村落多くは山に
倚り、平地に住し、
田圃多く
養水・
薪樵の便よく
旱損の患なし。
中島・飯寺・中野等の村々もっとも
平衍の地にあり。その上
菜圃に宜し。多く煙草・紅花を種え、府下及び他邦まで売出し。河渓・大巣子・一渡戸・酸漿・二幣地・黒森・闇川の七ヶ村は山中にあるゆえ山郷と称へ、民族
稍鄙朴なり。
寒強く雪降ること早し。水田稀にして多く
菜圃を開けり。
養水はみな山間の冷水を用いるに因り、秋実を得ざること多し。常に炭をやき山灰を製し薪を伐出し
鹿茸・
紫萁の類を採り、熊
羚羊を猟り生産の資とす。
大沼郡の村々は気候産業橋爪組に異ならず。
みな郷名を失う。
本郡に属するもの門田荘と称す。
この組三十七ヶ村あり(中四ヶ村は
大沼郡の部に出す)
- 南青木組 上 五ヶ村
- 南青木組 中 九ヶ村
- 青木組 下 十九ヶ村
最終更新:2020年03月21日 15:43