魚沼郡小千谷組四子村

越後国 魚沼郡 小千谷組 四子(よつこ)
大日本地誌大系第34巻 90コマ目

この両村はもと吉谷村の枝村なり。慶長の頃(1596年~1615年)別村となるという。

小千谷陣屋の西南に当り行程26町余。
家数3軒、東西1町5間・南北23間、南は山に傍ふ。

東3町22間谷内村の界に至る。その村は寅(東北東)に当り5町20間余。
西2町50間・北2町50間、共に東西吉谷両村の界に至る。両村は亥(北北西)に当り10町20間。
南8町20間池原村の山界に至る。その村は巳(南南東)に当り15町40間余。

枝村

権田(こんた)

本村の申(西南西)の方1町40間にあり。
家数9軒、東西1町20間・南北48間、山間に住す。

山崎(やまさき)

本村の寅(東北東)の方4町にあり。
家数5軒、東西1町10間・南北35間、南は山に傍ふ。

苅田(かつた)

本村の北3町10間余にあり。
家数6軒、東西53間・南北2町30間。
北は谷内村の枝村沖に続く。




余談。
俣倉(またくら)神社は神社明細帳に記載がありません。また別な地図では十二大明神になっていたり、地理院地図では寺院のマークになっていたりと正体が何なのか不明です。明治44年の地理院地図には神社/寺院のマークが記載されていないので、大正時代以降に出来た比較的新しい神社なのでしょうか?
参考として六日町野田にある俣倉社の内容を見てみると、祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)とのこと。
余談の余談。この神社の参道入口に「天狗の清水」という清水が湧き出ているようです。
最終更新:2020年12月09日 20:35