美少女戦士セーラームーン

「美少女戦士セーラームーン」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

美少女戦士セーラームーン - (2022/12/12 (月) 20:04:10) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/01/21 Thu 16:20:32
更新日:2024/04/21 Sun 22:17:47
所要時間:約 26 分で読めます


タグ一覧
14年夏アニメ 15年春アニメ 16年春アニメ 30代ホイホイ 90年代テレビアニメ 92年春アニメ 93年春アニメ 94年春アニメ 95年春アニメ 96年春アニメ BL TBS ※土曜夜19時です。 なかよし アニメ オネエ セーラームーン セーラー服 テレビ朝日 ハイパーインフレ ミュージカル ムーンプリズムパワーメイクアップ! ムーンライト伝説 ロリ 世界一ゲイなテレビ番組 中学生 主人公総受け 五十嵐卓哉 伝説の始まり 佐藤順一 原点にして頂点 厨二 太陽系 宇宙 実写 小林靖子 少女漫画 少女漫画版聖闘士星矢 幻の銀水晶 幾原邦彦 性の目覚め 性癖ブレイカー 性転換 悪堕ち 愛すべきバカ達 戦う姫 敵も味方も変な奴 月にかわっておしおきよ! 月光刑事 有澤孝紀 東映 榎戸洋司 特撮 男の娘 百合 矢板東高校 石田燿子 稀に鬱展開あり 美少女戦士セーラームーン 舞台化 観月ありさ 講談社 超豪華声優陣 輪廻転生 邪な女神達 魔法少女 麻布十番

月に代わって、おしおきよ!


概要

講談社の月刊少女誌『なかよし』で1992年~1997年まで連載されていた武内直子の漫画作品。TVアニメ(1992〜1997年)、ミュージカル(1993〜2005年)が同時並行で制作され、2003年には実写化もされたほか、それ以降もリメイクが製作されている。
世界中で大ヒットした90年代前半を代表する日本アニメの一つで、視聴者や読者の頭に太陽系惑星の名前を叩き込んだ。
なお、原作とテレビアニメは基本設定が共通する別作品である。

同作者の『コードネームはセーラーV』を元にした講談社と東映のメディアミックス企画で、当時人気だった「美少女仮面ポワトリン」とスーパー戦隊シリーズを合体させて誕生(ドラマ版ワンダーウーマンの影響も噂される)。
「大きなお友達」という言葉を生み出し、アニメ・声優・漫画・コスプレ・ライトノベル・同人業界等、その後のサブカルチャーに与えた影響は計り知れない


メディアミックス

原作漫画(1992年1月〜1997年2月)

美少女戦隊の皮を被った少女漫画。第四部から第五部の間の「受験戦争編」や「ちびうさ絵日記」という番外編があり、「亜美ちゃんの初恋」と「ちびうさ絵日記」の吸血鬼の話はアニメ化された。
男性向けヒーローのフォーマットを女性向けに置き換え、東京に転生した月の姫が地球の王子と人類を愛の力で救うシリアス作品だが、姫を守る女戦士達の主従百合も交えている。

『なかよし』掲載作品なのに『少コミ』並みに性的で、戦闘シーンでは女体美を強調して朝チュンもある(作者はエッチな漫画を描きたかったらしい)。
一方で作者が『デビルマン』に影響されたとかで、『なかよし』にそぐわないようなホラー描写も多く、多くの幼女トラウマを残したとか。あと、母と娘の確執や、男女の主導権争いも描いている。
鉱物と占いオタクの作者が神話ベースの設定を詰め込み、当時の芸能人を登場人物のモデルにしたり(水野亜美=酒井法子、火野レイ=観月ありさ、地場衛=東山紀之)、ハイブランドやミュシャなどに影響された服飾デザインと美麗カラーなどに定評がある。
ただしうさぎ一家と美奈子以外は空気率が高く、テレビアニメのような活躍をイメージすると肩透かしを食う。

全編を通して主人公・月野うさぎと「幻の銀水晶」のチートっぷりが徹底しており、第五期ではエターナルセーラームーンが最強キャラの上位に一時期君臨したほどのインフレを起こす。
うさぎと「幻の銀水晶」が存在する限り戦いは終わらないらしく、さらにセーラーコスモスの存在を考えると、単なるハッピーエンドとは言えない結末だった。
セーラー戦士の核であるセーラークリスタルの設定はあの作品の某宝石ほど極悪ではないにせよ、似た部分がある……というか、元ネタではないかと思われるレベルであるえげつない設定。*1

作者が宝石店のガチなお嬢様であるせいか、設定が全体的にバブリーなのも特徴。カラーページに本物の宝石を貼り付けていたらしい。フィギュアスケートやハイブランドのファッションに影響されたキャラデザインは評価が高い。
80~90年代初期の文化事情が色濃く反映された恋愛至上主義的・ニューエイジ的な作中描写、作者が本気で「直子姫」を自称する癖の強い人物であるなど、本編内外でも好みが分かれる点はちらほらある。

キャラクターやストーリー、変身呪文「メイク・アップ」のアイデアは原作者だが、後述のテレビアニメのスタッフからの認識は原案者に近く、作品のヒットによっていろいろ揉めたらしい。


テレビアニメ(1992年3月〜1997年2月)

