大沼郡橋爪組福光村

陸奥国 大沼郡 橋爪組 福光(ふくくわう)
大日本地誌大系第32巻 170コマ目

この村昔福光寺といい福光寺と称する寺あるによれりとぞ。
寛文中(1661年~1673年)今の名に改む。

府城の西南に当り行程2里30町。
家数25軒、東西1町5間・南北1町10間。
山間に住す。北は田畝なり。

東1町計田蠃岡村の山界に至る。その村は丑寅(北東)に当り7町40間余。
西1町25間藤田村の山に界ふ。
南11町上小松村の山に界ふ。その村は辰巳(南東)に当り8町。
北6町藤田村の界に至る。その村は戌亥(北西)に当り13町。

山川

福光寺山

村南にあり。
高30間計。
東は田蠃岡村の山に続き西は藤田村と峯を界ひ南は上小松村の山に連なる。
松樹・雑木多し。

原野

秣場

村南6町にあり。
東西1町10間・南北1町40間。

水利

堤2

一は村より未申(南西)の方6町にあり。
周100間計。萬治元年(1658年)に築く。
一は村より7町辰巳(南東)の方にあり。
周70間。寛永5年(1628年)に築く。

神社

聖神社

祭神 聖神?
鎮座 不明
村南3町計にあり。
鳥居あり。福永村山口越後が司なり。

寺院

福光寺

村西小高き所にあり。
山號を高峰山という。府下博労町自在院の末寺真言宗なり。
開基の年月詳ならず。
天文中(1532年~1555年)法常という沙門再興すという。
地蔵を本尊とし客殿に安ず。
昔は村東50間計山中に堂ありてこの像を安置せり。
何頃にか当寺に移す。
旧地を堂山と称す。