会津郡黒谷組叶津村

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会津郡黒谷組叶津村 - (2020/02/13 (木) 01:35:54) のソース

陸奥国 [[会津郡]] [[黒谷組>会津郡黒谷組]] &ruby(かなふづ){叶津村}((読みが「かくふづ」になっているが、村名一覧にある「かなふづ」を採用))
&blanklink(大日本地誌大系第31巻){https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1179202} 142コマ目

#expand(500){{{
府城の西南に当り行程20里18町。
東西3町・南北20間。
東北は川に近く、西南は山廻れり。
村中に官より令せらるる掟条目の制札あり。 

東1町40間只見村に界ひ只見川を限りとす。
西5里12町越後国魚沼郡&ruby(ほりのうち){堀内}組&ruby(おほしらかは){大白川}新田村に界ひ、境澤峠の頂を限りとす。
南9町只見村の山界に至る。その村まで18町。
北8町本郡大塩組&ruby(かまふ){蒲生}村の山界に至る。その村は丑(北北東)に当り18町。

**端村
***&ruby(いりかなふづ){入叶津}
本村の西14町にあり。家数3軒。東西25間・南北7間。
これより西8町40間に家数5軒あり。東西1町・南北10間。
共に叶津川に傍ひ山間にあり。

*山川
**朝草山
また&ruby(おにがつら){鬼面}山とも云う。
村西30町にあり(本郷の条下に詳なり)。
**&ruby(さかひざわ){境澤}峠
一に[[八十里越]]とも云う。
**只見川
村東2町にあり。
只見村の境内より来り北に流るること1町40間、蒲生村の界に入る。
広70間。

**叶津川
村北50間にあり。
源は境内の山中より出て&ruby(たかつの){高角}沢・&ruby(とりごえ){鳥越}沢・&ruby(もちいと){餅井戸}沢・藤沢塔の諸渓を得て東に流るること7里余、只見川に入る。
広30間。
鱒、「いはな」、鰥を産す。
この川、源遠くしてしばしば洪水あり。故にかりに丸木橋を架して往来す。

*土産
**鱒梵割
叶津川に産するをとりて製す。

*関梁
**叶津口
村中にあり。
木戸門を設け里人これを守り往来を察す。
芦平村にゆく経路なり。
**橋3
一は村北50間隣村の通路叶津川に架す。
長13間、丸木橋なり。

一は端村・入叶津の東6町にあり。
一は北にあり。
共に長11間、丸木橋にて越後国に通る経路入叶津川に架す。

*神社
**熊野宮
|祭神|熊野神?|
|創設|不明|
村の辰巳(南東)の方50間にあり。鳥居拝殿あり

}}}