SCORPION ~ 全蠍人
"Get over here!"
海外の格闘ゲーム『
モータルコンバット』シリーズに登場するキャラクター。
サソリ拳使いとかではない。
32歳没。本名不明で身長188cm、体重95kg、髪は黒で目の色は変化する。国籍は「冥府から甦る」、家族は「前世で妻子がいた」。
ちなみに人間だったころのコードネームは「
Hanzo Hasashi」。
口から炎を吐き、相手を焼く
フェイタリティを持つ。
マスクの下はガイコツで、炎とハープーンを操る。
CVは『MKvsDCU』からはPatrick Seitz氏が担当しているが、『MK11』のみRon Yuan氏が担当
(前者は『
ジョジョの奇妙な冒険』の
ディオ・ブランドーや『
僕のヒーローアカデミア』のエンデヴァーの英語吹き替えで知られている)。
2021年実写映画版での日本語吹替声優は
井上和彦
氏。
過去に兄の方の
サブ・ゼロに殺害され、復讐の為に地獄から蘇った日本出身の白井流忍者。
黄色い装束を着ているが、これは燐塊(サブ・ゼロが所属する中国の忍者組織)に対する憎しみの証である。
『モータルコンバットII』のエンディングでは兄の方のサブ・セロを殺して復讐を果たすもそれが過ちであることに気付き、
償いのために弟の方のサブ・ゼロを守ることを決意した。
ただし『4』以降この設定は若干無視されており、シノックの侵攻に際しては、クァン・チーに迫られ、
旧神達とそれに従う地球の闘士達と戦うことを余儀なくされる。激しい戦いの末にサブ・ゼロと相対し、
(自分と家族を殺害した)リン・クェイの総帥となった彼に怒りを再燃させ、サブ・ゼロに最後の止めを刺そうとする。
しかしそこへクァンチーが現われ、スコーピオンがサブ・ゼロと戦うように仕向けたこと、
そしてスコーピオンの家族を殺害したのは他ならぬクァンチーであることを明かす。
クァンチーはスコーピオンを地獄界へ追放しようとするが、
スコーピオンは最後の力を振り絞り、クァンチーを巻き添えにして地獄界へと去っていった(『MK4』)。
『MK:DA』~『MK:D』では、逃亡したクァンチーを追跡して
シャン・ツンの館までやってきたスコーピオンだったが、
そこへシャン・ツンがモロクとドラミンをけしかける。
善戦するスコーピオンであったが、二人のパワーに圧倒されて敗北、二人によって魂の柱(Soulnado)に放り込まれてしまう。
肉体を失って完全に死んだかと思われたが、スコーピオンはそこで旧神と出会う。
ライデンの死で誰も止められなくなったオナガを止めるべく、スコーピオンは旧神に仕えるサーヴァントとなった。
再び蘇った彼はオナガの軍勢と戦い、地球の闘士達と共にこれを撃破することに成功する。
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『Mortal Kombat 9』では |
時系列的には『MK1』からのやり直しとなるため、一族殺しの真犯人を知らずサブ・ゼロへの復讐に燃えている。
だが ライデンにサブ・ゼロに勝利しても、命さえ奪わなければ白井流の再興を旧神達に持ちかけると約束されその決意は揺らぐ。
そして遂に来た対決の時、彼が取った選択とは…。
以上はMK1編のスコーピオンだがその後はほとんど話の展開に絡まず影が薄い。
過去シリーズでの華々しい活躍ぶりの反動だろうか…。
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原作ゲームでは技に癖が少ないため、シリーズ通して扱いやすく、初心者向けのキャラである。
初代から使用している
必殺技の「Teleport Punch(和名:デストラップイリュージョン)」は
画面外に出て反対側からパンチを当てるという珍しい技。
ただし画面端からでも裏回れるようになったのは『Ultimate Mortal Kombat 3』からで、
それまでは画面端からでは裏回れなかった経歴を持つ。
ちなみに「Harpoon(和名:バトルハープーン)」を直撃させた時の
カメェーと
聞こえるらしい声、
および「ゲロォバヒー!!」は製作スタッフのエド・ブーン氏によるもの
(「Come Here!!」とこの項目冒頭の台詞の空耳。ゲロォバヒーの方がきつい言い回しとのこと)。
初代『MK1』の「ゲロォバヒー!!」が好評だったためにマスターピース化しており、スコーピオンの声をプロ声優が当てるようになった現在でも、
これらだけはエド・ブーン氏が生声でアテているのだそうな。
海外だとサブ・ゼロとスコーピオンのライバル関係は人気が高く、セットで扱われることが多い。『
ストリートファイター』の
リュウと
ケンと言った所か。
また、
DCコミックのキャラクターが闘う格闘ゲーム『インジャスティス 神々(ヒーロー)の激突』においても、
主人公を差し置いてまさかのDLCキャラとしてゲスト参戦。
開発元が『Mortal Kombat』と同じ所故このサプライズが実現したのだろう。
