フラエッテ

登録日:2013/10/27 Sun 16:56:02
更新日:2025/10/29 Wed 02:23:49NEW!
所要時間:約 5 分で読めます





出典:『Pokémon LEGENDS Z-A』公式サイト、2025年2月28日閲覧、https://www.pokemon.co.jp/ex/legends_z-a/ja/characters/
©2025 Pokémon. ©1995-2025 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.


フラエッテとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。


◆データ


全国図鑑No.0670
分類:いちりんポケモン
英語名:Floette
高さ:0.2m
重さ:0.9kg
タマゴグループ:妖精
性別比率:♂0♀100

タイプ:フェアリー
特性:フラワーベール(味方のくさタイプのポケモンは能力を下げられない)
隠れ特性:きょうせい(味方が道具を消費した時、自分の道具を渡す)

種族値
HP:54
攻撃:45
防御:47
特攻:75
特防:98
素早さ:52
合計:371

努力値:特防+2


◆進化前:フラベベ


全国図鑑No.0669
分類:いちりんポケモン
英語名:Flabébé
高さ:0.1m
重さ:0.1kg
タマゴグループ:妖精

タイプ:フェアリー


◆概要


X・Y』で登場した種で、フラべべがレベル19で進化した姿。「ひかりのいし」でフラージェスに進化する。
進化してパワーアップしたのかフラべべ時代にはそのまま乗っていた花を持つようになった。ちなみに花自体も茎が長くなっている。
全体的に白い体緑の模様、まつ毛(?)が特徴的。進化前同様かわいらしい外見をしている。
花の色は個体によって異なり、赤・橙・黄・青・白ともう1色の5色+1色がある。

一見くさタイプだが実際はフェアリータイプ。
初見でフラエッテのみならずこの一族にほのおタイプなどの技で攻撃して困惑した人は多いはず。
しかし覚える技はくさタイプが多い。

図鑑によると枯れかけた花の世話をし、花壇の花が綺麗に咲くと祝福のダンスをするという。

◆ゲームでのフラエッテ

XYでは基本的には野生では出現せず、手に入れたいならフラべべを進化させる必要がある。
通信要素と運も絡むがフェアリータイプのフレンドサファリの出現ポケモンに選出されることはある。

USMではウラウラのはなぞのに赤い花の個体が野生出現。仲間呼びでの乱入でオレンジと白い花の個体も出現することがある。
ポニのはなぞのには青い花の個体が出現する。
黄色い花のフラエッテは出現しないのでフラベベから進化させる必要がある。

SVでは南4番エリアなど各地に出現。基本的にどの場所でも全色出現するが、エリアゼロには白い花の個体しか出現しない。
東1番エリアでは、くさテラスタルタイプの赤い花個体が固定シンボルで出現する。


未進化ポケモンの中でも人気があるためか、「しんかのきせき」型で使われることも。
特化しても特防は進化後のフラージェスを超えられないため、物理耐久に特化して使うことになるだろう。
その上で「めいそう」を積めば特殊アタッカーも受けることが可能。
耐久型向きに重要な回復技としては「こうごうせい」と「ねがいごと」を覚える。
相手のHPを削る技としては「がむしゃら」と「どくどく」。
「ちょうはつ」等相手の補助技の対策となる「マジックコート」も使用可能。
その他、「グラスフィールド」「アロマセラピー」「てだすけ」等味方をサポートする技を豊富に覚える。
隠れ特性「きょうせい」の存在もあり、シングル以上にダブルでの活躍が見込める能力と言える。


◆アニメでのフラエッテ


XY第104話にオレンジいろのはなの野生個体が登場。
サトシのオンバットの毒を治療したことで好意を持たれるが、同じくフラエッテに好意を抱くキノガッサたちも集まり争いとなる。

新無印第66話では、ゴウのあか・あお・きいろ・オレンジいろのフラベベが一斉に進化。
しろいはなのフラベベだけ進化せずにいたが、花びらの欠けた白い花の代わりを探すために訪れたカロス地方で進化。白い花を守るためにゴウと別れた。


