会津郡高久組深川村

陸奥国 会津郡 高久組 深川村
大日本地誌大系第31巻 30コマ目

府城の西に当り行程26町余。
家数23軒、東西1町・南北44間。
四方田圃(たんぼ)なり。

東29間・北4町13間、共に西柳原村の界に至る。その村は東に当り5町10間余。
南は村際・西1町2間余、共に幕内村の界ふ。その村は巳(南南東)に当り4町余。
また戌亥(北西)の方4町10間鍛治屋敷村に隣り、その村際を界とす。

水利

飯寺堰(にひでらせき)

幕内村の方より来り、数派となり田地に灌ぐ。

神社

伊佐須美神社

祭神 伊弉諾尊・伊弉冊尊
相殿 伊勢宮
   稲荷神
鎮座 不明
村中にあり。
土人子安神と称して産婦の安全を祈る者多し。
もとは村北2町余にありしが、承應2年(1653年)今の地に移しき。
社跡に橡樹(とちのき)あり。囲1丈4尺・高8丈計。枝葉繁茂(はんも)して方20間の地を(おお)う。
鳥居幣殿拝殿あり。

神職 高野石見

延享2年(1745年)内膳秀富という者この社の神職となりき。
今の石見秀道が父なり。


最終更新:2022年03月09日 14:09