Sukizu-promotion企業ブース
ブースの最前面に最新式の鉄板焼き機を設置しており、ブースへの来訪者に一口サイズのプチお好み焼きを提供している。
豚玉、イカ玉、スキスペ(牛肉ミックス)の3種類から選ぶことができ、学生の見学者はさらにオプションとして山盛りチーズと焼きそばを追加可能。
今回の展示サンプルでもある最新式の鉄板焼き機で提供されるお好み焼きは絶品であり、更には好みに応じて多少の焼き加減の調節にも対応してくれる。
生地の焼ける香りとソースの匂いによって、周辺ブースを訪れた客もつい足を運んでしまう驚異の吸引力を発揮しており、一部周辺ブースからは飛び道具ではないかとの声も上がっているものの、今回の目玉商品のデモンストレーションのため致し方ないの一点張りを貫いている。
キャバリアキャンペーンがそれなりにウケていることに気をよくしたCEOによって、自社企画のキャバリア支援機器の開発に舵が切られており、今回はその第一号製品のお披露目となる。
また、後述の『スキズのお好み戦闘糧食』について、実際に戦地に赴く学生の観点から要望を聞きたいということで、新しい味に関するアンケートが行われている。
目玉商品
SPR-EPTP『どこのみ屋』
「どこでも」「おこのみ」どこのみ屋
キャバリアへの搭載を前提に開発された小型自動鉄板焼き機。味への追及と省スペース性の両立を最優先に開発されており、なんと百科事典一冊分程度のスペースで取り付けが可能。
冷凍機能・調理機能が内蔵されており、予めセットしておいた調理済みの冷凍お好み焼きをボタン一つで瞬時に、最適の焼き加減・温かさで提供することができる。
省スペース性の代償として、汎用性は著しく損なわれており、事前に冷凍部にセットしておいた味のお好み焼き以外を食べることはできず、また同時にセットしておけるのも2食分のみとなっている。
とはいえ、1度の出撃での緊急食糧としてみるならば十分であるとのコンセプトで決定されたバランスであり、事実、今回のイベントでもかなりの好評を博している。
現在対応している味は、ブース入り口で試食できる「豚玉」「イカ玉」「スキスペ(牛肉ミックス)」の三つであるが、今後本製品が好評を博した場合更なる味の開発も視野に入れているとのこと。
SPR-EPTP2『おおごのみ』
「王の食卓」おおごのみ
『味が限定されるなど“お好み焼き”として許されるものではない』と主張する社内過激派の主導によって開発された、どこのみ屋のグレードアップバージョンという名目の自動鉄板焼き機。
簡単操作で多様な具材のお好み焼きが作れるほか、もう一つのスキズのウリ、焼き肉などの鉄板料理にも対応。更には操作の手間は増すがマニュアル操作にすることで、オリジナルレシピを作ることもできる、と、調理器具としては概ね上位互換といってもいい。
問題は、数多くの具材の保存・調理を行うために必要スペースが非常に大きくなってしまった他、調理もボタン一発とはいかなくなってしまったことである。どこのみ屋の長所が大きく切り取られてしまった形であり、キャバリア搭載機器としてはあちらの方が優れているとの声も多い。実際、取り付ける機体を選ばないどこのみ屋に比べ、おおごのみはそもそも搭載できない機体の方が多いほどである。
なお、もう一つの特徴として、調理の際の香ばしい匂いが一切抑制されることなく流れ出すためコックピット内に充満する、というものがあるのだが、本製品の開発担当者はこれは短所ではなく食事を楽しむための長所であると主張してはばからない。
通常商品
スキズのお好み戦闘糧食
スキズの売れ筋商品の一つ。フリーズドライの戦場用保存食。従来製品は牛串カツ風であったが、新たにサイコロステーキ風、フランクフルト風等が開発され、今回の展示会でも試食が行われている。
スキズのお好みのまま
スキズの一般商品の中の期待の新製品。かねてより至る所で開発されてきた、●●風味スナック。そのスキズ版といって差し支えない。小麦粉ベースのスナック生地に、スキズ特製お好みソースを絶妙な配合で練りこんであり、更には細切れの乾燥肉を混ぜ込むことで味わいとボリューム感を増している。
スナック菓子としてはお好み焼きの再現度は高く、味も十分美味しいが、この手の商品につきものの“あくまでスナック菓子”“なんか違う感”を脱却するものには至っていない。
SPR-EXF計画
スキズの企業スペースでは、訪れるタイミング次第では、西洋風の顔立ちをした整った顔立ちながらもどこか胡散臭い雰囲気を漂わせるダンディな紳士が担当をしていることがある。
彼こそが、お好み焼肉“好き好焼き”のCEOである。彼は、目ぼしい新世界学園生徒が来訪すると、真っ当な製品紹介に混ざって、『SPR-EXF』計画なる謎の企画書を押し付けてくるとか来ないとか。
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『SPR-EXF』計画とは、キャバリア分野への本格参入を図るスキズが新たな一手として発案する、自社オリジナルキャバリアの企画である。
――と、大仰なことが初めのページに書いてあるが、社内に賛同者はほぼいないため、スキズCEOの独断による“わたしのかんがえたさいこうのきゃばりあ”であると言っていい。無論、大事な展示会の場でこんな企画書を配っているとばれたらCEOは叱られる。
コンセプトは、飲食チェーンである強みを活かした“戦場でも妥協しないQOL”とのことで、特別仕様の『おおごのみ』の設置を前提とした設計に加え、コックピットの座り心地、身だしなみの管理にまで気を遣った、衣・食・住全てに高水準で配慮したコックピットがウリ。
また、武装としては、“鉄板焼きは火力が命”を合言葉に、火炎放射器を始め、レーザーソード、ビームライフル、ロケット砲など、高火力兵装をこれでもかと詰め込んだ重砲型キャバリアとなる予定らしい。
だが、当然ながら、戦闘を前提としたキャバリアにこのレベルで高品質な居住性能を備えたコックピットを搭載することは、コスト面を始め、戦闘能力等の多角的な観点から問題があるため実現性には著しく乏しいということが、企画書に一瞬目を通しただけでもわかるであろう。
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アンケート(一部抜粋)
当社ブランド『スキズのお好み戦闘糧食』に置きまして、今後希望する味がありましたらご自由にご記入ください。
最終更新:2020年12月07日 09:02