陸奥国 [[会津郡]] [[黒谷組>会津郡黒谷組]] &ruby(かなふづ){叶津村}((読みが「かくふづ」になっているが、村名一覧にある「かなふづ」を採用)) &blanklink(大日本地誌大系第31巻){https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1179202} 142コマ目 #expand(500){{{ 府城の西南に当り行程20里18町。 東西3町・南北20間。 東北は川に近く、西南は山廻れり。 村中に官より令せらるる掟条目の制札あり。 東1町40間只見村に界ひ只見川を限りとす。 西5里12町越後国魚沼郡&ruby(ほりのうち){堀内}組&ruby(おほしらかは){大白川}新田村に界ひ、境澤峠の頂を限りとす。 南9町只見村の山界に至る。その村まで18町。 北8町本郡大塩組&ruby(かまふ){蒲生}村の山界に至る。その村は丑(北北東)に当り18町。 **端村 ***&ruby(いりかなふづ){入叶津} 本村の西14町にあり。家数3軒。東西25間・南北7間。 これより西8町40間に家数5軒あり。東西1町・南北10間。 共に叶津川に傍ひ山間にあり。 *山川 **朝草山 また&ruby(おにがつら){鬼面}山とも云う。 村西30町にあり(本郷の条下に詳なり)。 **&ruby(さかひざわ){境澤}峠 一に[[八十里越]]とも云う。 **只見川 村東2町にあり。 只見村の境内より来り北に流るること1町40間、蒲生村の界に入る。 広70間。 **叶津川 村北50間にあり。 源は境内の山中より出て&ruby(たかつの){高角}沢・&ruby(とりごえ){鳥越}沢・&ruby(もちいと){餅井戸}沢・藤沢塔の諸渓を得て東に流るること7里余、只見川に入る。 広30間。 鱒、「いはな」、鰥を産す。 この川、源遠くしてしばしば洪水あり。故にかりに丸木橋を架して往来す。 *土産 **鱒梵割 叶津川に産するをとりて製す。 *関梁 **叶津口 村中にあり。 木戸門を設け里人これを守り往来を察す。 芦平村にゆく経路なり。 **橋3 一は村北50間隣村の通路叶津川に架す。 長13間、丸木橋なり。 一は端村・入叶津の東6町にあり。 一は北にあり。 共に長11間、丸木橋にて越後国に通る経路入叶津川に架す。 *神社 **熊野宮 |祭神|熊野神?| |創設|不明| 村の辰巳(南東)の方50間にあり。鳥居拝殿あり }}}