新世界エレクトロニクスブース
粒子兵装をメインにした新商品の展示ブースと、既製品の電子カタログ。
そして非常にアカデミックで未来を感じる新型キャバリアのPVが大スクリーンで流れている。
どっから呼んできたのか分からないタイアップ歌手の歌うイメージソングがPVから流れてくるために妙に喧しい。
試乗用のキャバリアとして、同社製のキャバリア「レッドリンクス」が用意されている。
レッドリンクスはエネルギー切れに配慮してケーブルで動力供給を行っているため、あまり広く動き回ることはできない。
新型機
V.ERT-EX000 ヴァーテックス
本機は種別としてはクロムキャバリアであるが、コンセプトとしては科学制御によるサイキックキャバリアの再現を掲げている。
新世界エレクトロニクスのエナジー・ミスト技術を発展させたプラズマ・ビームテクノロジーによる、光学、熱力学兵器の運用を行う想定の設計となる予定だ。
新開発されたアンダーフレーム「キメラテックアンダー」は関節構造とEPバイオニューロンの採用によって高い柔軟性と運動性、そして最大の特徴「変形機能」を有しており、新素材「積層インゴットブロック」からなる稼働時間延長、剛性も併せ持つ。
さらに、従来型の新世界規格マルチプル・コネクタと国際標準規格の武装コネクタを併用可能な「ヴァリアブル・コネクタ」を採用予定。
なんと他社製の武装を無改造で運用可能となる予定である。
ヴァーテックスは今後展開されていくV.ERT-EXシリーズのひな型と言える機体であり、今後は本機をベースとした特化機のリリースも予定されている。
●ブースの様子
ブースに実機はない。
が、プロジェクションマッピングでスタイリッシュに光る実物大の大型パネル。
そしてキャバリアの未来を感じさせる非常に素敵なPVがテクノ調のミュージックと共に流れている。
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(写真はすべて著作権フリーです)
テレレレテレレレテレレレテレレレ……(エレクトロ感あるイントロ)
(耳に心地いいドキュメント番組ナレーター起用からの読み上げ)
シャッ
私という人間は二人といないから
私だけのキャバリアが、必要になる。
家族にも寄り添う新世界エレクトロニクスのキャバリア。
それがヴァーテックス。
ソフトウェアの調整は新世界アカウントを通じてお手元の端末からでも可能。
オフィスで、自宅で、キャバリアと触れる。
ペレレレレレレレットゥーンタカタッターットゥーンペレレレレレレレ……
(テクノポップなBGM)
そこにある、新世界へ。
(自分に相応しいキャバリアを見つけた! という出会いを感じさせるワンシーン)
(BGM止まる)
(最後に「再来年夏にリリース予定」の報が会場スタッフからマイクで語られる)
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武装系新商品
――あ。これ、良いかも――
ERT-EX303/BX〝ガルーダ〟
新型プラズマビームブレード。ERT-D302〝スラッシュ〟の後継モデル。
単純な出力向上に加えて、柄の伸縮機構が追加され、槍状として使えるようになった。
価格的にも運用的にも、正直言ってヴァーテックスシリーズで現実的な需要が見込める数少ない商品である。
●ブースの様子
試乗ブースでは試乗用キャバリアでビームブレードの剣から槍への変形。
及びビーム刃を発振して、妙に何かに似たキャバリア型ターゲットの試し切りが可能。
――君を護る、新しい光――
ERT-EX305/BXS-A〝ヴィゾーヴニル〟
腕部ビームシールド。ERT-D312〝ハウリングホーク〟の製品版。
アイオライト機のブルーテイルにて運用試験されていた物の一般販売モデル。
腕部に装着し、腕を覆う形で展開されるビームシールドであり、新世界エレクトロニクス製ビーム兵器の持つ斥力場を使った防御フィールドを形成するために実弾兵器にも効果を発揮する。
試作型では出力上昇によりビームガンとしても使用可能だったが、製品版ではオミットされ、ビームシールド、およびビームスパイクとしての用途に限られる。
その代り、試作型で問題になっていた本体への負担が軽減されている。
また、新世界規格のコネクタと共通規格コネクタをバイパスする変換器が搭載されたが、このパーツの採用が発表ギリギリまで開発部で揉めるハメになったのは余談である。
●ブースの様子
試乗ブースでは同社製ライフル「ウッドペッカー」の射撃を防御する体験が可能。
OSが勝手に判断してシールドを展開してくれるので、事故を起こす心配はない。
――飛行オプションの決定版、装いも新たに――
ERT-D409/EP〝ロックバード〟
『ロック鳥』。
キャバリアのアンダーフレームにアームで接続し、背負う形で装備されるサブ・フライトシステム。
2020年リリースの本機は新カラーとしてクロムブラック、コバルトブルーが追加。
装着時のシルエットは、キャバリアに大きな三角凧を背負ったような物となる。
飛行船の護衛戦を想定して開発された大型フライトユニットであり、陸戦型キャバリアにも安定した浮遊能力を持たせることが可能。大型故に長時間の飛行が可能だが、バックパックではなく、あくまで「アームでアンダーフレームの胴を掴む」形で装着されるため、機動性の自由度は高くない。しかしこの接続形態によって、同社製では珍しく「コネクタによる接続が必要ない」という特徴を持つ。
あくまで飛行船周囲を浮遊しての護衛戦、もしくは図体に物を言わせた火器積載量を活かす拠点爆撃に使用される。
長距離航行形態ではキャバリアを包むように半格納状態にし、ステルス戦闘機から足が生えたようなシルエットとなる。
●ブースの様子
ブースでの試乗はできないが、本機を装備したレッドリンクスが展示されている。
とても横に大きくて目立つ。
最終更新:2020年12月05日 14:38