霧崎(ウルトラマンタイガ)

登録日:2019/08/20 Tue 00:46:29
更新日:2019/10/12 Sat 22:15:25
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良き旅の終わり・・・

そして・・・始まり・・・!


霧崎とは『ウルトラマンタイガ』に登場するメインの悪役。
ウルトラマントレギアが地球上で活動する際の仮の姿である。
本項目では『ウルトラマンタイガ』での霧崎及びトレギアの暗躍について記載する。


【概要】

ウルトラマンが人間の身体に憑依するのではなく、ウルトラマン自身が人間の姿になる、いわば擬態型の人間態。
テレビシリーズではウルトラマンメビウス以来であり、なんと13年ぶり。
見た目は白と黒の、ピエロのようなブラウスを着た人間の青年。どこか淡薄で飄々とした振る舞いをすることが多い。
素性を隠しているということもあり、霧崎の姿では露骨に相手を煽るような言動は少ないが、喋り方はどこかトレギアの要素を残している。

この姿で表立って何かをすることは少なく、至るところに現れては傍観するような振る舞いが多い。
ただし直接的に手を出さないわけではなく、事前に仕込みを終えているがゆえに現場で傍観している。
人間態でもある程度の能力を行使することは可能であり、ヘルベロスを異空間から召喚したり、キングゲスラを暴走状態に陥らせたりといった芸当を見せている。

一方でしょっちゅう地球産のアイテムを手元に置いており、演者の七瀬公が「地球を満喫している」と評するほどである。特に序盤は食べ物を食べているシーンが多い。
食べるものはコーラやポップコーンというオーソドックスなものからタピオカミルクティーのような流行り物など多岐にわたる。
元親友のウルトラマンタロウも食べ物に関するエピソードには事欠かないので、やはり人間の姿になったウルトラマンはトレギアのような者でも美味しいものに心が惹かれるのかもしれない。


【霧崎さんの地球エンジョイアイテム一覧】

1話 風船
2話 「チョコレートより甘い」という台詞。食べたことあるの?
3話 ポップコーンを食べてコーラを飲む
4話 ビーフジャーキーを食べながら、ホマレと格闘戦を繰り広げる
5話 嘲り笑いながらタピオカミルクティーを豪快にすする
6話 人間離れした握力でクルミを砕き、中身を食べる
7話 霧崎登場せず
8話 タロットカード
9話 またもや登場せず
10話 特になし
11話 今回も登場せず
12話 特になし
13話 特になし
14話 日傘で社交ダンス
15話 優雅にタクトを振るう



【変身】

「トレギアアイ」という変身アイテムを使って変身を行い、ウルトラマントレギアの姿になる…というか元に戻る。
普段はX字状の形で、トレギアの胸のプロテクターを模しているが、展開するとトレギアの顔の仮面部分を模した形状となり、
これを目元にかざすことで霧崎が目を赤く光らせながら闇に包まれ、ウルトラマントレギアへと姿を変えてから巨大化する。
ウルトラマンゼロ以来久々となる、ゴーグルタイプの変身アイテムである。
また、変身アイテムには特殊なギミックがなく、変身時にはバンクどころかぐんぐんカットさえも使用されない。
ウルトラセブンを意識しつつ、昭和期から平成の一時期まで見られた演出を踏襲している。
玩具も開閉とサウンド以外のギミックがなく、平成シリーズ初期並みのシンプルさである。
プレバン限定販売にされる事が殆どの悪役専用変身アイテムなのだが非常に珍しく一般販売がされている。
因みに悪役専用の変身アイテムが一般販売されるのはウルトラマンネクサスのダークエボルバー以来。
悪役なのにお父さんお母さんの懐にはとても優しい仕様である。

メタいことを言うと、悪役の変身アイテムはどうしても主役の変身アイテムよりも売れにくいことや、
主役の変身アイテムは販促の都合上手が込んだものにせざるを得ないことから、
近年なかなか出来なかったシンプルな変身シーンをここぞとばかりに導入しているといったところだろう。



