が良く見えており、怖い!と言って早々にお礼を言ってヘリを降りた。
- 一輪車に乗り、まだ空が赤いなあ、と呟いた。これからどこに行こうか。そう言いながら一輪車で辺りを走り回った。
- ここなから電話が来ており折り返すが、電波の調子が悪く、聞こえにくい。何とか聞き取れ、さっき何があったの?と聞かれ、ヘリから吹き飛んでダウンして、という一連の流れを説明した。一通り話し終えたところで、またここなの声が聞こえなくなった。この感じ、また強制瞑想に、と言ったところで本当に強制瞑想に入った。
- サイレンと共に目覚める。先程意識を失った場所とは違うような気がしながら、レギオン方向へ走った。日常へ戻ったのだろうか。怪我をしているようだ。
- ジェイミーから久しぶりと声をかけられた。見られなかったことを謝ると、セットを見に来てほしいと言われた。
- トラ雄に声をかけられ、大丈夫だったかと問われたので、あの後走って遊園地へ行ったことを伝えた。そこで、怪我をしていることを思いだし、彼に病院へ送ってもらえるかと頼んだ。世界は救えるけどズズさんは救えない、と言いながらも送り届けてくれた。
- がみともに治療された。院内で治療されながら、大変なことがあってさ、と言いかければ、サブスクに入ったら話を聞くと言われた。相談乗るのにお金払うの?一旦タダで聞くから良かったらお金を払って、という話になり、話し始めた。
- がみともに、ずっと皆に話している学級委員の例え話をした。もしがみともなら学級委員長を続けるか、と問いかけると、謝ってくれたのか、と問い返されたので、されていないかも、と返した。そこで拗ねるのは普通の人間だと思う、と言われた。
- がみともだったらどうするか訊ねると、何を言われてもやらない、と。だが、この話をズズがするということは、ズズの中で引っかかりがあるからもう一度頑張った方がかっこいい、と言われた。相手が変わるべきだと話せば、ズズが相手を変えさせる方が効率的だ、とのこと。それでも駄目ならまた来てよ、と言われた。
- もう一つ。10人中3人が反対ならどうするかを問えば、そこにこだわるのはクリエイター気質だ、と指摘された。70点で許容するか、それ以上を求めるかは、いかにストイックかだ。そこまで聞いて、サブスク何番だっけ?と問いかけ、無事加入した。すっきりした。これで10,000は、安い。
- 誰から行くか、と呟きながらレギオン方面へ走った。ももこにひとまず連絡を取る。今やっていることがあり、後でも良いかと問われたので、彼女は声色1つ変えなかった。
- ダミアンに連絡した。何してるのか、と問われ、何してると思う?と問い返した。ダウンして救急隊、と言われたので、ドライブしている、と返した。彼女の居場所が本部アジトが近いというので、船着き場で待ち合わせることにした。
- レギオンでれりあから、トリックオアトリートと言われた。お菓子がないならマジでいたずらする、と言われたので、いたずらされたい、と言いつつも、渋々てつおクッキーをあげた。お菓子というか、おかしいというか。
- おぱぱぱおぱよ~とイオリに声をかけられた。彼女は世界統合が起こった際に起きていなかったらしく、その様子を問うてきたので話した。れりあに、お姉さん誰?と問うイオリは、以前れりあと会ったことはあるらしく、それを聞かされておっと、と零していた。そして、背中に気をつけろよ、とれりあはイオリに声をかけていた。イオリがその場を去ろうとするので、オレも行くわ、とパンクした車を出した。案の定れりあにウケた。
- 船着き場に辿り着く。お嬢ちゃん暇、とダミアンを見つけて声をかけると、いくらくれる?と戯けて返ってきた。金取るんかぁ、と言いながら彼女を車に乗せた。
- 世界統合やった?と言われ、うさぎさんの様子がおかしいから心配で参加した話と、説明会にも行った話をした。GBCにも担当区域があり、ここなとスコと守っていたと教えてくれた。加えて、レギオンをしょうじと守っていたこはるがGBCの無線に入ってきていないこと、一旦GBCを離れると言っていたことを聞いた。
- 話としては、ごめんなさい、と単刀直入に言われた。どんな形であれ傷つけてしまった、と言う彼女に、傷ついていない、と返せば、傷ついていないわけがない、と返された。ダミアンの言葉では一度も傷ついていないよ。
- 結局マックに言われたとおり何もしていなかったのが良くなかったと言うダミアン。難しく考えすぎて動けなかったと言う彼女だったが、彼女は発言してくれていたように思える。ダミアンの言葉に自分は救われている。皆ズズと同じ考えではないし、それに対応できるほど柔軟ではない自分は、何とかすると言っておきながらズズに自分の気持ちを伝えることしか出来なかった、けれど、自分の出来ることをやる、とダミアンは言った。
- と、そこで、お話良いでしょうか、と警官に声をかけられる。速度超過とのことで切符を切られ、暇なのか、と思わず問い、タイミングがポンコツすぎる、とげんなりした。警官達が去った後、もってんなぁ、と笑われた。
- 気を取り直して。マックに、家族と言っているけれど思っているほど家族ではない、と言われたそうだ。時間が解決してくれないこともある、と言っているところでガソスタに寄ったので、決まらんなぁ、と言われてしまった。
- ダミアンから、カムとの話を聞いて、動いているじゃん、と言ったところでダミアン宛てに電話がかかってきて、タイミング、と笑っていた。
- ズズにも動いてほしいから自分が先に動いた、と言うダミアンに、カムと話した話をした。熱量というのは与える力だ、とダミアンは思ったそうだ。ダミアンが動いたことで変わった人も居る、現に、自分がそうだ。ダミアンはひとりひとりをしっかり考えるタイプだと思う。ただ、今回は、規模が大きすぎただけで。
- 本音は難しい、という話になった。大勢で本音を言うのは難しい、言葉を選んでしまうから、と話すダミアン。そこまでしっかり出来ないわ、と本音をズバッと言うタイプのズズは感嘆した。
- 複数人が集まると、同調が生まれるときがある。マックに従っている節がある中で、ダミアンとサトシの言葉は響いた、と話した。ダミアンはあの時だけではない、ずっとそうだ。だが、口に出していないだけでズズのことを思っている人は居る、と言うダミアン。だが、言わなければ分からない、察することなど出来ない、という言葉に、考え込んだ。
- ダミアンだったらズズの立場ならどうする、と問いかけた。気持ちがぐちゃぐちゃになって何も言えなかっただろう、と彼女は話した。
- ぴん子の話をしてくれた。ズズのことが好きで尊敬しているからこそ、嫌いって言いに行きますわ、とズズと話しに向かったらしい。伝わっている。オレだから伝わったけれど、このままでは良くないと思ったのだ。
- そこで、ももこ、続いてにしのんから2連続で電話がかかってきた。にしのんの2度目の電話に出た。
- 何か病気なん?とにしのんに突然問われ、困惑する。だが、ある意味病気かもしれないと思いそう話すと、どういう症状かと問われ、目的を失ってしまったというか、と話す。また、この街に起きたら必ず電話している人が寂しがっていた、と教えてくれた。誰だ、と思いつつ、彼女の心配の言葉を受け取った。
- 病気なの、とダミアンに問われ、拗ねるっていう病気かもしれない、と笑った。けれど、ズズがあの場で折れても変わらなくないか、と問う。誰がどう変わるかは分からないが、今回は各々が考えるべきだろう。ズズにも悪いことがあるから1対1で話をしに行っている、と話した。
- ぴん子の言葉に対しても、彼女の言葉を理解しようとしながら聞いていた。時間はかかるが、ブレーキをかける努力は出来る、と話す。上手く行かなくても良い、動かなければ始まらない。ウクレレだって動けば出来るようになった。それは、ダミアンから学んだことだ。
- この先二度と人を傷つけないことは出来ないことが分かって吹っ切れた、それなら動こう、とダミアンは思ったそうだ。これから先も迷惑かけるかもしれないけれど、と言うダミアンに、伝わるよ、と話した。GBCを守ってくれるよ、ダミアンなら、と言うと、頼むよ、アンダーボス、と言われる。どんな手を使ってでも鎖を外しにかかる、と話した。すると、これから先GBCを離れないことが分かったら外せるのでは、と言われてしまった。
- こうしてドライブをするのも懐かしいものだ、心が読めないと言われて。ダミアンは、GBC以外と向き合おうとしていなかった、それではいけない、と悟ったそうだ。この数日で色々考えたことが伝わる。電話をくれて嬉しかった、と話した。良かった、ダミアンと友達になれて。
- 本部アジトへ彼女を送り届けることにした。こはるは大丈夫なの、と問うと、いっぱいいっぱいだから外から見て冷静に考えたいと彼女が言っていたと教えてくれた。頼むよGBCを、と言えば、重、と返ってきた。
- ももこに電話をかけるが、時間が合わない。折り返しがあり、ズズと話したい、ちゃんと話をしたい、と言うももこ。
「最後の話をしたいんじゃなくて、これからもたくさん話がしたいので」
- もう少し早い時間で話したい、とももこが言う。もう少し待っていて、と言う彼女は、自分が起きていない間に事が決まるのは悲しい、と言った上で、お菓子を食べながらでも、違うなら違う、そうならそう、とこれから先の話をしよう、と話してくれた。
- ひとつだけ、ネガティブですよね?と問いかける。すると、ネガティブな面もある、と返ってきた。ズズが見ていた一面も間違っていなかった、とそう思う。が、そういう面は誰にでもあると思いたいかな、と彼女は言った。最後に彼女に、この数日で自分がどうなるか保証は出来ない、と伝えた。誰にでもあると思います、か、と呟き、心配して損した、あれだけ強ければ大丈夫だ、と独り言ちた。
- 会議で自分の話をしたのは何故か。嫌われないように動いてきた上での計算でズズなら理解してくれると思って吐いたのか、それとも、皆の意見に合わせるような意見を話しその都合でズズを切ったのか。二択だと考えるが、どちらも違うのならズズの負けだ。
- BMCへ行くと、つばめが声をかけてきた。にしのんに繋いでもらった。
- 楽しかった?とうさぎさんに問われたので、呆気ないと思った、と言うと、がっくりするうさぎさん。その様子に慌てて、楽しかったよ!と慌てて言った。怖かったよね?と問われ、戦闘人数とゾンビの数が、と言いかけたが、うさぎさんがジッと黙って見るので、怖かった!と答えた。
- にしのんが戻ってきて、出会えた?と問われた。毎日電話していると言っていた人から見られている、とにしのんに言われて怯える。ズズが求婚しただの何だの言われて恐怖を覚えた。誰~?
- ついにズズさんにもストーカーが?ようやく?と言われて、流石に怖くなった。ぐるっとBMCの周囲を回るが誰もいない。にしのんに詳しく聞くと、ズズが来たら教えてくれと頼まれていたと話してくれた。
- うさぎさんが、透明人間の言葉が聞こえる、と言うのでついにおかしくなったかと思った。世界統合については、ハロウィンイベントだよ、と話した。
- にしのんから病気の話を問われた。キャップの言っていた通り、ゾンビに噛まれただか何かだろうか。
- 迷彩服の謎の男からロスサントスドリームというものをもらった。そっと仮面を取った彼は、ラルだった。久しぶりだ。焦ったぁ。また起きてくるの?という問いに、まだ終わっていないがちょいちょい、と返していた。
- 玉虫色の車を見たうさぎさんから、オカネモチーから貰ったのかと問われ、少し考えた後、肯定した。通りすがりのザクから、稼いでまんなぁ、と言われた。
- 焼肉の話をしていると、扉が勝手に開いて驚嘆する。まだ居るのか。お化けは生憎苦手だ。
- 毎日電話したとは誰のことだろうか、と思いながらも心当たりのある番号にかけるが、不在だった。続けてサトシに電話をしようと思ったが、彼も起きていない。
- ネケに電話をかけると繋がった。ヒット。延長戦入る?と言われたので、延長戦入るか、と言い、延長戦と言うよりもスピンオフだ、と話した。
- ズズに訊きたかったことがあると言うネケは、ズズが大きな病にかかっている可能性がある、と言い出した。どこか覚えのある話に、BMCに居たかと問えば、そこには居なかったらしい。
- 話をしようと言い、犬カフェの湖の中を指定した。そのままA2横の駐車場に、間に合え間に合え、と言いながら車を仕舞った直後、同じく間に合え間に合え、と言いながらチェンマヨが車を仕舞った。同じような人、居るんだ。
- 大川たちと眠る前に駄弁っていると、ふとさとうのことを思い出した。最近見ない、と言えば大川に、さとうは世界統合の際にズズの横に居たと教えてもらった。そのまま一度眠りについた。
- 起きて直ぐ、犬カフェの湖の文字通り水の中、水中へと入っていった。浅瀬に浸かってウクレレを弾く。ハッピーハロウィンの歌を、マックの真似をしながら歌った。と、そこで。
「消毒開始~!!」
- 大きなスプレーが降りかかり、咳き込んだ。声の主は約束していたネケ。スプレーは病院からもらってきたといい、この病は対人で移るこを教えてもらった。病名は“インフルエンザトリプルオメガ”──数ヶ月前、エドエトワールが口にした病名だった。彼は被験体だった、と話すネケ。組織のネガキャン、そして街に起床しなくなる、というのが分かっている症状らしい。ズズがおかしくなったのに原因があるはずだと考えた時、エドに最後まで寄り添っていたズズは罹患してしまったのではなかろうか、と彼は予測したそうだ。既にかかってしまっているのなら困ることなくないか、治す方法はないのではと問いかけたところ、Drギガに相談してワクチンを作ってもらうとのことだった。
- 意思と関係なくウイルスに操られてそうなってしまう、と言うネケ。病気は自分では気がつけないから、と言いネケを褒めた。大事になったら病気が悪化する可能性がある、この話はネケとギガとズズに留めておくように、と注意したところネケが何とも言えない笑い声を零す。曰く、伝言掲示板に書いちゃった、と。思わず、馬鹿なの?と言い、消しに行こうと走り出したところではたと立ち止まる。ちょっと待った、もしかして。にしのんから電話があったことを思いだし、電光掲示板が効いていることを話した。
- 病気が広まってはこの“インフルエンザトリプルオメガ”という病気が他の事例でも理由に使われてしまう。それでも良いのではと言うネケに駄目だと叱咤し、ワクチンの奪い合いに抗争が起こるかもしれない、と危険性を予知する。するとネケが、自分がスピーカーになってしまっていることからもしかしたら自分も罹患しているかも、と考え込んだ。
- ネケの案内で電光掲示板を見に行くと、ネケが書いたらしい書き込みは消えてしまっていた。それはそれで!
- 二人で一緒に治しに行こう、とネケに言い、彼にもスプレーをかけた。会議の時に大声を出したのはズズらしくなかったと言うネケ。いつも大事な話し合いの時には冷静な言いぶりだったと言うネケに、話し始める。
- もしネケがズズと同じ立場なら平然で居られるかと問うたところ、自分なら謝ると返ってくる。あの話し合いはズズに頼り切った皆と、脚本を駄目だしされて逆上したズズがぶつかりああいう形になった、だから互いが謝れば済むことだった、と話すネケ。だが、そう捉えているのならネケもウイルスにかかっている、と彼に伝えた。お前じゃ気づかないか、と。
- ウクレレを弾き、歌い始める。台本にダメ出しとかそこじゃない、腹割って話さなかっただとかそこじゃない。皆が変わらなければと思っているのは、その部分じゃなかった。何だろね、と問いかけで歌を締めるとやっぱり感染してるな、と言われてしまった。
- ネケなら辿り着けると信じて、そこじゃない、のなら何だと思う、と問うた。沈黙は同意という言葉があったから、今更演劇をやろうと言われても無理だろうという感じか、と問われて、分かってるじゃないか、と褒めた。だが、沈黙は同意というのは主語が大きく、あの場で意見できなかった人は居る、とネケは続け、だからズズの意見を尊重する、やらなくて良いと思う、と言った。あれ以上自分は謝ることはない、と言うネケに、そうだと思った、と返した。
- やると言えば早い話だ、と話し始める。だがそれでは理想のGBCではない、と話す。前回のサーカスは凄かった、とそれを見ていたネケに話し、GBCをやっているという意思があったと続けた。その目的の中でエゴのためにやっている、座長に向いていない、と言われては悲しい、とネケに伝えた。
- 一件がある前に台本に口を出したのはパンプキングくらいだ。優しさが残酷というマックの言葉はその点だろう。そして、何かのきっかけがあると話し始める、それは見え方としては良くないものだと話した。
- するとネケは、ズズも分かっていることだが、立場によって見え方が違うことを指摘した上で、彼の見え方を教えてくれた。マックが促したことで皆が一歩踏み出せた、言う機会をくれたから、と話す彼に、本当にそう思う?と問いかけた。
- するとネケは、ズズの体に少し触れ、ウイルス居そうだな、と呟いた。他に何がある、と問われたので、ズズが動いたとて変わらないと意見を伝える。1対1で話すべきというのはマックもフラムも言っていたこと。現に、何人かと1対1で話したあとだ。一方で、ネケにズズから連絡を取ったのは、あの会議でネケは理解しつつも分かっていない部分がありそうだと判断したからだと話した。
- 自分が大人になれば終わる話だが、自分だけ変わっても、と言う。1対1で何故話そうとしないのか、と問えば、無線に入っていないズズにアクションを起こせなかった、ズズ側のアクション待ちに見えていた、と話してくれた。これ以上ズズにミュージカルの話を振るのも嫌な気持ちにさせるかもしれない、ズズがもし無線に入っていてもミュージカルに触れずに日常に戻るのならそのままにしておくつもりだった、とネケなりの考えを伝えてくれた。
- ズズが動かなければ動かないわけだ、と話し、それが、優しさ故の残酷さということだったのでは、と指摘する。ネケは冷静な立場だったから話したかったと伝えた。
- ネケが、何故無線に入らなかったのか、入っていたら何かしらのアクションを起こせたかもしれない、とズズに問う。入りづらいから、と返答すると、学校に長らく行っていなかった生徒が学校に行きづらいのと同じか、と言うので、学級委員長の例え話をした。
- ネケは、マックの言う残酷な優しさというものと、ズズが今受けているであろう優しさは別物だ、と言う。あの時ズズが傷ついていることは分かりきっていることであり、ズズが無線に居ないのなら一人になりたいのだと考えるだろう、と。そして、ズズの論点がずれていることに再び、ウイルスに罹患しているのだと指摘した。
- エドと何度も話していたが揚げ足を取ってきた、だからズズも、と言うが、もしそうなのだとしたらネケだってウイルスにかかっている、と返した。ちくしょうやられた!とネケは悔しげに言った。全部病気のせいだ、と結論づけた。
- ズズが謝る理由は何かとネケに問う。自分には謝らないで良いと言うネケだったが、それなら誰に何を謝るべきだろうか。まずトウユン、と名前を挙げ、だがそこはお互い様だと続けた。ももこにネガティブと言ったことに対しても、彼女を傷つけた可能性があるなら謝った方が良い、と言われた。
- もし仮にその2件が解決したならズズが座長をやると思っているのか、とネケに問う。すると、ミュージカルはやらなくていい、と返ってきた。やりたいことをする街なのだから。無理にミュージカルをやるのではなく、ズズがまたミュージカルをやろうと志したときに今回の反省を活かせば良いのでは、とネケは言った。したくないことはしなくて良いのか、と呟き、ネケらしい、と言った。じゃあ、やめよっかな。
- GBCで何をしよう、と呟く。GBCを抜けようと考えているのなら、とネケは話し始めた。ズズがGBCに居ることでもたらされるメリットはたくさんあるが、GBCに拘る必要はない、と。家族という言葉を使うGBCだが、離ればなれになったとしても助け合える関係性が家族ではないかとネケは言う。もしGBCを抜けたとしてもズズは友人だし家族だと思っている、と言うネケ。だが、こうは言うけどズズにGBCを抜けてほしくない、と彼は続けて笑った。
- 矛盾しているね、と笑った。理性と感情が分離していると言うネケに感情を教えてくれと頼むと、滅茶苦茶抜けてほしくない、やることなくてもズズが居るだけで明るくなるし、おもろいし、と言われた。それがネケの本心なのだとしたら、それで十分だ。
- ネケは何故GBCに居るのか問うと、ノリ、と返ってきた。愛着、落ち着く、と言うので、家族じゃん、と返す。ずっと不思議だった。ミュージカルをやる話や、トークイベントの時に積極的に出てくれたのは何故か。すると、ズズが役を振ってくれたのが嬉しかった、頼りにしてくれていることに応えたかったからチャレンジしたかった、と話してくれた。では、そこでもしズズがネケに、向いてないよ、と言ったのならネケはどう思うか。うわ~、と考えた後、ヘコむ、と返ってきたので、それだよ、と返した。ズズがあの時感じた感情はつまり、それだったのだ。
- ハッピーエンドに向かおうとしていたはずだったのに?!と話が先日の会議の話に戻っていることを悟って焦るネケに、ゆっくりいこうと笑う。一通り話を聞いた後、やめようって、やめればいいやん、とネケは言った。
- 今こうしてひとりひとりと話をしている、順番にゆっくり話したい、とネケに伝えた。もちろん苦手な人は居るだろうけれど殻を破るべきではと伝える。すれ違いだったのだと言うネケに、そのすれ違いをまとめて修正すると、修正されていないのに勘違いする人も居るだろうからと、ひとりひとりと話していると説明した。客観視も感情もどちらも持ち合わせているネケだからこそ、話したかったと話した。ループにも気がつく程なのだから。
- 最後にもう一つ。ネケは以前、エドとの一悶着があった際に、彼に謝ろうとSMSを送ったことがある。その際ズズのアドバイスを聞きに来たのだが、何故それを送ろうとしたのかと問うた。これから同じ組織でやっていくために謝ったとネケは返した。仲直りのため、自分が悪いか否か問わずに謝ったのだと。ネケは動いている。そして、今回も。
- ネケの行動に、嬉しいな、と言えば、男に口説かれても嬉しくないよ、と言われた。あのズズだよ?と言えば、でもこのズズだよ?と返ってきた。
- いつギガの所へ行くか、と話す。ネケにアポを取ってもらうことにした。
- ネケの口からGBCへの良い思いを聞けた。それを皆にも言ってと言うと、恥ずかしいと返ってくる。恥ずかしいことってあるだろう、今ズズが無線には入れないのもそういうことだ、と言えば、何かループの気配を察したのか、頭が、ウイルスが、とネケはズズにスプレーをかけた。
- 車に乗り込んで、彼の聡明さを褒めた。彼の専門学校中退の話──先生と喧嘩をしたそうだが──それを聞いて、熱くなったんだ、と言い、そういうことだよ、と話す。レギオンでいい、というネケを送り届けている最中ふとネケが、サブリミナルでやった?と気がついた。本当は分かってるじゃん、と笑い、楽しみにしてると話し、彼とわかれた。
- 車を走らせ、ネケは大人だよ、と呟く。もし自分が同じポジションになった際、どうなるのか、見てみたい気持ちもある。ネケの一面に気がつき、そういうことなんだよ、と呟いた。
- マアに電話をかけるが不在。電話帳を見て、誰と話すか考え込んだ。ネケの話で、初めて向こう側の視点を聞けた。謝ったから謝る必要は無い、か。謝ったら何でも良いのか、本当か、とひっかかった。ズズとて申し訳ないと謝罪はしたつもりだった。難しい。
- 暫し考え込んで、誰にも電話は出来ない、と思った。イオリは起きているかとふと思ったが、生憎電話番号が分からなかった。
- 何故ズズ待ちなのだろうか、と考える。謝ったからあとはズズ次第、とそう聞こえてしまう。謝って罪はないからズズが精算するのを待っているのだろうか。無線に入ってこない可能性があると考えないのだろうか。カムやダミアンが電話しているのに、していない人が居るのは何故か。ネケも形は違えど行動に移していた。こんな所でにしのんの話に繋がるとも思わなかったし。そもそも、既にズズと話している団員がいるのに連絡が無いのは、ズズと話そうという気がないのか。ひろしに関しては路傍で何度かすれ違っている気がするが。
- レギオンへ車を走らせる。すると、いつものようにホットドッグを売っているデヤンスの姿を見つけ、車を仕舞った後、黙って陰から様子を窺った。彼は何も知らないだろう。
- デヤンスの店からお客さんが去ったことを見て、デヤンスに、ホットドッグちょうだい、と声をかけた。ウチに来るとき何かあったときだろ、とデヤンスが言うので声を漏らす。レンから、デヤンスが来ていない間に色々あったと聞いていたらしい。ミュージカルやらないかも、と言うと、やりたくなかったって言ってたもんね、と返した。
- デヤンスがGBCに入った理由を問えば、数合わせ、と返ってきた。今は昔と違うと言えば、今はファンボとして側に居られるから所属しているのであり、クリエイターとしては、と彼は口籠もる。以前彼はひろしの演歌を作っていたことがあるが、マックに言われた言葉で折れたのだとか。だからこそ折れていないズズを見て凄いと思ったそうだ。
- 普段も折れてしまうのかと問えば首肯するデヤンス。器用貧乏ってやつだ、と言った。
- そこで、ひろしから電話がかかってきたが、デヤンスと話そう、と切った。そこにれりあが偶然来て、聞いていく、と声をかけると、れりあは塀に足を組んで座った。
- 二人に学級委員長の例え話をした。続けたい理由があるのか、とデヤンスに問われたので、皆のためにやっていたのだと話した。そこでデヤンスが接客に向かったので、残ったれりあに声をかける。彼女は、思ったより真面目な話で去ろうとしたがタイミングを失ったそうな。
- お礼はないんだ、って話?と問われ、誰が悪いとかなく単純に、座長が出来ないだけだ、と話した。たまには自分のために動け、ズズの優しさが仇になる時があるのでは、とれりあに突かれた。
