大沼郡高田組

陸奥国 大沼郡 高田組
大日本地誌大系第33巻 9、18コマ目

この地府城の西に当り本郡の東北にあり。
東は宮川を隔て会津郡中荒井組に隣り、西は山を越えて滝谷組に界ひ、南は永井野組に並び、北は中荒井組に続く。
また東南は橋爪組冑組に交わる。

東西3里8町余(東は会津郡中荒井組十二所新田村の界より、西は滝谷組田代村の界西勝峠に至る)。
南北2里2町余(南は永井野組永井野村の界より、北は中荒井組沢田村の界に至る)。

東に宮川流れ西に衆山連なり、土地肥えて五穀豊なり。ただ竹原・上中川・西勝等の諸村は養水の便悪く常に旱損に苦しむ。軽井沢・逆瀬川の両村は山中に住し、雀林・米沢・根岸・中田・立行事等の村々は山麓にあるゆえ寒暑の候府下に比すれば10余日の差あり。

また5、6月の際に日を択び高田村伊佐須美神社にて御田植祭あり(高田村の条下に詳にす)。その時遠近より高田村に来たり詣る者郡集あり。

この組及び中荒井組にて正月15日若木に団子をさす時その湯を家居に四面に灌で悪虫を避く。
同月15、16両日家中に塵芥多ければその年田圃(たんぼ)に草多しとて度々座中を掃除す。
節分の夜種子浸(たねひたし)とうことあり。茶碗に水を盛り大豆数粒を諸穀に擬え1粒づつ水に浸しその年の豊儉を占う。沈む者は実入りよく浮かぶ者は実入り悪しという。
またこの組及び中荒井・永井野・東尾岐・冑・滝谷・大谷・野尻・大石・大塩組にて大晦日に神玉飯(みたまのめし)とて団飯12を作り大麻の幹を挿み歳徳神に供え、その後蓄置いて明年大麻の種子を蒔く時これを食う。

この組の諸村皆郷を失う。
凡32ヶ村あり。






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