【各話での暗躍】

『ウルトラマンタイガ』各話における霧崎及びトレギアの活躍は以下の通り。
多少ペースを乱される様子はあるものの、劇場版R/Bで何度か見せた、面倒くさそうに首を掻くという仕草がなく、全体的に余裕が見受けられる。


第1話『バディゴー!』
冒頭では宇宙のどこかでニュージェネレーションヒーローズ達と戦う。
ニュージェネヒーローを時限爆弾のある場所へ誘い込み、大ダメージを与えてまとめて追い込む。
ニュージェネヒーローたちのカラータイマーが一斉に赤へと変わり、一気に形成逆転となった。
もっとも今回ニュージェネヒーローたちは全員が基本形態であり、数の利で押そうとしていたため、トレギアも多少痛がる様子はあったが大きなダメージを受けた様子はなかった。

先輩に代わってトレギアを討たんとするトライスクワッドが介入すると、彼らに対しては直接手を出し、3人を光の粒子に変え実体を奪ってしまう。
ニュージェネヒーローとトライスクワッドを退けたあとは元親友のウルトラマンタロウとの一騎打ちになった。
この際、決着がどうなったかは明らかにされていない。


その12年後は霧崎の姿で地球に滞在。
霧崎としての初登場シーンでは怪獣出現で人々が逃げ惑う中、その雑踏の中で1人風船を持って怪獣を眺めるという異様さを見せつけた。

ヴィラン・ギルドが召喚したゼガンがマザーザンドリアスと戦っていたところ、ヘルベロスを召喚してゼガンを不意打ちで倒させる。
その後は戦いを傍観するだけであったが、ヘルベロスを倒したタイガが飛び去る様子を見送る際、地面に映る霧崎の影がトレギアになっているという演出があった。


第2話『トレギア』
ヴィラン・ギルドが用意した、コントロールチップ埋め込み済みのキングゲスラに対して人間態のまま能力を行使し、暴走状態に陥らせてコントロールできない状態にするという妨害行為を働く。
ただし今回登場したキングゲスラはヒロユキが幼少期に出会った個体であり、タイガに変身したヒロユキがなだめたことで正気に戻ってしまう。

すると今度はトレギアに変身して戦闘に介入。タイガを煽り、キングゲスラ共々いたぶり、最後はキングゲスラをわざわざ斃した。
この際、キングゲスラがタイガを庇うことを見越しており、わざとタイガへ向けて光線を放ち、自ら死にに行かせるよう仕向けるという陰湿な行為をやってのけた。
ヒロユキとタイガの怒りを存分に買ったところで撤収。直接勝負をつけることはなかった。

この回はラストにも登場。
少女に風船を与え、ピエロのようにお辞儀をして、優しいところを見せた…かと思いきや、彼が指笛のように息を吹くと風船は割れてしまった。
甘やかしてから突き落とすことを好む彼の性格がよく表れている。


第3話『星の復讐者』
船外活動中に宇宙ステーションが破壊されてしまい、酸素が尽きて瀕死状態で宇宙を漂っていた宇宙飛行士・九条レントを唆し、
事故の原因を作ったコズモテクニカ社長・今里光一への復讐の手段を与えた上でレントを地球へと送り込む。
地球に戻ってからはコーラとポップコーンを食べながら復習の様子を傍観していた。

その後タイタスが事を概ね片付け、レントが地球へ落とそうとした人工衛星のみが残ったところで変身して介入。
地球へ向かって落ちてくる人工衛星をタイタスが破壊しに行ったので、それを追いかけて攻撃を行い、タイタスを挑発した。
しかしながらタイタスは挑発に乗らず、人工衛星をきっちり破壊したあとで応戦。
わざと攻撃を受けてタイタスへの嫌がらせを試みたが、何度か殴られたところで撤収した。
タイタスによる全力のパンチでそこまでダメージを食らった様子はないが、さすがに痛くはあったらしく、殴られるたびに少しうめき声を上げていた。


