進化の石(ポケモン)

登録日:2012/05/28 Mon 13:44:40
更新日:2025/02/16 Sun 12:14:40
所要時間:約 14 分で読めます




進化の石』とは「ポケットモンスターシリーズ」に登場するアイテムの一種。
特定のポケモンに使用することでそのポケモン進化させることが出来る。
低いレベルのポケモンでも簡単に進化出来るのだが、ブイズや剣盾以降に進化の石で進化するようになった種を除き、レベルアップで習得する技が極端に少ないか、全くない傾向が強く、進化させる際にはレベルを計算して行う必要がある。

またシリーズによって入手する数や方法がバラバラで、手間がかかる場合が多い。


●石の種類

  • ほのおのいし
橙色をした結晶。中心部に炎のような模様がある。
ほのおタイプのポケモンを進化させるのに使用する。

ロコン→キュウコン
ガーディ/ヒスイガーディ→ウインディ/ヒスイウインディ
イーブイブースター
バオップ→バオッキー
カプサイジ→スコヴィラン


  • みずのいし
澄んだ水色をした結晶。泡のような模様がある。
みずタイプのポケモンを進化させるのに使用する。

ニョロゾ→ニョロボン
シェルダー→パルシェン
ヒトデマン→スターミー
イーブイ→シャワーズ
ハスブレロ→ルンパッパ
ヒヤップ→ヒヤッキー


  • かみなりのいし
黄緑色をした結晶。中心部に稲妻のような模様がある。
でんきタイプのポケモンを進化させるのに使用するほか、
第八世代以降は今まで特殊な磁場で進化していたポケモンの代替手段としても扱えるようになった。
なお、ピカチュウ版ではピカチュウがこの石の使用を拒むため、イーブイをサンダースに進化させなかった場合、ソフト単体ではピカチュウへの嫌がらせ以外に使いどころがない。

ピカチュウライチュウ/アローラライチュウ
イーブイ→サンダース
シビビール→シビルドン
レアコイル→ジバコイル(第八世代より)
デンヂムシ→クワガノン(第八世代より)
ノズパス→ダイノーズ(第八世代(LEGENDSアルセウス)より)
ズピカ→ハラバリー


  • リーフのいし
茶色っぽい石。中心部には緑の葉っぱのような模様がある。
くさタイプのポケモンを進化させるのに使用する。

クサイハナ→ラフレシア
ウツドン→ウツボット
タマタマ→ナッシー/アローラナッシー
コノハナ→ダーテング
ヤナップ→ヤナッキー
イーブイ→リーフィア(第八世代より)
ヒスイビリリダマ→ヒスイマルマイン


  • つきのいし
夜空のような真っ黒な石。月から落ちてきた隕石。
ピクシー・プクリン・ニド夫妻等この石を使用するポケモンは多い。
また、「ムーンボール」というこの石で進化出来るポケモンにのみ効果が高いボールがある。
ニビシティの科学博物館に展示されているものがある。

ニドリーナ→ニドクイン
ニドリーノ→ニドキング
ピッピ→ピクシー
プリンプクリン
エネコ→エネコロロ
ムンナ→ムシャーナ


  • たいようのいし
太陽のような不思議な形をした石。深紅に輝く。
第二世代から登場した石で、使用するポケモンは太陽と関係するようなポケモンが多い。
エレザードが登場するまでは全員くさタイプだった。

クサイハナ→キレイハナ
ヒマナッツ→キマワリ
モンメン→エルフーン
チュリネ→ドレディア/ヒスイドレディア
エリキテル→エレザード


  • ひかりのいし
光のように眩しく輝く結晶。
第四世代から登場。使用者にこれと言った共通点はないが、イメージでなんとなく掴めないこともない。

トゲチック→トゲキッス
ロゼリア→ロズレイド
チラーミィ→チラチーノ
フラエッテフラージェス


  • やみのいし
闇のような暗紫色の結晶。
同じく第四世代から登場。あくタイプゴーストタイプの進化に使用する。

ヤミカラス→ドンカラス
ムウマ→ムウマージ
ランプラー→シャンデラ
ニダンギル→ギルガルド


  • めざめいし
瞳のように眩い光を放つ青緑色の結晶。
同じく第四世代から登場。使用するポケモンがエルレイド&ユキメノコのみという極めて珍しい石。
両者とも『性別』が使用条件になっている。何にめざめるんだ…。