90年代版のテレビアニメは無印、R、S、SuperS、セーラースターズの順で放映。
一応転生者だが、普通の学生として生きる少女達の恋と友情と戦いを描いたアクションコメディ。前番組「きんぎょ注意報」のギャグ路線を継承した上で内容も「友情・努力・勝利」に置き換え、「ドラゴンボール」と並ぶ国民的アニメに成長した。
テーマは「仲間の大切さ」「友愛・恋愛・家族愛」*2「(スーパー戦隊シリーズ水戸黄門)÷2」*3で、前世からの宿命と幻の銀水晶のチート性能などのニューエイジ要素は極力削られ、月野うさぎたちが前世の力で正義のヒーローとして成長する作品になった。
原作との同時進行と四クール放送の都合上、原作に合わせるのはスケジュール的に不可能な事情も関係するが、基本設定以外のキャラ設定とストーリーの大半がアニオリ。尺の大半を日常パートに割いた代わりに生き生きした人物描写が特徴で、原作では数カットで死亡する悪役の掘り下げも行われた。

若手時代の佐藤順一(第一期)、幾原邦彦(R〜SS)、五十嵐卓哉(スターズ)がシリーズディレクターを担当。キャラクターデザインは只野和子(第一期〜R)、伊藤郁子(S〜SuperS)、為我井克己(スターズ)。
アニメ化に合わせて、簡略化されたポップなデザインになった。キャラクターごとに異なる目の模様は原作者の要望。劇伴を担当した有澤孝紀によるジャズオーケストラやコーラスなどを盛り込んだ多彩なメロディーは評判になり、JASRAC国際賞を受賞した。
只野和子のレトロ少女漫画なキャラデザと、伊藤郁子のキラキラしたキャラデザはファンが多い。現在の版権イラストはイタリア人のトレス職人マルコ・アルビレオが担当するが、構図を疑問視したり「なんだかのっぺりしてる」という声も。

本作のヒットはサトジュンこと佐藤順一(少女の心理描写は業界でも評価が高い)と、イクニこと幾原邦彦(イクニが抜けてからのスターズは失速した感も拭えず)の功績も大きいという声も聞かれる。
シリーズ構成はノリと勢いを重視する富田祐弘が担当し(第一期〜S)、SuperSで百合界のカリスマ担当脚本家の榎戸洋司に交代(SuperS〜スターズ前半)。スターズ後半からは「亜美ちゃんの初恋」の山口亮太に交代する。
R以降増していく月野うさぎの母性愛と、タキシード仮面(月影の騎士)の父性と迷言も特徴。対する敵サイドも、第二期以降は幹部同士の会話の中に生活感や人間臭さが盛り込まれた。
イクニの趣味なのかゲイやレズビアン、トランスジェンダーなどが必ず登場。「男がスカートをはくのが気にならなくなる」という現象が起きる。海外で「世界一ゲイなテレビ番組」と取り上げられたこともあった。

「ブルセラムーン」「キャバクラアニメ」だのとバカにされまくったらしいが、ニュートラルな作風で男女の人気を獲得。原作漫画の毒をマイルド化しているが、原作に引きずられて性に奔放な作風に変わっていく。
変身シーンには全裸のシルエットが登場するが、芸術性が高く性的さよりも凛々しさの印象が勝つ(服を描かないのは作画コストを減らすためであり、どんな服装からでもバンクに繋げられる利点もある)。原作者はエッチだと喜んでいたらしい。
カメラワークも全体的にシームレスで極端なズームやパースの使用もなく、作画技術の高さも際立つ。

「戦隊もののパロディ」を言い訳に視聴する大きなお友達が大量発生したと言われるが、いくらオタクに人気があっても主人公サイドの露出度は控えめ。その分、敵の女怪人は過激になっていったが。オタク受けを狙ったのか、はたまたスタッフの趣味なのか、健康的なお色気やリョナ描写とか、妙に性的な女怪人デザインにも力を入れていたとかいなかったとか。
その後より女児向けにブラッシュアップされたプリキュアなど同一ジャンル作品の誕生に大きな影響をもたらした。
本作からイクニの毒と哲学を内包した作家性が強く現れるようになり、降板と独立を経て「少女革命ウテナ」へと繋がっていく。

ちなみに劇場版Rに感動して3回も観たという庵野秀明はセーラーウラヌスとセーラーネプチューンの変身バンクの演出を担当。さらに次回作「新世紀エヴァンゲリオン」はセーラームーンの影響を大きく受けており、碇シンジ役の緒方恵美の抜擢や、綾波レイ(火野レイ推しのイクニを呼ぶためにレイの名前と水野亜美の髪型を拝借)・葛城ミサト(収録に来た三石琴乃がモデル)・渚カヲル(イクニがモデル説あり)・惣流アスカラングレー(愛野美奈子のリボンを拝借)の元ネタにもなっている。


テレビドラマ版(2003〜2004年)

CBCテレビ制作・TBS系で放送。
北川景子の女優デビュー作で、モデルの泉里香も浜千咲の芸名で出演していた。杉本彩がノリノリでクイン・ベリルを演じた。
脚本を小林靖子が全話執筆し、電王OOOトッキュウジャーでも見られない純度100%の靖子にゃんを堪能できる。
原作第一期に沿った内容だがテーマは「贖罪と選択」。月と地球を破滅させたセレニティとエンディミオンの恋を登場人物がどう受け止めるかが描かれた(本作に限っては、ダーク・キングダムも月と地球の滅亡に直接関与していない)。
制作前に白倉伸一郎Pが「原作至上主義でやる」と発言してテレビアニメ派にはバッシングされたが、原作を尊重しつつテレビアニメの要素も取り入れている。