モーコンキャラがDCコミックのキャラクターと共演するのはこれで二度目である。流石に
究極神拳はないが。
ここでのキャラデザインはジム・リー氏が担当。
キャラクター性能
初代ではヒットすると確実に追撃を決めることが出来る「Harpoon」と上記の性能により
画面端以外なら相手の
飛び道具後の奇襲や切り替しとして使える「Teleport Punch」の2つを所持。
コマンドも比較的簡単な上に、ジャンプキック→Harpoon→アッパーカットだけで相手のライフを半分減らすことが出来るため、初心者に適しているキャラである。
ところが研究により他キャラが8割以上のダメージを出す
コンボが開発される中、
彼の場合は
どうやってもHarpoon→アッパーカットか締めのコンボでしか高ダメージが出せないという悲しい事実が判明してしまった。
またHarpoonは
しゃがむと避けれる上に
硬直が大きいために気軽に使えないのも難点。
Teleport Punchもガードされると
反確で画面端だと裏回れない上に隙をさらけ出すのでこちらも気軽に使えない。
つまり対戦だと
立ち回りがつらい、
コンボの最大ダメージが他キャラより
安いという関係で見事に
最弱キャラとなった。
『II』では操作性が改善されたお陰でコンボパーツが増えた他、
ジャンプ攻撃から繋げられる空中投げ「Air Throw(和名:幻空脚)」と
リーチが長く下段
判定を持つ「Scissors(和名:蠍双脚)」が加わったことにより強化された。
Teleport Punchが空中でも使えるようになったのも嬉しい。
『3』では最初は登場しておらず、バージョンUP版の『Ultimate Mortal Kombat 3』で追加キャラとして参戦したが…。
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『Ultimate Mortal Kombat 3』でのスコーピオン |
Scissorsが削除されたこと以外は相変わらす初心者向けのキャラであるのだが、
自分より移動速度が速い上に自分にはない相手を浮かすボタンリンクコンボを多数所持している
人間版 スモークの存在のせいで対戦ではあまり使われていない。
というか、ぶっちゃけると 劣化人間版スモークという悲しい立場に置かれてる。
コンパチキャラが オリジナルより強いってどういうことだよ…。
それでもキャラランクでは真ん中ぐらいにいるし、
彼自身もフルコンで5割を超えるコンボが可能なので使い手による愛さえあれば勝てる…かも。
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『9』ではサブ・ゼロと双肩をなすスタンダートキャラ。
補正切り効果を持つガード不可の炎で相手の足元を燃やすDemon Fireや中段の叩き付け斬りからの浮かせコンボ、
切り返しのワープ攻撃でコンボ組み込みにも使えるデストラップイリュージョンなど、同作のスタンダード的な技を持つ。
ハープーンは新システムであるエンハンスド(1
ゲージ消費のEX技)で弱点を補うことが出来るようになった。
リュウのような素直な性能で守りを固めて相手の隙に差し込むサブ・ゼロ、
ソルのような攻撃特化で癖のあるスタンダードさを持つスコーピオンとは言い得て妙。
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余談 |
上でも書いてる通りマスクの下はガイコツであるが、初代のエンディングでのみ死亡する前の素顔が見れる。
ん?お前日本出身じゃなかったっけ?
また、見た目に反して 趣味が料理だったりする。
しかも実際にゲーム内のギャラリーにてスコーピオンが料理している動画があったりするが…
さらに余談だが、マーベルのヒーローなどの人気キャラ同士の夢の対決を映像化して実現させる『Super Power Beat Down』にも登場。
パワーレンジャーシリーズの ホワイトレンジャーと対決している。
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MUGENにおけるスコーピオン
MUGENではKazmer13氏製作のMKII仕様やMike Obrecht氏製作の物、Binho-RJ氏製作の手描き2Dスコ-ピオンなどが存在する。
さらにBinho氏のものベースに『
MVC風』アレンジを施したR@CE45氏(R@CE AKIR@氏)のスコーピオンも存在し、
これには究極神軒氏による
AIが製作されている。
2020年5月にはJJkoolaid氏により『MVC2』仕様のスコーピオンが公開された。
こちらにはデフォルトAIは搭載されていない。
DLは下記の動画から
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出場大会
出演ストーリー