キルリア♂→エルレイド
ユキワラシ♀→ユキメノコ

  • こおりのいし
氷のような水色の結晶。
第七世代から登場。こおりタイプのポケモンを進化させるのに使用する。
原種がレベルアップ進化だったサンドがこれに該当するのは対となるのがロコンだからか。

アローラサンド→アローラサンドパン
アローラロコン→アローラキュウコン
イーブイ→グレイシア(第八世代より)
ガラルダルマッカ→ガラルヒヒダルマ
マケンカニ→ケケンカニ(第九世代より)
アルクジラ→ハルクジラ


  • まんまるいし
他の石とは使い方がまるっきり異なるが、発掘などで他の進化の石と同じ扱いを受けることがある。
卵型でつるつるの白い石、第四世代からの登場。ピンプクがラッキーに進化するのに必要。
しかしなぜか野生のラッキーから入手可能である。それがゆえに第四世代ではしあわせタマゴを欲しがるユーザーから厄介がられていた。

ピンプク(まんまるいしを持たせて朝・昼・夕方にレベルアップさせる(LEGENDSアルセウスでは朝・昼・夕方に使用する)→ラッキー


持たせたポケモンが進化しなくなる石。道具を持たせない進化の全てを無効化する。見た目は普通の石ころ。
なお、この石を持っているポケモンに進化の石を使おうとすると、効果なしの扱いになる。
そして廃人御用達アイテムでもある。

ちなみにゲーム内でのポケモン交換の際に相手のポケモンが通信交換で進化するポケモンの場合は大抵これを持たされている。
いまでこそGTSという救済手段があるものの、それが導入される前まではぼっちに対する嫌がらせとしか思えない仕様だった。

●入手法

  • 第一世代
ほのお・みず・かみなり・リーフのいしに関してはタマムシデパートの進化の石フェアで幾らでも買うことが出来た。
つきのいしはフィールド上で拾うことで入手できるが、5個しか手に入らない。図鑑を埋めるだけだったら問題ないが。

  • 第二世代
カントー地方の岬の小屋にいるマサキのおじいさんに特定のポケモンを見せるとほのお・みず・かみなり・リーフのいしが入手出来る。
ただし1個ずつしか貰えない。しかもジョウト・カントー双方でフィールド内のアイテムとして落ちてすらいない。
つきのいしはフィールドやおつきみやまで起きる週一度のイベントで1回1個と言う制限付きだが無限に入手出来る。
たいようのいしは自然公園で週に三度行なわれる虫取り大会の一等景品、かわらずのいしは二等景品になっている。
ふしぎなおくりものでも極稀に手に入るが、本当に滅多に手に入らない。…というか、ふしぎなおくりものの貰えるアイテムはそもそもIDで決まる為、入手できないIDだと絶対に手に入らない。

ほのお~リーフの4種の石が歴代で最も入手困難な作品となっており、当時これらに対応する石進化ポケモンの入手に苦労した者も多いだろう。
ただし本シリーズではポケモンを過去作に送れる上、新登場のポケモンにほのお・みず・かみなり・リーフで進化するポケモンはいないため、初代のタマムシデパートを使えばある程度はどうにかなるという一応の救済があったりする。
…問題は一部の第二世代で追加された技をタマゴ技として覚えるポケモンが石進化の場合。ポケモンと違って進化の石は過去作から送ることができないため、アンコールを覚えたウツボットやきしかいせいアンコールのあるライチュウなどを使いたい場合は金銀内で進化させるしかない。
…流石に問題視されたのか、クリスタルでは特定のトレーナーを電話登録すればたまに対応する石が貰えるようになった。そのせいで登録するトレーナーが固定されがちなのは内緒。