追記・修正は花壇の世話をしながらお願いします。











通常確認されているフラエッテ(と進化前後のフラベベ、フラージェス)は前述の5色であるが、ほかにももう1体、特別な個体が存在する。































※『XY』『LEGENDS Z-A』の重大なネタバレを含むため、未プレイの方は注意!※























持っている 花は 今は どこにも 咲いていない。 そして 恐ろしい 力を 秘めていると 思われる。

禍々しい 花には 恐ろしい エネルギーが 秘められているが それを 無邪気に 振りまわしている。










登録日:2013/10/27 Sun 16:56:02
更新日:2025/10/29 Wed 02:23:49NEW!
所要時間:約 5 分で読めます





◆データ(えいえんのはな)


全国図鑑No.0670
分類:いちりんポケモン
英語名:Floette(Eternal Flower)
高さ:0.2m
重さ:0.9kg
タマゴグループ:タマゴみはっけん
性別比率:♂0♀100

タイプ:フェアリー
特性:フラワーベール(味方のくさタイプのポケモンは能力を下げられない)
隠れ特性:なし


HP:74
攻撃:65
防御:67
特攻:125
特防:128
素早さ:92
合計:551


◆概要(えいえんのはな)



出典:『Pokémon LEGENDS Z-A』公式サイト、2025年2月28日閲覧、https://www.pokemon.co.jp/ex/legends_z-a/ja/characters/
©2025 Pokémon. ©1995-2025 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.


フラエッテの特別な個体であり謎の男・AZが愛したポケモン。

えいえんのはな」と呼ばれる姿をしており花の形と色が通常と異なる。花の色は赤と黒で、形そのものも通常個体と異なり、最終兵器と似た花弁が鋭く長い種類で、イベルタルを思わせるデザインとなっている。
前述の解説文を見るに、戦争当時に咲いていた絶滅種の花らしく、一度死んで蘇生した影響でこうなったわけではない模様。
通常のフラベベからは進化することが不可能であり、えいえんのはなもフラージェスに進化できない。
体の色も色違いのように青い色をしているが、色違いではない*1
(XY,Z-Aともにえいえんのはなの色違い個体が入手できる機会は無いと思うが、グラフィックだけは存在し、体が白になっている)

◆ゲームでのフラエッテ(えいえんのはな)

XY

3000年前、カロス地方の王AZは一匹のフラエッテを愛していた。
当時戦争が起き、フラエッテも闘いに駆り出され数年後“小さな箱”となり戻ってくる。
「どんな姿でもいい。生き返って欲しい」と願ったAZはポケモンの生命力をエネルギー源にしたキカイを作りフラエッテを蘇生させた。
ところがフラエッテを失った怒りと悲しみは抑えきれず、AZはキカイを最終兵器に変え破壊の神として戦争を終わらせた。
その後自分の命が他のポケモンの命を失わせることで与えられたと知り悲しんだフラエッテはAZの元を去る。

最終兵器の副作用で永遠に生きる(AZは正確には物凄く長く生きる)こととなった両者。
やがて3000年の時が経ち、フレア団解散及び主人公チャンピオン就任を祝うパレードでAZは主人公にバトルを挑み、ポケモンを愛する気持ちを取り戻す。
そして上空からずっと見守っていたフラエッテが舞い降り、ようやく再会が果たされた。


フラエッテ…
3000年ぶり だな……



なお、AZ戦前に主人公の手持ちは全回復する上にAZの手持ちはLv.60(四天王より低い)の3匹だけなので、この時点の主人公であればほぼ間違いなく勝てる。
ただし、勝敗に関係なく話は進む上に勝っても経験値や賞金は無いため、事実上はイベント戦である。

LEGENDS Z-A

XYから5年後、再開発の進むミアレシティを舞台とした『Pokémon LEGENDS Z-A』において、AZとともに12年ぶりの再登場。
主人公が滞在することになるホテルZのオーナーとなったAZとともに暮らしている。