前世・現世・仲間への思想の違いによる葛藤や思春期少女のリアルな心情描写、アニメや原作でも描かれなかった衛とダーク・キングダム四天王の主従関係の掘り下げなど、ドラマ性の高い脚本面や力の入ったアクション面が評価されている。
しかし、シリアスな展開からおもちゃを買わないハイティーン層に人気が出てしまい、図らずも同時期のプリキュアに世代交代した感があったようではある。
白倉Pによると実写化の発案者はあの那須博之監督で、モー娘主演の映画化が頓挫した後でドラマ化決定した代わりに、かのデビルマン(実写)を作ることになった…らしい。
ミュージカル版とはヴィッグの色彩が異なり、衣装はシンプルになった。時代を反映してゲーセンのクラウンはカラオケ店になり、変身ブローチはペンダントに、変身ペンはブレスレットに、通信機は携帯電話に変更され、オリジナルセーラー戦士が登場。

原作重視の設定から作者はアニメより気に入っているそうだが、ファンタジー作品の実写化でありがちな「衣装や必殺技などがどうにもチープに見えてしまう」「(前述の事柄とある程度被るが)戦闘シーンが女の子の反応を意識してかチープ」等々の問題を解決できなかった点から、多くのアニヲタたちには黒歴史となった。というかが人気過ぎたのだった。
北川景子の黒歴史呼ばわりされることもあるが、むしろ本人は「演技の基礎を学んだ大切な作品」と語っており、現在でもセーラー戦士を演じた5人は「戦士会」という女子会を定期的に開いている。

美少女戦士セーラームーンCrystal(2014〜2016年)

2014年には原作漫画のシナリオをアニメ化した「Crystal」がニコニコ動画で先行公開され、2015年に作画修正版がテレビ放送された。
通称は「セラクリ」で、90年代版アニメと区別されている。月野うさぎ役の三石琴乃以外の声優が全員入れ替わり、以降の媒体(90年代版アニメの玩具音声を除く)ではセラクリ版声優に交代している。

第1期と第2期のキャラクターデザインは佐光幸恵だが、「原作のデザイン」と「アニメとして作画しやすいデザイン」の間を上手く取れなかったのか、先行公開は隔週更新なのに作画崩壊が多発、キャラデザも似せきれていない状態だった*4
第2期の一番の見せ場であるセーラーちびムーン覚醒を描いた25話では一部場面(恐らく作画監督が直接担当したカット)が他のシーンと比べると異様なほど描き込まれ、作画面も原作に近付けようとした結果作画の難易度が跳ね上がり、スタッフの体制やその他諸々が追い付かずにクオリティを維持できなかったと推察できる。

原作が月間連載で飛ばし気味&説明不足な展開が多く、原作者が入れ切らなかったという新展開が期待されたが、実際は不自然な形で四天王を生存(その後全滅)させたり、ヴィーナスの代わりにムーンが聖剣使ったりするだけだった。残念。
ストーリーもギリギリの尺にオリジナル展開まで捻じこんでしまい、細かなシーンだけでなくギャグがカットされたためにテンポは悪化、登場人物は極端に単純思考・恋愛脳化されてしまう。旧作の友情路線まで入れようとしたのでもうgdgd…。リアルソードマスターヤマトと揶揄され、漫画・90年代版アニメのファン双方の非難を浴びた。
第2期ではだいぶ持ち直したものの汚名返上とは行かず、堺監督は東映を退社に追い込まれてしまう。ニコニコでは第1期先行配信直前に90年代版アニメを一挙配信したのもまずかった。先行配信動画のコメントは破綻した作画と脚本を冷やかして90年代版と比較するもので埋め尽くされ、結局第2期を最後に配信中止される。

第3期では担当監督は今千明、キャラクターデザインはプリキュアの高橋晃に交代した。
キャラデザは原作を意識し過ぎて作画難易度が跳ね上がった反省を踏まえてか、2期までの雰囲気を崩し過ぎない程度に90年代版アニメに寄せたデフォルメが加えられ、「プリキュアそっくり」という揶揄もあるが作画自体は安定した。脚本も原作の改変を最低限に留めて一定の評価を得ている。
しかし、ニコニコ配信を第2期で中止した事と、地上波放送の少ない環境や宣伝の乏しさで認知度向上には至らず、2018年現在のタイアップ商品は90年代版アニメのデザインが殆どを占めている。

2018年夏に劇場公開予定であった第4期は延期、キャラクターデザイナーは90年代版の只野和子が務めると発表された。

美少女戦士セーラームーンEternal(2021年)

新型コロナウイルス感染拡大の煽りで何度か延期されるも、2021年に劇場公開された。原作第4期を前後編に分けた長編アニメ映画。
前述で不安視された只野和子のキャラデザは、90年代版アニメの特徴的な目の描き方に原作のすらっとした体型をミックスし、アニメ・原作ファン双方の好評を得ている。

コロナ渦真っ只中の世情や、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』や同日公開の『銀魂 THE FINAL』を筆頭に強力なライバルが出現しただけではなく、知名度の高い90年代版アニメやプリキュアの作風との違いや原作未読者置いてけぼりの構成などでライト層に敬遠されてしまい、残念ながら同時期公開のアニメ映画で下位の興行収入となってしまった。
特に興行収入一位の『鬼滅の刃』は売れ方も90年代版アニメと類似するだけに、世代交代を象徴するような気がしないでもない。