  • 第三世代(ルビー・サファイア、エメラルド)
ほのお・みず・かみなり・リーフのいしは特定のマップに1個だけ落ちているのを拾う事で入手可能。
更に欲しい場合は特定の野生のポケモンが稀に持っている赤・青・黄・緑のかけらをトクサネシティ左の水道に住むトレジャーハンターと交換することで手に入る。
これらのかけらアイテムはフィールドアイテムや水中エリアの隠しアイテムとしても何個か拾えるので、金銀並に数不足・入手困難というわけでもない。
つきのいしはフィールド上に1個だけ落ちており、たいようのいしはNPCから1回だけ貰える。なお、この2つはルナトーンとソルロックが持っている場合もある。
ただしルナトーンはサファイア限定で、ソルロックはルビー・エメラルド限定。つきのいしを複数個入手したい場合はサファイアが必要。

  • 第三世代(ファイアレッド・リーフグリーン)
初代のリメイクのため、ほのお~リーフの4種はタマムシデパートにて幾らでも購入可能に。
第三世代ではポケモンにどうぐを持たせての通信交換が可能になったため、本作があればそれらの進化の石4種に困る事はなくなった。トレジャーハンターにさよならバイバイ

つきのいしはマップに落ちていたりイベントで入手などで複数個手に入るが、更に欲しいなら野生のピッピが低確率で持っているのを狙う必要あり。
なお、たいようのいしは1個しか手に入らないが本作ではヒマナッツが野生出現しないので実質キレイハナ用の進化道具。

  • 第三世代(ポケモンコロシアム・ポケモンXD)
外伝作品だが第三世代の作品なので記述。

『ポケモンコロシアム』では石進化ポケモンが拡張ディスク経由で入手できるピカチュウしか存在しないが、
通常プレイの範疇では石進化ポケモンが1体も入手できないためか、本作だけで進化の石を入手する事はできない。
GBA版から送って来れば入手できるが、ごく限られたポケモンしか入手できないゲームのため、わざわざ送って来る意味は薄い。
鉱石をモチーフにした地名が多い土地柄だというのに肝心の石が全く手に入らないとはこれ如何に?

『ポケモンXD』では進化の石経由で進化できるダークポケモンが複数存在しており、その関係で進化の石も入手できるようになっている。
ただし、ほのお・みず・リーフの3種は、いずれもマップ上には1個しか落ちておらず、
本作にてほのおのいしで進化するポケモンはロコンとガーディがいるが基本的に1個しか入手できないため、どちらか片方しか進化させられなくなっている。*1
かみなりのいしは後述するイベントでだけ入手可能だが、つきのいし・たいようのいしは対応ポケモンが入手できないからかこの二種は本作だけだと入手すらできない。
作中で5年の時が経とうと石不足なのは変わらない模様

本作で主人公が最初から連れているポケモンはイーブイなのでシナリオ最序盤のイベントにて進化に対応した道具を1個選んで入手できる。
前述したかみなりのいしはサンダースへの進化に必要なため、本作単体だとこのイベント内での選択が唯一の入手手段となっている。
ほのおのいしとみずのいしも選べるので、イーブイにほのおのいしを使わなければ2個入手からのロコン・ガーディ同時起用も一応可能だったり。

…ただ、この場合「エーフィとブラッキーには進化できないのか?」と思うだろうが、そこはご安心を。
時間の概念がないオーレ地方では本作内で独自に用意されたアイテムを用いて彼らにも進化させられる。
そのアイテムは「たいようのかけら」と「つきのかけら」であり前者はエーフィに、後者はブラッキーに進化できる効果を持つ。

使い方は簡単。どちらを入手した場合でも、なつき度の高いイーブイがレベルアップすると進化してくれる。
ただし進化を完了させると対応アイテムはどうぐのたいせつなものから消えてしまうので、このアイテムによる進化は一度きり。
主人公のイーブイは最初からかなり懐いているので、何度もひんし状態にする等の雑な扱い方をしなければレベルを少し上げるだけで進化できるだろう。

