登録日:2014/04/05 Sat 15:05:03
更新日:2025/04/22 Tue 14:14:22
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●目次
【概要】
杯戸高校三年生で同校空手部主将。18歳。身長184cm、体重79kg。
褐色肌に黒縁メガネと額の
絆創膏が特徴的。
実家は
静岡県で「瓦屋旅館」を営んでいる。
名前の由来は極真流空手と
京極夏彦、もしくは京極堂(
中禅寺秋彦)。
初登場は単行本22巻収録の『園子のアブない夏物語』。
この回の中盤までは、陰気で無愛想な上に
ストーカーっぽいせいで、正直タイトル通りアブない感じの人に見えた。
そんなこんなで同エピソードの事件終結後、
鈴木園子と付き合うことになる。
…と同時に「俺より強いやつに会いに行く」と言わんばかりに海外へ武者修行に出てしまった。
再登場する機会はそこそこあり、下記の通り出てくる度に何かしらの伝説を残す。
【戦闘力】
……さて、本題に入ろう。
京極さんの特徴、それは
と言われるくらいの 圧 倒 的 な 凄 ま じ さ を 誇 る 戦 闘 力である。
そもそも本作には、一介の民間人(?)ながら武道や格闘技の心得があるキャラクターが下記の通り少なからずいる。
しかもこのうちの何人かは有段者である。なかでも蘭の常人離れした戦闘能力は周知のとおり。
また、この作品に多く登場する警察関係者も、当然職務上何らかの武道において初段以上のはずで、原作だと
佐藤美和子と
千葉和伸、あとは
アニオリ回『ミニパトポリス大追跡』で
宮本由美&
三池苗子の交通執行課コンビが披露している。
しかし、京極さんの前ではその
蘭も含めた彼等の実力など
児戯に等しく、
どう考えても
探偵漫画よりバトル漫画に出るべきなのだ。
その実力は、鈴木財閥の重鎮である
鈴木次郎吉からも「
世界最強の防犯システム」と称賛されるほど。
じゃあ、どれくらい凄いのか?
彼の活躍の軌跡を以下に取り上げよう。
全盛期の京極さん伝説
(※実際はきっとまだ全盛期なんて到来していないだろう。これはあくまで元ネタであるコピペのタイトルに倣っての表記に過ぎないことを断っておく)
まず予備知識として京極さんの空手の戦績を見よう。
- 公式戦400戦無敗。通称「蹴撃の貴公子」「孤高の拳聖」。
この時点で既に規格外の強さを誇っているのが一目で分かるのだが、それを軽々と超越する行動が作中において散見される。
- 『園子のアブない夏物語』
- 園子を庇って腕をナイフで刺されても眉ひとつ動かさず、そのまま暴漢をフルボッコ。抜いた後も出血は微々たるもの。
- なお、現実でナイフが腕に刺さった場合、下手に抜くとそこから大出血を起こし重篤な事態になる可能性があるので刺さったまま病院に行くこと。京極さんは京極さんだからあの程度で済んでいられるのです。常人は決して真似しないでください。
- 過剰防衛にならないよう加減していたのかもしれないが、そんな京極さんに絡んで怪我させた酔っ払いがいるという事実
- 『バレンタインの真実』
- 至近距離で発射されたライフルの弾を避ける。流石に発射後ではないが、「銃口の向きと引き金の動きを見れば余裕」だとか。
- 余談だが、後に蘭も劇場版にてこの事と新一の蘊蓄を思い出し、ライフルより弾速が劣るとはいえ至近距離から突きつけられた拳銃を避けた上で即座に追撃を畳みかけた。こっちもこっちで十分人間じゃなかった。
- 『園子の赤いハンカチ』
- 武器を持った50人以上のヤクザを蘭と一緒に素手で殲滅。さらには蹴込で日本刀を折っている。なお蘭は戦闘後に疲れ果ててへたり込んでいたが、京極さんは息一つ切らしていなかった。
- 『容疑者か京極真』
- 世良と初対面を果たすが、彼女がボーイッシュな外見ゆえ「園子に言いよる不良」と勘違いし、蹴り一発で10m近く吹っ飛ばす(世良はガードしていたのに)。
- この時、世良の突きを初見で回避し、しかも繰り出された一撃を見ただけで、彼女がジークンドーの使い手だと即座に看破している。
- ボウリング場にて、投げ損なったボウリングの玉がレーン上の壁に直撃、盛大にヒビが入った。
- 『怪盗キッドvs京極真』