第4話『群狼の挽歌』
ヴィラン・ギルドメンバーであったヴォルクを唆し、ヴォルクはギルドから怪獣爆弾を奪って離脱する。
その後ヴォルクが瀕死の重傷を負ったところで姿を表し、「所詮、負け犬は負け犬だったな」「負け犬が一瞬でも夢を見れたんだから良いじゃないか」と嘲る。
瀕死のヴォルクに対する侮蔑の言葉に、ヴォルクを介抱していたホマレは怒って掴みかかるが、ホマレを軽くあしらい「また地獄で」と言い残して去っていった。
この際、食べかけのビーフジャーキーをホマレに出して「食べる?」と言ったり、ホマレが向けた銃をホマレの方向へ向けるという嫌がらせじみたことをしたり、飄々としながら悪役としての余裕を見せていた。

その後怪獣爆弾から起動したデアボリックがフーマに倒されたところで介入。
飛び去ろうとするフーマの足を引っ張って地面に叩き落とし、「最後に会ったときは泣き叫んでいたんじゃなかったか?」と挑発。
カッとなって戦闘を仕掛けてくるフーマを軽くあしらい、必殺技を受けた際の爆発に紛れて退却していった。


第5話 『きみの決める未来』
セゲル星人の召喚士・葵を唆し、地球に毒炎怪獣セグメゲルを送り込ませる。
自身は直接介入せず、タピオカミルクティーを飲みながらゲスな笑いを浮かべていた。


第6話『円盤が来ない』
ガピヤ星人アベルにウルトラマンを倒すように依頼を行う。
…が、アベルに「霧崎」が仮の姿であることを見抜かれ、等身大のまま変身して元の姿を見せて契約を成立させる。
近年はめっきり見られなくなった等身大変身をまさかのトレギアが披露することに。
このとき、アベルに手を長々と握られ、「長いな!」と鬱陶しそうにしていた。
更にアベルの手が機械油と思しき液体にまみれていたため、ウルトラマンの姿のままハンカチを取り出して手を拭くという前代未聞の行為に出た。
なかなか取れずに「取れない…」と呟いており、メンドくさそうな様子だった。

その後は改めて通常活動形態の霧崎の姿へと戻り、アベルとトライスクワッドの戦いを眺めていた。


第8話『悪魔を討て!』
街で暴れるナイトファングを眺めながら「私好みの怪獣だ…」と言ってどこか楽しげな素振りを見せていた。
ウルトラマンタイガがフォトンアースへとパワーアップを果たし、ナイトファングを倒すのを見届けた後、変身してタイガへとちょっかいを出しに現れた。
軽く手合わせをしてタイガが強くなったことを確かめると、あっさり退却して霧崎の姿へと戻っていた。
このとき、人間態に戻って飛び去るタイガを眺めながら「新たな力…そのパワーに酔いしれろ… 今のうちに…」という意味深なことを言って正位置の「愚者」のタロットカードを出していた。


第10話「夕映えの戦士
小田ことナックル星人オデッサが異空間に作った隠れ家へ入り込み、戦いから身を引いていた小田を誘惑する。
そして一旦小田から離れると、今度はわざと変身・巨大化して破壊活動を行ってタイガをおびき出した。
しかしこれはタイガをおびき出すための罠であり、小田が持っていたブラックキングのタマゴを目覚めさせること、更にはブラックキングに影響されて小田の闘争心を呼び覚ますことが真の目的だった。
戦いの気配を感じたブラックキングはトレギアの思惑通りタマゴから出てきて巨大化、町中で戦うトレギアとタイガへと襲い掛かってきた。
ブラックキングを目覚めさせるという目的を達成するとトレギアは戦闘を中断し、ブラックキングが放った熱線をタイガを盾にして防ぐと、そのまま姿を消した。
「おっと危ない」と言いながら、たちの悪い嫌がらせを働くあたりがなんともトレギアらしい。

その後はブラックキングに触発されてタイガに決闘を挑むオデッサを愉快そうに眺め、オデッサが倒されるとわざわざ鎮魂のような素振りを見せた。
今回は小田と対面した際、劇場版『R/B』以来久々に「君の願いを叶えにやってきた」と言っているが、前回のようにオスキュロス・ダイナミスは使わず、自発的に行動するように仕向けていた。