序盤から主人公の前に姿を現すのだが主人公達に絡んできたトレーナー達に向かって「はめつのひかり」を上空まで届くレベルでブッ放すという衝撃の登場を果たした。
一応威嚇目的だったので当ててはいないのだが撃つ前にガイ/タウニーが「当てるな」と指示していなければ当てていたのかもしれない……
その姿を見たプレイヤーからは「戦場に駆り出されたのはそれ相応の強さを持っていたからだったのか」「戦場帰りがチンピラに怯むはずがない」「フラエッテの姐さん」など言われている。

これほどの戦闘力を持っているにも関わらずミアレシティで起きている暴走メガシンカへの対処には参加していないようだが……




◆余談


実は第六世代当時から内部データにはしっかりプレイヤー向けのデータが存在しており、一般フラエッテとは以下のような違いがある。
恐らく永遠の命を与えられたことが影響しているのだろう。

  • 前述の通り専用フォルム「えいえんのはな」。
  • 種族値が前述のように通常の個体より大幅に高い。合計551でフラージェスとほぼ同じだが、フラージェスの特防を削り、その分を特攻と素早さに回した配分となっている。
  • フラージェスに進化しない。そのため当然ながらしんかのきせきを持たせても効果がない。逆にフラベベからこの個体に進化させることもできない。
  • タマゴグループは「みはっけん」。
  • 特性がフラワーベールのみで隠れ特性のきょうせいがない。
  • レベル50で専用技「はめつのひかり」を覚える。フェアリータイプの特殊技で威力140・命中90・PP5の50%反動技*4
  • 鳴き声が通常のフラエッテと異なる。これも永遠の命を与えられた影響だろうか?

ボルケニオンフーパディアンシー同様に配布専用と思われていたが、AZとの設定の兼ね合い(「えいえんのはな」は伝説・幻のポケモン以上のオンリーワン確定個体)もあってか、プレイヤーが正規プレイで使用できる機会は存在しなかった。

USUMでは「えいえんのはな」の専用解説文が用意されており、何らかの形で配布する予定はあったと思われる。
内容は前述の通りで上はウルトラサン、下はウルトラムーンのもの。

AZのフラエッテが特別なのは、どうやら本人よりも花の方らしい。
ムゲンダイエナジーをキカイによって与えられた=ポケモンの命を吸い上げたことによって、イベルタル同様の破壊の力を宿してしまったのだろうか?
ちなみにこの花だが、ORASでルネシティのめざめのほこらの前にある巨木の根元にひっそりと咲いているのが確認できる。
が、ORASはXYよりも以前の話であり、同時にUSUM(並びにSM)はXYの後の話であることは確定しているため、遅くともUSUMの時代までに枯れ、絶滅してしまったようだ。

余談だが、先の通りフラエッテは♀しか出現しないことから、一部のプレイヤーの間ではシンオウ昔話で語られた「人と結婚したポケモン」の例では? と言われることがある。

しかしながら、第六世代でも第七世代でも解禁されることは無く、シリーズが後続世代へ移行したため、これらは事実上の没ポケモンとなっていた。
専用技の「はめつのひかり」は第八世代で削除され、えいえんのはなのデータもSVで遂に削除された。
データ解析によりXYのマイナーチェンジ版がお蔵入りしたことはほぼ確定しているので、おそらく当初はマイナーチェンジ版で何らかのイベントを予定していたのではないだろうか。
そして『Z-A』で12年の時を経て正式実装されたことで、第十世代以降の最新作においてもフラべべ系統が続投する限り、えいえんのはなのフラエッテも連れて行けるようになるだろう。



追記・修正は永遠の命を得てからお願いします。


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最終更新:2025年10月29日 02:23

*1 色違い個体よりも青の色合いが濃く、目も黒いまま。

*2 AZはフラエッテとともに起動させることを夢見ていたが、カロス地方が平和だったためか起動することはなかった。因みにフラダリも最終兵器と同時にアンジュも起動するつもりだったがえいえんのはなフラエッテが行方不明だったため軌道を断念している。

*3 本編以前からプリズムタワーは工事中だったので諸々引き上げてあったとは思われるが。

*4 なお、第九世代現在正規で使用できる反動技は全て物理技