河沼郡坂下組

陸奥国 河沼郡 坂下組
大日本地誌大系第33巻 118コマ目

この地府城の西北に当り本郡の中程にあり。

牛沢・青津両組の地を隔て東西にあり。
東にあるを里郷といい、東は会津郡高久組に接し西は牛沢組に隣り南は会津郡中荒井組に連なり北は青津組に続く。
東西1里24町計(東は高久組高久村の界より、西は牛沢組塔寺村の界に至る)。
南北1里計(南は大沼郡中荒井組沢田村の界より、北は青津組御池村の界に至る。
西にあるを山郷といい、東は山を越えて青津組に続き西は野沢組に界ひ只見川を限りとし南は山を隔て牛沢組に接し北は耶麻郡木曽組に隣り日橋川を限りとす。
東西28町計(東は青津組見明村の山界より、西は野沢組洲走村の界只見川に至る)。
南北6町計(南は牛沢組和泉村の山界より、北は木曽組広野村の界日橋川に至る)。

里郷は広平の地に住し鶴沼・宮川に流れに()ひ田畝多し。
山郷は南に山を負い東北は日橋川・只見川に臨む。
坂下・束原・中政所・福原新田・葉林・長井の村々は春秋に鱒鮭の猟あり。大原・堰沢・宮月の村々は紙を漉てひさぎ出す。

この組及び牛沢組にて2月10日を地神下(ちしんくたり)といい、10月16日を地神上(ちしんのほり)という。大寒の後105日に霜祭あり(共に会津郡小出組の条下と併せ見るべし)。

この組の諸村皆郷名を失う。共に蜷川荘と称す。

凡28ヶ村あり。






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