- イジりに対して、イジる側は良いだろうけれど、イジられる側がどう思っているかは別、という話をれりあがする。そういう面ではズズとれりあは似たタイプである。それに続けて、ズズが雑に扱われるのが嫌いだった、と言うデヤンス。その件については彼にその話をされた際に、問題ないと伝えていた。
- 今回の場合は、本当にやってほしいのか信用出来ず、押しつけに見えてしまうと話す。やりたいという気持ちがないならワンマン座長だとしんどいだろう、皆で作り上げるというならベクトルが別だ、と言うデヤンスに、向いていないならやらない方が良いということかと問えば、それをどうするかだろう、と返ってきた。自分なら諦めるが、ズズならどうするかだ、とデヤンスは言った。
- ズズの立場なら自分の信頼できるまとめ役を呼ぶ、とれりあが言った。人が増える分、歪む場所が増える。だから監督が芯を持っていないとキツいのかもしれない、とデヤンスが続けた。
- デヤンスがゲーム作りの事例を話してくれた。下の意見を聞いてゲームを作ったら滅茶苦茶になり、自分を貫けば良いものが作れたという話だった。デヤンスが言うにはズズは、後者のやり方が向いているように見えるらしい。本筋は変えない方が良いタイプだ、と。例え貫いた結果が駄目だったとしても。
- ミュージカルについても、予定通り演じて良かった、とデヤンスは言う。ズズの脚本は綻びなく通っているとデヤンスは感じていたらしい。あの速さで仕上げてきて、リハでも指摘していたのだから、それがどう着地しようとも良いと感じていたそうだ。だが、これは自分がズズのことが好きだからかもしれない、とデヤンスは笑みを零した。
- どうしてもズズがやりたいことがあったのなら話は別だが、とデヤンスは言う。何をやりたいか1本通した方が良い、応援している、と言ってくれた。そもそもGBC全員でやろうと考えていたのが難しかったのか、と言えばデヤンスは、自分まで入れてくれていたのだ、そんなの自分よりパンプキングを入れた方が良い、と言う。そもそもの進め方を指摘され、クリエイターとしての神髄を感じた。結果が出せなかったから折れたと話すデヤンスに、もったいないな、と話した。
- れりあが戻ってきて、忙しそうだな、と彼女に笑いかけた。れりあの闇は深そうだ。平気なフリをしとくの、とれりあは言う。平気なフリをしておいて、嫌な思いを抱いていると知らずに何も知らずに接しているのが笑えてくる、と彼女は吐露した。だが、それが生きるコツだったりする。
- お客さんが来たので、ほなね、と二人と別れた。その後、レギオンの奥に走りながらひろしに電話をかけたが、時間も時間だ、眠ってしまっていた。
- 色々な意見がある、と伸びをする。自分は折れた人間だから、か、と独り言ちた。上手く行くコツはデヤンスの言う通りだ。少しずつ、見えてくる。そう言って、眠りについた。
2024年11月
- 11/1 『👑KSDズズ「ほっつき」』
- 【GBCミュージカル編:[結?]見失った結末と、新たな燈火】
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+ 開く - レギオンにて起床。まず、ひろしに電話しようと電話を開けると、驚きの不在着信に思わず笑いを零した。日々、まめもん、ひろし、カム、トウユン、と並んでいる。絶対ネケに聞いただろ、と思った。
- 自転車に乗りながら、一旦無関係らしいここなへ電話をかけた。風邪を引いていたらしいここなが、ハロウィンの物産展に昨晩出てもらおうとダメ元で電話をしたらしい。風邪引く予定あったら呼んで、と言えば、風邪引かなくても誘う、と返ってきた。
- ひろしかな、と呟き彼に連絡を取る。あまり深い話をしたことがなかったために話したい、とのことで、レギオンで待ち合わせることになった。
- 車と正面衝突したが、何事もなく済む。その車が追ってきて、やはり心があるよな、とツッコんだ。追ってきた彼──タラちゃんは、呼び止めるなり別の電話に一瞬出た後、痛かった、と言った。絶対それを言うのはオレ。
- ここだけで終わらせたいと言う彼に、ここだけで収めるべきだろうとツッコむ。裁判にはしたくない、と言う彼だが、仮に裁判をしたとて負けますよ、と伝えたところ、大笑いしていた。
- ウェスカーが通りがかり、真っ黒の格好で車から降りてきたので、タラちゃんと二人で珍しがった。そこへ心なきの車が突っ込み、ズズとタラちゃんが巻き込まれてダウン。ウェスカーは心なきを銃で撃ち放した。大丈夫大丈夫、とウェスカーに声をかけるも止まらず、通りすがりのイオリ、そしてズズと約束して来ていたであろうひろしに助けを求めた。
- 何かしたの、とひろしに問われて、混乱の中轢かれたことを話す。と、ウェスカーがひろしとイオリに離れるように言い、心なきの車を爆発させた。ウェスカーの話を聞いて、心なきからドミノ式でズズ達が轢かれたと知ったひろしは納得していた。
- ウェスカーの格好について問うと、私服だと返ってきた。私服を見る機会がない上、普段赤いスーツを身に纏っている彼の姿はレアだろう。
- イオリがウェスカーに絡むのにすみませんと代わりに謝るが時既に遅く、イオリはウェスカーに手錠で捕まってしまう。動けないズズの代わりにひろしへ声をかけるが、何ですか、と言ってしまうひろしにツッコみ、絶対“何ですか”じゃないだろ!と慌てた。
- パティに治療されて起きたところで、二人三脚で海行こうか!とウェスカーがイオリを連れていこうとするのをひろしと共に止めた。そんな風に絡んでは良くないとイオリを窘めると、ウェスカーさん優しいよね、と指し、対等に喋ってくれる、とイオリが言う。対等でもないとツッコむズズに、そもそも自分のことを神だとも思ってないから普通に喋ると呆れるウェスカー。驕り高ぶってないの?と言うイオリの言い方を制し、いつも優しくてありがとう、とイオリが言うのにツッコんだ。
- イオリに、ウェスカーのどんなところが優しいのか問うと、喋ってくれる、と返ってきた。あと二人三脚も出来たから新しい出来ることが増えたね、とのことだった。一緒に海へ行きたい、と言うウェスカー──無論沈めるためだが──に、海デートだとはしゃぐイオリ。高笑いするタラちゃん。
- そこへ、何やってんだお前、とマックが登場したのに、うわぁと思わず零した。何やってんだ、と再び言われて、ひろしと話そうと思っていることを話す。まだほっつき歩いてんだ、とマックに言われて、うるせぇ、と返した。
- だが、そんな返しを聞いてギャングのボスであるウェスカーとタラちゃんが黙っているはずもなく。ボスに対する態度か?とウェスカーに問われ、煩くないですか?と問い返した。こんな部下は嫌だ、と言う面々に、ひろしが、いつものことだと返していた。
- イオリがよわむしおばけパンを渡し、ウェスカーは弱虫ではなく強虫、と虫扱い(?)するイオリに気をつけてと指摘した。謝って訂正することを促すと、ごめんなさい、と言うものの再び、強虫!と言うイオリに笑った。今すぐ離れたい、と場のカオスさにげんなりするタラちゃんに、オレ達は別に離れられる、と言うとウェスカーが、駄目だよタラちゃんに用事あるんだから、と言っていた。そして、ウェスカーとタラちゃんはその場を離れていった。この間トウユンから着信があったが、取り込み中なので切った。
- イオリに何をしていたのか問えば何もしていないとのこと。ネケから着信があって切ったところ、電話は良いのか問われ、いいと返した。ズズは何をしているのか訊かれたのでひろしと話そうとしていると言えば、透明人間になって混ざっちゃおうかな、とイオリが言うので面白いと言った。
- イオリと連絡先交換をしていないことを思い出し、交換を申し出た。名前が長いことを今更指摘された。
- 心なきの車が再びズズ達が集まっている所めがけてツッコんできて怯えた。赤は挑発の色だから、とイオリが言っていた。
- 今からお話しに行くんだね、とイオリが言うので頷き、来るかと問うが、首を横に振った。それから、ズズにもよわむしおばけパンをくれた。そこで、大川がスライディングで突っ込んできた。大川はイオリに用があるらしいので、彼等を残してひろしとその場を後にした。
- ひろしに見せたい車があると言い、ガレージから取り出す。車の修理と買い物に付き合ってほしい、と言って彼を乗せた。色は誰に塗ってもらったと思う?とクイズに出し、ひろしが間違えたので、毒多博士だ、と答えを教えた。センスある。
- ぴん子に車を買いたくて、という話をしたところ、ももこに車を買った話をしてくれた。過保護じゃん、と言うと、パパ活、と返ってきて、なおさらあかん、とツッコんだ。ぴん子に買う車は誰から買うのが良いか、と問いかけると、高級車だとしたら、にしのん、ねずみさん、と返ってきた。パキちは普通車だし、大川はクラシックカーだ、とひろしは続けた。ぴん子の車は後日にしよう。
- どこで話す、とひろしが言うので、すぐそこにあったシャノールへ行くことにした。無線でズズと話していることを報告して良いかとひろしが問うので、深い話がしたいのなら必要ないのではと言いかけたが、ひろしが言うまでもなくマックが共有したそうだ。どこに居るのか言わない方が良いよね、と問うのに首肯した。
- シャノールの店内に足を踏み入れるひろしに続く。ウェルカムシャンパンをやいち郎から受け取り、ひろしが常連であることを彼の口から聞いた。慣れているひろしに驚く。
- ひろしの話は、お笑い会場を貸したことの感謝から始まった。行けなかったので様子を尋ねると盛況だったようだ。そこでひろし宛てにギガから電話が入っていたので、何かを察した。ひろしとやいち郎が話すのを側で聞いた。
- いくらちゃんがBGMを作った話、パンプキングサトシハンバーガーがGBCから出たこと、色々な人の助けで成功したことを聞いた。成し遂げたことから自信がついた、とひろしは話した。
- 会議の際にはひろしの話が途中で終わっていた。ズズの考えも知りたいし、自分の意見がコロコロ変わったことも引っ掛かっただろう、とひろしは言った。どういう形であれミュージカルはやりたい、というのがひろしの本音のようだ。誰が引っ張るにしても乗っかると思うが、あの場で謝って皆の気持ちを合わせてズズ主体で進めるのが最善だと判断し、意見が流されたように見えたのだろう、と続けた。
- 大勢の前でああいう質問をしたことを謝罪する。ひろしが色々動いているのも知っていたつもりだったが、ここまで詳しいとは思わなかった。世間話をすることや、ほっつき歩いて顔が広いことに驚いた。この街に生きている以上せっかくならコミュニケーションを取るべきだ、と考えているズズとしては感動するものだ。
- ミュージカルについて、ズズがどう思っているか予測してみてと問いかける。やりたくないけれど発破かけてやっている感じはあったから、何だかんだやる方向で持っていきたい、だが意思が統一されていない今やろうというように思えないのではないか、とズズの気持ちを推察していた。あと、皆の謝罪に納得がいっていないのではないか、と続けた。
- ズズが何故納得いっていないのかの理由はどう考えるか、と問いかけると、本当の意味でズズの気持ちになって考えていないからではないか、と返ってきた。座長が初めてと言っていたズズが、そんな中で後から色々言われたり、座長をやめろと言われたり、エゴと言われたりしたからでは、と話した後、違うか、と言うひろしに、大方合っていると頷いた。
- いくらちゃんの劇を例に出し、ズズの立場を説明する。いくらちゃんが輝けばと思って主催した劇。あまり良くない、向いていないと言われて、他の人がやった方が良い、と言われる。その後、ひろしがやってくれていることに感謝はないのか、とある人が言い、再度皆が意見を問われることになる。そこでもう一度ひろしに劇のリーダーを続けてほしい、と言われて続けようとなるか?と問いかけた。
- それを一気に言われたら確かに、何だよ、となるかもしれない、だが、自分がその立場なら受け入れるかもしれない、とひろしは続けた。ひろしのやっている劇の場合は、出来る者に任せるスタンスだったからだ。だが、あの1日でそれらが起こったと考えた時にズズの言っていることも分かる、とひろしは言った。自分の力不足を理解しながらも別の人に振る、と考えるひろしに、ズズの感じている思いを伝えることは少し難しいようだ。
- ミュージカルをやる気はあるのかと問われたので、やる気がない、と返す。全くないのなら無理してやれとは言えない、とひろしは言った。今のズズの問題点としては、ミュージカルを開演するしないではない。あの会議を通して、腹を割って話せていなかったこと、一人一人と話したいと思ったことを伝えた。
- 一人一人と話して考え方が変わったこと、自分が知らなかったことを知ったと話した。この人こんなことを思っていたんだ、と。今は皆の考えを知るターンか、とひろしは頷いていた。皆は飽きているかもしれないが、アンダーボスになっちゃったし。無線にも入っていないし、と言われ、無線には入りたくないとも話した。
- あの5時間の会議で形はどうあれ自分達は謝った、そこでズズは謝らなかったのは何故か、とひろしから問われ、自分が何を謝る必要があったかと問い返す。謝られたから謝り返さなければならない、と言うことなら楽だから謝る。が、今回は違うのではなかろうか、とズズは思う。
- ひろしに、ズズは何を謝る必要があるか、と問いかける。熱量や信頼については既に謝罪と理由を述べている。ズズとしては謝る必要がないと判断したということかと問われたので、あの場で自分が謝ったら以前謝った時の謝罪の意味が分からなくなってくると話した。難しいな、こういう状況にしたのは全員だからな、とひろしは考え込んだ。
- そこでズズは、皆も謝る必要が無かったのだと話す。一人一人話しているのは、ただ1対1で話がしたいだけだ。なるほど、喧嘩両成敗でなあなあにして終わりにしたくなかったということか、とひろしは納得した。
- ももこのことも気になっている人が多かった、と言うひろしに首を傾げる。その点はももこと自分が二人で話せば良いだろう。すると、劇に関わっているためにズズとももこだけの問題ではない、と返ってきた。ひろしの話を聞くと、皆は“牛桃ももこ”という人間を見せたかったのだろうと思う。
- ひろしは、内気な部分があっても良いが、内気なまま終わっていた気がしたから、と話すので、内気なまま終わっていたか?と問う。最後にアイドルにはなっているが、結局の所自分から行動していないという点ではそう受け取ったそうだ。
- ひろしに、あの舞台での“ももこ”に牛桃ももこを投影して作っているわけではない、と話すと、そうなの?!と驚きの声が返ってきた。ひろしだってあんな酒を呑んでやさぐれて、などと思っていないし。誇張してということでは、と言うので、誇張どころかそういう部分があるなんて思っていない、演技が似合うから選んでいるだけだと話した。ももこは喜怒哀楽全て出来る、だが、良い意味で内気だが明るい演技が出来るのはももこしかいない、しかもももこという中でもネガティブな気持ちがどういうものか彼女の経験から知っているから選んだんだ、と続けた。ももこに対してやはりネガティブなイメージがあるのかと問われたので、話してきてそういうイメージがあると返した。
- ネガティブを主軸にした理由を問われ、街に来ても動けない人に動いた方が良いというメッセージ性、最初から動けない人を演じてほしかったことを話す。色々な人と話すうちに友達も自然に出来ており、何か自分にも出来るかな、と一歩踏み出すまでの話を描きたかったと伝えた。
- だが、この話が何故か、ももこ=ネガティブは失礼、という話になってしまっている。それは違うのではないか、と思う。そもそもこの劇は、ももこがネガティブということをアピールする話でもない。ももこの本当に良い部分を見せた方が良い、という意見もぴん子からあったが。
- 勘違いしている人が居たことをひろしは理解する。一方で、ももこが主役と言うと、どうしてもそう受け取られかねない、と言うの。つまり、これから先GBCではネガティブな台本は作ることが出来ないということかと問いかけたところ、それは話が飛躍しすぎだ、と返ってきた。
- ももこに対して思っていることは別ごとだ、ももこがネガティブであるということはこれまで話してきたズズの所感だ。だが、間違っていないにしても言い方はあった、と指摘されたので、それはももこに謝ると返した。他の人達が陰で言っているのはよく分からない、と言うと、皆ももこに関わってきたからだと返ってきた。
- ももこが、ズズに放っておかれている、ズズがアイドル活動も早く終わらせようとしているのではないか、と言っていたことには何も思わなかったのか問うた。そこで餓死でダウンした。やいち郎が飛んできたので、あとで治療すると告げた。
- 話を戻す。あの場でももこのその意見に良くないと言う人が居なかったのは、と問いかけたところ、ひろしは考え込んで黙ってしまう。ということは、結局皆見ていない、全てを把握し切れては居ない、と言った。あの場で突発的にももこがネガティブなんて話を出すわけがない。ももこの視点には立っているかもしれないが、逆の視点は考えられなかったのだろうか、と再度問うた。
- 全員が全員の視点になって考えた方が良いのでは、とそういうことだ。マックの会議で、学ぶべきはそこではなかろうか。何人かは既に学んでいる。ズズも一度話した方が良いと動いているから。
- 普通の話し合いではなかった、とひろしは言った。だが、ズズはあの場で、全員の視点になって考えようとしていた。ももこのあの言葉は傷ついたが、あんなことを言う人ではないとも思っている。それに対し、ひろしは、ももこが傷ついたからこそ出た言葉ではないか、と言った。
- だが、あの言葉はももこからの発信であり、ズズが、ももこはネガティブという発言をする前のこと。それに、台本の話は既にももこと1対1で話しており、彼女も台本について理解していたように思えた。だが、会議のあの場でももこから出たのは、アイドル活動に対してズズが早く終わらせようとしているのではないかという悲しさだった。ももこの発言を受けた時にズズは、降りようという考えも過ぎったが、ももこにも思いがあるはずだと思い直していた。そんな時に、ももこは明るい子です、なんて言われても。一番知っているかどうかは別として、プロデューサーとして一番知っていると自負しているからこそ。
- 皆が仲良くなっていく上では、他者の意図を考えるべきであり、そういう部分が、意見の同調という点でも欠けているように思えたと話す。それに、ズズだったから良かったものの、他の人では耐えられたのだろうか心配だった。せっかくもらった機会だ、パッと謝って済ませるのではなく、ゆっくりと修復していきたい、と伝えた。
- 分かってくれるかな、と言えば、1対1で話す意図は分かった、と頷くひろし。そして、5時間全て記憶に残っているわけではないが、ズズの話を聞いて、印象が無かった部分があることに驚いていた。
- ひろしの話を聞けて良かった、と伝える。引っ掛かっていることがあれば、と言うので、それぞれ知りたいだけだから引っ掛かっていることはないと話した。他者の視点を考えることは難しい、と言うひろしに、ひろしのことを知ることが出来たことで十分だと返した。
- ひろしが、びっくりする無線が、と言いだし、ネケが脱退、という話が飛び込んできた。そうなんや、と言うズズに、予想してたってこと?何も感じない?と問われ、つまらなくなったのだろうか、とぼやく。ネケが居る理由はGBCが楽しいからと聞いていた。インフルエンザトリプルオメガの病原体を突き止めるために、皆のために抜けるとは言っていたけれど、本来そういう理由ではないだろうから、とひろしが言うので、後でネケと話すことにする。
- ひろしにありがとうと伝える。皆が、ももこのことや他の人のことをその人の立場になって考えていたという印象は持っていないかもしれない、とひろしが言うので、またそれは個人個人で訊く、と伝えた。
- ひろしに外まで運んでもらった。送迎してくれたやいち郎に、良い所ですね、と伝えた。ひろしと共に個人医を待ちながら、ちゃんと考えているな、とひろしに言った。やいち郎が流れ星、と言うのに天を仰いだが、何も見えなかった。
- スコが救助にやってきた。彼女の名札には100日記念日、と書いてあり、ひろしがスコに、ズズへ2倍請求するよう唆していた。彼女が100日なら逆にオレ、何日居るんだ。
- そこへ、オメガ、金髪居たぞ!と言うネケの声と共に、黒い宇宙服の何者かが現れた。時間はあるかと問われ、大事な話をしよう、と言うので、ひろしをどうするか迷い、車貸してあげる、と伝えた。
- ネケ、OMGと共に公園へ向かった。インフルエンザトリプルオメガは嘘だった、と開口一番言うので、思わず、やめたの?!と素っ頓狂な声をあげた。でもね、オメガは現れた、と言うので、難しいと頭をかけた。
- そこへひろしが、マックが呼んでいる、と伝言を伝えてくれたので、今はなし、と返した。
- オメガは現れた、と言うネケ。オメガだよー、と言うOMGは金髪が好きらしい。面倒見てあげられないかと問われ、ネケにも罹患の可能性があるのだからネケが面倒見れば良いのでは、と話すと、ネケの話していたトリプルオメガは嘘だから、と言う。それならズズも関係ないのではと話すと、ネケの言うオメガではなく金髪が好きなオメガが現れたから、とネケは返した。
- 汚ぇ金髪が好き、と言い続けるオメガ。犬猫なら知っているが、得体の知れないものを受け取れない、と話す。ちなみに正体はネケにも分からないそうな。
- マックが痺れを切らしている、とひろしが言うので、その場は解散となった。皆が居るのかと問うと、ひとまずマックは居るとのことだった。
- ネケに電話をかけ、オメガを引き取ると話した。だが、今ではないとオメガは言っているらしく、環境を準備してからにしてほしいとのことだった。準備できたらネケに連絡を取れば良いという。
- 再びひろしの運転する車に乗り、本部アジトへ連れて行かれた。マックはどこか問えば日々から2階に居ると教えられた。トウユンに電話に出られなかったことを謝罪したところ、後で話がしたいとのことだった。
- マックの待つ部屋にはズズ、ひろし、パンプキング、レン、日々、トウユンが揃った。ネケの脱退の報せを受け、何を感じているかとマックは皆に問う。レンと日々は怒り、パンプキングは困惑、ひろしは驚愕、ユンは彼の気持ちを知っていた者としての責任と本人を尊重したいという気持ちの間で困惑を感じているという。ネケが抜ける動機は一通り聞いている、とトウユンは話した。
- キングスターはどうか、と問われたので、一昨日ネケと話したこと、そんな様子は見られなかったことを話した。加えて、ネケにGBCに居る理由を聞いた際、GBCに居なくても友人であり、抜けたとしてもそれは変わらない、この街では何をやったって良い、と話していたこと、楽しくて落ち着くから、と言っていたことを伝える。あの会話からは、ネケの中でやりたいことが見つかり、それはGBCを抜けざるを得ないことで、ただ彼はGBCの皆を信じているから抜けても友達で居てくれると思っているのではないか、とそう考えたと話した。ネケ優しいんすよ、とマックに言う。大掛かりでちょけてくれて。病院へ行ってまで準備してくれて。まるで彼がもっと遊ぼうよ、って、そう言っているように思えた。だから、ここに居ることが嫌だとかそういう思いではなく、チャレンジしてみたいという思いから脱退に至ったのではないかと思った。
- マックが、キングスターが病気にかかっているという話があって、と話し始めた。それを理由に抜けようとしていた、と。レン、トウユンは、それで抜けるのは違う、という意見だったが、マックがそれに対し、私がこう言っているということはそういうことだ、と話す。ネケは、理由がほしかった、と言ったそうだ。一緒に居たいという思いはもう無かったのだろう、とマックは続けた。
- キングスターを題材にして、そして、エドのことを題材にして、ネケが行ったことは、GBCという家族ではないとマックに思わせたそうだ。若いときは過ちを犯す、と、脱退でなくクビ宣告を、マックから行ったようだ。題材にしてはいけないような話もある、とマックは静かに言った。楽しい思い出を否定するつもりはない、だが、若さ故に超えてしまった、と語り続けるマックの声には怒りを孕んでいるようにも思えた。──ズズはそれを予見していた。だからネケには、ズズとネケとギガの三人で収めるようにと忠告したのだった。それなのにどうやらネケは、周囲へとインフルエンザトリプルオメガの話をしてしまったようだった。駄目だったか、と心の中で頭を抱えた。
- 別れも時として来てしまうから乗り越えてほしい、とマックは言った。ネケも一緒に未来へ進むものだと思っていた、と言うレンだったが、ネケの心が離れていることに気がつかなかったか、とマックは返した。ネケは楽しいって言っていたはずだったが。
- ズズが病気ということをズズが肯定したという話を聞いた、とトウユンが言うので、ネケが本当に皆に病気のことを言っていることを理解する。トウユンは続けて、ネケのズズを気遣う思いにズズ自身が気づいていたのではないか、と話した。
- キングスターはどういう話をネケとしたのか、と問われた。ネケが武装してきたこと、消火器をかけたこと、インフルエンザトリプルオメガの話、ギガの元へ治療しに行こうと言った話をした。そして、そんな病気はないとズズは思っているが、ネケがせっかく作り出してくれた話に乗ろうと思った、と続けた。
- トウユンに、ネケがそんなことをした理由は分かるか、と問われたので、色々あったことに対して暗い雰囲気で話すのが嫌だったからとネケなりの絡み方だったのではなかろうか、と答えた。ところがトウユンはそれに対して、違う、と返した。出た、と心の中で思わず呟く。
- 色々あったが、皆落としどころを欲していて、その中の1つの、病気のせいにする、という楽な道を提示しただけだろう、とトウユンは回答した。……合ってるじゃん!びっくりしたぁ?!同じやん?!