  • 第四世代
ほのお・みず・かみなり・リーフ・つき・たいようのいしは地下通路で化石を掘っていると稀に発掘出来る。
新アイテムのひかり・やみ・めざめいしはフィールド上のみで、DPtではものひろいで入手できた。
またこれ以降の世代では特性「ものひろい」を持ったポケモンが一部の進化の石を拾ってくる時がある(ほとんどつき・たいようだけだが)。

金銀のリメイクであるハートゴールド・ソウルシルバーでは、進化の石の入手手段が増加。
フィールドアイテムとして落ちていたりポケスロンの景品交換から入手出来たり等と、第二世代での希少ぶりが嘘のように改善されている。

  • 第五世代(BW)
全ての石がフィールド上での入手のみ。ただし洞窟ダンジョン内の砂煙で極稀に入手出来る。
なお、たいよう・つきのいしは特性「ものひろい」を持ったポケモンを連れていると拾ってくる事がある。
またブラックシティで買う・ホワイトフォレストで拾うことも可能だが、ランダム性が高い。
過去シリーズに比べて入手法が面倒。
だがブラックシティでは一度購入できるようにして、その状態を維持できるようにしてしまえばいつでも買えるので楽になる。ただし、ぼったくりに注意。ホワイトは知らん。

  • 第五世代(BW2)
BWで進化の石の入手が難しかった(特にホワイト)のが不評だったのか、
前回の石の入手法に加えて、バトルポイントを払ったり(ほのお・みず・かみなり・リーフのみ)、フェスミッションをしたり、ジョインアベニューの古道具屋を利用したりすることでも手に入るようになった。
またブラックシティホワイトフォレストが仕様変更され、進化の石は平日に一日一つずつのみだが確実に購入可能になった。
ブラックシティではほのお・かみなり・やみ・めざめ、ホワイトフォレストではみず・リーフ・ひかり(+まんまるいし)を購入できる。
ただしある程度黒の摩天楼、若しくは白の樹洞をクリアしてないといけないので注意。

  • 第六世代
ほのお・みず・リーフのいしはミアレシティの石屋で購入できるが、かなりの高額。スタイリッシュ度を上げれば値段を下げることができる。
ほのお・みず・かみなり・リーフのいしは戦闘フィールドの背景に出てくる岩を破壊することでも入手可能で、こちらはランダムだがコストは低い。
ORASでは旧作と同じかけら交換で手に入る。
たいよう・つきのいしは特性「ものひろい」で手に入る。
めざめ・ひかり・やみのいしはスパトレの裏トレーニングや、PGLのアトラクションで手に入ることもある。
また、さかさバトルの報酬で進化の石が全種類の中から毎回いずれか1種類がランダムで手に入れられることがある。

  • 第七世代
フィールド上での入手に加えて、ほのお・みず・かみなり・リーフのいしはコニコシティのジュエリーショップで購入できる。
また他の石もポケリゾートのどきどきリゾートでいくらでも入手が可能。
少し時間がかかる上に、どの石が手に入るかはランダムという欠点はあるものの、どきどきリゾートLv2から選ぶことができる「かがやくほうせき発見ルート」を選択することで高確率で進化の石が手に入る。
探検を開始すればあとは時間経過のみが必要条件なので、気軽に石集めできるのが強み。

  • 第八世代
基本的にはフィールド上に落ちている物を拾う事になる。
ワイルドエリアには進化の石のうちいくつかが日替わりで復活するエリアがあるので、どの石も確実に複数手に入る。
また、W(ワット)さえ惜しまなければ、穴掘り兄弟に頼んで大量の石を(ランダムではあるが)一気に掘り出してもらう事も可能。
石で進化するポケモンは一部の例外を除き、進化すると進化前の技を含めた全ての技を思い出せるようになった。
逆を言えば思い出しを使わないと技を一切覚えなくなったため、初見で気付かなければ初見プレイヤーは貧弱な技で苦戦を強いられることになる。
なおDLCまでピンプク系統が登場しなかったので、この手のイベントではハズレ枠扱いされがちなまんまるいし相手に一喜一憂する必要はなかった。
他にも、進化の石と同様に使用するだけで特定のポケモンを進化できる道具が登場している。