美少女戦士セーラームーンCosmos(2023年)

最終章にあたる原作第5期のアニメ映画。2023年に前後編形式で公開予定。

バンダイ版ミュージカル(1993〜2005年)

セラミュと略されていたが、ネルケ版登場後はバンミュと呼ばれる。
SMAPの聖闘士星矢を参考にアイドルグループの桜っ子クラブさくら組主演で開始され、主演女優が4代に入れ替わりながら12年間上演。オリジナル版と改訂版の年2作が上演され、90年代版アニメをベースに原作漫画の設定の一部も使用された。2.5次元と呼ばれる実写化の成功例の一つ。
1993年の開始当初は「学芸会」と揶揄されたが、1994年に平光琢也が脚本に加わってからは完成度が格段に上がり、専門雑誌にも取り上げられるようになる。

小坂明子のテレビアニメのBGMを踏襲した煌びやかな音楽と、冬杜花代子の原作漫画の耽美な世界観を言語化した歌詞は、テレビアニメと原作の設定を融合させたミュージカルの作風を象徴している。テーマ曲の『La Soldier』がイクニに気に入られ、劇場版 美少女戦士セーラームーンR制作に繋がっていった。音響監督も担当した小坂は400曲以上を提供している。
殺陣やワイヤーに火薬等のヒーローショー要素を取り入れており、舞台映えを意識してかスパンコールとラインストーンがあしらわれ、二重スカートがついた派手な衣装が特徴。

常に打ち切りの危機に晒されながら原作終了の五年間を超え、初代キャストの卒業公演が追加制作される。その後原史奈主演で制作続投が発表され、四代目の黒木マリナまで12年間上演された。

ネルケ版ミュージカル(2013〜2017年)

通称ネルミュ。20周年プロジェクトで「Crystal」と同時進行する予定だったが、「Crystal」の放送延期で1年早くスタートし、ダークキングダム編からシャドウ・ギャラクティカ編までの5作が上演された。
原作をベースに90年代版アニメの設定も使用され、キャストはオール女性の宝塚スタイル。

タキシード仮面役の大和悠河、セーラーウラヌス役の汐月ゆう、セーラーネプチューン役の藤岡沙也加を筆頭に宝塚出身女優の出演率が高く、演出も少しヅカっぽいのが特徴。 
主役5戦士は第3作までの大久保聡美チーム(御事情で交代を繰り返したセーラーマーキュリー役を除く)、第5作までの野本ほたるチームに入れ替わりながら公演された。
脚本・演出はバンダイ版の平光琢也が続投し、劇伴は佐橋俊彦が担当。バンダイ版のセルフオマージュ要素を盛り込みながら、原作をなるべく再現する姿勢で高評価を受けている。

バンダイ版よりもウィッグの完成度が格段にアップし、実写版とバンダイ版を足して割ったようなシンプルな衣装にレースやラインストーンがあしらわれている。
ちびうさ役の子役だった竹中夏海が振り付けを担当したり、初代セーラームーン役の大久保聡美がセーラーコスモス役で復帰するサプライズもあった。

乃木坂46版ミュージカル(2018~2019年)

通称乃木ミュ。25周年プロジェクトの一環として乃木坂46主演のミュージカルが制作。構成・演出・振り付けはTAKAHIROが担当することが発表され、ダークキングダム編の内容で上演された。
主役5戦士は山下美月主演のTeam Moon、井上小百合主演のTeam Starのダブルキャスト制。タキシード仮面役はネルケ版セーラープルート役の石井美絵子、クンツァイト役はネルケ版タイガーズ・アイ役の安藤千尋が演じている。

スパンコールがちりばめられた、ややバンダイ版を思わせる派手な衣装が特徴。マペットとしてルナがミュージカルでは25年ぶりに登場し、大阪なると海野ぐりかずがミュージカル初出演した。

2019年には久保史緒里を主演に、5戦士を入れ替える形で再演が行われた。

スーパーライブ版ミュージカル(2018年〜)

フランス・パリジャポニズム2018の公式企画のパフォーマンスショーとして企画され、ワシントンやニューヨークのブロードウェイでも公演された。
演出・振り付けは乃木坂46版のTAKAHIROが続投し、楽曲はヒャダインが担当している。
主役5戦士はトリプルキャスト制で、衣装やウィッグは実写版に近い。ネルケ版で悪役やセーラースターメイカーを演じた立道梨緒奈がタキシード仮面役として出演している。

2021年現在、新型コロナウイルス感染拡大を受けて上演停止中。

アイスショー

タイトルは「美少女戦士セーラームーン Prism On Ice」。
セーラームーン/月野うさぎ役をロシアのフィギュアスケート選手エフゲニア・メドベージェワが務める予定。そのほかのキャストに宮原知子、長洲未来、アリッサ・シズニー、ベッキー・ベレスウィル、アンドリュー・ジェイソン・ブラウン、無良崇人、ディラン・モスコビッチ、橋本誠也が名を連ねている。
2020年6月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、2021年6月4日から6月6日にかけて振替公演が行われることになっていたが、2022年6月3日から5日に再延期された。