- 君は一番エドさんに近かった、それに乗ってあげるのはナンセンスだ、とマックは言う。君は知っているわけだ、そんな病気がないということを、とズズに言うマック。だから、ここだけの秘密にしておこう、と言ったのだ、と彼に話した。それに対しマックは、ネケはそれが出来るような子じゃない、と言う。この件でダミアンが泣いていたという。それって良いのかな、と。そうだ、その通りだ。止めるべきだった、とマックに伝えると、よく言えた、と返ってきた。
- インフルエンザトリプルオメガは自分が作ったウイルスだ、とマックは言い出した。キングスターの知る話とは少し違う。エドにそう言うように言ったのは自分だ、とマックは告げた。ウイルスよりももっと違うもの、それを今ここで言葉にして説明するのは難しい、とマックは続ける。エドの持ち前の明るさとそのキャラクターで、あのようなことを言うように話し合って決めたのだ、とマックは話した。
- 気づきませんでした、と言うレンに、気づかないようにしていた、とマックは返している。知らなくて良いものも五万とある、そのうちの1つだ、とマックは言った。だが、ネケはそこに踏み込んでしまった。ズズを思ってのこともあり、また、自分が抜けたいからという理由もあるだろう。そんな病気は、ない。全て、演技だ。マックはそうはっきりと言った。
- エドの病気が存在しないことをキングスターも知っていた、本人から聞いたんだろう、とマックは言った。だから、キングスターのやっていることにとやかく言わなかった、とマックは言った。レンとキングスターの考えはそこで食い違っていたが、双方の気持ちが分かる、とマックは続けた。
- ダミアンを泣かせたという事実は、もうすぐだ、と思わせた、とマックは言う。エドはこの組織を抜けたくて抜けたのではない、本当は居たかった、けれど、居ることが出来なくなる理由が少しずつ出てきてしまった、と話す。君達が家族を大切にしているのは重々知っている、とマックは続けた。
- 悲しむ気持ちは分かるが、などと言っているところでふと、キングスター、と呼ばれて話を聞いていなかったと慌てた。その後、口を開こうとした矢先に皆へ話を振ったので安堵した。
- 日々が、架空の病気であることを皆理解した上で乗っていたと言う。架空の病気を使って場を良くしようとしたのでは、と続けた。その嘘は自分に通用しない、とマックは返した。
- 脱退の材料に病気を使った、個人医をやりたいと考えていた、とネケはマックに言ったそうだ。GBCに所属していては出来ないことがある。ぴん子が警察を志した時も、GBCの優先順位の方が高かったから今その夢を忘れているだけだ、とマックは話した。乗り越えていかなければ、進んでいかなければ、とマックは言った。
- 辛いか、というマックの問いかけに、自分がやるべきことをやるだけだと話すトウユン。頼っても良い、一人ではこの街で生きていけない、とマックは返した。
- キングスターどうする、と問われ、その意図を問い返す。まだまだ楽しむか、と問われ、ネケがそう決めたなら終わりだ、と返す。これをどうするか、ネケの脱退はお疲れ様でしたで終えるのか、と訊ねられる。
- 日々がネケに話した時、本気で医者をやりたいなら応援したいと日々は彼に言ったという。その際にネケは、抜けたとして後悔するかもしれないと言っていたらしく、その可能性があるならゆっくりと考えろと伝えたそうだ。
- ネケが題材にしたのだとしたら、此方も題材にすれば良いということか、と問えば、マックにその意思はないが出来るのならしたらいい、と返ってきた。完璧なアンサーではないらしい。今日は珍しくマックの意図が掴めない。
- 君が奮い立たなければならないのでは、もう一度、と言われて、疑問を抱く。突き放すことをしたかもしれない、けれど、不器用なりに動いている、とマックが言うので、彼の意図を察して理解し、唸った。──彼のオーダーはどうやら、この“物語”の幕引きのようだ。
- だから一人一人と話しているのだが、それは誤りかと問いかけた。少し声をかけるぐらい、してやってもいいのではという話だ、とマックは返した。
- ハンバーガーがそこで合流。彼にマックがネケが脱退したことを話し、マックが皆に語りかけている間に、ズズは頭の中で考える。潮時、とそういうことだろう。だが、ネケの話からズズが戻らなければならない理由が分からない。読めない。
- めいっぱい楽しんで個人医に行かせてほしい、とネケはマックに頼んだそうだ。悔しかった、とマックは力不足を嘆いていた。居て欲しいさ、だけど、好奇心を潰したいと思わないのも心情だ、とマックは続けた。やりたいことが出来たんじゃないか、ってオレが言ったことじゃなかったっけ……。
- 病気を題材にしたことがよくない、そして、ネケがGBCを想っていない発言をしたから、とマックは言う。クビという判断にした方が気が楽になると思っての発言だったらしい。
- 多くの人が涙したこの綻びを処理できるか、とマックは問う。時間が必要だ、と彼は自問自答した。日々やトウユンに言ったこととは異なることをネケはマックに話したという。皆に言わなかったそれがネケなりの優しさだと思わないか、と。
- キングスター、何かないのか、とマックに雑に振られて、困惑する。芸人であるキングスターはこういう空気の時に笑顔にしなければならない、そういう仕事を選んだんだ、と彼は続ける。いやいや、いやいやいや。もっと感じて、と言われて困る。はてさて、自分が空気を読めていないのだろうか。言葉すら、聞き返しすら不要だと言われ、困り果てた末に、ウクレレを構えた。歌う。ただ、歌い続ける。イカの歌を歌う。
- 歌い終わり、レンがその場から姿を消す。それを見届けた後、不器用だね、とマックは言った。笑わせるまで諦めなかったら面白かったかも、と言われて、え~…と困った。皆が何を求めていると思う、と問われた。
「分かんないっすよ。だから聞いてるんじゃないっすか、一人一人。」
- キングスターは不器用だ、とマックは言った。ぶっ壊せるか、プライドを、と。GBCの家族のために、と。マックの求めている、そして皆の求めているらしいことを察して、また、と心の中で呟く。分かった。分かったよ!
踵を返し、皆の方に向き直る。1つ、息を吐いて、頭を下げた。
「意地張ってごめん。でも……やりたいことをやっていきたい。そうすることにした」
- 押しつけがましいところもあった、それもやめる、と話す。キングスターの謝罪を聞いて、マックに促され、トウユン、ひろし、日々、パンプキング、と言葉を紡いでいるが、その言葉は果たしてキングスターまで届いているだろうか。否、届かないだろう。マックがきっかけでなければ動けない、と、そう思う。
- 最後にトウユンに言葉を振ったマック。トウユンは、ズズの気持ちを分かってあげられなくてごめんなさい、と言った。
- 謝ることはこの世界で生きていると難しい、とマックは語る。こうやって、ごめんと言い合うだけで、仲直りが出来る、と。マックが言い出したことだろう、と心の中で呟いた。
- ネケを止められるなら止めたい、とマックは言った。これはエゴか?とマックは皆に問う。思いません、とユンが言うので、止めよう、とマックは言った。ネケは50億ふっかけても抜けると言ったらしい。やめると判断した人を引き戻そうと思ったのはこれが初めてだ、とマックは続けた。マックも気が変わったらしい。どこで?!イカかな?!マックの言葉が珍しく響かないことに困惑を浮かべる。
- 今どんな気持ち、とマックに問われる。ひろしがネケに会いに行ったので、マックは日々とトウユンを促した。滅茶苦茶です、とマックに伝える。味わったことのない気持ちを味わってほしかったとマックは言った。絆を紡いだ組織でしか味わえない気持ちをもう一度感じてほしかった、と言われ、考えがぐるぐると回る。そしてそのままダウンした。お腹、空いた。
- パンプキング、ハンバーガーが座るのの間に寝転がる形でマックの話を聞くことになった。よく言えたね、とマックは言う。ズズの思考とは違うことは理解出来るだろう、とマックは続けた。
- 宇宙は広いよな、とハンバーガーに問うマック。宇宙に比べたら人間などちっぽけでミジンコのようなもの、とハンバーガーは揚々と言った。キングスターの抱えるプライドはちっぽけなものだ、とマックは言った。
- マックがパンプキングに慰めの言葉を促した。ズっちゃん、君のダイヤは皆で磨くべきだ、と言う彼。皆磨いてくれますかね、と問いかけた。磨いてほしければ磨く、とマックは言い、なぁハンバーガーさん?と同意を求め、それにハンバーガーは大きな声で返事した。
- 皆がズズのダイヤを磨いてくれると思うのか、と問いかけると、それは知ったことではない、と返ってきた。磨いてほしい人に磨いてもらえば良い、と言うマックに納得しつつ、皆のダイヤを無理矢理磨く必要はないのか、と問いを重ねた。磨き方を間違えたのか、と問えば、磨かれていないのに磨こうとしている感じ、とマックは返す。キングスターとしてはマックからしか磨かれていると思えなかったが、マックとしては、皆がいたからこそマックが磨けたのだ、とのこと。
- ごめんと言えば皆分かってくれる、と言うので、何を謝る必要があったのか、と問いかける。自分が謝れば終わることも分かっていたし、プライドが邪魔をしているわけでもなかった。ここで謝ったら、ズズが謝ってくれたで終わるのが嫌だった。もっと考えるべきだと思った。一つ一つの言葉の重みを、理解すべきだと思った。あの会議で感じたのはそれだった。ずっとひとりひとりと話していた。遅かったのかな、と呟く。耐えられる人も居れば耐えられない人も居る、とマックは言った。
- 君の味方だと言った、とマックは話す。だからといって他の人の敵でもない。ズズが居ない間に皆考えて、不器用なりに整理をしていた、とマックは続けた。
- そこにネケの話も舞い込んできた。誤算だったかもしれないが、こういうことも良いじゃん、とマックは言った。マックが、しばらく脱退者が居なかった、そもそも構成員もあまりいなかった、という話をハンバーガーにしている。皆無しではこのGBCは成り立たない、とマックが語っている。珍しく理解が出来ずに、分からない、と心の中で考え込んだ。マックの言葉が響かないのは何故だろうか。腑に落ちないのは何故だろうか。そして、キングスターは結局、折れ続ける人生なのだろうか。君のことを手放せないから、一人じゃない、とマックは言うが、それが響くことはなかった。
- そんな悩むことある?!とハンバーガーが言った。ミュージカルも家族旅行もやりたいならやればいい、とハンバーガーは続ける。──ミュージカルも、家族旅行も、やらない。好転する未来が見える予感がする、と話す3人の言葉がキングスターの心の内に届くことはなかったが、どこか諦念を滲ませ、見える、と嘘を吐いた。早く、病院に行きたい。
- 三人はネケのことについて話している。マックに、楽しい?と問うハンバーガーに、楽しい、と返すマック。楽しいだろうよ、というのは魂からの言葉だろうか。ずっと、何を言っているのか、と疑問を覚える。
- キングスターがギャグを持っているのも、見えない努力がある、という話には嬉しさを覚える。全部楽しい!と言うハンバーガーにはやかましいと思った。
- こういうことはこれまでなかったのか、とハンバーガーはマックに問いかけた。マックからすると、これまで優しい皆はこういうことを経験したことがなかった、という。マックの言葉を大声で全肯定するハンバーガー。これを力にしないと、と言うマックに、分からない、と返した。
- ビュッフェを例えに出される。分からないまま食べておけ、とマックが言うので、一つ一つ味わおうとしていた、味わわなかったからこうなったのかと考えていた、と話す。すると、マックから、本当はそうできたら良いけれど、賞味期限というものがある、という言葉が飛びだし、腑に落ちていない部分を全て理解した。皆が空気感に耐えられなかったんだ。それをマックが悟ったからこうなっているのだ、と。
- ミュージカルについてやるのかというハンバーガーの問いに、やると返答するマック。マックのミュージカルの話だろうと問えば、彼のミュージカルはズズのミュージカルの後にやらねば意味が無いと返ってきた。やらない、と主張る。
- アンダーボスも降りようと思っていると話した。向いてるわよ!と言うハンバーガーだったが、向いてないからやらせるんだ、というマックに、向いてないわ!と意見を改めた。座長についても、向いていないから辞めた方が良いと皆に言われたがやった方が良い、ということらしい。ひとりひとり訊きたいと思っていたのだが、と言いかけると、細かいことを気にしている暇があったらミュージカルを見せろ、とパワーと声量で押される。そこへ、私は、とパンプキングが入ってきた。新たなパワー!
- ズズのミュージカルに参加できるという話になったときにパンプキングは嬉しく思ったそうだ。彼は座長を降りろとも思っていない、と彼はあたたかい言葉をかけてくれた。それに乗っかる形でマックとハンバーガーが大声で押してくるのだが、声を出せなかったことは分かるから一人一人話をしていたんだが。聞いてた?オレの話。
- もう一度あんなことになるのは嫌だ、と主張する。あんなことになるのが嫌なら、させなければいい、というのがマックの回答だ。家族団らんも良いが、ミュージカルも動かせとそういうことらしい。お客さんのことを第一に考えろ、とのことだった。
- やりたくなくてもやらなきゃいけない、と言われて、だって、でも、と繰り返す。向いてないって言われてるんだよ?と言えば、向いてるわよ!とハンバーガー。どっちだよ!!!
- 駄目出しされても押し切りますよ?好き勝手やりますよ?クオリティとか関係なしにやりますよ?とマックに畳みかけるように言えば、クオリティについてはマックも協力し、彼もテコ入れすると言うので、渋々やると答える。だが、真面目にやらないですよ、と言えば、その言葉を皆に言うんじゃない、受け取り方を大切にした方がいいということを今回学んだではないか、とマックに指摘された。
- 今はやる気が出ない、と言うと、無いのは知っている、出せば良い、とマックに言われて、泣き言を口にした。だって、嫌だ、あの感じ。やらない!決めらんない!無理!と言うも、マックとハンバーガーが半ば強引に日程を決めにかかる。半年かかってやった方が良いって言ったじゃん!という声を最後に、街が眠りについた。めちゃくちゃだ。
- 意識を取り戻し、外出して、と頼んだ。逃げたわね、とハンバーガーに言われ、その後、逃げられなくなったわよ、と彼は続けた。アンダーボスをどんな手を使ってでもやめる、と言い続けた。
- まだ一波乱あるわよ、とハンバーガーに言われ、マックが無線でミュージカルをやると共有したらしいと聞き、嘆息した。さらに、マックが寝た、とパンプキングが言うのに、大きな大きなため息を吐いた。
- マックの報告に、日々は鋭かったらしい。ミュージカルをやるかどうかは受け身か、ズズから言ったのか、と問うたらしい。
- やりたくないです、と言いながら、救急隊を待った。ハンバーガーが、やった方が早い、と言ったところで、ナイが助けに来た。
- ナイに、理屈って通用しないんだな、と説明したところで車から吹っ飛んだ。そんなことよりも久しぶりだ。久しぶりで運転が難しい、と言う彼女。とはいえ、暴れすぎない?!とツッコんだ所で大きくぶつかり、植え込みまで吹き飛んだ。こんなとこまで!とナイが驚いていた。話聞くよ、とのことだったが、運転頼むわ。シートベルトをしたか、と問われたが、ナイの安全運転のために締めないまま行った。
- 病院にはましろも居て、久しぶり、と言われた。篭もっていたから久しぶりなのか、と合点がいく。篭もって何をしていたのかと問われたので、拗ねてた、と返答。リコーダーで元気づけてあげたらどうだと言うましろに、ナイが、ぴよよ~と勢いの良いリコーダーを披露。困りながらやっているところを見ると、何かをイメージしてやってんの?
