マラカッチ

登録日:2011/05/14 Sat 16:58:43
更新日:2023/07/28 Fri 21:44:51
所要時間:約 7 分で読めます




ポケットモンスターシリーズにブラック・ホワイトからから登場したポケモン

◇データ


全国図鑑No.556/イッシュ図鑑No.062
分類:サボテンポケモン
英語名:Maractus
高さ:1.0m
重さ:28.0kg
タマゴグループ:植物
性別比率:♂50♀50

タイプ:くさ

特性:ようりょくそ(天気がにほんばれ状態だと素早さが2倍になる)
  :ちょすい(みずタイプの技を受けるとそれを無効化し、HPが最大HPの1/4分回復する)
隠れ特性:よびみず(みずタイプの技受けるとそれを無効化し、特攻が1段階上がる。味方に向けられたみず技を受ける)

種族値
HP:75
攻撃:86
防御:67
特攻:106
特防:67
素早さ:60
合計:480

努力値:特攻+2


◇概要


名前の由来は恐らくだがマラカス+マリアッチ(メキシコの楽団)と思われる。

容姿は黄緑のサボテンで作った人形のような形をしており足が無い。
丸い頭部から2本のサボテンがツインテールのようについていて先端にピンクの花が咲いている。
両腕は黄色い棘が指のように生えている。
また、顔には黄色いクリクリした瞳とwに見える口があり額にFFの召喚士の様なツノがある。

図鑑の説明ではアップテンポの踊りと音で花のタネを狙うポケモンを追い払うとあり攻撃的ではない様子。
この辺り同じサボテンポケモンのノクタスとは違うようで実際2匹に関連性はない。

体をリズミカルに動かすことでマラカスのような音が鳴るらしく実際ゲーム中のアニメーションではムイムイと動く。可愛い。


◇ゲームでのマラカッチ


リゾートデザートで野生の個体が出現する。
タイプと特性の関係上すなあらしのダメージを受け続けるためダルマッカ同様捕獲の際には注意が必要なポケモンの1匹である。

無限使用可能になったわざマシンを以てしてもくさタイプ以外のの有用な攻撃技は乏しい。
さらにレベルを上げても「やどりぎのタネ」「ねむりごな」等の強力な変化技を覚えるわけでもない(前者はタマゴ技なら覚えるが)。
序盤からツタージャモンメンチュリネ等を育ててきていればあえて使う必要性は薄い。
一応、レベル43まで育てれば「ふいうち」を覚えるが。

◇対戦でのマラカッチ


アタッカーよりの種族値を持ち、豊富かつ優秀なくさ技をレベルアップだけで覚える事ができる。
加えて特性も実用的なレベルまで素早さを底上げする事ができるようりょくそや無効属性が付き回復手段にもなり得るちょすいがつく。
隠れ特性はよびみずでありこちらも無効属性+火力の底上げがこなせる優秀なものとなっている。

レベルアップで覚える技は上記のように優秀の一言。
安定した威力を誇る「ニードルアーム」、威力強化された「はなびらのまい」、回復もこなす「ギガドレイン」、
「ようりょくそ」とシナジー抜群の「ソーラービーム」などを単体で覚える。

変化技に関しても単体で多くの技を習得する。

防御を3段階上昇させる「コットンガード」や攻撃と特攻を同時に上昇させる「せいちょう」と優秀な積み技を覚える。
敵に対しても相手の回避を下げたり野生の捕獲に役立つ「あまいかおり」、同じく相手の素早さを落とし戦術を崩す「わたほうし」、
居座り用の「ねをはる」やダブルで使える「おさきにどうぞ」、ギャンブル性に賭けた「つぼをつく」などサポートに特化した変化技も非常に多岐に渡る。

上記以外にも強力な先制技である「ふいうち」や「にほんばれ」「こうごうせい」などの晴れコンボ技まで習得する。

タマゴ技も攻撃技なら身代わり潰しの「タネマシンガン」、くさ物理の強力な「タネばくだん」「ウッドハンマー」を覚え、
変化技なら特性を変える「なやみのタネ」、眠らせる「くさぶえ」、ほか「やどりぎのタネ」や「まきびし」など、
覚える技ならくさ単体としては間違いなく一級品であると言えるだろう。

