この地府城の南に当り本郡の東にあり。
東は白川領岩瀬郡に界ひ二岐嶽を限とし、西は
楢原組に隣り大川を限とし、南は下野国那須郡に界ひ大峠を限とし、北は
弥五島組に交わり大川を限とす。
東西1里10町(東は岩瀬郡湯本村の界二岐嶽より、西は
楢原組刈合村の界大川に至る)。
南北5里6町計(南は那須郡三斗小屋村の界大峠より、北は
弥五島組白岩村の界大川に至る)。
東南に高山連なり西北に大川めぐり、村里大抵山麓に倚り水田稀にして多く煙草を種て生産とす。
落合・桃曽根・木原等の村々は之行の暇に竹籠を造り出し、あるいは筵・糸楯を織り、小松川村・中妻村は榧実を掇って鬻ぎ出す。
落合村・音金村・水門村より薪を伐り大川に流し府下に出す。
最終更新:2020年03月24日 19:37