この地府城の西南に当り、
会津・大沼2郡の地に跨れり。
会津郡の東北大沼郡東端の諸村この組に隷す。
東を鶴沼川流れ、西に宮川あり。
南に山連なり村里その中に棊布し、大抵昿平の地にて田圃多く、養水の便よく薪樵の利あり。
関山・上小松・相川・福光等の諸村は山麓にあるゆえ俗に山郷と称すれども、みな平地に続き春耕秋収の候府下に異ならず。鹿・茸・紫萁の類を採り、或は煙草・紅花・地膚を植えて他邦までも鬻ぎ出し生産を資く。
この組の諸村、みな郷名を失えり。
会津郡に属するもの門田荘と称す。
最終更新:2020年04月04日 23:36