耶麻郡小沼組

陸奥国 耶麻郡 小沼組
大日本地誌大系第32巻 51コマ目

この地府城の北に当り本郡の中程にて北にあり。
東は檜原村に界ひ、西は熊倉組に接し、南は塩川組に隣り、北は諸山重畳(ちょうじょう)して檜原村・小田付組の山に接す。

東西3里10町余(東は檜原村の山界より、西は塩川組下利根川村の界に至る)。
南北1里10町余(南は塩川組竹屋田中両村山界より、北は熊倉組下吉村の界に至る)。

東北は山連なり西南は平衍(へいえん)の地に続き中に大塩川の流れあり。田圃(たんぼ)少からず。
辻村・宮目村・中目村・金森村・上利根川村は平野に住する(ゆえ)俗に里郷を称す。その余は皆山に倚り或は山中にあり。中にも関屋・樟・大塩・上下川前・雄国新田等の諸村は山間にあり、雪早く降寒強く暑気弱く、農隙(のうげき)に薪を伐り炭を焼き獨活(うど)(わらび)を採り或は笊蘺(いかき)・竹籠の類をつくり生計を資く。

この村郷名を失う。
凡18ヶ村あり。

最終更新:2021年10月04日 22:14
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