ワールウィンド


+ 日本語吹替声優
中村大樹
『アイアンマン(1994年アニメ版)』(NHKBS2版)(トルネード名義)
坂口候一
『アイアンマン(1994年アニメ版)』(ディズニー版)、『アベンジャーズ・アッセンブル』
三宅貴大
『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』

マーベルコミックに登場するヴィラン。初出は1963年の『Tales to Astonish #50』。
綴りは「whirlwind」で旋風を意味する。
アーマード・コア』に登場する量産型MTではない(由来は同じと思われるが)。
この他、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズに登場するマルス、ロイ、ルキナクロムの下スマッシュ攻撃も同名である。

本名はデビッド・キャノン。身長185cm。体重100kg。カンザス出身の、生まれながらのミュータントでもある。
しかしその能力は「何があっても目が回る事が無い」という、別次元の同郷の有名人とは比べ物にならないショボいもの。
だがデビッドはどうにか自分の能力を活かそうと苦心するうち、それが「体を高速回転させる」能力の副産物であった事に気付く。
こうして自らの力を自覚したデビッドは、その能力を活かしてサーカスやプロレスラー、やがてスケート選手として活躍するようになるが、
すぐにスポーツ違法賭博組織に目を付けられ、彼らの八百長に関与するようになったことであっさりと犯罪者に転落。
やがてヒューマン・トップ(直訳すると「人間独楽」)と名乗るヴィランとして活動するようになる。

当初は何故か涙滴型のヘルメットを被って逆立ちで回転するという独特なスタイルで暴れ回っていたのだが、
アントマンワスプに敗北して逮捕・収監され、これを機会にコスチュームと名前を一新。
回転ノコギリを備えた緑のアーマーを着用して、「ワールウィンド」を名乗るようになる。

以後はヴィランチーム「マスターズ・オブ・イービル」に加入しつつアントマン&ワスプへの復讐の機会を虎視眈々と狙っていたのだが、
アントマンを殺す機会を手にしても殺すことはできず、一時期は偽装身分を用いてワスプのお抱え運転手として働き始めたり、
二人に対してはどうも愛憎入り交じる感情を抱いていたようで、さらに徐々にそれがワスプへの恋愛感情に変化。
人妻であるワスプに対して真剣な告白と玉砕を繰り返すうち、現在では半ばストーカーじみた状態になってしまった。
具体的にはワスプのコスプレをさせた風俗嬢相手にハードプレイをするくらいのストーカー。こわぁ……。

一時期は政府による犯罪者部隊サンダーボルツへ加入したりもしたが、当時の指揮官にこき使われる劣悪な労働環境に嫌気が差し、結局はヴィランに復帰。
マンダリンに勧誘されて彼のヴィランチームに加わった際に強化されたが、代償として体内に爆弾を仕掛けられてしまい、
マンダリン相手にアイアンマンと共闘する形でチームを離脱。
その後もアントマンの好敵手の一人、ワスプのストーカーとして、時に敵対、時に共闘しながら、ヴィラン活動を継続している。

他者が触れる事を不可能とする程の凄まじい回転を得意とし、
人間回転鋸と化して敵を切り刻んだり、回転によって空を飛んだり、手首のブレードを投擲する攻撃も行うが、
どうやら分類としてはスピードスターの一種という扱いのようだ。

(参考資料:『マーベル・エンサイクロペディア』)

1994年アニメ版『アイアンマン』ではマンダリン率いるヴィランチームの一員となっている。

ゲームへの出演は、デコのベルトゲー『キャプテンアメリカ・アンド・ジ・アベンジャーズ』にて1面ボスとして登場しているのが有名か。
銀行強盗をした直後にアベンジャーズに追い詰められ、肝心の金袋を投げ付けた後に地上の物を竜巻に吸い込んで、
竜巻の中からポイポイと放り出すという個性的な攻撃を繰り出したりして派手に暴れ回るも、
体力を減らす事でBGMが勇壮な物に切り変わってプレイヤーを盛り上げてくれる本作ボス戦のテンプレを教えてくれる。
なお、1面開幕デモ(「かねの ちからて゛ あくにんを は゛いしゅう したり」のシーン)を見るに、
本作の黒幕であるレッドスカルに金で雇われていた模様。
そんな莫大な金があるんならわざわざ銀行強盗なんかやらんでいいのではと誰もが思うシーンだったが、
実はワールウィンド達の行動は単なる陽動であった。
この後もしばらく陽動作戦が繰り返されるが、本命は月面基地の巨大レーザー砲で、各地の襲撃はレーザー砲完成までの時間稼ぎだった。
つまり「アベンジャーズを憎んでいる悪人達の力を結集すれば世界征服は可能になる」という当初の筋書き自体がミスリードだったのだ。
……という事だよねデコの脚本担当の方?適当に作ってたらいつの間にか当初のストーリーラインを忘れたとかじゃないよね?

