会津郡弥五島組芦原村

陸奥国 会津郡 弥五島組 芦原(あしのはら)
大日本地誌大系第31巻 87コマ目

府城の南に当り行程7里18町。
家数57軒、東西5町10間・南北50間。
東西は田圃(たんぼ)にて、南は川に臨み北は山に近し。
村中に官より令せらるる掟条目の制札を懸く。

東30町枝松村の界に至る。その村は辰(東南東)に当り1里6町。
西11町田代村の界に至る。その村まで18町。
南17町白岩村の界に至る。その村は未(南南西)に当り1里9町。
北19町50間小出組桑原村の山に界ふ。

この村の名主七左衛門という者、古文書4通を蔵む。
左に載す。
※略

小名

根岸(ねきし)

本村の戌(西北西)の方1町にあり。
四方田圃(たんぼ)なり。

山川

前山(まへやま)

村の未申(南西)の方鶴沼川を隔て2町にあり。
登ること7町。雑樹多し。
西南は白岩村及び小出組湯原村等の山に接し、西は田代村の山に界ふ。

大戸嶽(おほとがたけ)

村の丑寅(北東)の方4町にあり。
登ること9町(本郡の条下に詳なり)。
この山の「ざらめき」という所より雲母土を産す。
光彩少なくして用に堪えず。

二岐嶽(ふたまたがたけ)

村の巳(南南東)の方1里35町にあり(本郡条下に詳なり)。
この山の北を五輪峯という。

鶴沼川

村南にあり。
枝松村の境内より来り、西に流るること1里1町、田代村の界に入る。

上野原にあり。
東西50間・南北40間計。
「すが」沼という。

原野

上野原(うはのはら)

村南二岐嶽の麓にあり。
東西12町余・南北1里22町余。
(かや)薄多く茂れり。

関梁

芦野原口

村の東端鶴沼川の岸、白川領にゆく経路にあり。
木戸門を設け番戍(ばんじゅ)を置いて往来を察せしむ。

水利

村より辰(東南東)の方7町にあり。
東西30間・南北22間。

神社

熊野宮

祭神 熊野神?
鎮座 不明
村中に在り。
鳥居あり。白岩村星日向が司なり。

熊野宮

祭神 熊野神?
相殿 八幡宮
鎮座 不明
村の丑寅(北東)の方2町にあり。
鳥居あり。白川領岩瀬郡田良尾村修験金剛院これを司る。

赤城神社

祭神 赤城神?
鎮座 不明
村の戌亥(北西)の方2町にあり。
鳥居あり。金剛院司る。

御霊神社

祭神 御霊神?
鎮座 不明
村より辰巳(南東)の方9町にあり。
鳥居あり。金剛院司なり。

寺院

明宗寺

村中にあり。
浄土真宗なり。もとは大子守宗なりしを、元和8年(1622年)法泉という僧京師にゆき、西本願寺12世准如に請て末山となる。それより相続いて今に至る。
本尊弥陀客殿に安ず。

古跡

館跡

村より戌亥(北西)の方3町山上にあり。
東西30間・南北25間。
木立茂れり。


  • 太子守宗:会津を中心とし、阿弥陀如来像と聖徳太子像を安置し念仏を唱える宗派。
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※南東の山の中(スノージェットの切れ目を入った先)にも神社があるようなんですが、入山禁止の札が…