- 空手家なのにガードマンを片手で十数m投げる。更に蹴りでコンクリートにヒビを入れた挙句、煙幕と見まがうほどの噴煙を噴き上げる。
- 至近距離の12丁の拳銃から次々と発射されたBB弾を全弾素手で掴み取る。ついでに銃の持ち主(×12)も全員ノックアウト。
- 柱を素手で叩き折る→既に倒れていた別の柱にぶつけ、梃子の原理で屋根の上まで飛び上がり、先に屋根の上に逃れていたキッドに追いつき彼の前に立ち塞がる。これにはさすがのキッドとコナンも唖然、仰天。しかもジャンプの瞬間に一瞬で
ライジングタックル脚を上に向ける姿勢を取って屋根の窓を蹴り破っている。着地時には当然の如く通常の姿勢に戻っている。
- 『代役・京極真』
- ヘルメットをした犯人役の俳優を肘の一撃だけで吹っ飛ばす。吹っ飛ばされた相手は壁が凹むほどの衝撃を受け気絶。
- 壁に特攻して自殺しようとする犯人のワゴン車を止める為、走行中の後輪を持ち上げる。車体が明らかに30度ほど傾き、車は止まった。
いかがだろうか。
色々と人間離れしたキャラが多い本作において、
他のキャラが思わず霞んでしまうレベルで凄まじいのである。
そして極めつけに、
作者も「
自分の作品のキャラクター全員が素手で戦うとしたら最強は京極」と断言。
つまり
条件付きだが、作者公認で『コナン』作中最強、生身の人間でありながら鬼丸(人間時)や刃より強いということに……。
余談だが作中で彼に次ぐ強さを持つ人物が
若狭留美先生である。
原作では22巻で初登場したものの、今まで上述のように高すぎる戦闘力を持つためなのか、以前は劇場版への登場の機会に恵まれず、園子からの言及および彼女の回想に登場する程度だった。
だが、初登場から10年以上経過した2019年、
劇場版のアクションのインフレがついに京極さんに追いついたので、「真実VS奇術VS
蹴撃」がキャッチコピーの『
名探偵コナン 紺青の拳』において、
メインキャラクターとして本格参戦を果たした。
なお、予告の時点で
人間を辞めていた。そして、どういう因果か同じくメインを張る怪盗キッドと再びの共演(競演?)となった。
キッドも京極さんの登場に驚きを隠せなかった様子。まぁそりゃあビビるよね。
そして同作ではやっぱり大暴れ。
- 甲冑の持つ巨大な槍(恐らく金属製)が落ちて来たところを片手で軽々受け止め、更に感情が昂った拍子に片手で握り潰す。
- 煙の中、高速移動をしつつトランプ銃のトランプ(コンクリートの壁に突き刺さり、ガラスを簡単に破壊する威力)を近距離かつ煙で視界が悪い中で指先だけで掴み取りながらキッドに襲いかかる。キッドは咄嗟にガードしたので吹き飛ばされただけで済んだが、ノーガードだったらこの一撃で決着がついていただろうレベル。
- コナンがキック力増強シューズで蹴り込んだ電撃ボールを(遠距離からとはいえ)即座に振り向き、一撃で破壊。それに加え、高速で飛んできた物体をちゃんとサッカーボールと認識している。動体視力もスキが無い……。
- 出場した空手大会で、初戦の対戦相手を試合開始数秒後にワンパンで隣のフィールド、更には壁まで吹き飛ばしてK.O.。
- 園子に絡んできた連中(いずれも様々な武術の達人。武器を持った者も含む)をいとも簡単に撃退。
- その際、「精神と戦う事に迷いがある状態でナイフで攻撃される」「別の男が背後から棒を振りかざして襲い掛かって来るシーンで場面転換」という、他の作品なら敗北や重傷を示唆するようなシーンが何度か入ったが、結局その全てに事もなげに対処し京極さん自身はほぼノーダメージのまま戦闘終了した。
そして、クライマックスでは……是非とも自分の目でお確かめあれ。
ギャグ時空じゃないガチな戦闘シーンがほとんどなのに
コレである。
仮に
世紀末の世界に赴いても十分戦い抜けると断言していいだろう。
というか、実際に先の映画予告では
初代小五郎声の某世紀末救世主からも「北斗神拳の使い手」とのお墨付きを頂いている。
下手な能力バトル漫画の世界でも渡り合えるかもしれない。
なお、そんな活躍ぶりなので忘れがちだが、
京極さんはまだ高校生である。
ま だ 高 校 生である。
大事な事なので(ry
【人物】
……とまぁこんな感じに強いわけだが、いわゆる脳筋野生児やバリバリの暑苦しい体育会系、または他人を寄せ付けないストイックな人物か、と言われるとそのようなことは全くない。