カジッチュ→アップリュー(すっぱいりんご)、タルップル(あまーいりんご)
ヤバチャ→ポットデス(贋作はわれたポット、真作はかけたポット)
ガラルヤドン→ガラルヤドラン(ガラナツブレス)、ガラルヤドキング(ガラナツリース)

  • 第九世代
フィールドに稀に落ちているほか、ほのお・みず・かみなり・リーフの石はショップで3000円で入手可能。マリナードタウンの競りに出ていることもある。
他にも、進化の石と同様に使用するだけで特定のポケモンを進化できる道具が登場している。

カルボウ→グレンアルマ(イワイノヨロイ)、ソウブレイズ(ノロイノヨロイ)
カジッチュ→カミッチュ(みついりりんご)
チャデス→ヤバソチャ(マガイモノはボンサクのちゃわん、タカイモノはケッサクのちゃわん)
ダクマ→ウーラオス(あくのかけじく、みずのかけじく)*2
ジュラルドンブリジュラス(ふくごうきんぞく)

  • ポケモン不思議のダンジョンシリーズ
外伝作品ではあるがポケダンシリーズにも進化の石は登場している。

『青・赤の救助隊』では本家ポケモンシリーズ同様、進化の石6種類が登場。
ほのお・かみなり・みずの三種はそれぞれ「ほのおの だいち」「イナズマの だいち」「きたかぜの だいち」という
三つの大地と呼ばれるダンジョンのボスフロア前のフロアに落ちている。
いずれも全30Fのダンジョンでありながら必ず落ちているわけではなく、落ちてなければ潜り直すはめになるが。
なお、これ以外の方法では通常入手できないのに「進化の石をさがして!」系のアイテム捜索依頼*3が出る事がある。入手の手間を考えるとほぼマズ味なので受けない方が良い。

たいよう・つきの二種は「たいようの どうくつ」に低確率で落ちている。
つきのいしは「ねがいの どうくつ」のカクレオンの店で売られる事もあるが「たいようの どうくつ」で捜索・入手した方が早い。

…では残るリーフのいしはどこに落ちているのかというと、コイツだけはどのダンジョンにも落ちていない。
これを入手するには「ねがいの どうくつ」の特定階層でだけカクレオンの店に売りに出される物を狙うしかなく、
進化の石6種の中でコイツだけ入手が異様に面倒な事になっており、リーフのいしで進化するポケモン達の入手難度は軒並み高くなっている。*4
特にタマタマは野生勧誘以前に発見すること自体が難しい激レアポケモンなので、進化形のナッシーはそれ以上の激レアポケモンと化した。

『時・闇・空の探検隊』では進化の石が特定のダンジョンに落ちている事はなくなったが依頼のお礼からでも入手できるように。
店売りからの入手方法も続投し、エンディング後の一部ダンジョンにてカクレオンの店で売りに出される事がある。
店の方は通い詰めて捜索・購入しなければいけないし目当ての石が売っているとも限らないが…

なお、本作は第四世代準拠という事でダイノーズとジバコイルが新たに参戦。
ポケモン達だけの世界にはテンガン山のように特殊な磁場が発生している場所や設定は見られず、当時はかみなりのいしで進化できるようにもなっていなかったため、
彼らはどう進化するのかと思いきや「テンガンざんせき」というアイテムが都合よく登場しており、それを用いて進化する事になる。
本家ポケモンシリーズの地名が出ている道具というのはポケダンシリーズではこれが唯一と思われ、非常に珍しい。*5