- ラヴィットパラダイスだよ、と言うナイに、注意深く聞いた。音階で教えてほしいと頼まれたので、レレレファミレドレ、だと良いだろう、と教えると、出来てないけれどそれっぽくはなった。運指は上達したものの、相変わらず風船を膨らますぐらいの息の量で吹くナイに苦笑した。ナイにレギオンまで送ってもらった。
- レギオンに降り立つやいなや、紫スーツに緑髪の、映画にでも出てきそうな恐ろしいピエロが斧を持って走り込んできた。何、と困惑するとそのピエロは、どう、クオリティ、と口を開く。わきをだった。全然分からなかった、めっちゃ良い、と褒めた。ハロウィンだからか、ハロウィンは終わってるけど。
- ジェイミーがレギオンで声をかけてきた。腰が悪そう、と言われたので、怪我をしていることを話した。こんな時間まで何をしていたのか問えば、警察体験をしていたとのこと。楽しかったが演劇をやはりやりたいということで警察をやりきれないことと、好きな人達が皆黒なので溝が出来るのが嫌だ、とのことだった。
- ジェイミーに、台本は自分で作っているのか問えば、知り合いの作家が作ったらしい。自分で作ろうとは思わないのかと問いかけると、この街の皆が楽しめるためには街のことをよく知る必要があるという。だから今は既存の、ストーリー重視のものをやっているのだが、本来は書いてこの街に届けたいとのことだった。
- ズズは書かないのかと問われ、書いたりはしたけど、めちゃくちゃボコボコにされたから書くのを辞めようと思っている、と話した。それに対し、書ける時点で才能だ、と彼は言う。相手の心を動かすものが簡単に作れない中で、書ききるということは普通の人だと出来ない、辞めない方が良い、と彼は続けた。才能がないと言われたから、と言えば、才能など皆ない、とジェイミーが言う。
- そこで横から、ボクもそう!とバケモノが入ってきて、やかましい、とツッコんだ。バケモノと言い合いになると、彼の携帯からラヴィパラの着信音が。懐かしい、オレの着信音使ってくれてる。その独り言を聞いたジェイミーが、それも作れるんすか?と驚いていた。
- ズズさん絶対続けた方が良い、とジェイミーは強く言った。他に評価されて、何か言われて嫌になるのだったら、ズズの中で面白いものを書いて溜めておけば良いという。
- ジェイミーに、台本を書いたとして、演者に台本が面白くないと言われたときにどうするか、と問うた。ジェイミーが実際に作った舞台は、自分で作ったものだから愛を持って、誇りを持って、最後まで見せきるのが大切だと考えて披露したそうだ。つまらないと思う人も居るだろうけれど、一人でも楽しんでくれたらそれでいい、と彼は言った。
- めちゃくちゃよかった、とバケモノもジェイミーの舞台に対して言い、居たの?とジェイミーは驚く。船のやつ見たよ、とバケモノは続けて言った。ジェイミーが、セットを見てほしいと言うので、是非見たいと話した。
「ズズさん、絶ッ対書くのは辞めないでください。書ける人なんてほんの一握りなんで」
- つまんないって言われたの?とか細くバケモノが問う。それに、うるせぇ、と返した後、どうしたの、と訊いてみた。暇らしい。こっち、とバケモノが促すのに着いていき、彼の車に乗った。珍しく深刻そうな話してるな、と思ったそうな。
- 否定された的な?と問われたので、言わばそういう形だ、と話す。珍しく素直に言うけれど、ズズを面白くないと思ったことなど一度も無い、とバケモノは言う。それに思わず、笑みを零した。だが、お笑いと台本は、違う。マジか、とズズの様子が余程珍しいのかバケモノは面食らっていた。
- 難しいな、と悩みながらウクレレを弾くズズに、珍しい、と言うバケモノ。演劇の座長はやりたくない、と彼に吐露した。一緒にやっている人に言われたんだ、と話すと、バケモノは素っ頓狂な声をあげた。つらいね、と彼は言う。けれど、ジェイミーに話してすっきりした、と話したところでバケモノとのドライブが終わった。時間、ぴったり。
- バケモノと話しているところで、小峯が寄ってきた。おはよう!とバケモノは元気よく彼に挨拶した後、手錠をかけられていた。謝るバケモノに、謝るんかい、とツッコんだ。レギオンから少し離れ、そのまま路上で眠りについた。
- 11/2 『👑KSDズズ「終止符」』
- 【個人面談編[Side:こはる、まめもん、ももこ]物語はハッピーエンドとは限らない】
-
+ 開く - 山の上にて起床。もう終わり!!と言いながら無線を繋いだ。おはようございまーす!と挨拶した。もう終わり、終わり、めんどくせえから全部終わらせる、と言いつつ山を降りる。ももこに電話をかけてみたが、忙しいようだ。
- ネケに電話をかけたところ、今シリアス、ケツに女を乗せてシリアスをしていると言われた。それシリアスじゃないよ、セクシャル。俺Mなんだけどな、と言うネケに俺も、というと気持ち悪、と言われて電話を切られた。
- こはるに電話をかけたところ繋がった。今暇ー?と聞くと出頭してる、と言われた。一緒にしてくれ、と言われその代わりに迎えに来てもらうことにした。電話を切ったあと、声が低いことにツッコんだ。出頭って何?
- 待った?とこはるが現れた。事情があって、一緒に謝ってくれる?と言われた。ズズさんなら責任とってくれるよね?やってくれるよね?と言われた。今はとにかく一緒にいて欲しいらしい。と、警察署に着いた。
- 警察に大変言い難いんですけど、と整形したからプロファイルを変えて欲しい、とこはるが言い出した。ズズは証人になる必要があるらしい。
- ちゃんとこはるだよね?と言われ確認した後、建物内がズズ目線で歪んでしまい、こはる達の姿も見えなくなってしまった。
- 見えないのでこはるの写真を送って欲しい、と言うと連続でボケの写真が送られてきた。とりあえず撮影は終わったようで、証人は役に立たなかったですね、と言われた。
- どこ整形したの?と聞くと目を変えたのと、首骨を抜いた、と言われた。骨抜いちゃダメだろ。電話したのに、と言われ確かめてみると、非通知で電話が来ていた。
- ズズはどうありたいの?と聞かれ、やりたいことやらせてくれたらいいよ、と言った。やりたいことやればいいじゃん、とこはるに言われた。だからミュージカルをやれ、と言われたことに文句がある、とマックとハンバーガーのマネをしながら言った。
- 2人でジェットコースターに乗ろうとしたが、どう乗っても前後に座ってしまい、結局ズズが乗れずにこはるだけがジェットコースターに乗って行ってしまった。
- こはるは1人で、というより架空のキングスターダイヤモンドズズを置いてジェットコースター中に話していたようで、やばい絶対大事な話ししてた、とこぼした。
- とりあえずこはるに話を合わせてみた。俺は応援するよ、というこはるに嬉しいよ、と言った。今のGBCを見ろ、ズズと言われた。俺2日無線いなかっただけよ?因みにこはるもズズが無線にいなかった間居なかったらしい。
- こういうのって1人で考えたり、1人ずつと考えるのが大事だと話した。こはるは何番目?と聞かれ、最後の方と答えた。でもこれにはちゃんと理由がある、とも。ダミアンから聞いたことが理由だ、と話した。
- この話一週間以上経ってるのに、こはるは優先順位最後なんだ、と言われ例え話をした。こはるはドラマで言う最後の方にエモ枠だと。デザートは最後に残すタイプか、と言われ合わせた。
- GBCがバラバラになっちゃうんじゃないか、それをこはるは食い止めることが出来ないから、今みんなはバラバラの方向を向いていて、それぞれ変わるしかない。だから手始めに顔を変えたと彼女は言った。そこかよ。自信をつける、という意味でも顔を変えたらしい。
- ミュージカルやりたくない?と聞かれミュージカルやりたくない、と即答した。じゃあやらなくていいよ、とこはるは言った。
- ...やりたくないでしょ、と言うと、やる気は起きないだろ、と返された。やる気が起きたらする、でいいや、俺の中で。そんなもんじゃない?と言うといいと思うよ、と返ってきた。
- ボスにはなんと言われたのかと聞かれ、11月の30を最後にミュージカルをな、やろうな、と言われたことを話すと、こはるにボスがそう言ってんだから、やれよ、と言われた。
- ボスとちゃんと話したの?と聞かれあいつとは話せない、と言った。思ってることをちゃんと言ったのか、それは全っっ部、全部言った、と返した。それでもマックの主張は、変わらなかった。
- じゃあ一緒に作る?とこはるに言われた。というか、ズズの経験談をミュージカルにしてみてはどうか、と書きやすくね?と言われた。誰かの気持ちは分からない。だからもう、ズズでいいじゃん、と言われた。それだったらクソ楽だけど。そう言うと、楽な方が良くね?と返ってきた。
- 突然喋る場所を変えたこはるに、変えるなら言って?とツッコんだ。ちょっと、おしり痒くなって、かいてんの!と言われた。どっちが痒いかも教えてくれた。
- どうしたかったの?と聞かれ、みんなが変わるきっかけになるといいなと思った、こんなになると思わなかったから。これで、何人かは動いてくれたけど、全部がそうじゃない。ズズの思い通りでは無いけど、ある意味動いたんじゃない?と言われた。
- 本当は話し合っても意味なんてないのだ。だからお互いがどんな考え方をしてるか、それを知るだけでいい。
- こはるは、ズズがミュージカルをやると言って、歌や演技を初めてやった。ズズのミュージカルならやろうと思った。やってみたけど、クオリティを保証するなら、自分は降りるべきかなと思った。けど、ズズの思うみんなを出したいと言ったミュージカルが、嬉しかったし、脚本は簡単に書けない。そう言うこはるに、ズズは、クオリティなんていらないんだよ、と言った。
- 求める方向が多分、今回違っただけで。とこはるは言った。ズズもそれを肯定した。こはるはズズがやりたくなかったら別にやらなくていいし、やってくれるんだったら。マックもいってるが、ズズはこはるにとって場所を提供してくれてる人だから。やりたかったな、という気持ちはある。
- だから、ズズが描きやすい、思い描きやすい、ズズ1人でミュージカル、と彼女は言った。
- ズズの思い描いたミュージカルへの思い、そしてそれでズズが色々やってくれたこと。それを話すこはるに、あれだな、賢いんだな、と言った。やめろ、と言われた。半分しか会議聞いてない、と言っていても、要点はしっかり掴んでいる。その事に感心した。
- 今回はミスマッチングだったんじゃないの?と言われそうだよ、と肯定した。みんな悪いよ、でもズズさんも悪いよほんと反省しなよボケナス野郎、と言われた。チン○ス野郎、と言ったように聞こえてしまい、こはるに違う!と否定された。
- ズズは面白いしいじられキャラだから、言いやすいし、寄り添ってもらいやすい。
- ズズ単体ミュージカルいいじゃん、と言われた。いいけど、やるなら自分のタイミングでやる。GBC全員のモノマネできる?と聞かれ試しにこはるのモノマネをしたが誰?と言われた。
- 一人でやるのは本来の目的とズレてしまう。それに、自分はお笑いや劇だって、一人でやるなら他にやりたいこともある。こはるがやりたいというならこはるともなにかしたい。
- ズズさ、ズズ、といいなおすかのじょ。あアンダーボスでしょ?と言われやりたくないんです。と言った。ズズ呼びは彼女いわく禊らしい。「さん」って目上の人につけるでしょ?だから対等に。今回のことでズズも馬鹿なんだなって思ったから。キングスターにしよっかな、もしくはでえやもんどって呼ぼうかな、と彼女は言った。一旦でえやもんどに固定したが、ズズさんと言ってしまっていた。
- でえやもんどの考えている未来が分からない。でえやもんどの描く未来はなんなのか、と聞かれた。5時間会議の時、ちゃんとズズに座長をして欲しいと芯を通したのがトウユンだけだったから。それからズズが座長向いてないなどの件がなあなあになってしまっている。これでは、またズズが座長をやっても同じことになってしまう。
- そうなったらまた会議するの?と聞かれそれは個々でいいよ、と言った。マックもフラムも、一人一人と親密に話した方がいいと言われたから、こうやって話している。
- 結論言っていい?とこはるが口を開いた。
- 「楽しけりゃなんでもいいわ。」
- 「そうだよ、楽しけりゃなんでもいいんだよ。」
- でも、今自分はこのままでやっても楽しくないから、楽しくするための段階を、今は踏んでいるだけだ。自分はなあなあにしたくないだけなのだ。勢いでやろうと思えばできる、できるけど、スッキリしない。みんなスッキリしないと思うけどね、というこはるに、俺だけスッキリすればいいから、と言うとこはるに笑われた。でえやもんどがよお、と。何それ?
- 自分だけスッキリすれば全員スッキリするわけじゃん、それだけ考えたら良くない?相手をスッキリさせることなんてほぼ不可能なんだから。
- 各々自分がスッキリする方向に向けばいいんだけど、それが簡単な話じゃない、とこはるは言った。それは会議したから、みんな迷ってるから。そうじゃなくて、一人でぼーっと歩いて、自分これがしたいんだなあって、気づいて見つけて、自分まずかったなって思ったら謝ったり自分で行動を起こしたりしたらいいんじゃないか。そうじゃないと、スッキリはしない。
- でえやもんどはでえやもんどなりに動いてるんでしょ?と、こはるはこはるで、会議が長いから、ブラブラとひとりで動いてる訳でして。そういうことでしょ?と聞かれ、肯定した。一緒じゃない?と。
- ちょっと一旦考えよう、とか落ち着こう、とか各々で動いて。話や連絡があれば行って、相談聞いて、して、ゆっくり、スッキリするためにやっていけばいいんじゃないか。会議が無駄なことは、あの5時間でわかった事だ。
- 5時間会議の後、さらに会議、そのまた会議で、頭がおかしくなる、何やってんだと!でも、無駄ではない、この会議があって、会議を短くしよう、という人も出てきて、勉強になった。とこはるは言った。
- でえやもんどの味方でも、みんなの味方でもない、これだけはわかっといて、みんなが色んな考えで色んなことで動いていることはいいことだから。そう言われて肯定した。
- 壁にぶつかったらこはるの元に来て欲しい。いつでも、殴って溶鉱炉沈めてやっから。
- ウクレレ弾いてない?と聞かれ、弾いてないですよ、といいながら、もはや隠すことも無く弾き始めた。でえやもんどでえやもんど、でい〜やもんど〜。
- 皆さんを笑顔にするどころか、泣かせてますよ、そういうこはると、みんな笑顔にさせに行こ、もう、ダルい、めんどくせえ、もう!ギャグ回りしようぜ!と言うこはるの提案に乗っかり、ギャグ営業に向かうことにした。
- 「ズズさんがちゃんと芸人として笑顔を取り戻せるか、試しに行こう!」
- こはるの車に乗り込んだところで、マックに無線で呼ばれた。何をしているのかと聞かれこはるとデートしていると言った。こはるの出頭に付き合ってた、と言うとご苦労さん、と返された。こはるの出頭を言い訳に逃げようとしてない?とこはるにツッコまれた。
- ちょうど車でマックとすれ違った。出頭してきて、デートをしてるんだって?と言われた。こはる、ちょっとかわったんですって、いいなこはる?と言った。
- ダイヤモンド、君島、と言い合い、こはるに整形のことを話させた。マックはこはるの顔を見て、よくできてるじゃん、と言った。可愛いですか?とこはるは聞くが、仕草で可愛いは決まる、とマック曰くそうらしい。
- マックにより可愛い動きがこはるに指導された。可愛いは作ればいい、作ればいいじゃん、との事だ。マックを見て間違ってた、ボスには勝てなかった、と言うこはるに、間違ってはないよ、こうやって可愛いを突き詰めていくんだよ、ど言った。
- マックに元気になったかと聞かれ、元気ですよ、と言った。他のメンバーも明るくなってきた、ということを聞いた。このミュージカルを楽しんで、と言うマックに、ミュージカルって、結末ってハッピーじゃなくてもいいんですよね?と聞いた。ハッピーじゃなくても、いいけど最後には拍手が起きなければならない。
- もうひとつ、主人公はひとりじゃないといけないのか、と聞いた。マックは、みんなが主人公で、こはるももちろん主人公。みんなでミュージカルをしているのだから、と。それなら、順調です。とズズはそう言った。
- マックにどこに行くのかと聞くとヘルメットを買いに行くとの事だ。おいで、と言われ息抜きに向かうことにした。同中、こはるに笑わせるって約束したじゃん、マック笑ってなかったよ、というこはるにボスは笑わないよ、最初にボスはハードル高いよ、と言った。
- ヘルメットを売っている店で商品を見るが、現金でしか購入できなかった。こはるが代わりにレッドマスクと馬のマスクを購入してくれた。
- 馬のマスクを見てこはるは爆笑した。マックは帽子を外しなさい、と言った。トゲトゲの生えたヘルメットを被った。マックに似合ってるよ、と言われた。豚のおめんにヘルメットを被ったこはるは、マックにすごくいいな、と言われていた。何通りか試して見て、チンパンジーのマスクがシュッとしてていいね、とマックの目に留まり、これに決まった。
- 車に乗る時は必ずヘルメットをつけるように、と言われわかりました、と返した。マックに言われ、3人で次はメイドカフェに向かうことになった。
- 近くの駐車場にGBCメンバーが集まっており、キングスターダイヤモンドズズ、と呼ばれた。予約が必要と聞き、執事をやっているぷぅにいつが空いているか聞くと、2時半くらいから案内できるかどうか、とのこと。かなり混んでいるようだ。電話番号を聞かれ、伝えズズとこはるの2人で予約した。
- こはるに今いくら持ってんの?と聞かれ5億ちょい、と言った。こはるにレギオンまで送ってもらう事に。そういえばギャグしてない、ということを思い出した。
- レギオンまで送ってもらい、どっか行くの?と聞かれて、電話を折り返したり等する、と答えた。バイクを貸してほしい、と言われたので貸すと、1度戻って遅すぎん?と言われた。パンクしているからである。最終的に例のライトの多いバイクを貸し別れた。
- 日々からの電話を折り返した。FIBで音楽喫茶をするらしい。メイドカフェに入れなかったから自分たちでやろう、と言うことであるらしい。何それ?何その発想?一旦ももこからの電話を折り返してから向かう、と伝え電話を切った。
- ももこからの電話を折り返した。日々のやるメイドカフェについて、ももこは客をやるらしいので、一緒に来る?と言われ向かうことにした。全然意味わからないんだけど、と言いつつ。
- 店に着いたが誰もおらず、何で俺がトップバッターやねん、とツッコんだ。みんなを待ってる間ウクレレを弾いた。
- メイド服姿の日々が来て、いらっしゃいませ、と言われた。お帰りなさいませか!と訂正され彼女は店の奥に消えていった。どうやら準備中のようだ。引き続きウクレレを練習した。
- ももことえだまめもんが来た。えだまめもんは執刀医だが、一応メイド枠らしい。意味わからん。
- ダミアン、こはる、ネケもやってきて、5人で入店。メイド日々のお帰りなさいませご主人様に始まり、席まで案内してもらった。オムライスがおすすめとの事で、みんなでオムライスを注文した。床を拭くような動きをしている執刀医にツッコんだ。
- オムライスにはメッセージを入れることができるらしく、リクエストを受け付けてくれるそうだ。日々のセリフ付きである。ももこは「ももちゃん大好き」をネケはクレジットカードの番号、こはるは日々からの罵り、ダミアンは「好きっちゃ」、トウユンは「腐れ外道」。ズズは、「もう、逃げられないね、これから何して遊ぼっか?ふふ」と囁いてもらった。ムフフ、と笑った。気持ち悪い、と周りには引かれた。
- 臨時メイド執刀医まめもんから飲み物が配られた。こちらもメッセージを貰えるらしく、ズズは「右からがいい?それとも、左からがいい?」をリクエストした。豆もんがやると、どうしてもえだまめもんになってしまう。注文を変更し、セクシーに「こんな喫茶店は嫌だ、どんな喫茶店?」の大喜利の回答を求めた。「執刀医が居る喫茶店」と返ってきた。自虐ネタを覚えてみたらしい。あと3問くらいいいですよ、と言われ、何問か出した。
- 普通のメイド喫茶で口直し、と言ってみんな出ていってしまった。瞬発力には自信があります、と豆もんに言われた。なんでみんな笑わないの?と聞かれ、結局合うかどうかだよ、と返した。どういうこと?と聞かれ、またお笑い教えるわ、と返した。
- 豆もんと話そう、ということになり、どこで話す?と聞いた。高級住宅街のプールの中とか、と言われじゃあそこにしよう、と即答した。
- 豆もんの車に乗せてもらい、向かうことにした。ももこから電話が来て、豆もんに捕まったー、と言った。ももこはももこで話す相手がいるらしく、じゃあその後で、と話した。
- 高級住宅街のプールにあったジャグジーに入り、話し始めた。というところで、ルーファスから電話がきて、先日店に来て、その時ぶっ倒れたと聞きましたが、その後の体調は?と聞かれた。あなたとお話したいので、今度はぜひルーファスがいる時に、と誘われた。
- ウクレレを裏でこっそり弾いていたのがバレ、聞かせてみると、うますぎてらしくない、と言われた。また行きますんで、と約束して、電話を切った。
- 改めて、まめもんと向き合った。ミュージカルについて、どうなったか改めて聞きたいとのことだ。進捗について。ズズが座長やめるわ、というところで終わってしまったから。
- 豆もんは、どう進めるか、という方向で結構考えていた、と言った。前回、始めよう、となったのが本番の2週間前。そして、ポスターを豆もんは1週間で仕上げた。それについては改めてお礼を言った。延期で決めた日程まで残り3週間で、このままだと同じことを繰り返すのではないか、と豆もんは言った。
- 豆もんは、トウユンに対して、なんでそんな事言うの、と思ったりもしたが、その後また一理ある、とも思ったらしい。脚本については、今のままでいいんじゃないか、と思ったそうだ。
- 脚本について、悪いところがあるかと問われたらあげられるが、あのままでも問題ないと思っていたとまめもんは言った。ジェイミーの舞台もリハもあまり行けていなかったから温度感が分かっていなかったけれど、と続けた。
- ズズは、音楽、脚本、管理も何でも出来ちゃう、とまめもんは言った。だが、多人数でやると管理コストがかかるので、脚本を委託する、或いは副座長が必要なのではないかとまめもんは考えていたそうだ。だが、ズズの中でミュージカルをやるという気持ちが薄れていることを知り、言いたいことが宙に浮いてしまっている感じだと彼女は言った。
- 任せるのに誰が適任かと問えば、GBCじゃないといけないのか、と返ってきて考え込む。GBCの人達同士で考えて決めていることが多いが、組織の現状をGBC外の人の前で話した時、脚本を書ける人に任せればズズは音楽に集中できるのではと思ったらしい。お笑いパートの部分も良かったし、とまめもんは続けて言った。
- 駄目出しをするときは改善案を同時に出した方が良い、とまめもんは言った。トウユンの投げかけたのは抽象的な問いかけだったから他の人達があれこれ言いだしたのではないかと思う一方で、トウユンのその言葉がなかったら自分は何も言えなかったと話した。
- ズズばかり管理コストがかかると大変だ。音楽、脚本、キャスティング、企画進行、もっとあるかもしれないがそれだけの仕事をズズはやってきた。座長は雑用じゃないからさぁ、とまめもんは言った。
- 脚本についてGBC外に任せるのも一手だとまめもんは言う。だが、GBCの中で脚本をやりたいのだったら、一人で舞台に立った人は自分達の中では居ないから、ズズは場数ではないと言ったけれど、やはりズズが適任ではないかという意見のようだ。どうやら彼女は、どうしたら良いのか真剣に考えてくれていたらしい。現状、ズズが新しく台本を書いてくれるのを待つか、という状況に見えた彼女は必死に考えてくれていたようだ。嬉しかった。
- ぴん子と何を話したかは分からないが、ズズに座長を諦めてほしくないとまめもんは言う。GBCはズズありきだ、と。それに対し、そのイメージを払拭したかった、とキングスターは返す。この人達もGBCの一員だということを証明したかった、だからこそ、脚本から全て、GBC内だけで完結したかったのだ。皆ゼロから作るのが苦手だと思ったからこそ、基礎をズズが作ったに過ぎない。