まず、非常に礼儀正しく理知的。
園子の親族や小五郎など年上・目上にはもちろん、彼女や蘭など自分と同年代や、コナンのような年下相手にも、更には園子に絡んだチンピラや宿敵・怪盗キッドに相対した際にも、
丁寧な口調を崩すことはない。
なお、その分拳は荒ぶる。
ちなみに園子のことは必ず「
園子さん」と
さん付けで呼んでいる。その物腰も非常に柔らか。
また、帰省した際は実家の
旅館を手伝っている孝行息子でもある。妹が一人おり、
一緒にドラマを見てハマっているというほほえましい一面も。
渡米生活の賜物か
英語にも長けており、劇場版ではネイティブスピーカーと流暢な英会話を披露した。ガチで文武両道の傑物である。
戦闘力以外にも洞察力も大したもので、先述のように世良がジークンドーの使い手であることや、キッドが園子に
変装していたのを身体的特徴の差から一瞬で見抜いていた。
このように折り目正しく、青山作品における最強のお墨付きを貰っている
イケメン。なんだこの
完璧超人。
ただし初登場時だけは、コナン達に無愛想な対応をしたり、園子の荷物を強引に片付けて部屋を変えたりなどしたことで、作中登場人物から不審者扱いされてしまっていたが。
反面、流行りものにはとても疎い。さらには機械類にも弱い。
何より恋愛面では純朴かつ天然かつ結構やきもちを焼くなど、園子のことになると割と暴走しがち。
例えば彼女がオフショルダーの服を着ているのを見て、元々肩が出るようデザインされている服だとは知らずに「(襟元が伸び切って下着が見えてしまっているので)洗濯に失敗したのか?」などと大真面目に訊ねたことも。
スキルを格闘に全振りし過ぎた結果がこれだよ!!
だがそこがいい。
そんな京極さんが園子に惚れた理由は「
空手の大会で蘭を必死に応援する姿に惹かれたから」とのこと。
その様子は『
名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』で詳しく描写されている。
また試合の予定を園子に教えていないが、その理由は「負ける(かもしれない)姿を好きな人に見られたくないから」というもの。
公式戦連勝記録が不戦敗で止まった理由は、『園子の赤いハンカチ』で彼女に会うためだったと発覚。
キッドに初めて挑戦したのも嫉妬心からで、
唯一の弱点としてそこを利用されている。
ちなみに園子の京極さんに対する印象は「
王子様というよりは生傷だらけの侍」らしい。
【余談】
- アピールポイントは担当声優の檜山氏曰く「無敵」であること。
- 園子役の松井菜桜子さんお気に入りのキャラクター。
- 妹や両親は今だ劇中には登場しておらず、容姿や名前も不明。
- 『怪盗キッドvs京極真』で「世界最強の防犯システム」としてキッドから宝石を守ったことで鈴木財閥の面々からも信頼を勝ち取った。
- だが、園子の父・史郎は「格闘技好き」を自称していることもあって初対面から好意的だったのに対し、園子の母・朋子はサドい笑みを浮かべられているという、なんかいやな気に入り方をされている。
- 2017年に放送されたアニメオリジナルエピソード『消えた黒帯の謎』では、幼い頃に出会った恩人で天神流空手八代目当主の高見達人が登場。CVが某アクションスターの吹替でお馴染みの石丸博也氏が演じた事もあり、やはり師匠も強かった。
- また、高見は「戦わずして勝つ」という考えを持っており、その教えは今の京極に受け継がれている。
- カップルらしく季節が絡むエピソードに出ることが多く、且つ黒の組織関連には関わらない為か、作中では第一話『ジェットコースター殺人事件』から数か月しか経っていないという設定に矛盾している人物の一人である。
- 夏に初登場し、『よみがえる死の伝言』ではスケートリンクが開いている時期に園子と久々に話した後、10月中旬の話である『園子の赤いハンカチ』に登場している為、時系列シャッフルで説明するのも苦しい域にある。
- メインを務める原作エピソードがアニメ化された際は、何故かフルネームがサブタイトルに載ることが少なくない。
追記・修正は柱を素手で叩き折ってからお願いします。
最終更新:2025年04月22日 14:14