じゅうりょく(ポケモン)

「じゅうりょく(ポケモン)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

じゅうりょく(ポケモン) - (2020/11/05 (木) 17:39:53) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2018/01/06(土)23:10:00
更新日:2024/02/25 Sun 02:05:29
所要時間:約 8 分で読めます




じゅうりょくが 強くなった!



じゅうりょくとは、ポケットモンスターシリーズにダイヤモンド・パールから登場した技。


PP:5
タイプ:エスパー
分類:変化

5ターンの あいだ 重力を 強くして ふゆうや 空へ 飛ぶ 技を 使えなくする。

強い重力を発生させることで様々な影響をもたらすが、素早さや技の優先度は特に変化しない。
レベルアップやタマゴ技で覚える種族は少なく、HGSS以降の教え技でのみ習得できるポケモンが多い。


■効果


  • 発動から5ターンの間のみ有効。
  • 一撃必殺技以外の技の命中率が約1.66倍になる
  • 飛行タイプ特性ふゆう」、道具「ふうせん」持ちにじめん技や「まきびし」「どくびし」、フィールド系の技が有効になる。
  • 空を飛ぶ、または大きく飛び上がる技が無効になり、既に発動中の該当技も不発になる。
  • 攻撃わざ「Gのちから」の威力が1.5倍に上昇する。

●封じられる技の一覧

Zワザとして使った場合は使用者の特攻が1段階上がる。

ゆびをふる」の効果で「そらをとぶ」「とびはねる」が出た時、「じゅうりょく」の影響を受けずに飛び上がるが、「じゅうりょく」の効果が切れるまで攻撃できない。

また、第五世代では「じゅうりょく」発動中に「フリーフォール」で連れ去られていたポケモンは交代も含め一切の行動ができなくなるという致命的バグにより、「フリーフォール」は対戦での使用が禁止されていた。

■使い方


最大の強みはやはり低命中率技を躊躇いなく使えるようになること。
命中率が低い技は、その分威力や効果が優秀で当たった時のリターンが大きい技が多い。
攻撃技で言えば高威力・3割まひの「かみなり」が100%を超え、威力100超で100%状態異常になる「れんごく」「でんじほう」「ばくれつパンチ」も命中率約83%になる等。
「キノコのほうし」「ねむりごな」がくさタイプや「そうしょく」持ちに無効である現在、「さいみんじゅつ」が命中率約99%で撃てるのも大きい。
特性「はりきり」のデメリットも帳消しになる。

同時に飛行能力無効化効果により、元々汎用性の高い「じしん」等のじめん技がさらに使いやすくなる。
非重力下では「じしん」を軸にし、重力始動後に上記の技を主力にする等の使い分けも可能。

■評価


このように使い道は色々あるが、対戦環境ではハッキリ言ってマイナーな技である。
その理由は一言で言えばハイリスクローリターンであるため。
手間を掛ける割に得られるメリットが少なく、逆に窮地に陥る危険性が高いのである。

まず重力パが機能するには安定して「じゅうりょく」を発動できる戦略ないし相応の耐久力の確保が大前提となる。
当然、相手の「ちょうはつ」等の妨害または積み技を使われた場合の対処も必要。
無事に「じゅうりょく」が発動したら今度はそれを活かせる高火力技や「さいみんじゅつ」を駆使して5ターン以内での決着を目指す。
…と、かなり緻密な戦略が求められる。

「○○ルーム」系の技もそうだが、天候変化技のように場に出るだけで発動する特性や効果延長系の道具がないのが辛い。
このため、シングルバトルよりも効果発動後にすぐ行動できるダブルバトルに向く技である。

さらに問題なのがメジャーな「ストーンエッジ」「きあいだま」をはじめ、相手も低命中率技を撃ちやすくなること。
意気揚々と「じゅうりょく」を発動した結果、相手に遠慮なく攻め込まれ、何もできずに撃沈ということがザラにある。

また短期的に見れば「じゅうりょく」発動後に命中率の低い攻撃技を撃つよりも、同じ技を2回続けて撃つ方がダメージの期待値は高い。
5ターンの間に低命中率やじめん技を連発するほど恩恵が大きくなるものの、当然相性や場の状況にも大きく左右されるため安定性は低い。

飛行・跳躍系の技を妨害する効果にしても、一部の強ポケが使うケースもあるが、全体的には採用率が低く期待しづらい。
あくまで自分のパーティの補助をメインにしつつ、極稀に妨害効果が役立つかもしれないという程度である。

とは言え、下記の通り重力パと相性の良いポケモンも多数存在する。
比較的安定して「じゅうりょく」を発動できるギミックも存在し、工夫次第では面白い動きができるパーティでもある。

