【NWC2020】葉牡丹工務店


葉牡丹工務店ブース

ワンオフ機のキャバリアが並んでいる。
価格表示もされており、現金があるなら即決で買付もできる。
しかし肝心の販売員が筋金入りの職人であるため、生半可な腕であるなら交渉の前に蹴られて追い返されるだろう。

一方で、確かな腕を持つパイロットであるならば、気に入ったと言わんばかりに試乗させようとしてくるだろう。
一度馴染んでしまえば、予算などの折り合いがつかずともグイグイとサービスしてくるはずだ。

展示キャバリア

HBO CB001Ⅱ “黒睡蓮・改”

機体データ
製造 葉牡丹工務店
形態 クロムキャバリア
全高 5m
重量 4.3t
動力 キャバリアエンジン/エネルギーインゴット

葉牡丹工務店の職人たちが、その技術の粋を集めて頼まれても居ないのに作り上げた高性能キャバリア――を改良したもの。
(詳細は葉牡丹工務店の“黒睡蓮”を参照のこと)

乗り手が見つからないまま倉庫でホコリをかぶらせるよりは日の目の当たるところに出してやろう、ということで展示されている。

改良点としてブースターを増設し、飛行翼の出力を上げた。
つまりより速度が上がり、より機動力が増した。
もちろんその分、よりピーキーになった。
誰かに乗らせるつもりはサラサラないらしい。

HBO CB002s “金盞花・砲”

機体データ
製造 葉牡丹工務店
形態 クロムキャバリア
全高 5m
重量 18.6t
動力 キャバリアエンジン/エネルギーインゴット
標準兵装
肩部 選択式兵装システム“カレンデュラ” 肩部にマウントされた選択式射撃兵装

◆体験試乗:気に入られたら

プラントから排出された高強度のレアメタルをフレームに利用し、屈強な構造を持つ機体。
購買委員会の櫻羽・蛍が搭乗する【ホタルビ】――『強靭なフレームによって無茶を効かせる構造』を“あれめっちゃいいじゃん”と気に入った職人たちが、自分達があのフレームを手にしたらどうする? を語り合っているうちに「とりあえず作ってみるか」で作っちゃった機体。
“金盞花”は「フレームの強靭さに任せて積載量を気にせず大量に武装を積み込んで大暴れする」という設計コンセプトで作られた。

  • 選択式兵装システム“カレンデュラ”
両肩に搭載された、片方に五個ずつ、合計で十個の“部屋”が存在する筒状の兵装。
この中にキャバリア用の火器――美聖重工の“モンテ・クリスト”でもJustitia Ind.の“シルバートゥース”でも良い。ビーム兵器も搭載可能。
「部屋」に入った装備は内部の機構によって固定、接続がなされ、そうやって搭載・マウントした装備を、キャバリア側から管制によってぶっ放すのである。一斉発射も可能。
もちろん両手でも武器を装備できるので、最大で十二個までの火器を同時に扱うことのできる「弾幕のハリネズミ」。

……もともとは“金盞花”という名前はこの装備に与えられていたのだが、莫大な重量とそもそも装備を用意するだけの資金、使いこなせるパイロットが存在しなかった為、設計段階でお蔵入りしていた。

またフレームの剛性は機体の拡張性に直結する為、“カレンデュラ”を外して別の兵装を取り付けることで全く違う性能を持たせることも可能。そのためカレンデュラを搭載している状態を便宜上“金盞花・砲”と名付けられた。
気が向いたら変な装備を開発するかもしれない。



展示兵装

HBO RS004 “鳳仙花”

キャバリア用の十字槍。
左右の刃の先端にそれぞれブースターがついており、横薙ぎの軌道を加速させることができる。
刃の部分はチェーンソーになっており、並の装甲なら軽々と引き裂く。
穂先はワイヤーで射出可能、その際にブースターを併用すれば蛇のように動きながら敵機を追うおぞましい挙動を見ることができる。

HBO RS005 “山茶花”

キャバリア用の実体剣。
高速振動ブレードの一種、反りのある刀のような形状をしている。
切れ味が鋭い、という以外に特筆すべき点はないが、構造上盾として攻撃を受け止めるのには不向き。
葉牡丹製にしては極めて癖のない普通の装備。恐るべきことに量産体制まで整っている。

……どうも社長の息子が「いい加減道楽でこんなもんばっか作るのやめようよ!」と現状に危機感を抱き出したらしく、
売れる、使える、量産できる装備を作り始めた、というのが実情らしい。

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最終更新:2020年12月06日 10:53