登場人物

(以下92年~97年までのCV/Crystal/実写版担当女優とする。

主要人物

★月野うさぎ/セーラームーン(三石琴乃/三石琴乃(続投)/沢井美優)
金髪のお団子ツインテールのアホの子。愛と正義のセーラー服美少女戦士・セーラームーンに変身する。決め台詞は「月に代わっておしおきよ!」
初登場時は十番中学2年生の14歳。ドジで泣き虫で頭も悪いが、社交的で正義感が強い。恋に恋する年頃だがなんだかんだで衛一筋。旧アニメ版では能天気で食い意地も汚いが人情に厚い。原作ではわりとしっかりしている。
幻の銀水晶を持つ月の王女セレニティの生まれ変わり。なんと30世紀では地球の女王のネオ・クイーン・セレニティに!おしとやかに成長したようだが、過去に誤字脱字だらけで汚い字の手紙を送っている。…頭は相変わらずのようだ。
スターズ最終回では全裸になるが、そのせいで現在スターズがテレビ放送できないという事態に。
実写版では地球を滅亡させた世界の破壊者。おのれ!セーラームーン!演じた沢井美優氏は現在声優もやっており、騎士竜戦隊師匠のひとりでもある。

★地場衛/タキシード仮面古谷徹/野島健児/渋江譲二)
本作のヒロイn……ヒーローにしてうさぎの恋人。黒い服の怪紳士・タキシード仮面に変身してセーラー戦士をサポートする。天涯孤独・拉致・洗脳・呪われる・殺されるとロクな目に遭っていない。
原作では超進学校・元麻布高校2年生で、旧アニメでは東西大学1年生*5。実写版では高校3年生で後見人の援助を受けている。
前世はセレニティと禁断の恋に落ちた地球の王子エンディミオン。実写版では前世の件で「地球を見捨て滅びの要因を作った」とクンツァイトに憎まれた。
旧アニメ版ではスタッフや古谷氏が遊びに遊んでネタキャラ化し、薔薇の手裏剣を投げて一言アドバイスしてはそのまま帰ったり、ファッションセンスのヤバさで物議をかもし、ついたあだ名が「変態仮面」。
原作では必殺技もあるイケメン超能力者。セラクリでは連載当時のロマンス至上主義的な価値観でうやむやにされていた不審な行動*6が悪目立ちしてしまい、某所でやはり「変態仮面」呼ばわりされてしまう。

★内部太陽系ーラー戦
★水野亜美/セーラーマーキュリー久川綾/金元寿子/浜千咲(泉理香))
青髪ショートの天才少女。水星を守護に持つ水と知の戦士・セーラーマーキュリーに変身する。決め台詞は「水でもかぶって反省しなさい!」
初登場時は十番中学2年生。IQ300で心優しく、内気だが冷静沈着な理論派。全国模試で常に上位をキープ。母親と同じ女医を目指している。チェスと水泳も得意。
ちなみに綾波レイの元ネタ。おしとやかな性格で男性視聴者から圧倒的な人気を誇り、子供を泣かせた声豚に対する中の人の皮肉で『大きなお友達』という言葉が生まれた。
主に後方支援系で攻撃力は低いが、その分頭脳戦では活躍する。四期(SS)で攻撃力が大幅アップ。初期は分析用のゴーグルとDS似のスーパーコンピューターを使っていた。原作とセラクリでは肩のプロテクターがない。
実写版ではダークマーキュリーに悪堕ちしてしまった。中の人は後にフルーツライダーのお姉さんに。最近ではインディードのCMでコスプレを披露したり、お笑い芸人と共演している。
ちなみにモデルは武内直子の漫画「ミス・レイン」の主人公で、初期案ではサイボーグ設定だったらしい。

★火野レイ/セーラーマーズ(富沢美智恵/佐藤利奈/北川景子)
黒髪ロングの霊感少女。火星を守護に持つ炎と戦い(アニメでは情熱)の戦士・セーラーマーズに変身する。決め台詞は「火星に代わって折檻よ!」。戦闘では攻撃の要として活躍し、必殺技では梵字が浮き上がる。
初登場時はカトリック系のT.A女学園中等部2年生。火川神社の孫娘で巫女もしている。自作の護符による「悪霊退散」や占いが得意。
原作では男とテレビと漫画が嫌いなクールビューティー。旧アニメではうさぎの喧嘩友達で、ちょっとオタクで怒りっぽいが義理堅いツンデレ娘。
実写版では「マーズレイ子」でアイドルデビュー。実写版で演じた北川景子の事務所の黒歴史だが、本人はこの事実を隠すどころか、"自身が役者として演技を学んだ作品"と語っており、DAIGOとの結婚披露宴では他の4人と共に主題歌を披露した。戦隊やライダーものと違いスーツアクターに戦闘シーンを代わってもらえないことを北川景子がグチっていた。
後の北川景子作品にも時々セーラーマーズが元ネタの「悪霊退散」ネタが使われており、2021年には、なんと主演ドラマで母役がアニメ版うさぎになっていた。