2014年のアニメ『ディスクウォーズ:アベンジャーズ』では、アントマンことジャイアントマンの好敵手として登場。
どうも制作スタッフに上記の『キャプテンアメリカ・アンド・ジ・アベンジャーズ』をプレイしていたファンがいたらしく、
ワスプがメインキャラクターの一人ということもあって、ワールウィンドも登場ヴィランとして抜擢された模様。
過去の戦いでジャイアントマンに重篤な後遺症を与えて彼を引退に追い込んだという重要な背景を担っており、
登場回数は第2話および第7~8話と計3話ながら、7話と8話ではメインヴィランの一人として登場。
その回転能力で巨大な竜巻を作り出すことでアベンジャーズを苦しめた。必殺技は「トルネード・バズーカ」。
この必殺技の名前からも分かる通り、本作のワールウィンドは回転系能力者というより竜巻系能力者という扱いで、
ハルクでもなければ突破できない竜巻を作り出す、豪華客船や基地を竜巻で覆い隠す、竜巻でガスタンクを吹き飛ばすなど、
強力な竜巻を作り出して操るヴィランとして描かれているのも、『キャプテンアメリカ・アンド・ジ・アベンジャーズ』の影響だろう。
あと中盤ではレッドスカルにディスク回収されてその傘下ヴィランになってるのもデコゲーの影響かもしれない
一応30話にも登場しているのだが、この時は「ワールウィンドが空から竜巻で敵基地を守っているため地下から潜入せざるを得ない」と言及されただけで、
その拠点が自爆した際にセリフどころか描写も無くあっさりと退場したらしい上、例のアイツ回でもあったため全く話題にならなかった。
前述のスタッフである脚本担当のキング・リュウ氏も流石にこれには「今回の扱いは申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメントしていた。
明確な当人の活躍については以上で終わりなのだが、大勢のヴィランが登場して暴れる時にその一人として姿が描写されたり、
アベンジャーズに捕獲された後もディスク状態でコレクションの一枚として映ったり、総集編的な過去戦闘記録動画に映っていたり、
ジャイアントマンがウルトロン絡みでやらかす回の過去のフラッシュバックシーンに因縁の敵として回想されたり、
ヒーロー・ヴィランの能力を吸収したロキが竜巻攻撃を繰り出した際「あの能力はワールウィンドの!」と言及されたりと、ちょこちょこ登場していたりする。
本作は大量のヒーロー・ヴィランが登場する作品で、MCU出演済みのキャラやメジャーキャラでさえ1話、2話しか出番がないため、
本国ならまだしも日本での知名度は絶無に等しい実質デコゲー補正一本で殴り込んできたワールウィンドの出番は異常に多い方である。
解説コーナーでは第18話に登場。アニメ内ではファイト属性だが、実際のバチ魂バットでは何故かテック属性。


MUGENにおけるワールウィンド

Pilgrim氏によるものが存在し、現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。
コスチュームは1994年アニメ版『アイアンマン』準拠で、勝利ポーズの一つでは上記デコ版『アベンジャーズ』の独特な笑い声を発する。
なお、コマンド表の類は付属していないため、cmdファイルを開いて確認する必要がある。

操作方法は『MVC』風の6ボタン方式で、チェーンコンボやスーパージャンプが可能。
ただし、エリアルレイヴが妙に繋がりにくく、ジャンプ強攻撃がダウンを奪えないので注意。
必殺技はブレードの投擲、当たると気絶させる竜巻を飛ばす技、市長の如く回転しつつ竜巻となって突撃する技に加え、
相手の後方に竜巻を起こして引き寄せる補助技も存在。
超必殺技は全て飛び道具となっており、スクリューアッパーの如き巨大な竜巻を放つ技や、ブレード投擲の強化版、
ストライカーとしてユリシーズ・クロウとリビング・レーザーを呼んで同時攻撃する技などを持つ。
なお、スクリューアッパー風味の超必には不具合があり、きちんとステートを返していないのかヒット後に相手の挙動がおかしくなってしまう。
動画に起用するなら修正は必須だろう。
AIはデフォルトで搭載されており、技を駆使してよく動いてくれるが、超必殺技発動前の隙を突かれる事が多く、強さは並中位程度。
紹介動画。お相手はNicotinefist氏&Arkady氏のホークアイ



出場大会

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最終更新:2024年11月14日 14:31