SCORPION ~ 全蠍人
"Get over here!"
(こっちに来い!)
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担当声優 |
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Ed Boon(エド・ブーン)
- シリーズ全体(「Spear」のボイスのみ)
- Simeon Norfleet
- 『MK:Armageddon』
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Patrick Seitz
- 『MKvsDCU』『MK(2011)』『インジャスティス:神々の激突』『MKX』『CGrayzer GMod Shorts』
- 『MK Legends:Scorpion's Revenge』『MK Legends:Battle of the Realms』『MK Legends:Show Blind』
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Ron Yuan(ロン・ユアン)
- 『MKX:Generations』『MK11』『MK:Onslaught』
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井上和彦
- 2021年実写映画版(日本語吹替)
- 辻大介
- 『MK1』
ブーン氏は本シリーズの生みの親であり、彼があてたバトルハープーンのボイスは現在でも使われ続けている。
Seitz氏は『 ジョジョの奇妙な冒険』の ディオ・ブランドーや『 僕のヒーローアカデミア』の エンデヴァーの英語吹き替えで知られており、
歴代演者の中でもSeitz氏の演じたスコーピオンの評価は高い。
辻氏はクウェート国で日本人同士の間に生まれたアメリカ人俳優。
2020年発売の侍と 蒙古との戦いを描いたアクションゲーム『Ghost of Tsushima』にて、主人公である境井仁を演じたことで有名。
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海外の格闘ゲーム『
モータルコンバット』シリーズに登場するキャラクター。
サソリ拳使いとか
マーベルヴィランではない。
32歳没。本名不明で身長188cm、体重95kg、髪は黒で目の色は変化する。国籍は「冥府から甦る」、家族は「前世で妻子がいた」。
ちなみに人間だったころのコードネームは
「ハンゾウ・ハサシ(Hanzo Hasashi)」。
口から炎を吐き、相手を焼く
フェイタリティを持つ。
マスクの下はガイコツで、炎とハープーンを操る。
過去に兄の方の
サブ・ゼロに殺害され、復讐の為に地獄から蘇った
日本出身の白井流忍者。
黄色い装束を着ているが、これは燐塊(サブ・ゼロが所属する中国の忍者組織)に対する憎しみの証である。
『モータルコンバットII』のエンディングでは兄の方のサブ・セロを殺して復讐を果たすもそれが過ちであることに気付き、
償いのために弟の方のサブ・ゼロを守ることを決意した。
ただし『4』以降この設定は若干無視されており、シノックの侵攻に際しては、
クァン・チーに迫られ、
旧神達とそれに従う地球の闘士達と戦うことを余儀なくされる。激しい戦いの末にサブ・ゼロと相対し、
(自分と家族を殺害した)リン・クェイの総帥となった彼に怒りを再燃させ、サブ・ゼロに最後の止めを刺そうとする。
しかしそこへクァン・チーが現われ、スコーピオンがサブ・ゼロと戦うように仕向けたこと、
そしてスコーピオンの家族を殺害したのは他ならぬクァンチーであることを明かす。
クァン・チーはスコーピオンを地獄界へ追放しようとするが、
スコーピオンは最後の力を振り絞り、クァンチーを巻き添えにして地獄界へと去っていった(『MK4』)。