★木野まこと/セーラージュピター(篠原恵美/小清水亜美/安座間美優)
茶髪ポニテの怪力少女。木星を守護に持つ雷と保護(アニメは勇気)の戦士・セーラージュピターに変身する。決め台詞は「痺れるくらい後悔させるよ!」「木星に代わってヤキ入れてやるよ!」
初登場時は十番中学の転校生。中学生離れした長身と薔薇のピアスが特徴。喧嘩に強い姉御肌だが家庭的で心優しく、女子力も高い。
転校前に憧れの先輩に振られたトラウマで他人より大きい体と怪力にコンプレックスがある。一途で惚れっぽく、特に旧作アニメでは先輩に部分的に似ているだけで「センパイ病」を発症する。実は両親を飛行機事故で亡くし、天涯孤独の身である。
雷と植物を操るのは、ジュピターが異名のユピテルと同一視されるゼウス由来だとか。
実写版の安座間美優は後にCanCan、AneCanの専属モデルとして現在も活躍中。過去にはズムサタレギュラーだった。

★愛野美奈子/セーラーヴィーナス(深見梨加/伊藤静/小松彩夏)
金髪ロングの残念な美少女。金星を守護に持つ愛と美の戦士・セーラーヴィーナスに変身する。決め台詞は「愛の天罰、落とさせて頂きます!」
大きな頭の赤いリボンが特徴。初登場時は芝公園中学2年生。スピンオフ「コードネームはセーラーV」の出身。見た目もスペックもうさぎにそっくりだが、運動神経は超人的でアイドル志望。
初登場のアニメ無印では渡英中の失恋で落ち込んでいたが、R以降は金メッキが剥がれて親父ギャグや間違ったことわざを連発するおバカキャラになる。Sではカオリナイトとの決戦回、はるかとみちるに正体がバレる重要回、更にSSの主役回でも盛大なギャグをブチ込んだ。
原作ではセレニティの影武者として登場したガサツなドルオタだが、実はうさぎ(というかセレニティ)至上主義者。何かと銀髪や白髪のイケメンと因縁がある。
実写版は本当にトップアイドルになっている。性格もおバカキャラとは真逆で、外部戦士のスタンスに近い。不治の病を患っており、なんと最終話直前に病死した。


★ちびうさ/セーラーちびムーン(荒木香恵/福圓美里/登場せず)
ピンク髪の謎の幼女で、実は未来から来たうさぎと衛の娘。愛と正義のセーラー服美少女戦士見習い・セーラーちびムーンに変身する。決め台詞は「未来の月に代わっておしおきよ!」
衛譲りのしっかり者だがうさぎ譲りのドジ。90年代版アニメでは6歳くらいだが、原作は900歳*7
生意気だが思いやりはあり、第3期では親友を助けようと奔走した。現代のうさぎとの関係は親子より姉妹に近く、衛が大好きでうさぎを小ばかにしているが、本当はうさぎも大好きなツンデレ。エロ可愛い敵の女幹部ブラック・レディに急成長&闇堕ちしたことがあり、その時は「見た目は大人、頭脳は子供」の逆コナン状態だった。
ペガサス(に変身した少年エリオス)に出会ってからはうさぎと衛の仲を邪魔しなくなるが、エリオスはエンディミオンの双子に近い存在なので、結局ファザコンのままと言えなくもない。

★ルナ(潘恵子/広橋涼/潘恵子(人間態:小池里奈))
うさぎのパートナーで雌の黒猫。変身アイテムなどの機械類を開発したり、ゲーセンの地下に無断建築した司令室でセーラー戦士をサポートする。額の三日月ハゲを塞がれると喋れなくなる。まれに美少女化する。
アルテミスと結婚して娘のダイアナを授かる予定だが、旧アニメ版では最後まで彼にデレなかった。飼い主に似たのか時々人間のイケメンにぽーっとなるが、旧アニメ版無印31話ではバラではなく魚の骨を投げるデブ猫に惚れられてドン引きした。
実写版では動く猫のぬいぐるみという設定で、くしゃみをすると幼女に変身し、セーラールナに二段変身した。
セラミュではバンダイ版の初演で登場したきり。乃木ミュで25年ぶりにパペットとして出演。

★アルテミス(高戸靖広/山口勝平/大林洋平)
美奈子のパートナーの白猫で、ルナとお揃いの三日月ハゲがある。美奈子に変身ペンを授けた月の王国の使者。美奈子の兄貴分でこちらも苦労人。
美奈子のシャワーシーンをさり気なく覗く淫獣。ルナに好意を持っているが、劇場版SSやスターズではイケメンの人間にルナを取られかけてしまう。原作第四期で変身した人間態はいちおうイケメン。
実写版ではやっぱり動くぬいぐるみで、孤独な美奈子の理解者として登場した。
セラミュの初演にルナと出たが、全身タイツの男優という衝撃的なビジュアルだった。

★外部太系セーラー戦士★
★天王はるか/セーラーウラヌス緒方恵美/皆川純子/登場せず) 
「百合界のカリスマ」で有名な天才高校生レーサー。天王星を守護に持つ天空と飛翔の戦士・セーラーウラヌスに変身する。決め台詞は「天王星の風騒ぐ、新たな時代に誘われて、セーラーウラヌス、華麗に活躍」「天空の星、天王星を守護に持つ飛翔の戦士、セーラーウラヌス」。剣のタリスマンのスペース・ソードを持つ。
金髪ショートの中性的な容姿と爽やかな振る舞いで女子にモテる。相方のみちるとは肉体関係もある。初登場時は私立無限学園高等部に通っていた。実はうさぎたちと1歳しか離れていない。
旧アニメ版ではみちるを愛する男装の麗人。手段を選ばず理想主義者のうさぎと対立するが、汚れた手を気にしている*8。モテる男が嫌いらしく、衛の名前を一度も呼んだことがない。カセコレでは本編で人気と出番を喰われた衛にイビられた。ウラネプ変身シーンのコンテを切ったのは庵野秀明。緒方恵美は劇場版Rで演じた幼少期の衛を評価されて碇シンジ役に抜擢された。
原作およびCrystalでは性転換能力持ちのふたなり。男性時と女性時で骨格そのものが違い、一人称や言葉遣いも変わる。うさぎを崇拝している。

