会津郡南青木組

陸奥国 会津郡 南青木組
大日本地誌大系第31巻 54コマ目、62コマ目、73コマ目


この地府城の東南を続き本郡の東北にて大沼郡の東端に跨る。
東は原組に隣り、西は本郡橋爪組に界ひ、南は小出組に連なり、北は府城及び滝沢組に接す。
東西2里余(東は原組原村の山界より、西は橋爪組下小松村の界に至る)。
南北3里余(南は小出組小塩村の界闇川橋より、北は滝沢組滝沢村の界に至る)。

村落多くは山に()り、平地に住し、田圃(たんぼ)多く養水(ようすい)薪樵(しんしょう)の便よく旱損(かんそん)の患なし。

中島・飯寺・中野等の村々もっとも平衍(へいえん)の地にあり。その上菜圃(さいほ)に宜し。多く煙草・紅花を種え、府下及び他邦まで売出し。河渓・大巣子・一渡戸・酸漿・二幣地・黒森・闇川の七ヶ村は山中にあるゆえ山郷と称へ、民族(やや)鄙朴なり。

寒強く雪降ること早し。水田稀にして多く菜圃(さいほ)を開けり。養水(ようすい)はみな山間の冷水を用いるに因り、秋実を得ざること多し。常に炭をやき山灰を製し薪を伐出し鹿茸(ししたけ)紫萁(ぜんまい)の類を採り、熊羚羊(かもしか)を猟り生産の資とす。
大沼郡の村々は気候産業橋爪組に異ならず。

みな郷名を失う。
本郡に属するもの門田荘と称す。

この組三十七ヶ村あり(中四ヶ村は大沼郡の部に出す)




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