『MK:DA』~『MK:D』では、逃亡したクァンチーを追跡して
シャン・ツンの館までやってきたスコーピオンだったが、
そこへシャン・ツンがモロクとドラミンをけしかける。
善戦するスコーピオンであったが、二人のパワーに圧倒されて敗北、二人によって魂の柱(Soulnado)に放り込まれてしまう。
肉体を失って完全に死んだかと思われたが、スコーピオンはそこで旧神と出会う。
ライデンの死で誰も止められなくなったオナガを止めるべく、スコーピオンは旧神に仕えるサーヴァントとなった。
再び蘇った彼はオナガの軍勢と戦い、地球の闘士達と共にこれを撃破することに成功する。
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2nd Timeline |
時系列的には初代『MK』からのやり直しとなる『MK9』では、一族殺しの真犯人を知らずサブ・ゼロへの復讐に燃えている。
だが ライデンにサブ・ゼロに勝利しても、命さえ奪わなければ白井流の再興を旧神達に持ちかけると約束されその決意は揺らぐ。
そして遂に来た対決の時、彼が取った選択とは…。
以上は初代『MK』のスコーピオンだがその後はほとんど話の展開に絡まず影が薄い。
過去シリーズでの華々しい活躍ぶりの反動だろうか…。
『X』では引き続き魔界の走狗として ジョニーとソニア率いるスペシャルフォースとの戦いに身を投じていたが、
ライデンによってクァン・チーの支配から解き放たれ、 生前の肉体を取り戻すことに成功。
その後、10年近い歳月をかけて自らの流派である白井流の再興を成し遂げ、さらにサブ・ゼロの命がけの説得により、
自身と妻子、そして一族の全滅がクァン・チーの策略によるものだったことを知り、サブ・ゼロと 和解を果たした。
そして、ストーリーモード後半においてスペシャルフォースがクァン・チーを捕らえたことを知ると復讐のために大勢の白井流忍者を率いて部隊を襲撃。
ソニアや ケンシの説得 という名のバトルも聞かずに首を切り落として 殺害。一族の恨みを晴らすことに成功する。
が、その結果クァン・チー自身の命を触媒として旧神シノックが復活してしまうことに……。
次回作の『11』ではサブ・ゼロと共闘関係を築き、時の女神 クロニカの手先となったサイバー燐塊、さらにはクロニカの軍勢との激闘を繰り広げる。
その過程でサブ・ゼロへの復讐に燃える過去の自分(『9』当時)との邂逅を果たし、説得を試みるが……。
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2度目のリブート作である『Mortal Kombat 1』では存命中の人間として登場するが、実はこのスコーピオンはハンゾウ・ハサシではない。
では誰なのかというと、なんと過去作ではサブ・ゼロとして登場していた
カイ・リャン(Kuai Liang)である
(従来のハンゾウ版スコーピオンも
カメオファイターとして登場。サブ・ゼロはどちらもビ・ハン版)。
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『Mortal Kombat 1』におけるハンゾウ・ハサシ |
ハンゾウ・ハサシ自身は ストーリーモードでは一切登場せず、
スモークのタワーモード(所謂アーケードモード)のEDにて 夜道でスモークに襲い掛かった夜盗の少年として登場する
(スモークは当初(色々あってカイ・リャン共々抜けた)燐塊からの刺客かと思っていたが、 あまりにお粗末な戦い方だったので撤回している)。
若くして夜盗に落ちぶれた彼の境遇にかつての自分を思い出し、彼を白井流の一員としてカイ・リャンと共に彼に修行をつけている場面で終わる。
ちなみに、スコーピオン(カイ・リャン)のタワーモードのEDでも白井流の一員となったハンゾウがちらりと写っている。
なお、今まで作品でハンゾウ・ハサシの妻だったハルミも登場しているが、こちらではカイ・リャンと結ばれている。
NTRやんけ~~!!