★海王みちる/セーラーネプチューン(勝生真沙子/大原さやか/登場せず)
天才高校生バイオリニストではるかの嫁。海王星を守護に持つ深海と抱擁の戦士・セーラーネプチューンに変身する。決め台詞は「海王星の潮騒ぐ、新たな時代に誘われて、セーラーネプチューン、優雅に活躍」「深海の星、海王星を守護に持つ抱擁の戦士、セーラーネプチューン」。手鏡のタリスマンのディープ・アクアミラーを持つ。
百合界のカリスマの片割れの緑髪美少女。抱擁の戦士ゆえか母性的で、おしとやかな上流階級のお嬢様だが、性格はむしろ勝ち気で男前。
旧アニメ版ではどっしり構えてはるかを精神的にサポート。ギャグシーンでさえ動じずにエレガントに振る舞う。「はるかのいない世界なんて守ってもしょうがないじゃない」という名言がある。
原作ではスターズ編で夜天に化粧をこき下ろされてブチ切れ、はるかに「こわいよ、みちる」とツッコまれた。

★冥王せつな/セーラープルート(川島千代子(引退)/前田愛/登場せず)
褐色肌の黒髪美女で、暗闇の中で時空の扉を守る孤独の戦士セーラープルートに変身する。決め台詞は「時空の星、冥王星を守護に持つ変革の戦士、セーラープルート」。宝珠のタリスマンを入れた杖のガーネット・ロッドを持つ。
現世では理学部の女大生である。そこBBAって言うな。セラミュでは何度もおばさん扱いされてるけど…
時空の扉に迷い込んだちびうさと仲良くなり、時空を移動するアイテム「時空のカギ」を渡した(原作では奪われた)。武内直子お気に入りキャラ。原作では時を止めるタブーを犯して死亡し、ネオ・クイーン・セレニティの力で現代の地球に転生し、大学理学部からちびうさの学校の養護教諭になった。未来の衛のキング・エンディミオンに憧れ、ちびうさに「遠くからそっと思うだけの見守る愛の形だってあるの」と答えている。
90年代版アニメでは不倫を連想させるせいか、レイとキャラが被るせいなのか前述の下りは全カットされ、門番の仕事とちびうさとの友情をフューチャー。ミュージカルでは演出家に気に入られたのか例のシーンが使われている。
冥王星が惑星から準惑星に降格されたせいでネタにされたが、モチーフが占星術とするとあまり関係がない。そもそも主人公が惑星どころか衛星だし。

★土萠ほたる/セーラーサターン皆口裕子/藤井ゆきよ/登場せず)
大きなお友達御用達の黒髪おかっぱの病弱少女で、破滅と誕生の戦士セーラーサターンに変身する。決め台詞は「沈黙の星、土星を守護に持つ破滅と誕生の戦士、セーラーサターン」
「萌え」の由来説がある。父親の土萠教授が建てた無限学園に通う小学6年生。幼少時に火災事故で重症を負い、土萠教授にサイボーグ化されて(旧アニメ版ではダイモーンとの取引で)生還して波乱万丈な人生を歩み、親友ちびうさと運命の出会いを果たす。
サターンは大鎌のサイレンス・グレイブで滅びが近い世界に終焉をもたらし、新世界を創り出す使命を持つが、その破滅の力は自らも滅ぼす両刃の剣である。ちびうさの魂を奪ったミストレス9に体を乗っ取られ、黒髪ロングの巨乳美女に急成長&闇堕ちするが、セーラーサターンに覚醒してちびうさを救い、ファラオ90を道連れに消滅するが転生した。
旧アニメ版では唯一変身バンクが存在せずゲームで作られたのみだったが、セラクリでは初めて変身シーンができた。
余談だが、新旧アニメの担当声優の皆口裕子と藤井ゆきよは後に某アニメ親子役で共演している。

その他の登場人物

★セーラーカルテット★
★セーラーセレス/花使いセレセレ(天野由梨/上田麗奈/登場せず)
★セーラーパラス/玉使いパラパラ(豊嶋真千子/諸星すみれ/登場せず)
★セーラージュノー/軽業師ジュンジュン(渡辺久美子/原優子/登場せず)
★セーラーベスタ/猛獣使いベスベス(萩森侚子/高橋李依/登場せず)
原作に登場するちびムーンの守護戦士で、小惑星の守護を持つ四姉妹のセーラー戦士。第四部(Supers)に登場したデッドムーンサーカスのアマゾネス・カルテットの正体。ただし旧アニメ版では不思議な力を持つ謎の少女たちということになっている。
初登場時の姿は幼女のくせにビキニというとんでもない格好だった。ちなみに直子姫が幼児体型を描けないのでロリ巨乳。
原作第五部では過去の世界に戻ったちびうさと合流し、最終決戦の結末を見届ける結構重要なポジションだったりする。
漫画以外ではバンダイ版ミュージカルに唯一登場し、ネルケ版にはアマゾントリオが優先されて出演せず。劇場版Eternalに登場予定。


