初出:第409話
名前の初出:第461話
声(ドラマCD第4弾/第6弾/第9弾):関 俊彦
声(若いラオブルート/ドラマCD第9弾):岡井 カツノリ
家族構成
容姿
髪の色:茶
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瞳の色:鳶色
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強そうなオーラがある。
頬に傷があり、笑うと傷跡が少し動く。
地位
階級:上級貴族→メダル廃棄により人として認められない
職種:騎士・
レーヴェライア担当の護衛騎士→中央騎士団長→ユルゲンシュミットへの魔力供給者
年齢と属性関連
- ローゼマインとの学年差:+31
- 誕生季:冬
- 属性:もしかしたら命に適性が無い
作中での活躍
中央の
騎士団長。
ギレッセンマイアーの領主一族が信を置く、傍系の上級貴族。
実家関連の権力闘争に嫌気が刺した結果、中央の騎士を目指す。
ヒルデブラント王子とは王子が幼い頃からの知り合い。面白い玩具を持ってくるため王子とは仲が良い。
書類仕事は後回しにするタイプ。
アナスタージウスとヒルデブラントの剣の師匠。
成人後すぐの5年弱ほどは
アダルジーザの離宮の警備をしていた。
政変時に第五王子
トラオクヴァールが担ぎ出された際、
先代アウブ・クラッセンブルクが第五王子陣営の側近不足を補うため、旧第二王子・第三王子・傍系王族の側近達に声を掛けて掻き集めた中にラオブルートも含まれていた。
想い人を失ったという理由で独り身のままだったが、クラッセンブルクと第五王子側近の関係を強化するためとして、当時先代アウブ・クラッセンブルクが身柄を預かっていたオルタンシアと結婚している。
ツェントに就任するトラオクヴァールの安全のため、中央騎士団の上層部を信頼出来るギレッセンマイアー出身の者で固めたいと思った
ラルフリーダによって騎士団長に推薦された。
アダルジーザの離宮ではレーヴェライアの護衛担当として着任し、レーヴェライアの部屋の生まれである
ジェルヴァージオや
ヴァラマリーヌが外出する際の護衛騎士を務めた。
特定の個人に属し守るための護衛騎士ではないが、ジェルヴァージオとヴァラマリーヌの二人を「主の一人」として慕っており、その主従関係からトラオクヴァールに対する反逆の首謀者となる。
自身が中央入りを目指した経緯から生まれ・血筋よりも実力主義者であり、当時のツェント(前
ユルゲンシュミット国王)やその子供
ワルディフリード(前第二王子)と交流するジェルヴァージオに対し、ワルディフリードよりもジェルヴァージオの方が次期ツェントに相応しいと告げていた。
ランツェナーヴェに向かうジェルヴァージオに、ヴァラマリーヌを守るよう命じられ婚約まで漕ぎつけたが結婚して離宮から救い出すことは果たせず、再会して一番にそのことを謝罪した。
ジェルヴァージオのメダル登録を傍系王族に戻し、
グルトリスハイトを取得させ、ユルゲンシュミットのツェントにする事を目的として行動していた。
中央騎士団長としてグルトリスハイトの取得方法を王族と共に探り、王族にとって危険な存在を排除しようとしていると見せかけ、その裏では自身の影響力を増そうとしていたと思われる。
「グルトリスハイトを手にするのはジェルヴァージオ様だ。あの方以外にグルトリスハイトを手にする者は必要ない。」
トラオクヴァールの苦労と努力は理解しているが、グルトリスハイトを持たず、ユルゲンシュミットの統治を満足に果たせていないため、ツェントに相応しいとは思っていない。
12年冬、ターニスベファレン討伐における
黒の武器などについての尋問会と聖典検証会議に参加し、
「グルトリスハイトを持たぬ」として王の正統性に異論を挟む
中央神殿の聖典原理主義者たちに苛立った態度を取る。