ちなみにリーフィアとグレイシアも本家ポケモンシリーズでは特定の場所で進化するポケモン達だが、
彼らはそれぞれ「こけむしたいわ」と「とうけつしたいわ」という名の進化道具をイーブイに用いると進化できる。
本作ではダイノーズ達もリーフィア達も石進化ポケモンとして扱われたといっても過言ではないのかもしれない。

…それから時は流れて『救助隊DX』。進化の石を含めた全ての進化道具が廃止され消滅。
代わりに「しんかのあかし」と呼ばれる道具が登場し、進化の際に道具や一定条件が必要なポケモンはこれを複数個用いなければ進化できない。
これはエンディング後の一部ダンジョンの最奥部こと宝物フロアに置かれている他、カクレオンの店で売りに出される時も。
かつての進化道具に比べると集めやすくなり進化もしやすくなったが…これはこれで妙に寂しいものがある。

●特徴的なポケモン

ほのお・みず・かみなりのいしを使うことでブースターシャワーズサンダースと複数の種類に進化する珍しいポケモン。
勘違いしてリーフの石を使おうとしたトレーナーも多いはず。進化後も多数の技を覚えるが、タイプが変わるため進化前とは覚える技が変わる。
第二世代ではエーフィブラッキーが追加され、分類がたいようポケモン/げっこうポケモンだった為たいよう・つきのいしを使おうとするトレーナーが続出した。
ちなみに当時のおはスタでも騙しネタとして使用していた。
実際には新しい進化方法「なつき進化」であった。
因みにポケモンXDでは「たいようのかけら」と「つきのかけら」というアイテムが存在し、それを使う事でエーフィやブラッキーに進化出来た。
第四世代ではリーフィアグレイシアが追加された。
特定の場所でレベルアップすることで進化するのだが、そこには苔むしていたり、凍結していたりする大きな岩がある。やっぱりリーフの石では進化できなかった。
第六世代ではニンフィアが追加されたが、こちらの進化には石ではなくポケパルレが大きく関係する。
第八世代ではリーフィアとグレイシアが場所進化から石進化になった。ついにリーフのいしが使えるように。ここまで来たらエーフィやブラッキーも石進化にしていいんじゃないですか

  • クサイハナ
リーフのいしでラフレシア、たいようのいしでキレイハナに進化する。石で分岐進化する珍しいポケモン。

  • ニョロゾ
みずのいしでニョロボンに進化するが、もう一方で「おうじゃのしるし」を持たせて通信交換するとニョロトノに進化する。
どちらも任意のタイミングで進化出来るが、その方法が異なっているポケモン。

  • キルリア
♂だけがめざめいしでエルレイドに進化できるポケモン。♀には使う事ができない。レベルでサーナイトに分岐進化。

  • ユキワラシ
こちらはキルリアとは反対に♀のみがめざめいしでユキメノコに進化できる。♂には使えない。レベルでオニゴーリに分岐進化。

  • ジバコイル、クワガノン、ダイノーズ、ケケンカニ
初登場時はケケンカニ以外は「特殊な磁波の発生する場所」、ケケンカニは「氷で覆われた岩がある場所」でレベルアップで進化したのだが、ジバコイルとクワガノンは剣盾で、ダイノーズはLEGENDSアルセウスで、ケケンカニはSVでそれぞれリーフィア・グレイシア同様石により進化するようになった。いずれも「特殊な環境により進化していた」ので、その仕様が廃止され進化の石によるものに変更されたのだろう。*6

