会津郡熨斗戸組

陸奥国 会津郡 熨斗戸組
大日本地誌大系第31巻 112コマ目

この地府城の西南に当り本郡の西南にあり。
東は河島組に接し、西北は共に古町組に界ひ、南は日光神領下野国都賀郡に連なる。
東西3里27町計(東は河島組滝原村の界中山峠より、西は古町組大桃村の山界に至る)。
南北6里20町計(南は都賀郡の界枯木峠より、北は古町組多々石村の山界に至る)。

村里皆川に沿って畳山左右に(そびえ)ゆ。
地面広けれども田畝(でんぽ)少し。
殊に立岩川の上流及び水引・西根の2川の()ふものは帝釈・田代・荒貝の3山各その南に(そばだ)ち地幽寂(ゆうじゃく)にして冬月雪深く盛夏にも蚊なし。
さればその民自ら古樸(こぼく)の風を失わず。

稍魚猟の利あれども他に販き生計を資くるに足らず。(かいこ)を養い又布を織て産業とす。
また精舎・岩下・戸中の村々は「とりもち」と製して府下及び越後国に(ひさ)き出す。

この村の諸村立岩郷に属し長江荘と称す。

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