貴族院の図書館へ赴き、
ローゼマインと
フェルディナンドに遭遇、昔の司書の日誌を入手する。
ローゼマインが「王族しか入れない開かずの書庫」について幼いヒルデブラントから情報を得ようとしたことや、
王族の魔術具を乗っ取ったことなどに対し、
聖典検証会議での様子などからも黒幕はフェルディナンドであると主張する。
その出自が
アダルジーザの実であること(と容貌がジェルヴァージオに驚くほど似ている事)を知っていたため、
王族に対して執拗に警戒する発言を繰り返した。
2人が貴族院の図書館で昔の司書の資料を探っていたことからも、図書館に「王族しか入れない書庫」があると睨み、調査しようとしたが、
“政変で処刑された司書達が後の王を入れないように画策した為”中央騎士団も入れないと王族に報告した。
フェルディナンドの
アーレンスバッハ婿入りを狙う
ゲオルギーネが、ラオブルートに
トルークを使うと共に彼にトルークを融通。領主会議直前に、ラオブルートは初めてトラオクヴァールにトルークを使っている。
トルークを使用する時は自分に中和剤を使うようゲオルギーネから忠告されていたが、実はこの中和剤は効力を弱めただけのトルークであり、ラオブルート本人は中和剤を使っているつもりだったが、実態としては弱いトルークで自分への暗示も深めていた。
13年春の領主会議では、アーレンスバッハの策に乗り、フェルディナンドをローゼマインから引き剥がす事に成功する。
またヒルデブラントに、王命による不本意な婚約を廃するにはグルトリスハイトを得て王になればよいと唆した。
(その上で13年冬にはヒルデブラントに対し、王座を狙い、ローゼマインを救うために
嫁取りディッターに中央騎士3人を乱入させた犯人として嫌疑をかけた)
13年春頃、ゲオルギーネにより「
シュラートラウムの花が美しく咲いている」と女性が閨の相手をする施設に案内されるが、花瓶に飾られていた白い花を所望し、思い出深そうに受け取った。
ゲオルギーネと接触したことで間接的にランツェナーヴェとの繋がりが出来てジェルヴァージオとの連絡が可能になったため、これ以降ジェルヴァージオをツェントにするため暗躍するようになった。
13年春の初めから夏にかけて、アーレンスバッハが管理する旧ベルケシュトック北側へ断続的に何度も訪問している。
同年夏にランツェナーヴェの使者が訪れた頃にも赴いた。
結果、ゲオルギーネらアーレンスバッハに対し、疑いは晴れたと請け負った。
同年春~秋、
表彰式強襲事件の調査のために他領に長期出張した(調査範囲には
ダンケルフェルガーの管理地なども含まれる)。
13年冬、オルタンシアを粘り強く説得して貴族院図書館の司書へ就任させる。
ヒルデブラントにはローゼマインからの情報収集を依頼し、オルタンシアにはローゼマインの監視と書庫の調査を依頼する。
フェルディナンドの出自の詳細を調査する名目で、アダルジーザの離宮の鍵を欲していたが、13年冬時点ではトラオクヴァールに却下されている。
王族が参加する貴族院の奉納式では、王宮の警護を手薄にする王族の護衛計画の立案をした。
また、奉納式で使用された
シュツェーリアの盾の効果を知っていたため、安全性を保証した。
14年春、王族の魔術具の崩壊を受けて貴族院の文官棟などの調査のためオルタンシアを滞在させ、その間に自宅にて
イマヌエルと「エーレンフェストの花をいただく」ことについて単独で密会する。
領主会議の数日後に自宅に戻ったオルタンシアを自室に呼び出し「シュラートラウムの花」という言葉をどこから聞いたか尋ねた。
アナスタージウスから口止めされていたオルタンシアが何も答えなかった(答えられなかった)ため、その後の計画に何かしら支障が出る可能性を考慮し、オルタンシアを毒殺している。
14年夏、
アウブ・アーレンスバッハの葬儀で突如暴れた
エーレンフェスト出身の中央騎士達を自らの手で処分する。
