この地府城の西北に当り本郡の中程にあり。
里郷は広平の地に住し鶴沼・宮川に流れに傍ひ田畝多し。
山郷は南に山を負い東北は日橋川・只見川に臨む。
坂下・束原・中政所・福原新田・葉林・長井の村々は春秋に鱒鮭の猟あり。大原・堰沢・宮月の村々は紙を漉てひさぎ出す。
この組及び牛沢組にて2月10日を
地神下といい、10月16日を
地神上という。大寒の後105日に霜祭あり(共に
会津郡小出組の条下と併せ見るべし)。
この組の諸村皆郷名を失う。共に蜷川荘と称す。
凡28ヶ村あり。
最終更新:2020年05月10日 15:58