- スピードが足りなかった、と話すと、十分早いと思う、と返ってきた。台本のクオリティがあれでは良くないと言う意見は分かるけれど、あくまで台本をそのまま読むのではないということを伝えたかったのだが、それを伝えるのにも時間がかかってしまった。話も脱線してしまったし。
- 本来、ミュージカルの台本云々と、キングスターの過去から繋がるキングスターが人を信用出来ない話は別物であり、関係のないものだ。それを皆、混同してしまっているのだろう。
- その場に居なかった人に事情を伝えれば伝言ゲームになってしまい、当事者であるズズは同じ話を続ける羽目になってしまう。だからあの場で5時間皆と話したはずだったのに、ズズの脚本が悪いというのが皆同意という雰囲気になってしまったのが嫌だった、とまめもんは言った。だが、その話は違う、と声をあげるにも、それ故に会話が伸びて長時間になったという側面もある。全体の場で話すことで誤解を生むことがないのは良い点だが、とまめもんは話した。口下手で何を言っているか分からなかったらごめんと言うまめもんに、理解しているから大丈夫だと頷いた。
- キングスターの過去のトラウマを聞いて、まめもんは、今回のことで脚本を作らないという新たなトラウマになってほしくない、と思ったそうだ。それに静かに笑みを零し、ありがとう、ごめんね、と伝えた。まめもんは、自分が同じ立場だったら台本を次に書くときに怖くなってしまう、と話した。
- でもズズがどう思っているか分からないから、その辺りも聞きたいとまめもんが言うので、あんなことを言われた後に、座長を頼まれても出来ない、ということだと話した。気持ちの問題で、立ち上がれない。けれど、まめもんの思いに応えたい気持ちもあるのだが。
- あの場に居る皆がズズのことを好きなはずなのに何故ああなってしまったのだろう、と、そのうちの一人だったと自覚するまめもんは後悔を滲ませた。何だろね、と呟いた。
- 積み重ねなのかな、とまめもんが問うのに、少なくとも不満はあったのではないか、と返した。それが爆発しただけだ。
- まめもんは、トウユンがズズに問いかけたことについて、自分なら個人的に呼んで、提案を含めて話す方がスマートだったのではないかと思ったそうだ。だが、このことをトウユンにまだ言っていないらしい。言うのが怖くて、と零し、歌とか上手い人だから、違うとか言われるのが怖い、とまめもんは話した。
- 皆が皆、まめもんのように聡明で、物事を俯瞰で見ることが出来るわけではないと話した。各々の考え方があるのは受け止めなければならないと思う。だからこそ彼女の話は嬉しかった、と伝えた。
- 熱くなっている人に対して言い出せない気持ちも分かると伝えた。何とも思わないのか、と言われたら思ってもいないことを言ってしまいそうで、また、台本に口を挟んだとて修正案も出せる気がせずに、彼女は口を噤んでしまったようだ。
- まめもんの気持ちに同意だと話した上で、そのままでは居られないとも話す。自分に厳しいことを伝えてくれた人の意見も受け止めなければならないと思ったし、反抗してはいけないと思ったから。それを聞いたまめもんは、違うことは違うと言っても良い、ズズは凄く優しい、思いやりがあるし、と強く言った。少しずつ皆を分かっていくために、紐解くには紐の多すぎる事柄を、ひとつひとつ紐解こうと思った。だからこうして彼女とも話している。
- ミュージカルについて、やっちゃえば良かった、と今になって思う、と話す。それに対して、延期したとて舞台のクオリティを上げる必要性は必ずしもない、そう思うとしんどいから、とまめもんは言った。ズズの一声で何をやるかは決まるし、それに皆は同意してくれる気がする、と続ける。演じるのは僕らであり、僕らのミュージカルに変わりはないから、と彼女は話した。
- ズズの気持ちも分かる、とまめもんは少し沈んだ声で呟いた。何て言葉をかけてあげれば、とまめもんは迷い、凄いし頑張りすぎだけど、誰かに任せるのもありなのかも、座長を降りるならズズを応援する、決めたことにとやかくは言えない、だが気持ちとしては降りないでほしい、とまめもんはぽつぽつ話した。それが聞けただけでも満足だ。
- エモート振り付け師に立候補したが、副座長をやれと言うならやる、と言う。任せる方も不安だと思うが、と辿々しく続けた。
- ズズが潰れないように、なってほしい、と呟く彼女に、うん、と頷く。少しでもやろうと思ったら仕事をちょうだい、とまめもんが言うのに分かった、と返した。じゃないと悪口言って回るよ、と戯ける彼女に少し笑いながら立ち上がった。気持ちの整理がついたら、彼女に頼ることにしよう。
- これから誰かと話したりする?という問いかけに、ももこと話すつもりだと返した。ももちゃんと喋った方が良いと思う、とまめもんから返ってきた。
- まめもんに、人間なの?と問うと、人間じゃないけど?妖精だけど?と返ってきた。知らなかった。立派な考えだ、と言うと、やっと1歳、人間で言えば50歳くらい、と言うので時間軸の違いに唸った。人間かそうでないかは関係ない、とまめもんは言った。
- レギオンまでまめもんに送ってもらうことにした。彼女に感謝を伝えると、ズズがすっきりしているかどうか不安だと言う彼女。こいつはこんなこと言ってたけどオレは知らん、ぐらいで良い、やりたいことをやってほしい、とまめもんは続けた。どんな形でも応援してくれるそうだ。
- ポスターについて信頼しているとまめもんに言ったことを、彼女は嬉しく思っていたらしい。あの話し合いでも、僕はズズに頼られてるけどね、といった気持ちで居たそうだ。彼女にせっかくポスターを作ってもらったのにこのようなことになってしまったので謝罪をすると、もう一度使うのだから謝らなくて良い、と返ってきた。やること決定やん、と笑った。
「僕のことも頭のすみぐらいに置いといてよね」
- 色々言ってすまないね、と言うまめもんに、お話しできて嬉しかったと言えば、素直なところがあって見直した、と返ってきて笑いを零した。これから何をするのか、と問いかけると、何も考えていない、と言うので、いつも通りだと呟いた。暇ぐらいがちょうど良いと思って、と言う彼女は、徐にズズに手を差し出す。彼女とそのまま、ハイタッチと拳を交えて挨拶をした。
「ズズらしさを見失わないでほしいな」
- バイバイ、と車で去るまめもんを見送った。そして、ももこに電話をかけるが、誰かと話している最中のようだ。ももことは何かにつけていつもタイミングが合わない。
- 飲み物が欲しいと思い、レギオンの側で何かをやっていると近付いたが、心なきか何かで、首を傾げた。そのまま奇肉屋のインターホンを押したが、不在のようだ。こはるとの約束までの時間が迫っている。
- ももこから折り返しがあり、ちょうど終わったのでFIBで良いか、とのことだったが、これから約束がある旨を伝える。2時半は彼女の限界か否かを問うと、迷い所らしく困ったように笑っていた。一旦その時間になってから考えよう、と彼女との電話を切った。
- こはるに電話をしたところ、歯抜けのような話し方で困惑した。約束のことを話し、彼女と落ち合うことになった。
- マックが無線で、メイド喫茶にラルと行く予定をしていたのだが、先に行ってしまったためそのことをラルに伝えて置いてくれ、と言っていた。ちょうど行く予定なので、伝言を承った。
- メイド喫茶前に辿り着くと、不二子、ボア、レイラ、しろくま、そしてこはるが近辺に居た。ボアから突然、面白いことをやって、とフリが来たので、ギャグを披露することにした。声を聞きつけたのか、ちのまるこ、ふでこも寄ってきた。
- ギャグを1つ披露したところで、しろくまが、メイド呼ばれたんで行きましょう、とレイラを連れて去ってしまうのでツッコんだ。そして、まだギャグやってないよね、などと言われてしまったので、やってないことになった。
- 気を取り直してもう1つ。笑っちゃう、と言いながらこはるが走り去っていった。ボア、不二子の評価は、犬のモノマネ上手いね、だったし、少し離れた場所で聞いていたちのまることふでこも去って行った。おい、外野。
- おもろいね、とこはるが戻ってきた。オタクっぽい格好をしている、と彼女から報告されたところで、不二子からおひねりが飛んできたので感謝の声をあげた。
- 笑っちゃうと思って離れたこはるだったが、離れた場所に体育座りの青年が居て気まずかったそうな。オタクの格好に着替えた。
- ぷぅに言伝を頼もうと、彼女の元へ近付く。オタクの喋りで予約をしたことを伝えると、予約の時間になったら電話をかけるが、時間がギリギリかもしれない、とぷぅは言った。ぷぅからメニューを受け取り、高額のグッズの話をされ、その値段に驚愕した。
- 時間が押していることを知り、延滞料金を受け取りたいと迫ると、グッズを買ってくれたら考えても良い、と返ってきて、話の噛み合わなさに困惑した。推し達にお金が入るから得では、とのことだった。グッズは買わないと話すと、メイド達のことを悪く言っているのかと冷たい対応になったぷぅを、推しを探しに来たと説得した。
- 時間について再度問うと、運が良ければ30分後ぐらい、とのことで、一度退散することにした。電話が来たら待ち時間があり、その後対応、という形になると聞いた。
- パキちのグッズだけズズに買って欲しい、と言われたので、奢った。高かった。
- ももこと話をしてくる、と言い残して去ろうとしたが、こはるの足がないのでバイクを貸すことにした。その勢いでこはるを轢いた。
- 偶然、葛城が近くに居たので治療してもらうこはるだったが、様子がおかしく困惑した。僕は今日、生まれ変わったんだ、と言う彼の、爽やかで語尾に星でもつきそうな喋り方は、揚物ころもによって大改造されたそうだ。今まで見た中で一番服装が良い、と葛城に失礼なことを言うこはるにツッコんでいると、葛城はどうやら現在進行形でころもに電話でコーチングされている模様。新生葛城なんで、と、葛城の隣に居たロイが指差していた。
- そこで、面白くない人だ、とズズに声をかけたのは市長だった。クソやろう、と悪態をつくと、目の前でズズのバイクに乗った市長が稲妻と共に消えてしまった。オレのバイクー!!と悲鳴を上げた。
- 置いといた、と頭上から声がするので見上げると、建物の上にズズのバイクが。どうやって取れというのだろうか。こんなことをやっていいのか、市長が、と呟くと葛城が、もっと高いところへ行けということだよ、と囁いてきた。高み目指せよ、と市長もイジってきた。市長だから例の高みくん事件を知っているのだろうけれども、限界だよ。
- 再び建物の上にあったバイクが消えて、辺りを探す。目指せる高みを目指せ、ということでさっきの建物よりも低い場所へ飛ばされていた。こいつが市長で良いのか、と言えば、じゃあズズが、と言うので慌てて、やんない、と返した。じゃあ僕しか居ないね、とのことで、腹立つ、と悪態をつきながらも、バイクを取りに行った。そのまま、おたんこなす、と悪態を吐きながらその場を後にした。
- ももこに電話をかけるが、相変わらず時間が合わないことに嘆く。ほっつき歩いてるんだ、きっと。FIB近くを通り抜け、ガソリンを入れに行こうとしたところですずから電話がかかってきたのでバイクを仕舞った。
- すずはズズを路傍で見かけて電話をかけてきたらしい。歌の仕事をもらえるようになったこと、劇やディナーショー、収穫祭などで歌うことを聞いた。すずの所属するレコ屋の店主ラルは、良いんじゃない、と彼女の活動に対しては言っているそうだ。悩みはないのか問えば、ない、と返ってきた。強いて言うなら布集めをするのに一人、ということだそうだ。いずれ大きな悩みが出てくる、と忠告するが、ぶつかったその時には教えてあげる、と話した。
- ワンマンライブをやったら良いのにと言えば、世話になった人を呼んでステージを開きたいと思っているらしく、ラルに話をしてイベント企画をしようと考えているそうだ。
- 師匠は最近どうですか、と問われ、躓いていると返した。人に教えたり育てたりするのは大変だ、と話す。自分は上手く育っているから大丈夫だ、と言うすずの声は以前より明るい。人見知りも少しずつ改善しているようだ。落ち着いたら遊ぼう、と話し、電話を切った。
- 再度、ももこに電話をかけると、噛み合わないね、と二人で笑った。互いに空いている時間を埋めてしまう質なのだろう。話をしよう、と言うと、色々な人と話して泣いたから頭がぼんやりしているとのことだった。感動したこともあったし嫌なこともあったと話す彼女に、まだ嫌なことあるの?と笑いかける。そういうズズはと問われて、嫌なことしかないと返せば、そうだよね、とのことだった。
- 早く話したい気持ちがあるとのことなので、互いにこのままは嫌だろうから少しだけ話そう、と伝えた。FIB前にするか、と問い、そのままバイクで向かった。どこから来るかな、と彷徨く。上からパラシュートで来たら面白いが。
- メイドカフェ、今日は無理そう、そんな気がする、と呟いた。
- みんなの動向、気にするのはやめよう。自分だけスッキリして終わろう、と零した。
- ももこが中々来ず、ドタキャン!?と言った。待ってる間に、ウクレレを練習した。
- ももこがやってきた。何をひいているの?と聞かれたので説明した。
- どんな話したいの?と聞いた。今日の総括、家族について、ネケの脱退について。お互いの個人的な話。色々話したいとのことだ。
- 考え変わった?と聞くと、考え方は変わらないけど、家族って、色んな人が色んなふうに思ってるんだなあ、と思った、と彼女は言った。そうだね、だから認めて行かなきゃ行けない。この人はこう思ってるんだって。変えるのは難しいから。
- ズズは、どういうところを認めて欲しいとお話してくれてたの?と聞かれた。認めて欲しいというか、自分の中の、芯、考え方があって、それを指摘したりするのは人間で、それを認めて受け入れるのは難しい。だから、一人一人と話すのは大事だなって、改めて思った。そうズズは話した。
- ももこは、暫くズズのことを考えていたらしい。ズズに甘えていたな、と思ったらしい。例えば、台本のこととか。ももこは台本を指摘する側だから、みんなの意見にも納得していたけど、逆の立場だったらショックを受けてしまうな、と考えたとの事。ペショペショになってしまうな、と。
- あの時、ももこは、ズズに対して良いも悪いも思ってなくて、台本のことしか考えてなくて。仕事ならともかく、自分たちは家族で、いいものを作ろうって言う中で、あまり沢山指摘をするのはどうなのか、と思った、と話した。
- アイドル活動についてももこは話した。講義イベントの時に、曲を歌ってくれ、と頼んだ時のことだ。ももこは、曲がなかったこと、延期の連絡をくれなかったこと、そして、最終的にももこの役割はなかったこと。その事が悲しかったと彼女は語った。けど、ミュージカルの話の場であったあそこで、それを話すのは違ったかもしれない、と彼女は言った。でも、話をするタイミングも中々なくて、だからあの場で言っちゃった、と。
- ショックではあるよね、結構ももこのこと考えて動いてたんだけど、とズズは言った。でも、ショックだったけど、俺も間違ってたのかなって、ごめんね、と謝った。
- 間違ってたって言うのは?と聞かれた。少し間を開けて、トークショーのやつは、本当にごめん。と謝った。本当にバタバタしてて。忙しかったのは、ももこも理解してくれていた。ズズは、あの時のことをもう覚えてないと言った。忙しすぎて。そこまで気が回ってなかったのは確かで、本当にごめん。と謝った。
- 私も、あの場で言うのは違った、ごめん、とももこに謝られ、お互いに謝罪しあった。でも、いい機会だったのかもしれない。あの場が無かったら、この話をすることはきっとなかっただろうから。ただ、今回の劇に関して、ああいう風に思ってたのは、素直な人間の心として、ショックだった、とズズは話した。でも、ももこの性格的にそう考えるか、という意味では腑には落ちていた。驚きはしてない、と話した。
- こはるからメイドカフェ間に合わなくない?と言われた。間に合わなさそうなので、今日は寝るそうだ。
- えだまめもんから、えだまめもんとももこのメイドカフェの番が来たことを聞いた。変わりに、こはるとえだまめもんに行ってもらうことになった。
- ばかじゃからの電話が来た。メイドカフェが思ったより人気で、3時までに案内が間に合いそうにない、との事だった。
- ズズさんはどうしたいんですか?と聞かれた。ももこはさ、色んな会議の話を聞く限り、……俺じゃない方がいいのかなって。俺は頑張ってきたけど、俺じゃ難しいのかなって。ももこは、自分がやりやすいような、アイドル活動をした方がいいかなー、と思った。自分だと、結構不満に思っちゃうこともあるだろうし。ももこ次第かな、とそう話した。
- ももこに本心は?と聞かれ、やりたいね、と言った。それはミュージカルか、アイドルのプロデュースの方か、そう聞かれアイドルの方と答えた。ミュージカルの方は、モチベーションが無い。やる気が起きない。
- 話し合うのが大切だと思ってて、その中で、これからやろうね、じゃなくて、どうしたい?ってなるのは、どうしてかな、と思った。とももこは言った。
- あの会議の話の時に、ももこは、他の人に声をかけてもらってアイドル活動しようと思って、でもズズさんは、というふうに言っているように、ズズは捉えた。だから、自分よりもももこを気遣ってくれる人が多い方がいいのかなって思った。アイドルになるために、育成をメインにやるより、ずっとそばにいて、ワイワイ楽しくアイドル活動をする方がももことしてはいいんじゃないかなって、そう思ったと話した。
- 私言いましたよ、とももこが口を開く。ズズがプロデューサーになった時、これで一緒にいる時間長くなるね、いっぱいお話できるね、そう言った時に、そうだねってズズが言ったことをももこは話した。
- この街の中では、ももこは話している方だ。それくらい自分はほっついてるから。自分の中では、ももこに時間を使っているつもりだった。なるほど、とももこは言った。
- もちろん、一緒に仲良く話しながら、というのもいいけど、ズズはあくまでプロデューサーで、ももこを人気して、覚醒させなきゃいけないから。
- プロデュースってことは、目標はズズにあったのか、と聞いた。1つは、GBCメンバー全員と仲良くなって欲しい。2つはズズだけでなく、GBCメンバーみんなでももこを支えたかった。自分以外との絡みが必要だな、と思ってたから、と話した。それが、過度に出て、ももこはズズとの関わりが薄いように見えたのかもしれない。
- ももこが何かをしよう、と言った時に予定がない限りはズズは行っていた。逆に言えば、それくらい自分は予定がギチギチなの、と言った。ももこが変わりたいって言ったから、厳しくやろうと思った。いい所はいいと言うし、悪いところは悪いと言う。はっきり言おう、ってももこもそうして欲しいと言ったからそうしてる。
- これからプロデュースをどうするか、と聞かれた。曲をあっためすぎたな、とは思った、と話した。せっかくなら、新しい曲も作ってみたい。歌もももこは格段に上手くなった。
- 上手くなったから、早く世に出してあげたい。そういう思いで、ミュージカルにももこを出そうと思ったんだけどね。ももこは、ミュージカルで歌を歌いたいって自分も思ってた、って言いましたよ?と。
- けど、アイドルのプロデュース活動を早く終わらせるために課題としてあの曲を早く終わらせようとしてるんじゃないか、とももこはそういう風に言っていた。
- そうです、言いました、とももこは言った。ももこの歌うタイミングが台本の流れとあまりに違ったから、ミュージカルと、ももこのアイドル活動。やることがふたつあって、そのふたつを合わせたのかな、と思った。あの歌を使うなら、ミュージカルなのかな、と思ったりした。彼女はそう語った。
- 多分そこはいくら説明しても誰にも伝わらないな、と言うと、私は聞いてないです、とももこが言うので説明した。あれは、1番最後の下りは、別に絡めなくてもいい。暫くして、という区切りを入れて、数年後のアイドルになったももこを見せよう、という形で見せた。だから、あれはミュージカル関係なしに、牛桃ももこが歌を歌ったという形があればよかった。だから、脈絡は別になくても良かった。
- だったから、それはGBCのミュージカルなのか、それともももこのアイドル、どちらを押し出す予定だったのかと聞かれ、両方、と即答した。
- 別にももこの曲は無くてもいい。あれは、切り離している。ももこは、切り離したからこそ、無理やり入れたように感じた、と話した。
- ミュージカルはあくまで夢を見つける話。だから結果が欲しい。それで、アイドル。切り離すことも出来るが、決して繋がっていない訳では無い。
- プロデューサーを、どうするかという話に戻った。もっと一緒にいるなら、他の人に頼んだ方が良くて、今までのようにするのであれば、ズズは続けてもいいと考えてるという感じか、と聞かれ、わかった、と言った。
「本気で変わりたいんだったら、俺はももこを変えれる自信がある」- ももこがなりたい、変わりたい自分に近づけられる自信が自分にはある。でも、それよりも、仲良くみんなでやりたいのであれば、かな、と言った。そう言って、瞑想に入った。
- FIB前にて起床。誰もおらず、寝たかな、と呟いた。アイドルプロデュース活動について、色々考えつつ、難しい、と零した。
- FIB前でももこを待っていると、レンがやってきた。ももこを待ってることを話し、レンはFIBの中に入っていった。
- ももこに電話をかけると、出た。今日はレンと話す約束もあったらしく、そっちに行くとの事だ。
- 誰と話したのか、誰と話してないのか、整理した。そして、なんか、もういっか、無理やり話さなくても。ももこがやりたいって言ったらやろう。整理整頓できてない人に、整理整頓しながらは話すの疲れた!と。自分は言った。だからもう終わり!もういい!と吐き捨てた。そして俺はダンサーになる!!と歌って踊り始めた。
- この街で生きていくのは、難しい、激ムズだ。そう話して、眠りについた。
- 11/9 『👑KSDズズ「あと1週間」』
- 【個人面談編[Side:サトシ&らみ]GBCに居る意味】
-
+ 開く - ビルの屋上、角で目覚める。危うく落ちるような場所に居て慌てた。そのまま無線に入り、挨拶をした。
- 降りたら死ぬよな、と地上を見下ろす。飛べないよな。
- 階段を降りながら無線でももことマックが話しているのを聞き、何かを作っている様子を察した。詞が出来たかと言ったか、曲を作るのだろうか。良いじゃないか。
- ネケがGBCを脱退したことがマックから共有された。日々が完全にか、と問うのにマックが言うには、完全脱退だそうだ。完全にって何だ。ネケは個人医を目指すようで、その話を一切口外しないようと伝えられ、分からないが一応納得した。色々あるんだろうな、やりたいことやれば良いだろう、と呟きながらバイクにガソリンを入れた。
- BMCへ向かうと上田を思いきり轢いてしまった。ゼロ、葛城、が流石にこれはギャグ、と言い、ころもが見ました!と挙手した。ズズさん見たもん!と言うころもに、ジブリかとツッコんだ。
- まきぴに修理されながら、自衛隊のような真っ白の服装にツッコむ。説明を求めたが、説明は隊員と思しき面々にたらい回しになりされなかったので、帰ります、とその場を離れた。
- 着信履歴とTwiXを見た。カフェがオープンした、というダミアンのツイートを見つけ、FIBへと向かった。カフェに入ると、マックの声が聞こえて黙り込む。何やら話している様子で、そっとその場を後にした。
- 街が静かな気がする。レギオンで車の状態を確認し、修理の必要が無いことが分かったので、ガソリンを入れに行くついでに、開いている店を見て回ることにした。地図を見て、メリー&ベールとやらに向かうことにした。
- ゆちゃめろでぃの名前を見て連想したのか、個人医ねぇ、と呟く。そんなに直ぐ個人医になれるようなものなのだろうか。
- Stateを見ると、知らない名前が多い。ティキーチック、って何だろう。数日いない間にこんなにも変わるものなのだろうか。
- 目的の店メリー&ベールの玄関先で、広間ハーレム、という文字を見つけて吹き出す。開いてなかったので、カレー屋を目指すことにした。
- カレー屋へ辿り着くなり、勢いで店先に居た星ノみこを轢いてしまった。病院へ送ろうかと申し出たが断られ、何故かみこはゾンビ化、隣に居たぞん美子もゾンビ化してしまい、困惑した。変なコント始まっちゃった。帰ろうかな。帰ろう。夢でも見ているのかな、オレ。
- サトシから電話を貰っていたことを思い出したが、今はかけないことにした。