その対応の過程で、
レオンツィオと個人的な親交を得て、ゲオルギーネや
ディートリンデ、レオンツィオらに、アダルジーザの離宮と転移陣で行き来できることを知らせた。
また、ランツェナーヴェ事変迄に騎士団副団長
ロヤリテートを死に至らしめる・騎士にトルークを使用させるなど、邪魔者排除を進めていた模様。
14年秋、アダルジーザの離宮の鍵を管理し、ディートリンデらと共に離宮を整える。
夏の葬儀の際の最後の打ち合わせでは、この秋にランツェナーヴェを貴族院へ迎え入れる予定だったが、ローゼマインの為にアダルジーザの離宮を整えることになったせいで、
ランツェナーヴェの館の転移陣が使えず、離宮の設えが終わる春まで計画が延期させられたことを、誰よりも嘆いていた。
その後ようやくランツェナーヴェの館にジェルヴァージオが訪れた際は喜び、跪いて迎えた。
15年春、
貴族院防衛戦でランツェナーヴェ貴族達、アーレンスバッハ貴族達をアダルジーザの離宮に迎える。
ランツェナーヴェ侵攻に備えた王族の命令で、貴族院に中央騎士団を配備する。
アーレンスバッハ戦終了の報告を受け、貴族院の警戒を解き、自分の一派だけを残す。
祈念式の準備と貴族院の状況確認を兼ねて、アナスタージウスとヒルデブラントがイマヌエルを連れて
最奥の間に訪れた際に誘導し、ヒルデブラントに最奥の間を開けさせ、ランツェナーヴェ貴族達にシュタープを取得させ、ジェルヴァージオのメダルを傍系王族に戻させる。
この時までに、中央神殿とはローゼマインの中央神殿入りなどを取引材料に根回ししており、最奥の間を確実に開けられるように、計画実行の時期を祈念式に合わせるようにしていた。
ジェルヴァージオやディートリンデ達と祠廻りをする。
ジェルヴァージオと図書館へ向かい、
ソランジュを拘束、「オルタンシアと同じ姿になりたくなければ」と脅し、ジェルヴァージオのグルトリスハイトの取得を助ける。図書館を施錠してソランジュを閉じ込めて出て行く。
最奥の間(講堂)でジェルヴァージオの帰還を待っている間に、フェルディナンド達と戦闘になる。
最後は、
マグダレーナと
アウブ・ダンケルフェルガーと戦い、敗れる。(肉体が負傷しただけで取り調べをしなければならないので、死なない程度には回復薬を与えられる予定)
その後、反逆の首謀者と認定された。
トルークやゲオルギーネとの不審な繋がりを示唆する描写
(web版の少ない描写から読者たちが推測した事項が多く、書籍版完結(2023/12/09)した現在ではあくまでも参考資料としてお読みください)
- 09年冬にジョイソターク子爵に使用されて以降、ゲオルギーネはエーレンフェストに対して断続的にトルークを使用。
- ラオブルートは13年春~夏にかけて旧ベルケシュトック北側の調査に何度も訪れ、アーレンスバッハを無実と判じた。
- この中央騎士団の調査について、ゲオルギーネは収穫の女神の加護があったと思えるほど利があったと評している。
- 14年春、オルタンシアがディートリンデに「シュラートラウムの花は今年も美しく咲くのでしょうか?」とゲオルギーネに尋ねるように伝えた。
- シュラートラウムの花とは何か?とヒルデブラントに問われた際に、内心の動揺を隠す作り笑いを浮かべる。
- 「シュラートラウムの花」はラオブルートが成人後すぐに赴任した離宮の主(ランツェナーヴェの姫と思われる)が好んだ、甘い匂いがする白い花で、離宮の一角の温室で代々栽培されていた。
- アダルジーザの離宮に入るランツェナーヴェの姫は唯一国境門が開いているアーレンスバッハを通じてやってくる。
- トルークとシュラートラウムの花には「甘い匂い」という共通点がある。
推測
(web版の少ない描写から読者たちが推測した事項が多く、書籍版完結(2023/12/09)した現在ではあくまでも参考資料としてお読みください)