くさ単タイプでありながらほのおのいしで進化するポケモン。
分類の「ハバネロポケモン」と、辛みの成分として有名な「カプサイシン」と掛けた名前に気付けるかがカギ。

Pokémon GOにおける進化の石

ゲーム自体の仕様により、やや複雑な経緯を辿っている。
本作は第一世代から順を追ってポケモンが実装された関係で、いわゆる「後の世代で進化系が追加されたポケモン」の進化方法を分けなければならないからである。
第一世代の段階では進化の石そのものが存在せず、アメ(ポケモンを捕まえたり博士に送ったりすることで手に入るアイテム)だけですべて進化することになっていた。
イーブイの場合はランダムで進化が分岐することに。
ところが第二世代では一転してたいようのいしが追加され、進化時にアメと石を同時に使うと言う形でクサイハナの分岐進化に対応した。
さらに第四世代ではオリジナルアイテム「シンオウのいし」ができ、第四世代にて進化系が追加されたポケモン全てがこれとアメの同時消費で進化するようになった。
これを踏まえて第五世代のポケモンでは、「たいようのいしで進化するポケモンはたいようのいし、それ以外の石進化ポケモンはイッシュのいし」というややこしい事態へと発展している。
第六世代初出のポケモンは、マーイーカ/カラマネロはプラットフォーム的に3DSと同じ考え方が通用するし、それ以外も進化方法が個性的なポケモンが多く、石で進化するのはたいようのいしで進化するエレザードのみだったため、石の追加はなかった。

●余談

  • アニメ等の描写を見る限り、基本的にポケモンが石に触れると進化する模様。
    風に乗って流されてきたリーフのいし・たいようのいしの成分によって野生のクサイハナが勝手に進化し、ラフレシア・キレイハナ間で対立してしまう回もあった。一方で、コジロウが一時的に所持していたウツドンがリーフのいしが無いのに進化したというケースもある。
    サトシのピカチュウはライチュウへの進化を拒否しており、シリーズではかみなりのいしを扱ったエピソードが何度か描かれている。最初のマチス戦ではサトシが持つ石を尻尾で弾いて拒否したが、よほど進化を拒む意思が強かったからか触れても進化しなかった。というかそれ以前に、サトシのピカチュウはキョダイマックス個体なので進化したくてもできない。20年以上後に現れた新システムのせいで過去作にとんだ影響が……

  • ポケスペには、使用しても効果を失わない、特殊なほのおのいし・みずのいし・かみなりのいし・リーフのいしが登場する。
    第1章では窮地に陥ったニョロを進化させ、第2章ではレッドがリーフを除く3つの石をシバとのリベンジ戦で活用した。
    また石の形でなくとも成分を含んでいればOKらしく、たいようのいしの成分で構成された岩のエネルギーでゴールドのキマたろうはキマワリに進化している。恐らく後に登場するリーフィアやグレイシアの進化条件と同じ理屈と思われる。

  • 電ピカには「稀に人も進化します」という進化の湯(温泉)が存在する。
    カスミの胸は進化しなかったが。年齢を考慮すると進化する必要性が一切感じられない素晴らしいスタイルである。
    そんな有様であるから進化などせずとも将来更に成長する可能性は高い、
    もしも進化の湯が遅効性だったりした日には…ゴクリ…

  • ギエピーのポケモン漫画ではピカチュウが一度ライチュウにかみなりのいしで進化したことがある。しかしギエピーがもとにもどるいしを与えたためピカチュウに戻ってしまった。


追記・修正は、20種類以上のポケモンを進化の石で進化させた方にお願いします。

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最終更新:2025年02月16日 12:14

*1 リーフのいしも同じく、タネボーから進化させたコノハナかウツドンのどちらか片方しか進化させられない。なお、みずのいしはイーブイを除くとシェルダーしか対応するポケモンがいない。

*2 第八世代ではイベントクリアが条件だった。

*3 『青・赤の救助隊』でのアイテム捜索依頼は依頼文に書かれた該当フロアに行っても必ず落ちているといった仕様はない。

*4 進化の石ではないものの同じ進化道具仲間でリーフのいし同様に店売りからでしか入手できない進化道具は他にも「おうじゃのしるし」と「アップグレード」もある。

*5 ゲーム内のアイテムテキストには「どこにあるかも わからない テンガンざんと よばれるやまにしか そんざいしないと いわれている~」とも書かれている

*6 ただしかなり特殊な方法であるが、条件を満たした後にワイルドエリア内の特定のアーチをくぐることで進化するデスバーンが剣盾で登場している。