★セーラースターライツ★
★星野光/セーラースターファイター(新山志保/?/登場せず)
★大気光/セーラースターメイカー(津野田なるみ/?/登場せず)
★夜天光/セーラースターヒーラー(坂本千夏/?/登場せず)
テクノ系少年アイドル「スリーライツ」だが、正体は母星を滅ぼされ、行方知れずのプリンセスを探すキンモク星のセーラー戦士。決め台詞は「夜の暗闇貫いて、自由の大気駆け抜ける、3つの聖なる流れ星、セーラースターライツ、ステージ・オン!」母星の名前がテキトーなのは気にしてはいけない
アニメでは男から女のセーラー戦士に性転換する前代未聞の変身シーンだが、星野がうさぎに惚れて白泉社作品っぽい三角関係ラブコメになったり、大気は成績トップを争った亜美と、夜天はドルオタの美奈子とフラグが立った。原作では男装の麗人。
旧アニメ版では最終回まで戦死せず純主役級の扱いだったが、原作では中盤で途中退場しラストのうさぎと衛の結婚式シーンにいないと扱いが不遇。
ミュージカル版ではコント・スリーライツを結成して好評だったため(言い出しっぺは大気役の小野妃香里)、ネルケ版に変わってまでもコントが継承された。


★大阪なる(柿沼紫乃/佐藤聡美/河辺千恵子)
うさぎの親友。宝石店の娘でしっかり者の優等生(さすがに亜美には及ばないが)。1月1日生まれの山羊座。
初期では何度も妖魔に襲われ、セーラームーン達に助けられた。
旧アニメの無印では「三条院正人」と名乗るダーク・キングダムの四天王・ネフライトに恋をするが、自分を庇ったネフライトに死なれてしまう。
ネフライトの死に落ち込むが、神父の諭しとうさぎの後押しで海野と付き合い始めた。SuperSではネフライトをどこかで覚えているのか、将来の夢が看護師だった。
セーラームーンの謎本では、6人目の仲間のセーラーサターンになる予定だったという説が書かれていた。
旧アニメの中の人はホークス・アイの嫁でほたるの親友。実写版の女優さんは、バンダイ版ミュージカルでかなりはっちゃけたセーラーマーキュリーを演じていた。


★海野ぐりお(難波圭一/山下大輝/登場せず)
うさぎのクラスメイトで情報通。情報源はパソコンである。お金持ちの天野ぐりかずというそっくりな従兄弟(美奈子の同級生)がいる。
瓶底眼鏡をかけた気弱なオタク少年。うさぎの事が好きだったが、アニメではなるちゃんとくっついた。
旧アニメの中の人は無印のオカマゾイサイトも演じ、やたらゾイサイトの出番が多かったのはギャラの関係である。
カリスマ登場までは海野ぐりおがセーラーネプチューン、天野ぐりかずがセーラーウラヌスになるんじゃないかとネタ混じりに囁かれていた。


★古幡元基(佐藤浩之/岡本寛志/黄川田将也)
ゲームセンター「クラウン」のアルバイト。うさぎ、レイ(アニメ)、まこと、美奈子の憧れのお兄さん。恋人に西村レイカがいる。
旧アニメ版では衛の親友で麻布工業大学の生徒。レイカは海外留学しており、いつも元基は彼女の帰りを待っている。
原作第二期でクラウン地下の秘密基地がバレてしまい、セーラー戦士の正体を知って協力者になる。しかし終盤にもなると忘れ去られた。
実写版ではイケメンなのにモテない天然キャラで、ペットのカメ吉を溺愛するカメオタク。まことに惚れており、拾ってきたネフライトをネフ吉と名付けて雇った。special actで晴れてまことと結婚した。


★桜田春奈(川島千代子/神田朱未/大寶智子)
うさぎの担任教師で、問題児のうさぎに苦労させられっぱなし。
春っぽい名前から、うさぎに「春だ」というあだ名を付けられてしまった。可愛い名前なのにね。
「コードネームはセーラーV」に登場する桜田夏菜警視総監の妹である。






追記・修正しないとお仕置きよ!






以下、重大なネタバレ有り


子供向けアニメのアニメ版セーラームーンだが、
実は過去に視聴者がショックのあまりに熱を出したりなどで、保護者からクレームの嵐が寄せられたことがある。

無印最終回直前の45話セーラー戦士死す!悲壮なる最終戦で、主人公のうさぎ以外が壮絶な戦死を遂げてしまうのを皮切りに、後のまどマギを想起させるハードボイルド魔法少女アニメとして、欝展開を連発。

無印最終回の46話うさぎの想いは永遠に!新しき転生では衛が死亡し、うさぎもクイン・ベリルと相打ちで戦死するが、
「普通の女の子に戻りたい」という銀水晶への最後の願いで、戦士の記憶をなくし第一話に戻る形で転生を遂げる。
(当時病欠の三石琴乃の代わりに急遽荒木香恵が代役したため、当人はとても悔しい思いをしたらしく、カセットコレクションのドラマではうさぎが仲間の死を振り返る形で三石版最終回が存在する)

もっとも続編『R』が決まり、また戦わなくてはいけなくなったのだが…

この項目が面白かったなら……\ポチッと/