- 名前の由来と推定される単語が不穏(raub(ラオブ、略奪)+blut(ブルート、血)やraub(ラオブ、略奪)+route(ルート、道))
- 臣下のような態度から、アダルジーザの離宮の警備時代からジェルヴァージオを知り、忠誠を誓っているようだが、詳細は不明。
「……おぉ、ジェルヴァージオ様! どうか真のツェントの証を、神々より賜ったグルトリスハイトを我等にお見せくださいませ!」
- アダルジーザ離宮の警備をしてた頃を懐かしむ様子から、アダルジーザの姫が失った想い人の可能性がある。
- フェルディナンドを必要以上に憎悪する様子から、その姫はフェルディナンドの生母の可能性がある(フェルディナンドが生きる代わりに、その姫が死んで魔石となったから)。
- 書籍加筆により、その姫はヴァラマリーヌの可能性が高くなった。
- フェルディナンドが父親に引き取られて離宮を出る→セラディーナが息子の代わりに魔石となる→結婚相手確保済で王女として生きれるはずだったヴァラマリーヌが、セラディーナの代わりとして離宮に残される→政変後の大粛清に巻き込まれて処刑される?
- ヒルデブラント王子へ渡していた「面白い玩具」は、ランツェナーヴェ製の玩具(クラッカーらしきもの等)かもしれない。
- トラオクヴァールに長年トルークを使い、「グルトリスハイトを得た者がツェント」という意識を強固にさせ、外国人(ランツェナーヴェ人)だろうと人格に問題(ディートリンデ)があろうと、グルトリスハイト所持者に王位を譲るように仕向けた疑いがある。
- 13年冬、嫁取りディッターに乱入した中央騎士3人にトルークが使用されており、中央騎士団の内部か近い者の関与が疑われる。
- トラオクヴァールが最も信頼している内の3人だったが、処罰された。
- ヒルデブラント以外の犯人を推測しようとする副団長のロヤリテートへもトルークを使用したことを示唆する描写がある。
- 13年冬時点で、王族が3本の鍵で開く地下書庫の存在すら知らない事に対し、「王族から失われている情報が不自然なほど多すぎるように感じる。誰かが情報を制限したり、存在を秘されている資料があったりするのでは」とフェルディナンドが疑っているが、関係があるかもしれない。
- 14年春の領主会議で王族がローゼマインから得たグルトリスハイトへの道順(祠巡りをしてから、地下書庫の奥に行く)の情報を入手し、ジェルヴァージオに伝えたと思われる。
- また、その情報の入手が本格的な計画始動のきっかけになり、夏の葬儀で騒動を起こし、レオンツィオと接触を持ったと推測される。
- 14年夏、葬儀で暴れたエーレンフェスト出身の中央騎士5人にも、トルークを使用した疑いがある。
- 14年夏以降、自身の動向を探られていると思ったのか妻オルタンシアを殺害した模様。
経歴
前15年冬 貴族院卒業
~前10年頃 アダルジーザの離宮の警備を担当する
前12年頃~前7年以前 ヴァラマリーヌと婚約
12年冬 貴族院でのターニスベファレン討伐の尋問と聖典検証会議に参加する
貴族院図書館の古い司書の日誌を入手
13年春 フェルディナンドの危険性を説き、アーレンスバッハ行きを主張する
ヒルデブラントにグルトリスハイトの入手を唆す
12年冬に起きた表彰式強襲事件の調査のため、春~秋に長期出張をする
13年冬 オルタンシアを貴族院図書館の司書に就任させる
奉納式に参加する王族の護衛として貴族院へ赴き、シュツェーリアの盾の効果を保証する
14年夏 アウブ・アーレンスバッハの葬儀で突然暴れた中央騎士達を処分する
15年春 貴族院防衛戦でジェルヴァージオに与する
マグダレーナやアウブ・ダンケルフェルガーと戦い、敗れる
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最終更新:2024年09月15日 22:46