リトルバトルでは替えの利かない面子も多く、普通のバトル以上に苦戦を強いられそうである。

■「じゅうりょく」始動役候補


始動役の中でもずば抜けて素早さが高い。
さらに重力と好相性な「ハイドロポンプ」「かみなり」「ふぶき」等も使用できる。

「じゅうりょく」と「さいみんじゅつ」の両立が可能。
命中率90前後の攻撃技が多い点でも重力の恩恵が大きい。

しんかのきせき」による圧倒的な耐久力により、始動役の中でも安定性が高い。
さらに重力下では弱点技の1つ「とびひざげり」が使えなくなる。
「でんじほう」「ふぶき」等を使用できるため、重力発動下での攻撃性能も高い。

いたずらごころ」により優先度+1で「じゅうりょく」を使用でき、特にダブルでの恩恵が大きい。
前者はメガゲンガーとの相性補完に優れ、「おにび」「じこさいせい」も先制で使える点でも強力。
後者はヤミラミにない両壁や「でんじは」「あくび」「トリック」等を使用可能。
コイツらに「だっしゅつボタン」を持たせてゲンガー降臨を狙う戦術は有名。

素早さ・耐久力共に並程度だが、火力に優れる。
始動役の中で一致「ばくれつパンチ」を使えるのもこの系統のみ。
また「しねんのずつき」「いわなだれ」等の命中率が100を超える。

高い耐久力と特攻を誇り、一致「ふぶき」や「でんじほう」「きあいだま」を撃てる。

特性「がんじょう」により、安定性が高い。
始動役の中で一致「でんじほう」を撃てるのもこの系統のみ。

下記の「はりきり」アイアントの「なかまづくり」とセットで使うと有効。
互いの弱点を補い合い、デメリットなしの高火力物理アタッカーが2匹並ぶ。

「しんかのきせき」持ちを除けばトップクラスの耐久力。
自身は殆ど重力の恩恵を受けないが、「みかづきのまい」や両壁で後続に繋げたい。

耐久力が高く、「さいみんじゅつ」も使える。
攻撃面では重力の恩恵を受ける技はほぼない。

高い物理耐久力と特性「がんじょう」「すなおこし」を持つ。
ステルスロック」「だいばくはつ」も使用可能。

耐久力がやや高めで「きあいだま」「かみなり」等を持つ。

ギガイアス以上の物理耐久力と味方を助ける特性「パワースポット」を持つ。特防は絶無。
「ストーンエッジ」「じしん」で殴ることもできるが、「ワイドガード」などでタッグの生存性を上げるのもいいかもしれない。

自身は「じゅうりょく」を覚えないがキョダイマックス個体ならエスパー技「キョダイテンドウ」でじゅうりょくを展開可能。
イオルブ本体は選択に困るほど豊富な変化技の持ち主だが、ダイマックスするとそれらは「ダイウォール」になって使えなくなる。
なので「おみとおし」か「テレパシー」を背景にダブルバトルで味方のサポート目的で使うことになる。ダイマックス権を他に譲れない点には注意。

何気に禁止級には始動役になれるポケモンが多い。
用途や相性補完に応じて柔軟に戦略を展開できるだろう。

■その他の相性が良いポケモン


一致「れんごく」の使い手達。
メガリザYは単体性能及び「れんごく」の火力がずば抜けて高い。
キュウコンは特性によりシャンデラの火力を超え、「さいみんじゅつ」も使える。
シャンデラは等倍範囲が広く、状態異常のかかった相手への「たたりめ」もある。
ただし、リザードンはじめん技が抜群になることに注意。

「はりきり」のデメリットがほぼ無視でき、純粋な強化特性になる。
最も能力のバランスが良く扱いやすいのはやはりアイアントか。
ラッタは「ふいうち」「とんぼがえり」等が使用可能。
ジヘッドは特に火力に優れ、「しんかのきせき」とも相性が良い。

催眠術師の代表格。
一致「たたりめ」や「きあいだま」を撃てる点も魅力。
特に重力下でのメガシンカ型は驚異的な制圧力を誇る。
「だっしゅつボタン」から降臨できれば理想的。

一致「じしん」が一貫すると共に「ストーンエッジ」「きあいだま」の命中率も100を超える。
高い攻撃性能がさらに強化される。

「うたう」「ハイドロポンプ」「ふぶき」等、重力と好相性な技を多く覚える。

特攻が高く、低命中高火力技のレパートリーにも優れる。

「さいみんじゅつ」と一致「かみなり」を両立できる唯一の存在。

専用技「だんがいのつるぎ」の命中率が100%超となり、浮いてる相手にも当たるようになるので驚異的な攻撃性能を得る。

専用技「ダークホール」の命中率が約83という全盛期以上の数値に。

■スマブラでのじゅうりょく


スマブラ3DS/Wii Uにてモンスターボールから出現したアルセウスが使用する。
空中にいるとメテオが発生して下に落とされ、地面がない場所だとミスになってしまう。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/