会津郡松川組寺村

陸奥国 会津郡 松川組 (てら)
大日本地誌大系第31巻 94コマ目

府城の南に当り、行程9里2町。
家数6軒、東西30間・南北50間。
南は山に接し、三方田圃(たんぼ)なり。

東2町・西20間・南9町・北20間、共に中妻・本九九布両村界ふ。中妻村は北に当り30間。本九九布村は戌亥(北西)に当り4町50間余。
また丑寅(北東)の方6町余沢入村の山界に至る。その村まで8町。

寺院

観音堂

村南1町10間余にあり。
昔ここに中澤山正光寺という真言の道場あり。寛永の頃(1624年~1645年)堂舎残らず廃頽(はいたい)し、ただこの堂のみ残れり。
観音、木像秘佛なり。
脇立、毘沙門・不動。不動の背後に『正光寺大檀那良知別當并其子義乗明尊同檀那源七同檀那藤平治為寄進奉納之嘉慶二年戊辰九月同日敬白』と書付あり(同日の字疑はし。もしくは本尊に本日ありて脇立なれば斯く書せしにや)。
※嘉慶2年=1388年
村民の持なり。