- 金髪の眼鏡の人覚えておいてください、とTwiXで書かれていることに気がつき、一方的だとぼやいた。
- それにしても街が怖いほどに静かな気がする。シャノールへ向かうが、TwiXの報せとは裏腹に、閉店中。
- サトシから電話が入り、電話をくれていただろう、と問われた。その件は終わっているのだが、話を聞くことにする。彼は起きたてらしく、ネケの脱退などを聞いて困惑している様子だった。
- 今から整理するか、と問い、サトシの所在を訊いた。何をしているのか問い返されたので、飲食店を回っていること、向かった店が閉まっていたことを話す。すると、猫カフェを開けることができると申し出があったので、猫カフェで待ち合わせることにした。
- 一旦、カジノのホイールを回したが、当たったのは少額のチップのみだった。
- 猫カフェを目指す。いらっしゃいましたー!と声をかければ、サトシが出てきて、ラムネを頼んだ。久々に起きた、と話すと、彼とは2週間ぶりであることを知る。サトシが律儀にメイドの格好をしているので、自分だけなのに着替えなきゃだめか、と首を傾げた。その後、変面並のスピードで着替えて出てきてくれた。
- 猫カフェ外のベンチで話すことにする。会議から起きていなかったサトシ。
汗 流した後、と言う彼に、嬉しかったな、と笑いかけると、彼は困ったように笑った。 - 会議の後、ひとりひとりと話していたことを話す。サトシと今更話すこともないとは思うが。
- ネケの個人医の件で、きっとネケは次の審査を狙っているのではないか、と話した。知らなかったことだが、ネケが個人医を目指していたこと、その思いがあって抜けたからこれ以上詰めないでほしいと共有されたことを話した。こはるがしばらくGBCから離れたいと話していたことも伝えた。
- まるんから電話がかかってきた。着信音を聴いてサトシが新曲だと驚いていた。
- まるんからの電話に出るなり、深刻そうなので、死ぬ?と問うと、死なないが、カレー屋の前に今すぐ来ることが出来るか、と問われる。恐らくカレー屋前であった件だと察し、今忙しいと伝えた。だが、何よりも優先して来てほしいと言われたので、今自分が抜けたら色々な人に迷惑をかける、誕生日パーティー中で、と話しながら、ハッピーバースデーの歌を歌った。
- 誰の誕生日なのか、自分も祝いたい、とまるんが言うので、友人の黒ひげさん(ワン○ース)、と話し、サトシが声真似で応じた。黒ひげは今日誕生日じゃないと思うとまるんが言うので、あなごさん(サザ○さん)も居ると話し、サトシが声真似で再度応じた。そのまま電話を切った。
- サトシに何事かと問われ、カレー屋の人を轢いてしまい指名手配を食らっていることを話した。サトシが途中、ズズさん電話中で、と呟いていたのは、どうやらズズの言い訳に一役買ってくれていたらしい。一役どころか三役であるが。
- サトシとの話に戻る。GBC滅茶苦茶だよ、とこはるが言っていたことも話した。
- サトシはGBC好き?と問うと、好きっちゃ好き、無茶振りは嫌なこともあるが、抜けたいとは思わない、友達感覚、と返ってきた。それに対して口籠もり、どうしようかなと思っていて、と呟けば、え?!抜けるの?!とサトシが素っ頓狂な声をあげた。どうしようかな、と言うとサトシが、待って待って、と焦り、抜けたら泣くと言い出した。
- 抜けるまでは行かないが、芸事はもちろん、色々なことを見るために入ったGBCだったが、上手く行かなくてどうしようかと思っていると話す。大型に行っても良いが、目標を持ちたい、今目標がなくなってしまった、と続けた。GBCに居なくても出来るのかもしれないと思い始めている。
- 正直なことを言うと、GBCに居なくてもズズの人脈なら100%出来る、この街でボスを除いて顔が広いから、とサトシは言う。ズズはそれを率いる力があるから、と。
- マックの元で色々見えるかなと思って入ったGBC。ここに居なければ、ウクレレ、大喜利、作曲、無茶ぶり、誰かと何かをやるということは出来なかったことだ。だが、現状以上のことがあるのだろうかとも思う。それに対し、何かしらは起こるし、GBCに居たからこそ今のズズがあるとサトシは返した。
- 会議のことも、1対1で話したこともあり、ももこが今ズズをプロデューサーとするのが嫌なのだろうと思っている、と話した。
- ももこの件で引っ掛かっていることがあるとサトシが言う。急遽アイドルを発表すると言った時、ズズが動けないからとGBCの面々にももこを任せた時のことだそうだ。急なことだったことについて、別のアイドルがこの街で動く──ぴん子から聞いたアイドルのことだ──という情報が入ったからだと説明した。本当はもっとゆっくり進めたかったのだが、ファーストペンギンを狙うため、動いたのだった。
- サトシとしてはオタク軍団が必要なのか疑問に思っていたらしいが、それに対し、インパクトを与えることはもちろん、ももこが一人では動けないと思っていたから、そしてGBC全体で彼女のアイドル活動を引っ張りたかったからと話した。だが、それはももこにとって逆効果だったのだろう。
- ももこについては返事待ちだと答えた。だが、もうズズを尋ねてくることはない気がする。無いと思う、と強く繰り返した。そうなったときに、GBCで何をやろうかということが思いつかない。次のステップへ進んだ方が良いのではなかろうかと、そう考えたのだ。
- 今はズズとして何か考えていることはないかとサトシに問われ、お笑いをそろそろやりたいかもしれないと話した。トークイベントもしたが、転移先生にも以来会っていない。張り合う人も居なければ、教わりきったという感覚もある。
- 何かすると言ったら付き合う、と言うサトシ。その直後、無線でらみが眠ることを聞き、直ぐ電話をかけた。寝るの?とサトシと共に言えば、なんで一緒に居るの、と返ってきた。たまには喋ろうと思って、と言えば、行ってやらんこともないけど、とのこと。来てほしいんでしょ?今どこ?とらみが言うので、猫カフェだと伝えた。電話を切った後、彼女の訊き方にツッコんだ。
- マックの元に居て出来ることはあるのだろうか、と話す。現状マックに近付いているズズなので、これ以上は、とも思う。それに対し、デメリットはないから居た方が良い、と言うサトシ。GBCにつきっきりではなく利用しろとマックも言っていた。サトシもGBCのキッチンを利用してあれこれやっているようだ。
- 刺激、と呟く。今日何しようか、になっているのが、あまり良くないとは言わないが、難しいのだ。視野が狭いのかもしれないとも思う。色々なところを見た方が良いのかもしれない。
- 何かやろうと言いたいのは山々だが、何も出ないと呟くサトシ。楽器とか、この街にバンド居ないし、とサトシが思いつきで言った。ギター居ないかな、と呟くと、らみさん、とサトシが挙げ、彼女がギターを弾くことに思い至る。ボーカルは?ドラムオレやる?と首を傾げた。
- スリーピースバンド、というのは何だったか。3人のうち誰かがボーカルをやるのだろうけれど、と考え込むと、サトシが、ドラムが歌っても、と言うのでツッコんだ。聞いたことないよ、ドラムボーカル。
- バンドか、と呟く。ありだな、と言った後、そういえばらみが辿り着かないことに気がついた。どこかで事故にでも遭っているのだろうか。パンプキングが無線で挨拶をするのにらみからも返答があったので、生きていることは分かるのだが。
- と思ったところで救急車のサイレンと共にらみが登場。パジャマ松葉杖。衝撃なんだけど?入院してて抜け出してきた?とサトシと口々に問えば、眠るところだったのでパジャマのまま、寝ぼけて運転していたところ事故に遭い、ここまで来たのだとか。おまたせ、と言いながらサトシの隣にらみが腰を下ろした。
- らみに何をしていたのか問うと、コンビニバイトと街ブラ、と言うので、コンビニバイトとは何かとすっとぼけた。犯罪とは無縁のような反応をしているが、キングスターはやることはやっているのである。コンビニバイト、つまりコンビニ強盗はやったことあるかと問われ、ある、と答えたが、あるよね?!と自分に問うた。はてさて、銀行強盗もやったことあったか。誰を人質にしたんだったか。
- 何しようかなと思って、と口を開く。マックと居れば見えないものが見えるかと思い入ったGBCで、色々なことを知った、と話し始めたところでさぶ郎から再び電話が。それに、真剣な話じゃないのかな、とらみが立ち上がった。
- ズズが疑われている、ズズの疑いを晴らしたい、どこに居る、とさぶ郎に問われた。用件を察して、誕生日パーティーをしていると答えた。誕生日プレゼント持っていく、ぬいぐるみがある、とさぶ郎が言うので、黒ひげが、と言うとサトシが声真似で応じた。ハム太郎も居るの、と言うとらみが声真似で応じた。だが、それらに対してもさぶ郎は、どこにいるの、の一点張り。1回かけ直すと言えば、会って話したい、ズズがやったの?と問われ、覚えていないと返答する。覚えていないのなら病院へ行こう、と言われた。どこにいるの、とさぶ郎が引き下がらないので、猫カフェ前と返答した。
- このまま電話を繋いでいるようにさぶ郎に言われたので、コソコソとサトシ、らみに助けを求めたところで、サイレンが。攫われる!と嘘を吐き、サトシとらみと共に車に乗り込む。まるんとさぶ郎が追走し、止まらない!とサトシが、ブレーキが効かない!とらみが誤魔化しながら逃走した。だが、そのままシートベルト未着用で吹き飛び、ダウンした。
- まるんに回収され、アイツらを捕まえてくれ、と言いながら運ばれる。サトシとらみはそのままズズを乗せたまるんのパトカーを追走。助けて、と呟くと、絶対にさぶ郎がズズを救う、とさぶ郎が意気込んだ。そのまま、カレー屋へと運ばれた。
- 星ノみこ、ぞん美子、セイジがカレー屋から出てきて、らみとサトシも車から出てくる。この人、とみこ、美子が指すので、何もやっていないと弁解した。その後、ラルも店内から出てきて、蹴られた。
- 記憶が無いと言っていたが、とサトシが助け船を出し、ズズも、今言っていたことは都合の良い所をピックアップしていると主張。救助に来たぷぅには現場蘇生をお願いした。
- 当たってしまったかもしれない、と話す。その際、怪我をしていたから病院へ連れて行こうかと申し出たが、ゾンビになっちゃったと変なコントが始まり無視されてしまったため、そのまま置いて帰ったことを伝えた。
- 覚えてるじゃん、ということになり、覚えていない、と言いながららみとサトシの側に寄ると、ラルが距離を詰めてきた。近い。
- ちゃんと謝ったら許してくれるよ、とさぶ郎が耳打ちする。その最中、営業停止とか示談とかそういう話になるので、セイジに、自分もカレー屋店員であることを伝えると、何やってんすか、と驚かれた。相手も自分もカレー屋ならどうすれば良いのか分からなくなってしまった。
- さぶ郎に謝ろうと言われ、ごめんなさい、と適当に謝ると、非難の声。プリズンか、罪重ねて、と言われた。気持ちの篭もった謝罪の歌っすかね、とセイジが、いつぞやのことを思い出してか言うので、ウクレレを取りだした。謝罪でハワイアン。
- ごめんなさい、だけどお前等も悪いと思う、オレが謝れば解決するなら面倒くさいけどごめんなさい、と歌った。投げやりだったが、ちゃんと謝れたことを評価してもらったのか、さぶ郎に赦しの言葉をもらった。
- みこ、美子に許してもらえるかの確認が入る。ズズが少々口悪く返すので間にまるんが入りつつ、二人とも大丈夫とのことなので、大丈夫なんかい!とツッコんだ。丸く収まったようだ。
- サトシ、らみと共に車に乗ってカレー屋を離れた。途中のらみの裏切りと、サトシの運転の腕にツッコみつつ猫カフェに戻れば、チェッカー柄にピンクの羽のついた犬が居た。
- ベンチに座り、それでね…と静かに話し始めると、よく戻れるな、とツッコまれた。サトシ、らみも座る。
- これ以上目指すものはあるのかと思っている、と話した。GBCの在り方に悩んでいると言えば、目標がなくなるほどこれまで懸命だったことをらみが指摘した。彼女の目標はワンマンライブだそうだ。
- 学べることはまだあるのだろうが、自分はGBCに居て良いのだろうかとも思う。それに対してらみから、居たいとは思わないのか、と問われ、居なくても楽しめるのかと思い始めてきた、と返した。GBCに何故居るのだろうかと考えてしまったのだ。
- 一人では出来ないことを手伝えるというメリットがある、とらみが言う。それはGBCに居なかったら出来ないことか、と問うと、直ぐ動けるという点では組織に属していた方が良いだろうとのことだった。それに、ズズがもしGBC外として依頼をするとなると、金銭の授受が発生して堅苦しくなってしまう。
- 自分でやるならまだしも、誰かに何かをやってもらう、というのが苦手だ。やりたくないのならしなくても良いのでは、とらみが言い、経験を積みたいのならやればいいのでは、とサトシも続ける。何でもチャレンジだと思ってやるズズ。ズズは色々なことが出来ていることがかっこいいと思っているし、それを見て頑張ろうと思える、ズズにはそういう力がある、それを近くで見ることが出来て幸せだ、とらみが言った。……そんなに良いこと言えるんだ?!
- らみのことを見くびっていたようだ。嬉しくなっちゃった、単純なんかな、とぼやいた。
- 頑張っている人を見ると自分もと思うものだ。ズズも負けず嫌いでは、と問われ、実はね、と返すと、バレバレだと返ってきた。高みくんの時もそうらしい。諦めたくなかった。ももこのプロデュースも、ミュージカルも、悔しいのだ。
- 出来ないと分かったことは早めに諦めるのもいいとらみが言うが、それにサトシが、ズズの場合マックがそれを許してくれなさそうだと返す。マックはキングスターに何をさせたいのだろうか。
「作りたいと思っていないときに作ったとしても良いモノできなくない?やりたいことやればいいじゃん」
- らみに核心を突かれ、そうかも、と呟く。出来るのかという五里霧中で藻掻くより、作りたいものを作る方が良いのかもしれない。作るスピードを褒められ、嬉しく思う。期待に応えたいと思う、だから受けてしまう、と話した。ズズが凄いことは皆分かっている、凄いからこそ出来るのかと思ってお願いしてしまう、とらみが言った。
- 絶対に無理と言い切れる作業量をズズがやっている、とらみは話した。無理だと自分達が言う量の何倍もやっている、とサトシも言った。凄いことが皆の中で普通になっていて、感謝を伝えられていなかった、とらみが続けた。
- らみちゃん、とちゃん付けしてこんがらがるも、らみは今でもワンマンライブをやりたいと思っているかと問うた。やりたいが、曲がちゃんと出来ないとやりたくない、と彼女は答えた。
- サトシはやりたいことないのかと問うと、その前にズズがウクレレを弄っていることにツッコまれた。
- 誰かが何かをするのに手伝う力は発揮できるが生み出す力が無い、とサトシは言った。今言えるのはベースだ、と話した。
- スリーピースバンドをやりたい、と呟く。ウクレレベースギター、ドラムは誰が?という話になり、ズズに任される流れに。らみに、やってみて、と言われて、何だ?と困惑した。誰かが歌わなければならないのか、と問いかけ、らみに、やるかと問うた。趣味で、暇なときにやろう。決めた、そうしよう。
「ふたりのために頑張ろう」
- らみに手助けが欲しいのなら手を差し伸べよう。サトシが生み出せないのなら生みだそう。やりたいと思うことをやろう。人生に正解なんてないからね、と言うらみに、どうした、急に光が差した、とサトシと困惑した。久々に彼等と話してすっきりした。持つべきやな、と言うと、それ以降を言え、とサトシに言われ、再度、持つべきだ、と呟いた。
「だから、(2人は)居てね、GBC」
「居るよ全然。抜ける気ないから」
「僕も抜ける気ないから。逆に抜けんといてよ?」
「それは分かんない」
「「お~い!」」
- 持つべきだからね、とサトシが繰り返す。ネケが目標持って抜けていったから考えてしまった、と呟いた。ネケに関して初めて知ったらみとサトシ。起きたらこうだった、と二人は言った。聞けるようになった時に聞けば良いと思っているらしい。
- 個人医の話で思い出したとサトシが話し始める。指名手配中で病院に行けない犯罪者が治療するのに、8314というパスワードで入れる建物だと言うので、伐採し~よう、で覚えようと思う。だが、闇(83)医(1)者(4)か、と思い至り、吹き出した。
- 眠るところだったのに申し訳ないとらみに伝えた。話せて良かった、とのことだ。
- サトシがベースの進捗を話してくれた。オーシャンゼリゼという曲が何かしらに引っ掛からないというので、何のことかとすっとぼければ、何だこいつ、と言われた。
- カレー屋に謝りに行ってくる、と伝え、らみとサトシと別れた。だが、らみがズズの進行方向へ来て轢いてしまい、轢かれた!と訴えながららみがサトシの車に乗り込んでいった。
- カレー屋へ向かい、閉まってしまったことを知り、スマホを見ながら独り言ちていたところ、後ろからさっきわかれたはずのらみとサトシが追いかけてきていた。ボソボソ話していたところに、恥ずかしい。何を話していたのかと問われ、カレー屋のことだと言うが、素直になりなよ、と返され、車にアタックした。
- だが、その場を離れても二人は車で着いてくるので、逃げつつ、帰れよ!と声をかける。追ってくるかと思えば、そのままらみの自宅の方へと去って行った。流石に帰ったか。
- こはるは居るのか、と呟き、スマホを見る。カレー屋閉店のツイートが見当たらないが、地図上で閉まっていたので閉店しているのだろう。
- 飲食店が閉まったので何をしようかと思い、警察へ行こうかと思い至る。ひとまずレギオンへ戻るが、ふと大川への用を思い出し、A2へと向かった。
- A2へ行くとチェンマヨが居た。大川の所在を問うと、魂が抜けている最中らしい。
- ヤバッキオという青年も居て、初対面なので挨拶をした。彼はこの街唯一の芸人であるキングスターを噂で知っているようだ。ギャグを見たいと言うので、披露した。感動したので、と言いながらおひねりを送ってくれた。おひねりの数字の羅列でボケてくれたのだが、ひとつネタ──とある真夏の夜のネタだったのだが──それが通じなかったので、経験値が足りないかもしれないと言われた。
- 大川が、ズズの気持ちが分かる、と言う。日に日に性を出してくる、と言いながらヤバッキオのことを指すので、分かるんかい、とツッコんだ。
- 大川とチェンマヨに、プレゼント用で車が欲しく、黒と白のカスタムをしてほしい、と伝えた。イマイチイメージが伝わらなかったので、ぴん子にあげたいと話すと納得された。
- 大川がおすすめを持ってきてくれたので、性能の説明や価格帯を聞きながら試乗した。大川もぴん子にプレゼントをしたいと考えていたところらしく、3億6000万程のところを3億に値下げすると言ってくれた。2億5000万ではどうかと交渉するが、大川の比率が上がってしまいズズからのプレゼント感が薄れる、見栄を張れるというのは機会だ、お金があったとして張れない見栄がある、と大川に唆さ…説得され、3億払うと言った。だが大川に、ここで2億5000万ともう一度言ったなら、と言われ、真面目なところが出てしまったとぼやいた。でもかっこいいと思う、と慰められた。
- 大川の仕入れを待つ間、ガソリンを入れに行った。その後、ジェリ缶を買うためガソスタへ行ったが、持ちきれずにお金だけを支払うこととなってしまった。
- 病院へ行くと暇そうな面々を見つけたのでロビーへ入ると、ももみの悲鳴と共に、さぶ郎、ももあ、芽久未、ましろがズズを囲んだ。ましろが言うには、怖いことがあって笑いを求めている、とのことだ。ギャグを披露したところ、高尚だ、頭が良い、と拍手をもらった。
- ごうが来て、用があって来たけどズズが居るから、と言われたので、変装したら良いと提案された。
- ATMの陰に隠れて着替えているとるんるんが来て、ピンク髪の子を轢かなかったか、と問われた。そこでさぶ郎がその件は解決したとるんるんに伝えたので、ズズもるんるんにありがとうと伝えた。るんるんはどうやら、別件で病院を訪れたところ、星ノみこが言っていた特徴に合致した格好を見つけ、心当たりがあるなら謝るようにと伝えようとしてくれたらしい。そのまま彼女は去って行った。
- 高校生バイトの格好をし、そっと救急隊の輪に交ざった。場にはたえこ、ぷぅも合流していた。ごうの話では、白用のフィットネスとやらのアルバイトの話らしく、その話を伝えてごうは去って行った。
- 変装したから教えてもらえたね、とさぶ郎が言うので、頷き、着替え直した。曲作ってブートキャンプとか、と提案された。だが、白市民しか働けないのなら自分はどう足掻いても無理だ。たえこにそうなの?と問われ、犯罪していないことも話すが、そこでぷぅが、セクハラ罪で切られるだろうと言ってきたので突っかかった。最近やってない、やらないように気をつけている、と話した。それより、ナスの曲をもっと流行らせて、とぷぅを指した。
- ももみが首を傾げるので何かと思えば、さっきまで病院がシリアスで、ズズの姿が見えたときにほっとしたのだとか。病院襲撃があったらしい。襲撃するなら一般市民を解放するよう言ったら逆に人質に取られた、とのこと。当たるところがないのだろうかとズズは考え込んだ。ギャングも増えてるが、868とTG以降は知らないと言うももみに、聞いた気がするが興味が無くて忘れたと話した。
- ズズはGBCのどっち、とももみに問われ、どっちなんだろうね、分からなくなってしまった、と話す。それに、GBCに要るのか、居なくても出来ることがあるのではなかろうか、GBCに所属していたら白市民パスも取れないし、と続けて話した。ももあが白市民パスを失ったことを聞いた。
- そこで大川から、車が完成したと電話が入った。暇つぶしに付き合ってくれてありがとうと伝えると、また来てね、と温かく送り出された。珍しい。
- ちっぽけなナスの歌を口ずさみながらA2へ向かった。道中、芽久未の着信音を作るのを忘れていることに思い至った。
- A2でチェンマヨに修理してもらった。汚れ、と、よだれ、を言い間違え、彼女に可愛いと言われてしまう。可愛いと言われるとドキッとしてしまうのは単純なのだろうか、とぼやいた。
- ズズって着信音受け付けてないか、と問われ、ズズの作った着信音が欲しいと依頼された。ピンと来た時に作ってほしい、と言われてイメージを求めた。ミンミンボウ、A2、海上レストランで働いていると教えてもらった。サトシやダミアンと友人なのでイメージを聞いてもらっていい、と言われ、友人関係を意外に思った。
- 着信音の受付にやったー!と走り回るチェンマヨを可愛らしく思ったが、大川が、チェンマヨはまるんの彼女だ、と耳打ちしてきて、思わず、まるんの彼女?!と大声をあげてしまった。
- 大川のカスタムの車を確認し、受け取った。喜んでくれると良いが。
- 無線でサトシに、チェンマヨのイメージを問う。音楽にしたら何だと問えば、オールマイティだと言うので、サトシに聞いたのが間違いだった、と返した。その後、チェンマヨとのやり取りをかいつまんで話すと、明るい、悩みの無さそうな子、と返ってきた。曲作るのか、と合点がいったらしく、明るい曲が良いと思う、とアドバイスされた。
- 白市民パスがほしい、と呟いて署前を通りがかるが、警官の姿は見えない。しばらく見ていなかったSMSを見て、TwiXをそのまま見た。魔法少女カフェが開いていると知り、車を走らせた。だが、TwiXでボイラの名前を見つけ、南署だっただろうか、と思いつつも本署へ向かってみた。
- 署前に居た警官にボイラの居場所を問うと、じきに戻ってくると言い、その言葉通りボイラが戻ってきたので、警官に先導されボイラの元へ向かった。
- ボイラにドタキャンさ、と声をかけるとその呼び方に慣れたのかスルーされた。元気か問うと、ぼちぼち、と言うので元気がなさそうだ。そこへリコも近付いてきて、ボイラが元気か気になって来たのだと話すと、元気じゃない人の返答だ、と話に混ざった。ボイラとリコが双方向から話しかけてきて困った。
- ボイラが魔女の酒場へ行った時に客7人にキモいと言われてしまったと聞いて大笑いする。その時の格好を見せてもらったが、キャップに短パン、眼鏡といった秋の紅葉を見に来た少年のような格好で、思わず気持ち悪いとズズも言ってしまった。突き抜けているわけでもなくリアリティすぎるからだと思う、と伝えた。
