会津郡弥五島組枝松村

陸奥国 会津郡 弥五島組 枝松(えたまつ)
大日本地誌大系第31巻 89コマ目

この村もと松平村という。慶安元年(1648年)に今の名に改む。

府城の南に当り行程8里18町。
家数26軒、東西2町20間・南北1町2間。
畳山の間にあり。
西南に鶴沼川を擁し、東北に菜圃(さいほ)あり。

東19町、西8町、南11町、北14町、共に芦原村の界に至る。その村は亥(北北西)に当り1里6町。
また巳(南南東)の方24町白川領岩瀬郡湯本村に界ふ。

山川

蝉坂(せみさか)(蝉峠)

村の巳(南南東)の方8町計にあり。湯本村にゆく経路なり。
西に断岸(そび)え東は鶴沼川に臨む。
年々2、3月の際雪頽(ゆきなだれ)の患ありて従来に苦しむ。
坂中に俵巌とて状屋柱の如きもの数多並び立てり一奇観なり。

鶴沼川

村南にあり。
湯本村の境内より来り、1里8町亥(北北西)の方へ流れ、芦原村の界に入る。
広20間。

関梁

廻橋(めぐりはし)

村より巳(南南東)の方6町30間。
蝉坂に行く道、鶴沼川に架す。
長8間・幅8尺。

神社

熊野宮

祭神 熊野神?
勧請 不明
村より丑寅(北東)の方30間余にあり。
鳥居あり。田良尾村修験金剛院これを司る。




蝉峠

今の蝉峠はトンネルを通って簡単に通行できますが、少し前は山の横の鶴沼川の北を川沿いに通っていました(現在途中で通行止め)。さらに昔は村松から橋(廻橋?)を渡り鶴沼川の南側を通っていました。
※地理院地図(明治43年測図)

蝉峠(蝉坂)について面白いレポを見つけたのでご紹介。
旧国道118号線・蝉峠


追記。
会津地方の西側にも蝉峠(野沢組芹沼村)があるようです。




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