第12話『それでも宇宙は夢を見る』
ゼラン星人オショロの隠れ家に現れ、傷を癒していたギマイラを復活させてやると言って協力するかのような素振りを見せる。
オショロが霧崎の提案に興味を示すとトレギアの姿になってから説明を行なった。
ただし今回の提案は「全てを差し出してトレギアに協力する」「一人で計画を進めて結局全てを失う」という二択であり、言動の小物くさいオショロを完全に見下した内容だった。
オショロが「どっちを選んでもオレは何も手にできねーじゃねーかよ」と反論すると、光線を軽く浴びせて気絶させていた。
このときの光線の効果は不明だが、オショロはその後姿を見せたときに謎のステップを踏んでいたので、オスキュロス・ダイナミスのような対象物を狂わせる効果があるものと推察される。


第13話『イージス超会議』
物語中盤の総集編回でついにヒロユキとの直接対面を果たす。
ヒロユキがオフィスの屋上でタイガと会話していたとき、タイガスパークを友人と共同開発したという話題に差し掛かったところで、どこかともなく現れて話しかけてきた。
「見ていたよ。ずーっとね。」と怪しげな言葉をかけ、ヒロユキの目の前まで迫ってというか顔を近づけて霧崎の名を名乗り、「忘れられない名前になる」と言い残して姿を消した。
今回、ヒロユキの目の前まで近づくときは掌に息を吹き掛けると見せかけて突風を起こし、去るときは指を鳴らすと見せかけて音波を起こし、ヒロユキが怯んで目を逸らした隙に動いていた。
また、「ずーっとね」と言ったところでトレギア/霧崎に関連する部分の総集編を流すという演出がなされた。


第14話『護る力と闘う力』
序盤から早速登場。日傘を持って社交ダンスを行なっていた。
ただし、道の真ん中で踊りながら道ゆく人の注目を集め、野次馬を沸かせて通行人の邪魔をするという迷惑な条件付き。
社交ダンスはわざわざ練習したらしく、エンディングでは社交ダンス入門の本を持って踊る場面が見られた。
相変わらず地球を満喫しているようだ。

しかし社交ダンスをしながらロボット怪獣の惑星守護神ギガデロスを召喚するなど暗躍も相変わらず。
ギガデロスの生みの親である高次元人イルトは自分の手で全個体を回収すべく、予めヒロユキの変身アイテムを奪って戦わせないようにしていたが、
霧崎はワザとイルトから変身アイテムを力ずくで奪い返してヒロユキへと返し、タイガを戦いへを向かわせるのだった。
ヒロユキの前では「君を助けたくてね」と言っていたが、実際の狙いはタイガであり、ギガデロスを倒す過程で怪獣のリングを使わせることが目的だった。
また、ギガデロスは本来、宇宙の平和を守る目的でイルトが星々に置いたものだったが、トレギアによって暴走させられていたことが霧崎によって語られた。またやってたのか。
守るはずの星を徹底的に破壊し尽くして滅ぼし、星が滅ぶと新たな星を滅ぼすべく飛び立ち、ときにはギガデロスたちの同士討ちも行われていたようだ。

【余談】

  • ウルトラシリーズの出演者は全体的にウルトラマン愛の強いお方が多いのだが、霧崎を演じる七瀬公氏もその1人。幼少期は変身アイテムを握り締めながらウルトラマンティガ、ダイナ、ガイアの放送を見ていたと語っている。悪役とはいえ、令和初のウルトラ作品でウルトラマンの人間態役に選ばれたことは最高だと放送前インタビューで語っている。
  • 七瀬公氏は工藤ヒロユキ役でオーディションを受け、そのオーディションが縁で霧崎役になったとのこと。井上裕貴氏と共に最終選考に残り、そのあたりで市野監督が七瀬氏を霧崎役に決めたらしい。
  • 七瀬氏はトレギアのスーアクである石川真之介と話し合い、変身後の動きを踏まえた芝居を心掛け、同一人物らしさが出るように心掛けているとのこと。
  • 七瀬氏曰く、霧崎/トレギアは声の内田雄馬氏、スーアクの石川真之介氏と共に作った「トライスクワッド(のような関係)」とのこと。両氏にはオールアップ時に対してインスタで感謝の言葉を述べている。






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