- さぶ郎、ミンドリーに声をかけられ、ボイラに聞きたいことがあってきたと話す。ボイラははみ出し者だと思っているキングスター。マックと喧嘩したからそれについても気になって、と言えば、ミンドリーが驚いていたので、事情を説明した。さぶ郎が言うには、まだ喧嘩中らしい。
- ジェイミーから電話がかかってきて、さぶ郎、ミンドリーに一言添えて電話に出ると、相談があってとのことだった。年明けに作品を作りたいと思っており、GBCの役者も含めてやりたいからその相談だというので、レギオンで待ち合わせることにした。そのまま署を後にした。
- レギオンへ行くとちょうどジェイミーが辿り着き、彼と話す。彼はJTSでズズがやっていた即興劇を見ていて面白いと思ったそうで、JTSでの実話を元にして演劇を作りたいそうだ。ズズが台本を作った時の話に引っ掛かっているジェイミー。ズズが良ければ、一緒に台本を書く、もしくは、匿名でズズが台本を書くことを提案された。書ける人は書いた方が良い、絶対に!と熱く語る彼に驚く。
- 既存の作品を届けることを悔しく思っているジェイミー。台本を書ける人を彼は、ズズ、サブちゃんしか知らないそうだ。一緒に本を作ってみませんか、とそういう誘いで、やりたいなぁ、と呟く。やりたいのだが、怖い、と伝えると、絶対に支える、少しずつ構築して、一緒に何かを作れたら、とジェイミーは言った。苦だと思ったら言ってもらって構わない、書きたいなら書くべき、とジェイミーは続けた。ボロボロかも知れないし、ジェイミーが納得出来るものは書けないかもしれない。だが、ジェイミーは、笑顔で言う。
「一人で作る作品じゃないですから、演劇は」
- つまらないと思う人が居たら何がつまらないか話せば良い。ゼロからイチにするズズの力が必要だ。ヒャクにならなかったとき、イチをヒャクに出来なかった皆のせいだから、と彼は言う。皆で最後まで良い作品だと思えるように。彼の心からの言葉に感謝を伝える。
- 否定された分肯定している人も居る。大丈夫。手伝う、と彼は言った。──諦めてた。ロスサントスは、夢を諦める街じゃない。やってみよう、勉強させてもらいます、とズズははっきりジェイミーに伝えた。
- どれくらい本を書いてきたのか、と問われ、お笑いのネタは書いたが台本は初めてだ、と伝えた。初めてならなおのこと、初めから上手く行くわけではない、少しずつで良い、と言ってくれた。
- ズズが作った台本を見てほしい、とジェイミーに話すと、快諾してくれた。
- 台本の面白い面白くないにかかわらず、書くことが出来る人は少ない。ズズの書いた台本の登場人物の数を問われ、10人以上と答えると、なおさらだと彼は言った。お芝居は上手い下手のラインこそあれど好みの世界であり、書ける書けないという入り口が大切なんだとジェイミーは言ってくれた。──やっと、もう一度立てた。
- 起きたら連絡する、とジェイミーに伝えた。一緒に舞台に出られることを楽しみに、彼とわかれた。
- こんなこと、あるんだ、と呟いて走る。自信はない。ずっと気にしていたんだ、彼は。やろう。動こう。やってみよう、とキングスターの声は徐々に明るくなる。GBCで学んだ力を全てぶつけてみよう。どこまで通用するか。ジェイミーがきっかけで舞台をやることになったのに、まさか彼に救われるとは。変なの。
- どうやって物語というのは組み上げるものなのだろうか。勢いでやっていたから知らなかった。
- うさぎさんの占いの言葉が過ぎる。動くべきだと彼女はそう言っていたはずだ。
- 学ばせてもらおうと思う。台本を渡すときには、ジェイミーに色々台本のことを話したからこそ、登場人物の名前を伏せて渡すことにした。
- 何故ジェイミーが、彼の舞台に対して本気じゃないなどと言ったのだろうか。あれは彼の本心だろうか。鳴っていたサイレンもいつの間にか静かになり、地下駐車場で一人呟いた。
- 路地裏に走った。GBCの役者を使うとしたら、ズズの中ではただ一人だ。路地を抜け、病院裏のヘリポート、寂れた商店街へと走る。頭の中で物事を整理する。もう、同じミスはしたくない。
- やりたいことをやろうと思う。マックへ向けて空へ呟いた。もしかしたら彼に怪訝な声をあげられるかもしれない、けれど、ここじゃ学べないことがあるはずだ。それを学びに行く。
- 豆ヘリを取りだし、病院前へ行くと、迷彩服を着たサトシと偶然会った。互いに、何してんの、と問うと、サトシ達は探検をしていたそうだ。リーやパンプキングも同じ格好で病院前に居た。
- そこへ、同じく迷彩服を着たみこがやって来たので、詐欺師、と声をあげた。本気で謝ってないやつだ、と言われたので、あの場を切り抜けるために決まっているだろうと返せば、争う用意をしておく、と彼女は意気込んでいた。
- ぷぅがズズの豆ヘリを指し、ズズおじさんの?かわいい!と言っていた。
- その側に居たバーバリアンに、まだ街に居たんだ、といつもの調子で言われた。時間が合わないだけ!ウケないから街から去ったのかと思った、などと言うので、何てこと言うんだ、と返した。最近話題になっていなかった、新しいステージへ出ないのか、と言われて、ちゃんと考えすぎて難しくなっているだけと返した。期待している、と言って去ったバーバリアンに、期待はしてるんだ、と呟いた。
- 豆ヘリに乗って駐車場へ戻った。ほっつき歩いた結果の関係だ。いつの間にか固執していたのかもしれない。やってみるか、ジェイミーが背中を押してくれるのなら。青空の下、眠りにつく。
不思議な街だ。夢。
やりたかったからな、台本書くのは。
分かんないな。……何だったんだろうな。
- 11/10 『👑KSDズズ「交流」』
- 【欲しかった言葉をくれたのは】
-
+ 開く - 路傍で目覚める。無線に入ると、パンプキング、日々しか居らず驚くが、大型にでも行っているのだろう。
- 芽久未の着信音が浮かんでいたのでメロディを口ずさみつつ、歌詞を考えながらレギオンまで走った。
- レギオンで声をかけてきたしこうナツメ、と名乗るナツメに困惑した。シャンクズの代理を務めていたらしく、声の低い彼をからかった。彼はMonDの口調を真似て話した後、呼ばれたから、と去って行った。
- ノビー、イズミが病院前に立っており、病院前に車をつけた拍子に轢いた。ズズに対して抗議する二人に、すぐオレのせいにしたら収まると思って、とふて腐れた。そんなに言うなら裁判をするかと問うイズミに、誰が来るんだこんな裁判、とツッコんだ。なお、自分が悪いのは自覚している。
- 二人に芽久未の所在を問うと、居るが席を外しているらしい。呼ぼうかと言われたのでまだいいと伝え、ロビーへ入った。はてさて着信音に自分の声は必要なのか自問自答した。本人が歌えば良くないか?
- ノビーが治療に着いてくるかと声をかけてくれたので、着いていくことにした。ヘリに乗りながら、人助けは良い、笑いも人を救う、と語ってくれた。だが、事件現場だったそうで、途中で降ろされることになった。
- 警官は治療に感謝を言ってくれるのか問うと、頷くノビー。感謝のために働いているわけではないと言う彼に、何故救急隊をやっているのか問いかけると、何でだろう、と返ってきたので慌てた。そのまま治療へ向かう彼を見送った。
- FIBスタジオに向かい、芽久未の着信音の歌詞を考えることにした。歌が下手でも重ねれば何とかなる、と言いながら録音した。
- スタジオから出ようとしたが、出たところで突然視界が真っ暗になり、意識を失った。どうやら脳の容量が足りなかったようだ。
- FIBロビーで意識を取り戻し、病院へ。ロビーに居たぷぅ、ましろ、命田に芽久未の所在を問うと居ないとのことで、死んだ?と訊いた。死ぬならズズの方が先、と言われてツッコみながらも再度問うと、本当に居ないらしい。めちゃくちゃノビーに嘘つかれた、とぼやくと、命田が、退勤はしているが起きてた、と訂正した。電話をかけてみれば良いと提案されて芽久未に電話をかけたところ繋がった。
- 芽久未に今何をしているところか問うと、話し合い中らしく、それなら着信音は破棄、と言いかけると息を呑む音と共に、破棄はやめてください、とのこと。これから長い話し合いとのことで、それなら話し合いに混ざろうかと提案したが、すごく断られた。話し合いが終わった後に起きていたら一報くれるらしい。電話を切った後、探しにでも行こうとバイクに乗り込んだ。相当秘密の話し合いと見た。
- こういう時はノビーに訊くのが一番、と言いながら魔法少女カフェに行くと、見てはいけないものを見てしまった気がしたので一度店の外へ出た。再度入店するとジェイミーが居たので、探していたと声をあげた。天使はの、えびなヨネのサービスを受けていたジェイミーを見守った。
- ヨネに、ズズ肉というものがあったが、怪我はないか、と心配された。ズズ肉とは結局何なのか、と問われたので、ヨネと、はの、ジェイミーにもイベントのことを説明した。この街の歴史書があったらいいけれど、と言うヨネだったが、例えあってもズズ肉は載せないでほしいところだ。ついでに、飲み物を頼んだ。
- ジェイミーと話をすることになり、せっかくなので劇場へ向かうことにした。率直な感想として、凄い、と言われた。指摘はあれども、初めての台本であそこまで、と褒めてくれた。
- 劇場の出来映え、特に、場面転換がある劇場の作りに感心した。圧倒的華やかさがGBCの特色であり、それは表現しきれない、とジェイミーは言う。
- 椅子に座り、ジェイミーと話す。軸がないと言われたこと、少女A──ももこが初めからネガティブであることを指摘されたことを話した。軸を改めて説明してほしいと言われ、夢を見つけて一歩踏み出すまでのお話を作りたかったことを伝えた。
- 起承転結は分かりやすいが、物語の深みが足りないという点では同意でき、だが、互いに言葉が足りなかっただけだ、とジェイミーは言った。例えば、各職業の人物にも夢を持たせ、その夢と少女Aの目指すものの間に齟齬を生むことで、物語に深みを持たせるという方法をひとつ、挙げてくれた。少女が揺れ動いた結果、アイドルになったのだったら、納得が出来る、と。何をもって仕事をしているのかを描写することで、深みが出ると語ってくれた。
- 現状は、少女Aが主人公であるにも関わらず、各シーンで出会った人間と深く関わらない。全員主人公になり得る作品なので、役者としても演じてみたい、と彼は言った。加えて、難しいことだが、歌中でセリフが言えたら華やかだ、と彼は続けた。歌の終わりを幕間に繋げれば、お客さんも飽きずに見ることが出来るという。
- 語り部とナレーションの役について、ナレーションを一人にして、そのナレーターをもアイドルを応援する人として世界観に巻き込むのが良いのではなかろうか、と提案された。
- 台本テクニックとして必要なのはト書きらしい。ト書き、というのはセリフ間に挟む情景描写のことだ。勝手に台本に深みを持ってくれる力がある、とジェイミーは言った。
- そこでハクナツメから電話がかかってきて、ジェイミーに驚かれた。ズズの使う着信音はズズが歌っているものなので、アワンチュー!!などとズズが突然歌い出したものかと思ったらしい。もしそうだとしたらヤバすぎるでしょ?!
- ト書きを書くということは小説を書くようなものか、と呟く。演劇に対して、映画の台本はト書きがないと教えてくれた。ゼロからイチは脚本家、イチからヒャクは役者がするもの。双方が協力しないと良い舞台は出来ない。そこでどういう舞台を作るかを話し合うことが出来るか出来ないかだ、とジェイミーは言った。
- 納得させて演技させるにはどうしたらいいか、と問う。ズズは思いを汲み取って120%で返すタイプだ。ジェイミーも同じタイプであり、演出家としての経験談を話してくれた。一緒に楽しく乗っかれる環境をどう作るかが大切だと言う。正直無駄な労力だけれど、熱量のキャパシティと何に熱くなれるかは人それぞれであり、全員が芝居は楽しいと思える環境を作ることが大切だ、と彼は続けた。
- 向いている方向は別でも作品を完成させるゴールは同じであり、歩み寄ることが重要だ。逆方向へ行って逆のゴールを目指すのは良くない、とジェイミーは語った。誰かに歩み寄ることが枷になる瞬間もあるかもしれないが、それ以上に楽しいものがある。向かう方向がズレようとも、ゴールへ向かえばやって良かったと思えるのだ。そして、ズズと本を作ることが出来るのなら、そういう関係で作っていきたい、と彼は言った。
- 改めて、自分に足りない部分があったと知った。足りている足りていないではない、とジェイミーは言い、余裕がないと視野は狭くなる、と続けた。ズズが、そして、演者が、どこで行き詰まっているかを気づくことが出来たら、チームでフォローし合うことが出来たはずだ。
- 邪推で申し訳ない、と前置きしてジェイミーが話を続けた。GBCと関わるうちに、入りたいという強い思いは前よりなくなり、今はお互いに切磋琢磨できたらと思っているそうだ。そして、台本を見たときに、既に告知してあるミュージカルのことだと察しがついたらしい。それを踏まえて、GBCなら互いに理解してくれる、小さなすれ違いが大きなものになっている、と彼は言った。やってください、と強く言う。
- 「一生リスペクトして、一生尊敬して、一生追いたい背中であってほしいっす」
- それと話は別として、ズズと台本を作りたい、と彼は笑った。
- 彼に推測されたとおり、これはGBCのミュージカルの台本だ、と話す。きっかけはジェイミーの劇だったということも話した。マックがやっていたら上手く行ったと思っている。だが、マックに言われて、変わらなければと思い挑戦したが上手く行かなくて、諦めていた。やりたいと思う、けれど、今の自分ではまた同じ事の繰り返しだ。
- ジェイミーは、気負いすぎだ、と言った。座長は色々な在り方がある、と続ける。甘えられれば良かったが、それが出来なかった。人を信用することも出来なかった、と話せば、ジェイミーが共感の声をあげた。
- ジェイミーは、がっかりされるのが怖い、と話す。そもそも信用しきらない。人の機嫌を伺い、求めている言葉を吐く。心の底から馬鹿みたいに何も考えずに信用することが出来ないのだ。それは、がっかりされるのが怖いからだ、と彼は語った。けれど、自分が自分の作ったものを信用出来なかったら良くない、と最近思い始めたという。
- 一度目の舞台の時、演者を活かしきれなかった、とジェイミーは語る。つまらないと思われたことも悔しかったその時、人のために考えすぎている、自分のやりたいことを大切にして、それを人に与えれば良い、という言葉をもらったそうだ。
- やらないと思ったことをやることで靄が晴れた、とジェイミーは言った。今日の話を踏まえることで、ズズの中ですっきりすることもあるだろうし、やって良かったと思えるだろう、と続けた。
- ズズさんの気持ちめっちゃ分かる!とジェイミーは熱く語った。変わろうじゃなくて、自分がやること一つ一つを信じようという心持ちで変われた、と彼は言った。絶対面白くなる、と語った後、何が言いたいか分からなくなっちゃった!オレなんか街に要らないんだ!と突然沈んでしまった。そっちの方がオレの着信音より怖いって、とツッコむと、この流れに比べたら台本の流れは通っている、と彼は言った。
- ジェイミーの元で台本を作らせてほしい、と申し出た。力付けて、この台本でもう一度GBCでやる、と宣言した。するとジェイミーは、一緒に学ぼう、と言ってくれた。
- 気を遣うのは辞めよう、敬語も要らない、と言う彼にタメ口で行ったところ、まだ早い、と言われてしまい、詰め方の難しさにぼやいた。この人、難しい!と笑った。
- この街で男性と話していて、自分の内心を吐露した人間は二人目だとジェイミーは言った。女性だと劇団員には話したことがあるそうだ。空気読みの彼に笑いを零し、意外だ、と呟いた。そのまま彼と話していると、話しやすい!お兄ちゃん!とジェイミーは歓喜の声をあげた。
- JTSの舞台の台本の話に移った。一度舞台がなくなる以上、委員会としてしっかりとした形を取らなければよく思わない人が出てくるだろう、とジェイミーは言う。どちらにせよ、街の皆を巻き込む形を取る以上、委員会は必要だ。
- JTSの舞台はミュージカルという形を取る。短い歌を入れ込む形で、尺は前後編分割の30分を想定しているそうだ。JTSでの出来事は営業停止と社員のクビが2つあるというジョアンナの話で、それにネガティブな印象を持たれないように取材をしたいと考えているという。果ては、ドラマ、街の記録として作ることを彼は想定していた。街のことはズズの方が知っているだろうから、まとめておく、と返答した。
- 時期の話を問われ、逆に問い返すと、年明け、1月末を目安に、と彼は言った。マックにこの件を話しても良いか、と問われて考え込む。台本を作るという話は自分から話す、ジェイミーは舞台に関してを話してくれたらいい、と伝えた。
- マックは今日不在であり、起きたら電話をすると伝えた。すると、マックのことを地の果てまで探すというので好きなのかと問うと、ジェイミーはTonightを口ずさんだ。寝る前にいつも聞いているそうだ。
- 突然、着信音を作ってほしい、とジェイミーが言い、その唐突さにツッコんだ。値段を訊いて黙り込んだ彼は、溜めますね、と言った。ないんだね。
- 劇場を出た後、レギオンへ送ってほしいと頼み、彼の小言にもツッコむと喜んでくれた。ありがとう、と手を振り、最後までツッコんで、彼を見送った。ところで……“じゃすい”って何?
- JTSの劇で問題なのはGBC関連だ。ジェイミーの気の回し方を褒めつつ、ガソリンを入れた。マックが起きて来たら相談することにする。ジェイミーはハンバーガーと同じ事を言っていた気がする。
- 無線でダミアンが眠ると言うので、暇かと呼び止めた。順番が大事だ、と呟きつつ、カジノへと呼んだ。
- カジノ前でダミアンと会い、連れて入ったところでジェイミーと再度会った。そのまま一言二言話し、ダミアンとカジノの屋上へ行った。焚き火の側で座った。
- ダミアンに、ジェイミーとの話を伝える。台本を作ってほしいと言われたことを話すと、ダミアンも出演の打診を受けているらしく、JTSの舞台だろうと返した。
- GBCでのミュージカルをやらない以上、ズズの見られ方はどう見えるか不安に思っている、と話す。皆に言ったら良い、とダミアンが言った。勉強させてもらおうと思う、で良いと思う、と言われたが、大丈夫かな、大丈夫だよな、と零す。
- 加えて、JTSの事件である営業停止の話──えだまめもんの件、そして、解雇の話──ボイラのGBC疑惑の件、どちらもGBCが関わっている。特に、営業停止については詳細が明かされていないのだ。ノンフィクションでそのシーンを描くとなると、難しい。ジョアンナがまめもんに対してどう思っているかも気になるところだ。ダミアンとしては、反対らしい。他にスポットを当てられたら良いのだが。
- 台本についてダミアンは応援してくれた。ジェイミーとGBCの関係についても気になっていたのだが、タイミングの問題だけだそうだ。
- 芽久未から電話がかかってきて、3時まで起きていてほしいと言うと息を呑むので、2時半、と時間を変え、待ち合わせ場所を病院に指定した。ちなみに、ダミアンに誰だと思うか問うと、ぷぅの名前が挙がった。良い所を突く。
- サトシが無線でズズを呼ぶので何かと思えば、プリズンへの迎えの要請だった。だが、解決したらしい。
- 引っ越しの話からズズがきれい好きという話に移る。ばい菌みたいな見た目、と言われて夢かこっちか思わず問うた。こっちのことらしいが、それはそれで。
- にこを轢いたかと問われ、意味が分からなかったと唇を尖らせた。どうやらTwiXでの呟きで、金髪、赤い服、星のサングラスなどズズしかいない、と思ったらしい。その呟きのせいで警察から何度か同じ話をされたとぼやいた。ダミアンにその時の状況を説明し、警察を呼ばれて大事になった話になった。そこまでやるならお金をぶんどれ、と思わず言ったところ、ダミアンがお金を欲しがった。
- ダミアンがあしながおじさんの話をしてくれた。それに怖がったら、サンタが一番怖い、と返ってきた。
- 病院へ行ってくる、と伝えて歩き始めた。ジェイミーが良いこと言ってくれた、と言った上で、大人になる速度間に合うかな、とぼやいた。
- カジノ前でレンと偶然会い、珍しい場所で話していると言われた。彼らを置いてカジノを離れた。
- 病院前に居て手を振っていた芽久未に車で突っ込んでしまった。居合わせたナイが彼女の容態を調べたが、毛が1つしていないらしい。
- ロビーの端に寄り、芽久未に着信音を聴かせた。着信音の設定方法を教えた。好評であり、遅くなったことを謝ると、この日を楽しみに待っていた、と言ってくれた。
- ましろに最近暇なのか、と問われて、めちゃくちゃ忙しいだろ!と答えた。ましろの着信音も作らなければ、と口にすると、当の本人が何のことかと言うので、依頼されていなかっただろうかと首を傾げる。もう、誰に依頼されたのか忘れてしまった。
- 昨日は暇だと言っていなかったか、とましろが問うので、昨日は暇であり、今日はてんこ盛りだ、と返した。記憶を辿り、着信音の依頼者を思い返しているところで、よつはが欠伸をしたので絡んだ。
- 後ろからナイとぎんが何かをやっている気配を感じたが、そのまま話を続けていると、何かが体に当たって血が出た。衝撃と冷却が同時に来た。
- 衝撃と冷却の感覚から、首を予想外の方向に動かすと首の後ろが熱くなる現象、に覚えがあるか、という話になる。ぎんが共感してくれたものの、それ以上の共感者がなく、二人で慌てた。言わない方が良いかなぁ。
- 暇だ、と呟き、どっちやねん、とましろにツッコまれた。今、暇になった。ちっぽけなナスのフル尺でも作るか、と言ったところでぷぅが来た。抜き打ちテストしていいかと問いかけて彼女に電話をかけると、ちゃんとちっぽけなナスの歌を着信音にしてくれていた。
- ちっぽけなナスの歌をフルで作ったらライブやる?と問うた。ましろも大乗り気で、良いじゃん、と頷く。色々なバージョンの歌を歌うちっぽけなナスライブをやろう、と提案した。
- てつおの目の前でNLの誰かが唐突に倒れて驚いた。意識を失っていたらしい。
- ナスの服を作ろうという話になり、提案したましろは行かないと言っていたが、ぷぅが彼を連行していった。その後、無線で、ましろ先生とナスの服作ってくる、とぷぅが報告していた。
- ましろとぷぅと共に服屋へ向かった。ましろがお洒落なナスの服を提案してくれた後、絶対にそれじゃない帽子を被っていた。ぷぅの服を見ているうちにましろがナス服を完成させていた。
- 病院に戻ると、ぎんとナイがズズ達を見て、ナスの服じゃない、と言っていた。本番に取っておくことにしたと話した。
- ロビーに残ったナイに、色んな人のちっぽけなナスアレンジを披露するつもりだと話した。街にはアレンジャーズがたくさん居る、と言ったナイにツッコみ、そのまま眠りについた。
- 11/13 『👑KSDズズ「ひとつひとつ」』
- 【個人面談編[Side:マック]君はまだ未完成】
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- 病院内にて起床。と思えば歪み、どこかの道路の上へと移動した。なんでやねん。ご飯を食べたり飲みながら、無線をつなぎ挨拶した。みんな元気だ。
- ハクナツメから電話がかかってきていた。そのかけてきた時間から暇だったんだな、と推測しいいや、と零した。
- レギオンに走って向かい、車を出した。A2に向かった。八王子めぐを普通にひいた。ルウ達が集まっており、座ってチルっていた。ルウはPYCで今度イベントをやるらしく、その相談に来ていたそうだ。ズズに依頼しちゃおっかな、と言われ、いいよ、タレントだし、と前向きな返事をした。
- ハクナツメから電話が来て、どうした?と聞かれたので折り返しただけ、と言った。彼は心当たりがなかったらしい。
- 三島改、という17日目の住人とはじめましてをした。大抵の住人は3日以内にズズに会うのに珍しい、と言った。ズズがGBCで引かれてる所は見たことがあるらしい。
- 自己紹介中、レンから電話が来た。明日ミュージカルをやるとマックが言っていた旨を聞いた。急すぎない???でも慣れてきた。今日マックが起きてきて台本を渡されるそうだ。
- 三島改に芸人であると言い、ギャグを披露した。笑ってくれた。
- ダミアンから電話がかかってきて、ミュージカルの話を聞いたか、と聞かれ肯定した。どういうことですか、と聞くといつものGBCですよ、と言われた。そういえば、時代劇は3時間前だった。
- 外で走り回りながら電話していると、ねねに黙ってスケボーでひかれた。ねねーーー!!!!