うん。










ハッキリ言ってこの子、





冷遇草


である。


そう、冷遇草なのだ。上記の技を、活かせないと言ってもいい。

くさタイプ自体アタッカーとしてはタイプ的に有利ではないのは周知の事実だが、
この子の場合高くない耐久種族値のせいで上記の変化技を積む暇自体余り無いのが正直な所である。そもそもの居座り性能が高くない。
アタッカーとして運用しようにもそうするならより優秀なポケモンが存在するという事実が足を引っ張る。

くさタイプの多くに言えることだが致命的なまでに特殊技のサブウェポンが少ない。くさ技以外は教え技の「ハイパーボイス」くらい。
物理技は唯一の先制技「ふいうち」、教え技ではがねに通るかくとう技「ドレインパンチ」、技マシンの「つばめがえし」や「どくづき」と意外と豊富だが、火力不足。
まぁ無いよりか全然マシな上はがねに対抗できるだけくさタイプとしてはいい方である。


ちょすい、よびみずも使い所が難しく、みず受けで出せばサブのこおり技が怖いだろう。


勿論冷遇草と言っても全く使えない訳では決して無い

物理耐久全振り+コットン1回でも積めればかなりの物理耐久力を得るし素の特攻はやはり高い。
努力値の配分が難しい子だがちょすいとドレイン技や特化などで十分みず受けとしても期待できるし晴れパなら隙をついたせいちょうで一気に能力を上げて攻められる。
そしてようりょくそが発動すれば鈍速も改善できる。

使いどころや育て方で十分強い子に育てられると言えるだろう。
少なくとも実戦レベルの強さはある。

XYでは有用な新物理くさ技「はなふぶき」を覚え、「はたきおとす」と「ミサイルばり」が大幅な強化を受け物理技の幅が広がった。
同時にあくはがね技に等倍で通るようになり攻撃範囲が大幅に広がった。
さらにORASでは強力な変化技「ニードルガード」を覚えるようになった。ノクタスも覚えるけどな!!

しかし、能力は特殊寄りなのに相変わらず強化の方向は物理寄りである。


アニメでのマラカッチ


EDにチラッと登場。可愛い。


◇漫画でのマラカッチ


明確な活躍は……ない。


◇以下余談

第5世代で多くの人が言うようにくさタイプは主にビジュアル面を中心にかなり優遇されていると言えるだろう。
そう、ビジュアル面である。

もじもじしたドレディアワサワサしたエルフーン何かに目覚めそうな目つきをしたジャローダなど実に素晴らしいといえる。

上記の三匹はイッシュくさポケモンを語る上でよく話題に上るポケモンなのだが、その裏で密かに、そして確実に支持を受けている可愛いくさポケモンがいるのだ。

そう、それがこの子、マラカッチなのだ。

その愛らしい容姿、ムイムイした動き、可愛い、可愛過ぎるのだ。

もじもじよりもワサワサよりもSMよりも、このムイムイの方が遥かに魅力的で可愛いと言えるだろう。

勿論そんなのは人それぞれである。

しかしこの子には言葉や理屈を抜きにした「可愛い」と言い切れる何かがあるのは間違いないのだ。
ビビナミロビンよりもペローナが好きな人だっているのだ。

そう、ファンにとっては辛抱堪らんのだ。
マラカッチのその可愛さは一級品であると言えよう。



◇ポケモン立体図鑑BWでのマラカッチ


そんなマラカッチ好きにもそうでない人にもオススメしたいのがこれ。
リズミカルに両手を上げ下げする待機モーション。
両腕を右側に移動させてシャカシャカ。左側に移動させてシャカシャカ。右手を上に挙げてピョ-ンとジャンプするアクション。
このいちいちかわいい二つのモーションに魅了される人が続出。
今日も着実にファンを増やしていることだろう。





◇最後に


上記の通り運用には工夫が必要だが、愛を持って使えば実に面白い働きをしてくれる子と言えるだろう。

興味が湧いたら一度育ててみて欲しい。

また、余談だがちょすい、よびみずマラカッチはビクティニが出ない人のHP、素早さの努力値稼ぎの地味に優秀なお供になる。
野生のマッギョバスラオに安定して後出しできる点も優秀なのだ。


追記・修正はマラカスの音楽に乗せてお願いいます。

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最終更新:2023年07月28日 21:44