耶麻郡吉田組

陸奥国 耶麻郡 吉田組
大日本地誌大系第32巻 155コマ目

この地府城の西北に当り本郡の西端なり。
地形丑寅(北東)より未申(南西)に長く、辰巳(南東)より戌亥(北西)に短し。

東は木曽組に隣り、辰巳(南東)は大谷組につづき、戌亥(北西)は越後国蒲原郡鹿瀬組に隣り山を界とす。また丑寅(北東)は地形漸々に狭く鹿瀬組と木曽組の間に介まり飯豊山の麓につづき、未申(南西)は揚川を隔て河沼郡野沢組に対す。

東西3里20町余(東は木曽組中反村の界より、西は蒲原郡鹿瀬組馬取村の界に至る)。
南北4里30町計(南は大谷組戸中村の界より、北は飯豊山の麓に至る)。

畳嶂(じょうしょう)連て、平地少なく村落山間にあり。

奥川郷に隷する村20(吉田新田村、平岡村、向原村、杉山村、下町村、道目村、新町村、中町村、塩村、山浦村、出戸村、中沢村、極入村、小屋村、梨平村、宮野村、小山村、真箇沢村、小綱木村、大船沢村)、野尻郷に隷する村8あり(原村、平明村、新村、樟山村、滑沢村、滝坂村、柴崎村、橋立村)。共に新宮荘と称す。

凡て28ヶ村あり



地理之図で揚川に2本の川が流れ込んでいます。
北側が奥川で、途中山田川が合流しています。
南側は笹川です。
地図上に記載すれば分かりやすいんでしょうけれども…。
最終更新:2020年09月30日 15:14
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