六日町通に西に並び、南は本一之丁より北は甲賀町口に至る。
長5町22間余・幅10間、家数2軒。
この通は内郭よりの追手道なる故、東西に属する家々多くはこの通に向う。
甲賀町口
この通の北端にあり。
左右高石垣にて甲賀町に出る郭門なり。
番所、東向。
西の方石垣の中、9尺に1間余の石に『□□衛與』と彫付あり。上の2字剥落して明ならず何の謂れを伝えず。
實相寺跡
昔この通の北端郭門の西に安吉山實相寺とて臨済宗の寺あり。
元徳中(1329年~1331年)大光禅師の草創にて、ここより西の方興徳寺の境内に隣り大地なりしという。
文禄中(1593年~1596年)郭外五之町に移れり。
その頃十境とて般若水・安禅石・夢妙石・月見庵・光龍柳・法雲堂・高樓會東光門・明星水・臨月橋と称す。
旧趾の今に残りしもの左に載す。
般若水
郭門の西士屋敷の内にあり。
今は僅の汚池となる。
相伝て。
これ等の子院に住せし宥鎭という僧この水にて般若心経を写せしより名くという(大町一桂院の条下と照見るべし)。
一説に昔はこの池中にて時々般若を讀誦する聲聞えし故名くとも云えり。
またこの池の邊に大なる杉木一本あり。周数囲、般若杉と名け猥りに伐採する事無りしが、近き頃枯れ失て今は蘖のみ残れり。
安禅石
般若水の側にあり。座禅石ともいう。
径数尺、平らみあり。当寺22世残夢という僧座禅せし所という。
明星水
郭門の側にある井なり。
その水茶に佳し。
臨月橋
五之丁とこの通との辻・車川に架せし石橋、その遺迹なりという。
余の六境、今その所を詳にせず。
外部リンク等
甲賀町口郭門跡地
最終更新:2026年02月26日 00:39