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探索モードであるインベージョンモードのシーズン1ではなんと… |
そして探索モードであるインベージョンモードのシーズン1では、
なんとクロニカを倒してその力を手に入れたと思われる『11』におけるスコーピオンことハンゾウ・ハサシが登場する。
『11』でのEDにてどう足掻いても妻子が死亡する運命に抗おうと一人で別の時間軸を渡り歩いていたハンゾウだったが、
どの時間軸でも妻ハルミが死亡する運命であり、諦めかけていた時ハルミが生存している時間軸を発見する。
しかしそれは上述の『1』の時間軸であり、ハルミがカイ・リャンと結婚している場面に遭遇してしまう。
怒り狂ったハンゾウはその場にいたハルミやカイ・リャン達を怒りのままに焼き殺してしまい、
絶望のあまり全ての時間軸を破壊せんと暴走を始めるのだった……。
『11』から引き続きハンゾウさんへの扱いが…
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原作ゲームでは技に癖が少ないため、シリーズ通して扱いやすく、初心者向けのキャラである。
初代から使用している
必殺技の「Teleport Punch(単に「Teleport」とも、和名:デストラップイリュージョン)」は
画面外に出て反対側からパンチを当てるという珍しい技。
ただし画面端からでも裏回れるようになったのは『Ultimate Mortal Kombat 3』からで、
それまでは画面端からでは裏回れなかった経歴を持つ。
ちなみに「Spear(和名:バトルハープーン)」を直撃させた時の
カメェーと
聞こえるらしい声、
および「ゲロォバヒー!!」は製作スタッフのエド・ブーン氏によるもの
(「Come Here!!」とこの項目冒頭の台詞の空耳。ゲロォバヒーの方がきつい言い回しとのこと)。
初代『MK』の「ゲロォバヒー!!」が好評だったためにマスターピース化しており、スコーピオンの声をプロ声優が当てるようになった現在でも、
これらだけはエド・ブーン氏が生声でアテているのだそうな。
海外だとサブ・ゼロとスコーピオンのライバル関係は人気が高く、セットで扱われることが多い。
『MK:D』以降では2人揃って初期カーソルに収まっており、さながら『
ストリートファイター』の
リュウと
ケンと言った所か。
また、
DCコミックのキャラクターが闘う格闘ゲーム『インジャスティス 神々(ヒーロー)の激突』においても、
主人公を差し置いてまさかのDLCキャラとしてゲスト参戦。
開発元が『Mortal Kombat』と同じ所故このサプライズが実現したのだろう。
モーコンキャラがDCコミックのキャラクターと共演するのはこれで二度目である。流石に
究極神拳は無いが。
ここでのキャラデザインはジム・リー氏が担当。
キャラクター性能
初代ではヒットすると確実に追撃を決めることが出来る「Spear」と上記の性能により
画面端以外なら相手の
飛び道具後の奇襲や切り替しとして使える「Teleport Punch」の2つを所持。
コマンドも比較的簡単な上に、ジャンプキック→Spear→アッパーカットだけで相手のライフを半分減らすことが出来るため、初心者に適しているキャラである。
ところが研究により他キャラが8割以上のダメージを出す
コンボが開発される中、
彼の場合は
どうやってもSpear→アッパーカットか締めのコンボでしか高ダメージが出せないという悲しい事実が判明してしまった。
また、Spearは
しゃがむと避けられる上に
硬直が大きいため気軽に使えないのも難点。
Teleport Punchもガードされると
反確で画面端だと裏回れない上に隙をさらけ出すのでこちらも気軽に使えない。
つまり対戦だと
立ち回りがつらい、
コンボの最大ダメージが他キャラより
安いという関係で見事に
最弱キャラとなった。
『II』では操作性が改善されたお陰でコンボパーツが増えた他、
ジャンプ攻撃から繋げられる空中投げ「Air Throw(和名:幻空脚)」と、
リーチが長く下段
判定を持つ「Leg Grab(和名:蠍双脚)」が加わったことにより強化された。
Teleport Punchが空中でも使えるようになったのも嬉しい。
『3』では最初は登場しておらず、バージョンUP版の『Ultimate Mortal Kombat 3』で追加キャラとして参戦したが…。
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『Ultimate Mortal Kombat 3』でのスコーピオン |