- A2に戻った。チェンマヨちゃんに着信音を渡しに来ただけなのに。着信音の話になると、ルウが三島にズズの作った着信音を聞かせた。宇宙っぽい、と褒めて貰えた。
- 例のルウのパンツの曲の話になった。リミックスの方をみんなに聞かせた。下ネタの話で、キモキモオライブの話も出てきた。
- 違うチェンマヨに着信音を渡しに来たんだった!と思い出した。平井から着信音の依頼を受けた。3億で、と言ったが先払いで5億貰った。作るしか無くなった。1週間で作ります、と言うと驚かれた。
- チェンマヨは忙しいのだろうか。電話をかけてみた。着信音を渡したいんだけど、と伝えた。彼女はまるの誕生日を今からお祝いするらしい。ズズも来る?と言われ向かうことにした。
- 道端の女性にお嬢ちゃん暇?と声をかけた。にしのんだった。にしのんかい!にしのんをBMCまで送り届け、まるが居るという場所へ向かった。
- まるになんで来たん?と聞かれたまたま、と答えた。しかしチェンマヨによってすごくテンションの高い面白い人が来る、ということにされていた。怒りっぽい人が来た、と言われた。
- やってきたねねに車で轢かれたりしつつ、みんなのボケを捌いた。誕生日会をやるであろう家の中にみんなで入り、席に着いた。
- まるとズズの靴が同じで、流れで隣に座ることになった。赤と黄色と白でお似合いではないか、と言われていた流れで、ここなにズズさん奥さんと子供いなかったっけ?と言われた。不倫?と詰められ否定した。
- UforUで、コース料理の説明を受け食事を楽しんだり、雑談をしたりと誕生日会を楽しんでいると、ハンバーガーから電話が来た。友達の誕生日会に居る、というとどこにいるの?と聞かれ答えた。すると彼女はここまで来るとのことだ。すぐ来るらしい。戻るとズズ素直になれよ、と言われ何が?どれが?と返した。
- 外からハンバーガーが誕生日おめでとう!!と叫んでるのが聞こえ、中に入ってきた。中に入って、もっと大きな声で誕生日おめでとう!!と叫んだ。
- せっかくだし何かして、と言われウクレレでまるの誕生日を祝う演奏を披露した。
- 料理の説明を聞き、豆知識が凄いなあ、と零した。ズズは豆知識凄いんだろうなー、と煽られ、豆知識あるよ、とズズの豆知識を披露した。蟻地獄について話した。蟻地獄をそもそも知らない人がいた。
- ここなとパキちによる、ハッピーバースデーを聞いた。おめでとー!!と改めてまるを祝った。
- ねねはお琴ができるらしく、へー!!多才だ、と感心した。
- そろそろ行こっかなー、と言い、まるにおめでとうと伝えて、ハンバーガーと共に店を出た。
- 2人でFIBに向かった。ミュージカルにレンが出ることをハンバーガーが喜んでおり、レンが座長みたいなもん、という彼女にツッコんだ。
- 音楽室に向かうとみんな集まっていた。みんなで、ドリームフレンズを視聴しようとした。…ところでマックが起きてきてしまった。みんなで笑った。
- マックが来て、君たちももう準備は出来てると思うから、と言われた。できてないって。車に乗り、サーカステントに向かった。その途中で、無線でぬくお、という人物がマックとズズに話がある、と言っていたらしいということを聞いた。
- ドラム出来るようになったの?と聞かれ何が何が?前からできていたかのように言うのやめてください、と返した。ドラム、の言葉に困惑しまくり、結局やってみよっか、とマックに言われた。
- とても重厚なストーリー、と言われ、マックに台本を配られた。45分を予定してるとの事。ナレーションはパンプキングがやりたい、と言い、ズズもナレーションや楽器を、とマックに言われ、は!?と叫んだ。
- 他の人もナレーションをやってみよう、ということで、パンプキング、ズズ、ももこ、ぴん子、天乃進、日々、ダミアン、らみ、トウユン、ハンバーガー、の順でナレーション部分の読み合わせを行った。その間にナレーションにドラムを合わせていると、何してるんだお前、とマックにツッコまれた。何してるのって言われても、と零した。
- 役をシャッフルしながらシーンごとに通し、ズズはドラムとしてBGM役を務めたり、ウクレレをやれと言われたり、役を演じたりした。
- 配役を決めていき、台本のアドバイスを求められ答えた。どんな感じになるか、と今いるメンバーで歌を歌ってみた。ちゃんと合わせることはできなかったが、みんな楽しそうに歌っていた。ミュージカル本番の日は変えることになり、集まれる日を話し合ってる時に、街が眠りについた。
- オープニングで、ズズがウクレレを弾くことになった。みんなが練習している間、ウクレレのコードを練習した。シャッフルで役をやってみたりして、今日は解散となった。
- 今話すか、とマックに電話をかけた。用が終わったらちょっとだけ話せるか、と言った。どこがいいかな、なんて言おうかな、と零した。
- ガソリンスタンドに向かい、ガソリンを入れた。まるんいるかな、とステートを確認するが、いなかった。JTSに向かうことにした。
- マックからどこで話すか、と電話が来た。FIBにしますか、と言って電話を切った。車を直してもらい、お礼を伝えFIBに向かった。
- 会議室の奥のコタツで話しを始めた。前のズズが作った台本を、とある人に見せたら、めちゃくちゃいいよ、という言葉とアドバイスを貰った。そして、ここで台本を書くのをやめるのはもったいない、自分と一緒に台本を書いてみないか、とジェイミーに誘われたことを話した。
- 勉強がてら、誘いに乗ってみたい。やってみたい。台本の作り方、書き方を勉強して、GBCの力になりたい。ズズはそう話した。
- ジェイミーもこの街で物語を作りたがってる。この街を題材にする物語をやりたい、JTSの物語を作りたいから、自分と作ってみないか、と誘われたことを話すと、いいねえ、と言われた。ズズが、やりたいと思ったことが大事だと。
- 基本やりたいと自分は思うんですけど、と言うと、マックは、何を言ってるんだ、この間、ズズはさんざん、背中を押されてもできない、と断ったばかりだ、と。何でもじゃない。ズズにも、できないことややりたくないこともある。だから、やりたいと思ったことを受け止めて。みんな完璧じゃないし、それでいい。
- ズズは、みんなから才能があるとはやし立てられてる部分もあるから、その気持ちにこたえなきゃいけないという気持ちもあるだろう。でも、自分自身の気持ちは自分が1番わかってるだろうし、なんでもみんなが望むようなことが出来ることも、できるわけがないってわかってるだろう。それをもっと表に出していい。マックはそう語った。
「私たちは別に無理強いはしない。背中を推すことはするけど。」- みんな、無理やりやって欲しいなんて思わないよ。だけど、今までのズズの立ち振る舞いは、無理なお願いでもやってくれるような、そういうものだった。それはわかって欲しい。そういうことも含めて、マックはきっかけは投げるけど、やるかどうかはズズ次第だ。自らが手に取ってやれればいいくらいだから。自分の言葉を重く捉える必要は無い、というマックに、じゃあ、ドラムやりたいっす、と言った。
- ウッドストックでバンドを組んでやってください、と言われ、ん???と零した。
- やりたい気持ちはある、でも、マックの納得のいくクオリティになるかが不安、と話した。
- マックは、自分とズズの関係はこれからも続く。そして、マックの方が長く生きている。2人が見てきた世界は違う。だからそれはしょうがない事だ。だから自分を気にする必要は無い。組織として、家族として、生活を共にしていけば、分かり合えるものが出てくる。実際、マックはそれでズズのことが見えてきた。
- ズズは、自分でなんとかできる、と思っているから、マックを見ていなかっただけだ。私をもっと見て、他の子達も、もっと見れば、話せば、分かり合える。できないのでは無い、分かり合えないのではない、ただ、それをやっていなかっただけだ。やってないことが出来ないなんて、当たり前なんですよ、と話した。
- ズズはこれから、色々挑戦していって、結果できるようになればいい。できるようになると、人はできなかった時のことを忘れてしまう。もっと、視野を広く。ズズはちゃんと才能を持ってる。だからGBCのアンダーボスとしている。
- その台本作り、いいじゃないですか。ズズがやりたいと言うなら。それで出鼻くじかれたっていい。それはズズが強くなっていくための糧になる。人生の価値は、死ぬ時に決まる。ズズはまだ完成されていない。マックはそう言った。
- GBCは、常にきっかけを投げ続けられる場所だ。利用すればいい、家族を。ズズの価値を上げるために、そういう気持ちでいい。そのために、家族はそばに居るから。
- このミュージカルがどういう意図で行われるかは、察しが着いただろう、とマックは言った。でも、これはマックがやりたくてやってる事だ。これでズズがやりたいことを我慢する必要は無い。
- マックもズズを頼る。だから、ズズもマックを頼ればいい。この街でマックこそが、ズズが1番頼れる存在であるから、とマックは言った。
- ひとついいですか、と、素材、きっかけをマックはずっとくれる、と言った。ならば。
「マックさんには、誰が素材を提供すればいいんですか?」- それだと、マックさんは色んな人を育ててるけど、自分たちはマックの成長の糧に慣れてない気がして。
- そんなことないですよ、と、マックは言った。常に色々なものを貰っていると。こうして話しているだけで、最高のスパイスを貰っている、と。
- 君の感性、感覚をこうして見せてくれてる。自分は、お金じゃ買えないものが好きだと。ズズがこうやって悩んで葛藤してることに興奮すると。人間としての、人間にしか出せない感情を、自分にずっと見せてくれている。お金ももちろんだすが、他にできることを、全力でやりたいと思っている。
- この期間で、ズズたちから貰ったものは大きい。ありがとう、とマックは言った。
- 自由っていうものが人を苦しめるってのが、よく分かりませんか?と言われた。そうっすね、と肯定した。人との関わり、そういうものが、どうしても自由にはさせてくれない。でも、美しいとは思わないか。苦難の先に、あるものは。マックはズズにそう尋ねた。
- ズズが、マックの国で言う、キングオブトップになれることを、期待してますから。人々を釘付けにできるパフォーマンスができる、その日まで。私をワクワクさせて。そういうマックに、分かりました、と言った。
- マックの言葉を聞いて、考えすぎてたのかもな、と零した。与えられてばっかりだから、誰かに与えなきゃって思ってたし、プレッシャーもあった。
- ものを作る人間はどうしても思考も視野も狭くなってしまう。行き詰まった時は周りを見て、目を覚ませばいいだけだ。それは、誰にだってある事だ。そっ、か、とズズは零した。
- 自分たちのやってる事は、そんなに大したことでは無い。上には上がいる。そう思えば、自ずとできるようになるものだ。誰もベートーヴェンに勝ちたいとは思わない。ズズが何をやりたいか、目先のことだけでいい。現れた壁を登り続けて、気づいた時に、ズズがキングオブトップになればいい。
- そういうことだ、と言われ、台本の修行にとりあえず言ってきます、と言った。無理はするなよ、と返された。そんなにミュージカルにこだわる必要は無い。
- 一旦、目標として近くに置いて、軽く、やってみます。そう発言した。マックは、大丈夫、みんなもう前を向いて歩こうとしてる。いい経験っていうのは、本当に本当に大事にしなければならない。ぼーっとしてる暇はない。自分が成長するチャンスは、この街にはゴロゴロ転がっているのだから。マックはそう、ズズに優しく語りかけた。
- マアちゃんのとこ行ってきます、と言ってその場を離れた。がんばれよ、と後ろから声をかけられて。
- FIBを出て、マックの君よりも何倍も生きてる、という発言が引っかかった。
- マアに電話をかけた。声がちっちゃくてびっくりした。今は店の中にいるらしい。この前、話した時島からどうやって戻ったのか、と聞くと泳いで、と返ってきて思わず笑いを零した。今度一緒にほっつき歩こうか、と約束して、元気?と聞かれたりして、雑談をして、電話を切った。
- BMCに行き、ゆたんぽにバイクを直してもらった。ダイヤモンドさん、と言われ、ミドルで呼ぶな、とツッコんだ。
- 元気ですか?と聞かれた。この前元気がなかったことを心配してくれていたらしい。いつも笑かしてもらってるから、と。ハグして欲しいな、と言うとハグしてもらい、お礼を言って去った。ゆたんぽちゃんかわいー!!露出ー!!と言いながらバイクで去った。
- ガソリンスタンドに向かい、ガソリンを入れた。マックとの先程の話を思い出しながら、すごいな、と零した。キングオブトップだけよく分からなかったが。
- FIBにバイクをしまい、走ってレギオンに向かった。車を出して、ガソリンスタンドに向かい、ガソリンを入れた。早めに寝るかあ、と零した。そういえば、今日は1度も病院に行ってない。レギオンに戻って車をしまい、無線でおやすみと伝えて眠りについた。
- 11/14 『👑KSDズズ「今日こそ渡す着信音」』
- 【ラジオのディレクターやりませんか?】
-
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- 心当たりのない場所にて起床。どこやねんここ、何やねん。無線を繋ぎ、今日0時から台本の読み合せをすることを聞いた。
- 走って戻る道中で煙の出る建物や、何かを売れる場所、誰かが買ってる物件などを見つけたりした。
- 景色がきれいに見える場所に立ち、ウクレレで1曲ひいた。
- ステートを確認し、チェンマヨがいるかどうか確認したがいなかった。電話にも出ない。着信音は渡せなさそうだ。
- 茶担から電話が来ており、折り返したが、今は忙しいようだ。
- 茶担から折り返しの折り返しが来て、彼女がラジオ局の局長になったそうだ。そして、ディレクターに興味はないか?と聞かれた。番組を1個もってもらって、構成を一緒に考える、と言う。ズズさんなら面白い番組作れそうだな、と思ってとの事だ。MCだったらどうか、と聞かれた。ちなみにMC候補にはサンライズもいるらしい。興味はあるよ、ということを伝えた。いくつか番組は作るらしい。ズズにはお笑いなどのエンタメ系をやって欲しい、との事だ。ズズならどんなのを作りたいか、と聞かれ、マニアックな話とか、トーク系がいい、と言った。
- マックとは仲がいいかと聞かれた。○○の部屋、というのをやりたい、という話で、それなら、とぴん子を紹介した。
- そんな話をしているところで、脱水でダウンした。医療費高いのに、と嘆いた。ダウンした状態で苦しい声を出しながら、改めてぴん子がいいと思う、ということを伝えた。
- ヘリできた宮脇にハズレだ、と言うと、無言で去っていった。うそうそうそ!!
- 帰ってきて、一発ギャグを、と言われたので披露した。帰ろうとした。うそうそうそ!!
- もう一度披露すると、ヘリに乗せて貰えた。嫌いではなかったらしい。
- 最近彼女はどうか、と聞くと、最近えだまめもんがギャングであることを知った、ということを聞いた。宮脇としては、公務員とギャングだから、というのはあるらしい。病院が最近餡ブレラに襲撃されたらしい。
- 治療をしてもらい、バイクで送ってもらおうとしたが、事故を起こして出血したのでまた治してもらった。レギオンでいい、と言ったがアジトまで送られそうになった。えだまめもんはどこに、と聞かれFIBにいる、と言うとFIBに方向転換した。
- えだまめもんに無線でFIBにいるか聞き、いるとの事なので外に出て貰った。FIBにつき、宮脇に追っ払われたので、FIBの音楽室に読み合わせに向かった。キングスター!!と元気な声で出迎えられた。
- 台本の大蛇姫役のセリフをみんなで回し読みした。ズズはトウユンになんでできるの?と言われた。
- なんの役をやりたいか、と聞かれ、そんなこと言われたら全部やりたい、と言った。妖精(ハンバーガー)役は、と言われハンバーガーのモノマネをやった。
- 茶担から電話が来て、改めてラジオのディレクターをやる、ということを伝えた。色々とラジオに着いて聞かせてもらい、ぴん子にも話しておく、と言って電話を切った。
- みんなの元に戻り、話に混ざろうとしたところで、強制瞑想に入った。
- FIB音楽室内にて起床。みんなの元に戻った。この役がやりたい、という人はその役をやって、決まってない人は色んな役をやってみよう、という話で、一度台本を読み合わせることになった。読み合わせながら、話し合って台本の修正なども行った。
- 弁護士役をやってみて、すごいあってるな、と自他ともに認めた。胡散臭いし、と言われツッコんだ。弁護士はズズでいいのではないか、という話になった。
- 台本や役について話し合い、解散した。ハンバーガーが新しくバイクを買ったらしく、見せてもらった。乗らせてもらうと、事故を起こし、怒られた。
- 自分のバイクのガソリンが無くなってしまい、車を出してガソリンスタンドにサトシと一緒にガソリンを取りに行った。
- 事故で車から吹っ飛びダウンした。400万ー!!!何してるの??とサトシにツッコまれた。嘆きの曲をウクレレで弾いた。
- 命田が来てくれた。400万、と嘆くと白市民パス無いからだよ、と言われた。警察が渡してくれないから!と文句を言った。
- イナイロハとサトシが話しており、そこに混ざった。お前が起きてる時は病院行かないようにしている、と言うと、泣くど、と言われた。そういう奴は泣かない。
- イナイロハと話しが合い、好きになっちゃうかも、といい告白した。振られた。ぷッちゃんは?と命田に振られ、ぷぅちゃんが大きくなったらね、と言うと引かれた。ぷぅにも拒否された。
- ぬくおから電話が来た。茶担から連絡を受けたか、と聞かれた。話しはいっているそうで、よろしくお願いしますの電話のようだ。
- イナイロハを馬鹿、と読んだところから軽くクイズを出し合った。命田、サトシ、途中からやってきたてつをも混じり、雑談をした。至近距離で写真を撮られたりもした。チルだ。
- ちっぽけなナス選手権に興味あるか、とイナイロハに声をかけた。命田にFIBまで送ってもらった。
- 当初の目的、バイクにガソリンを入れた。サトシをバイクに乗せ、事故りつつもガソリンをちゃんと入れにガソスタに向かった。
- ガソスタでぷぅに会い、ライデンをみていいな、ちょうだい、と言うと拒否られた。
- 病院に猛スピードでつっこみ、ぷぅをひこうとしたが失敗。今ひこうとしたでしょ!と言われ逃げた。
- FIBに戻り、またサトシと共に別の車にガソリンを入れた。
- トウユンが無線でどこいったー!?と怒っていたので、すみません、と謝るとズズさん!?と困惑された。
- 警察署前に行くと、金欠のぺんゆきやがいた。お金をくれ、と言われタダでは、と渋った。一発ギャグは恥ずかしいらしい。煽てられて100万円送った。送ったの!?とサトシに驚かれたが、10億持っているので問題は無い。
- 治療費が高いから、GBCでは今大型はやらない方向になっているらしい。
- 車ですれ違った寝言に車をぶつけられた、とイチャモンをつけ、修理代5000万、と言うと本当に払われた。ホンマに払うなお前!!とツッこむと泣かれた。他の人たちも集まってきて、騒がしくなった。5000万を返し、最後に寝言の車をひいて逃げた。
- レギオンに向かい鷹シエールをひいてしまった。初心者の真島き初めましてをした。出し物、事一発ギャグを披露した。面白い!と拍手が送られてきた。お気持ちをいくらか貰った。
- サトシも何か、と求められると猛スピードでサトシは逃げていった。自転車に乗り、サトシと少し離れたとこで話した。今日は寝る、と話した。1万人を爆笑の渦に巻き込んでやる、と言った。そこで町と共に眠りについた。
★ キングスターダイヤモンド ズズ/エピソード20 に続く。