Leg Grabが削除されたこと以外は相変わらす初心者向けのキャラであるのだが、
自分より移動速度が速い上に自分にはない相手を浮かすボタンリンクコンボを多数所持している人間版 スモークの存在により、
ガチ対戦等ではあまり使われていない。
というか、ぶっちゃけると 劣化人間版スモークという悲しい立場に置かれている。
コンパチキャラが オリジナルより強いってどういうことだよ…。
それでもキャラランクでは真ん中ぐらいにいるし、
彼自身もフルコンで5割を超えるコンボが可能なので使い手による愛さえあれば勝てる…かも。
決して弱いわけではないのだが……。
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2011年版『MK』ではサブ・ゼロと双肩をなすスタンダードキャラ。
補正切り効果を持つガード不可の炎で相手の足元を燃やすDemon Fireや中段の叩き付け斬りからの浮かせコンボ、
切り返しのワープ攻撃でコンボ組み込みにも使えるデストラップイリュージョンなど、同作のスタンダード的な技を持つ。
ハープーンは新システムであるエンハンスド(1
ゲージ消費のEX技)で弱点を補うことが出来るようになった。
リュウのような素直な性能で守りを固めて相手の隙に差し込むサブ・ゼロ、
ソルのような攻撃特化で癖のあるスタンダードさを持つスコーピオンとは言い得て妙。
次回作の『X』では二刀流を操る
「ニンジュツ」、旧来からの技に加えて炎の
悪魔を召喚しての拘束や攻撃を行う
「インフェルノ」、
火球を放ったり、炎を纏って自身を強化する等、火炎の扱いに特化した
「ヘルファイア」という三つのスタイルを習得。
発生や攻撃範囲に優れる二刀流での斬撃が優秀なニンジュツ、挙動が素直で入門キャラとしても最適なインフェルノ、
難度は高いが極めれば非常に高火力なコンボが可能なヘルファイアなど、どのスタイルも高性能なのが魅力。
『11』では腰に日本刀を差し、さらに苦無は常に手で保持するようになるなど、より忍者っぽさがアップ。
代名詞のTeleport Punchはガードされると反確だが動作を途中で中断するフェイント版を習得したので(ただしゲージを消費)、
ガードを固めた相手に投げや下段技で
択一攻撃を迫れるようになり、攻めの幅が広がった。
また、Spearは引き寄せた相手を刀で斬り捨ててダウンさせる仕様に変更されている。
それ以外の通常技や他の必殺技は相変わらずの癖のなさなので初心者へもオススメ。
強いて言えばコンボダメージが意外に伸びにくいのが難点だがこれもテクニック次第では克服可能。
まさしく初心者から上級者までという言葉を体現したような性能となっている。
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余談 |
上でも書いてる通りマスクの下はガイコツであるが、初代のエンディングでのみ死亡する前の素顔が見れる。
ん?お前日本出身じゃなかったっけ?
また、見た目に反して 趣味が料理だったりする。
しかも実際にゲーム内のギャラリーにてスコーピオンが料理している動画があったりするが……?
さらに余談だが、マーベルのヒーローなどの人気キャラ同士の夢の対決を映像化して実現させる『Super Power Beat Down』にも登場。
『 パワーレンジャー』シリーズの ホワイトレンジャーと対決している。
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MUGENにおけるスコーピオン
Kazmer13氏製作のMKII仕様やMike Obrecht氏製作のスーファミ版UMK3仕様、OMEGAPSYCHO氏製作の
MUGEN1.0以降専用のMK1仕様、
Binho-RJ氏及びSeanAltly氏製作の手描き2Dスコ-ピオンなどが確認されている。
さらにBinho氏のものベースに『
MVC風』アレンジを施したR@CE45氏(R@CE AKIR@氏)のスコーピオンも存在し、
これには究極神軒氏による外部
AIが製作されている。
2020年5月にはJJkoolaid氏により、SeanAltly氏のものをベースにした『MVC2』仕様のスコーピオンが公開された。
こちらはMUGEN1.0以降専用で、中々の強さを持つAIがデフォルトで搭載済み。
また、ホルン氏による外部AIも公開されている。
これらの他にも、Mythos氏による『
JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用の
ちびキャラが存在。
小さいながらもきちんとお馴染みの挙動が再現されている。
出場大会
出演ストーリー
最終更新:2025年05月11日 13:45